―――ここどこ。
自分に聞いてもわからないー♪他ーに聞く人見当たらない♪にゃにゃにゃーにゃにゃにゃー…
歌っててもわからんよ。
とにかく気を取り直して周りを見渡す。
赤く流れる川原、石を積む子供、ヒンヤリとした空気。
―――三途の川ってあるんだ
取り敢えず…渡らないといけないんだよね。
別に死んだら死んだだし、少し心残りがあるけど霊夢達だったら大丈夫。
とにかく話せる人を探さないと…!
そうも思いながら周りを歩く、そういえば死んだら魂みたいにあの丸いフォルムになるかなーと思ってたけどそんなこと無いみたい、何かいつもより色が凄く薄いだけだ。後なんか喋っている感じがしない…ぐらいか。
状況整理をしながら歩いていると木の根元に人が居るのに気がついた。
近付いてみると赤毛のツインテール(?)をした女性(特に胸がすごい)が寝ていた。
…いやここで寝ちゃダメだろ。
とりあえず起こしてみよう。
肩を揺らす、強く揺する、ガクガクと揺する、起きない。
……この人強い…!
最終手段だ!耳元に口を近づけ…
―――――起きろおおおおお!!!
「ひゃい!すみません寝てました!って…」
いきなり飛び起きた女性は慌てて自分じゃない誰かに謝ったがすぐにこちらに気が付いた。
―――すみません、聞きたい事が…
話しかけようとすると女性の方がボーッとしている様だった、心なしか顔も赤いし、寝過ぎていたのか?
「…ハッ!えっいやその…こんなとこに何で居るんだい?」
―――多分死んだからだと。
むしろそれ以外ない、死なずに三途の川って…行けるの?
そう言うと少し女性は考えてるような素振りをした。
「んー…こんな事もあるか。」
が、すぐに止めたらしくニコニコと人懐っこい笑顔を浮かべた。
「あんた名前は?」
―――立花輝、宜しく。
「あたいは小野塚小町、よろしく」
そう言って握手をする。思ったとうりいい人みたいだ。
「しかし見る限り船代は持ってなさそうだね」
…ああ、六文銭の事か、確かに持ってない。無かったら渡れないんだっけ…
「まぁ何か事情がありそうだし、今回はお安くしとくよ。」
おお!何をすればいいんだ!
そわそわとしていると小町は意地の悪そうな笑顔を浮かべた。
「一発芸」
―――三途の川って泳げたっけ
「無理だから諦めな」
ケラケラと笑う、こいつ人間じゃねぇ…いや、だからだいたいここの奴等は人間じゃねぇんだ。
諦めて考える。一発芸なんぞ考えたこともない。
…よしっこれで行こう。
小町の方を向き深呼吸をして…
―――私のこの笑顔、六文!!
そして弾けんばかりのスマーイル!!
……はいっ滑ったー!スベリましたー!!!
こういう気休めも必要だよね。