月が真上に上がる頃、私は永遠亭の前に着いた。
扉をゆっくり(細心の注意を払って)開ける。
中には誰もいないであります隊長!!
よしっ!全軍突撃!!
やー!!!
以上脳内シミュレーションでした。
はい、何かもう疲れてるし手痛いし、またあの時の突っかかる感じがあるけどすぐ消えた。
よし進もう。
誰か来いよっっっっ!!!
暇ァァァ!紅魔館みたいに追っかけるれるのは嫌だけど一人で歩くのはさみしいな……そう思いながら、歩いていると
「動かないで。」
後ろから声をかけられる、思わず振り返りそうになるのをギリギリで踏みとどまる。
「…どこから入ってきたの。」
「正面の扉からだが?」
なんで素直に答えたし私。なんか適当に言っとけばいいものをォォォ!!!
「ふーん…ここに来た奴は追い出せって言われてるけど…」
声が近づいて耳元で囁ける位置まで近づいてきた、後ろから回された手の指先が首元で止まる。
「貴女…
爪を立てる、ヤバい。逃げられない。
今泉影狼が目を覚ますと一人だけになっていた。
先程までは仲間と一緒にいたはずでは…考えていると。
「目が覚めましたか?」
そちらを見ると妖夢が鬱陶しそうに狼達を追い払っていた。
「え…えーっと…私は…」
「大丈夫ですか。」
「あー…うん、大丈夫…だけど」
困惑する影狼を他所に妖夢は本題を切り出した。
「あなたが最後に見た人物は誰ですか?」
しばらくポカンとしていたが影狼は答えた、
「確かあの薬売りの兎だったと思うけど…」
「一体何をされたんですか?」
「え?えーと…?」
顔に手を添え考えるが、暫くすると溜息を吐いて
「覚えてないわ、ごめんなさい。」
と言った。
「いえ…」
そう言って妖夢は立ち上がった。その目にはしっかりと先に行った愛しい人が映っていた。
「わっ分かった…終わった…」
博麗神社では霊夢が絞り出すようにそんな声を上げた。
「あら、結構早かったわね。」
「少し分かればすぐだったからね」
スキマから身を乗り出していた紫に答える。
「分かったのはいいけど、どうするのこれ?」
「もちろん有効活用するわよ?」
「…そう」
大きく伸びをして霊夢は立ち上がった。
「もう行くの?」
「ええ、何か嫌な予感がするのよ」
「霊夢のカンは当たるからなー、早く行こうぜ」
声の方を向くと魔理沙が立っていた、…咲夜と一緒に。
「咲夜?どうしたの」
「お嬢様が輝の手伝いに行けと仰ったのよ。」
「ふーん」
「しかしこのメンバーはあの時を思い出すな!」
魔理沙は嬉しそうに言った。
それに咲夜は「そうね」と返し、
霊夢は何も言わずに魔理沙の隣に来た。
「さあ、
永遠亭パートは長くなると思う。