東方幻想少女録   作:水崎 鳴呼

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妖夢ごめん、正直言ってやっちゃったなーと思っている。
反省はしている、後悔はしていない。


雑踏は竹林に消えて。2

竹林を駆けるはオオカミの姿をした妖怪、竹林を飛び跳ね逃げるは少女二人。

夜は始まったばかりだ。

 

 

 

 

 

そそり立つ竹を頼りに跳びながら下から狙ってくる犬(狼っぽい)から逃げるデスゲーム。

…誰も買わねぇよ。

そんな事を思いながらターザンよろしく竹に掴まって別の方に飛ぶ。

これが結構疲れる。いやマジで。片手に抱えてる妖夢はとても軽いからそっちはいいんだが…、

ジリっと掴まっている方の手のひらが熱くなる、ちらりと手を見ると真赤に染まっている。

……俺の右手が真っ赤に燃える!お前から逃げろと泣き叫ぶ !!

右手じゃないけど、なんかしっくり来る。

「輝さん!手!怪我してます!!」

抱えている妖夢が何か言ってる。これくらい子供の頃いっぱいしてると思ってるんだが…?別に痛くないし。

妖夢はそれでも犬に向かって弾幕(という何か綺麗なやつ)を打ちながら、こちらの身を案じる、

大きい音量で言ってるせいか顔が真っ赤だ。

「私だったら飛べますから!離してくださ…!」

「離したら妖夢が離れてしまうだろ?」

そう言うと呆然としたが、すぐに言い直した。

「大丈夫です!私が飛びながら後ろの狼を食い止めますから!!」

食い止める!そう言うのもあるのか!

いやでもしかし…

「大丈夫か?」

「大丈夫です!…けど」

妖夢は少し申し訳なさそうに言った。

「…一瞬でいいので、強く抱きしめてください。」

……妖夢なりのリラックス法なのか?

とりあえず身近な竹に掴まって妖夢を抱きしめる。

数秒してから離すと、妖夢はとても満足そうに微笑んでいた。

「…危ないと思ったら逃げるんだぞ」

「はい、分かってますよ。」

そう言いながら妖夢が狼の方に飛んでいったのを見届けて、自分も永遠亭の方に向かう。

……大丈夫だろうか…

 

 

狼の群れの真ん中に妖夢が降り立った、すぐに近くにいた狼が妖夢の喉元を掻っ切ろうと飛び出して―――

逆に自分の喉元が掻っ切られた。

赤い鮮血が舞う中妖夢は不服そうに呟いた。

「……ああ、こんな犬だらけの場所にいたらあの人の匂いが消えちゃいますね。」

ブンっと構えた剣を血振りする様に振りかざした。

「早く終わらせて…あの人の所へ…行かないと…」

その時目の前の笑う少女に狼たちが抱いた感情は「恐怖」以外の何物でもないだろう。

 

 

 

神社では霊夢が「結界」の解析を進めていた。

「…難しいわね。」

そう言って霊夢はゴロンと寝っ転がった、そこから見える月はまるで何時かの異変の時のようだ。と思った、

「…頑張れ、輝…」

まるで祈るように呟いて、もう一度起き上がり解析を続けた。

 

 




ヒャッハー!ネタが切れるまでマッハじゃぁぁ!!!!!
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