竹林の中は無音に近い、以前なら鳥の声程度はしたであろうが、この竹林には異様な空気だ漂っている、皆その空気を避けてこの場所には近寄らない。
その竹林に二つの足音が響いた。
たっけのこニョッキ、「「「「4ニョッキ!!!」」」」
竹を見る度この光景が映し出される、いやした事無いんだけどね。
そんなこと考えながら歩く、隣を見れば少し緊張したように妖夢が歩いている。
「…妖夢。」
「ヒャイ!?」
呼んでみると目に見えて分かるようにビックリする。
…そんなに緊張しなくても、てかむしろ何に緊張してるんだ?
今私は自分のいるところが信じられない。
隣を見て、顔を少し上げれば凛と前を向いて歩く輝さんが見える。
恰好いい、と素直に思う。
後ろから見るのとはまた違った良さがある。
ああ、出来ることならもっとお話s…
「…妖夢。」
「ヒャイ!?」
いきなり呼ばれて慌てて輝さんを見ると、心配そうな色が綺麗な黒色の瞳に滲んでいた。
そんなことより、いま…私の名前を呼んでくれた…!!
それだけで心が弾んでそのままどこかへ行ってしまいそうだ。
「…大丈夫か?」
「はっはい!大丈夫です!」
そう言うと少し安心した様な顔になる。
ああ、私は貴女の事が、大好きです。愛しています。
そう言いたい気持ちを抑えて前を見ると、
前に人影が見えた、いや人ではない頭から犬のような耳が生えており肩を出すデザインのドレスを身にまとっており腰あたりから尻尾が見えている。
何よりその目はまるで獣のような荒々しい色に染まっている。
目の前の人影はゆっくりと息を吸うと……!
「輝さんここは危な…!」
『アオォォォォォォォン!!!!!』
犬の遠吠えが聞こえる。一瞬置いて彼方此方から同じような遠吠えが聴こえる。
―――集まってきている!
ここは周りを竹で囲まれた小道、こんなところで戦うのは不利だ、逃げるにしたって輝さんが―――
「―――――――――」
ーー…?なんて言ったんですか…?
聞こうと口を開こうとした瞬間、抱き締められた。
そのまま、俗に言うお姫様だっこと言う体制になって今の状況がどうなっているのか分かった。
「へっ?ちょ、輝さ…!」
「永遠亭はどっちだ?」
「えっえーと…あっちです!!」
そう言って大体の方向を指差すと輝さんは満足そうに頷いて…
「しっかり掴まっていろ。」
「はっはい!」
そう言って飛び上がった。
やばいやばいよ、どれくらいやばいかっていうとマジやばい。
なんか吠えたなーて思ってたらなんかガサガサしてきたし、これやばくね?
しかしこんな場所じゃ妖夢も戦いずらいよなー…どうしょう…
よしっするか。
えーっと確かあの呪文はー…
「ファリスロードインフィニティ。」
そう呟いて、妖夢を抱える、なんかすごく慌ててるけど気にしない。
「永遠亭はどっちだ。」
そう聞くと、大体の方向を指さしてくれた。やっぱ妖夢すごいや、ありがと妖夢。
「しっかり掴まっていろ。」
そう言って全力で飛び上がった。うわ高い、一気に周りの竹の先端が触れる位まで飛べた、近くの竹を掴んで、周りを見渡す。すると向こうの方にポッカリと空間が空いていることに気がついた。よしっ。
気を入れ直してそっちの方に飛んだ。
スーパー影狼ターイム!!!
(U´・ω・)わんわんお