殆ど誰おま状態
博麗神社で茶を啜る。
ほうっと息をつき空を見る。
空はこんなに青いのに…なんて暇なんだ。
ときは少し遡る…
人里から帰ってきて霊夢たちに里での状況を説明し終わった頃―――
「じゃあ私紅魔館行ってくるから」
「私も…」
「アンタはここにいて」
以上説明終了QED―――やっぱり違うな。
ともかく霊夢に留守番してろと言われたので大人しくいるのですが…
す る こ と が な い !
お茶は飲み終わったし、寝っ転がると空の端が徐々に赤く染まっていた。
カラスが鳴くからかーえろ♪ってカラス朝でも鳴いてるし、その時は帰っていいのかな?
「暇そうね」
きゃあびっくりした。
横を見ると紫が隙間から体を出し優雅に微笑んでいた。
「まぁ…」
「隣いいかしら」
そう言って隣に座る。
…聞くんだったら答えるまで座るなよ。いや別にイヤとかじゃなくて、むしろ嬉しいくら((ry
「…何か話か?」
「ええ、少し」
そういう紫は僅かに悲しそうな顔になる。
「怪我。」
単語だけを言い私の体に身を近づける。
視線の先にはあの傷があった。
別に気にしなくてもいいんだけど…そんな酷いわけじゃないって言ってたし。
「気にしなくてもいい」
「いいえ気にするわ」
視線を私に向ける。
「今のうちに言っておくわ、こんな事に巻き込んで御免なさい。」
そう言って頭を下げる、いや、違う、謝らなきゃいけないのは―――
「謝らなきゃいけないのは私だ」
そもそもあいつがここを壊そうとするのは私が原因だ。
だから、紫が謝る必要はないのに。
「―――紫」
下げていた顔を両手で包み込み目を合わせる。
「私は最悪だ、最低な奴だ、今紫になんと罵られても足りない位酷いことをしていた。」
あの時―――紫が居なかったら私は何も知らずに、壊れていく楽園すらも知らなかっただろう。
「私は―――
「皆の役に立ちたいんだ。」
真っ直ぐに思いを伝える。どうしようもない位の真実。
「――――――」
暫く言葉を失っていた紫だったがふと、まるで眩しいものを見る様に目を細めて笑い、
「適わないわね、貴女には。」
そう言いつつ胸元に顔を埋めるように抱きついてくる。
ほんの一瞬迷って、背中に不自然じゃない程度に手を添える。
まるで子供みたいだ、と思ったが言ったらきっと怒られるな。絶対。
「……紫」
「何かしら?」
「そろそろ離れてくれないか」
「…イヤって言ったら?」
「……何時までこうしておくか聞く」
「霊夢が帰って来るまでって答えるわ」
「……そうか」
ゆかりん可愛すぎか。
次回からはただでさえ急展開だったのが消費税の割合で更に急展開になります!
物語は『加速』する。