そう言えば三十話おめでたう(今更)
前回までのあらすじ
やっとのことで鳥人間四人衆を切り抜けたと思ったら今度は何故か烏の羽を持った美少女に勝負(一方的)を挑まれる!切り抜ける手を練っていた私の視線の先には弓矢で私を狙う敵の姿があった!!
HEEEEYYYY あァァァんまりだアァアァ!!!!
何があってこんな目に遭うんだ!一体どうすれば良いんだ!?思考回路はショート寸前だよ!?ミラクルロマンスなの!?
そんな事を考えてるけどやはり脳の片隅は冷静に考えを纏める。
―――さて、どうしようか。
―――よけるのは普通の時だったら簡単だろう。
―――しかし今はそれどころではない。
―――あれを耐えながらなんて無理だろう。
――――――さて、どうしようか。
その片隅での考えを他人事の様に見る。
何より面倒なのは少女とアイツらがグルだった時だが…
どうやらその心配はいらないらしい、押し戻す風はどこかに押し留める感じはない。
て言うことは自主的に殺りにきたって事ですか…
私が何をしたんだよ!もうこの台詞ずっと言ってる気がするよ!!
―――まぁ落ち着け。落ち着けばあれはよけられるだろう。
まぁそうだけど。少し慌ててもいいじゃん。
―――そんな装備で大丈夫か?
一番いいのを頼む。…じゃねーよ!!?
脳の片隅すらも混乱しているな、どうしよう。
チラリと向こうを見るとまだ狙ってる、…二人か、二人一緒に撃ってくるのか?巫山戯るなキツい。
すると何かを察したのか二人で何か相談しだした。何がしたいんだ。
と思っていると一人は私、もう一人は―――
少女の方を狙った。
何故か、どうして、気付いているのか、大量の未処理情報がなだれ込んできて気持ち悪いぐらいこんがらがる。
しかし考える暇なく弓は引かれる。
少女からは死角、私からは見える。
―――罠だ。
片隅が何か言ったが知るか、なんかもうどうでもいい。
このままいったら体が切り刻まれるだろう、しかしそれは別に支障をきたすワケじゃない。
キリリと限界まで引かれた弓は後一秒したら放たれるだろう。
あーやだやだ
まるでコマを飛ばしたように結果が残る。
私は少女を抱き抱えて背後に刺さるはずだった矢を掴んで、私に刺さるはずだった矢は地面に刺さっている。
「…へ?」
腕の中で何か呟いた気がした、が私は気にせずにあいつらを睨む。
少し気圧されるような気配がする。
「…おい」
いやおいおい、私凄くドス効いた声出してんじゃん、何やってんのよもー
「どうして彼女を狙った」
「…お前が逃げないようにだ」
律儀に返してくるので、私もちゃんと返す。
「巫山戯るな。彼女を傷つける前に私を狙え。一秒早く私を狙え。」
正直言って何故この子も狙われたのかがイラつく。
本当にこの山の奴ら血気盛んなんだな、じゃあ教えてやろう。
『売られた喧嘩は
殺してバラして並べて揃えて晒してやんよ。いたいけな少女を狙うなどゆ゛る゛さ゛ん゛!
威圧感ましましで睨んでやると小さな悲鳴をあげて逃げていった。
「あのー…」
おっと忘れてた、離すと強く抱きして過ぎたのかな?顔が真っ赤だ。
「すまない大丈夫か?」
「はっはい」
―――てかこいつ妖怪だし気付いてたんじゃね?
そ の 発 想 は な か っ た
やべーまじやべー恥ずかし…
「…強いんですね」
「……いいや、私は弱い。」
能力が使えたって私は弱い。そんな漠然とした感覚がある。
「でも、私から見たらとても強いですよ」
そういう少女はまるで王子様を見るような目をしていた。
「私の名前は射命丸文です、貴女は?」
「立花輝だ、よろし―――」
「行くんだったら早くした方がいいですよ」
せやね、また何か集まってきてるやう。
階段の方へ駆け出して数段上がってから振り返り、
「ありがとう文。」
お礼を言ってまた駆け出した。早くあいつをぶん殴らないと!
…あれなんか私終始これ言ってる気がする…?
少女が駆け上がっていくのを追いかけようと一人が飛び出すと。
突風が吹いて押し戻され、さらに体の至る所に切り傷ができていた。
「あの人に返す恩は無いですけど、」
「あの人に恩を売ったら…面白そうですね。」
その先には団扇を構えた文が微笑みながら立っていた。
「さぁ、
次の瞬間、嵐のような風が吹き始めた。
文たんprpr