「失楽園…か」
呟やいてみる、以前の幻想郷は知らないがそれなりに良いところだったのだろう。魔理沙も俯いてしまっている。
「私に…」
「…?」
「私に何か出来ない事はないか、私で良ければ力になるぞ、霊夢。」
そう言って霊夢に近づく、一気に顔の距離が縮まってまるでキスするような体勢になる。
と、さっきまで無表情を貫いていた霊夢に異変が起こった。
「……!!ちょっ!意気込みはわっわかったからちょっと放っ!はーなれーてー!!」
急に真っ赤になってブンブンと手を振る。気がつけば手まで握っていたようだ、確かにいきなり知ら会って間もない奴に手を握られたらこうなるな、素直に謝って離れる。
「すまない…」
「へ…?いっいや別にいいけど…」
そう言いながらも霊夢は私に握られた手をしきりにさすっている。そんなに嫌だったのか…
ふと、視線を感じてみてみると紫と魔理沙はニマニマと趣味の悪そうな笑みを浮かべている。
霊夢もそれに気がつくと、赤かった頬が違う意味で赤くなり、立ち上がり二人に向かって札のようなものを投げだした。
「何よその笑い!何か言いたいの!!?」
「いやーなにもー」
「そうね、霊夢も女の子だからね、仕方ないわよね」
「だーかーらー!!何がよ!!」
そう言いながら霊夢は魔理沙と紫を追い掛ける。てゆうか何気なしに飛んでません?
「…なぁ、話の続きは…」
「えっ、あっああ、ごめんなさい、えーっと…」
「私は何をすればいいんだ?」
「簡単よ」
何時の間にか戻っていた紫が隣に座って話す。
「貴方には敵の分散基地に入り込んで欲しいの。」
「…なぁ、これはどうやって飛んでいるんだ?」
「んー?気合とかかな?」
魔理沙の箒に乗って空を飛ぶ、どうやら魔理沙は魔法使いだったらしい。
空を飛びながら紫に言われたことを思い出す。『敵の分散基地に入り込む』何故私がしなければいけないかと言うと。基地には簡単に言うと、元々幻想郷にいるものは入れないと言う結界が張られているらしい、という訳で元々外の世界から来た私は入れるので、私が入った時の『私と結界の境界』を操り、広げて中に霊夢たちも入り込む…と言うことらしい。
まあ私には分からないのでとにかく殴り込みすればいいと考えている。
「最初はあの…緋い所か?」
「ああ、紅魔館って言うんだぜ。」
「…本当に大丈夫だろうか」
「大丈夫だって!危なくなったら霊夢とかが助けに来てくれるさ」
そう言って魔理沙は箒のスピードを上げた。
紅魔館か……目に悪すぎるな、目はいたわらないとダメだと習わなかったのだろうかあの館の主は…
そんなことを考える程度には私の思考は適応していた。
はい皆様気付いているでしょうが、輝は他人にはクール系の女子だと認識されています。