暫くすると紅い屋敷の前に着いた。
偉大とも言えるその屋敷は人には分からない何かが立ち込めている。
「凄いな…妖気がただ漏れだ」
そういって魔理沙は私の一歩前に出て正面の門を睨む。
そこには一人の人影があった。中国の拳法家なんかが着てそうな服に腰程の赤毛、何より顔が分からない。いや、もっと的確に言うならは、顔のあたりを包帯のようなもので覆い隠している。良く見れば体の至る所に同じように包帯が巻かれている。怪我などではなく只単純に顔を隠すためのものとも取れる。
…あー何だっけ、昔こんな感じのキャラが出てくるアニメがあった気が…
「輝…?どうした?」
「…いや何でもない」
「そっか…じゃああいつは私が相手をするから、お前は隙をみて中に入れ」
「分かった」
そう言うと魔理沙はポケットから何かを取り出した、八角形の小さな何か、それを上に掲げて――
「マスタースパーク!!!!」
「っ!!」
それからレーザーが飛び出す。光の棒は空彼方まで続いていた。門番もそれに気を取られているうちに簡単にクラウティングの態勢を取り、
「っ!」
走り出す。距離が短いからか、門番を一瞬で通りぬけ門をくぐる、とぴんっと何かに突っかかる感覚がしたがすぐに止んだ。そのまま走り抜ける時少し振り返ると、魔理沙はこっちを見てにかっっと笑って見せていた。
あいつが門をくぐり抜けたのを見届けて、門番と対峙する。
紅美鈴 紅魔館の門番の癖に昼寝癖があるのでよく咲夜なんかに怒られているのを見た事があるが。目の前のアイツは違う。と本能的に分かる、顔に貼られた札のせいで妖怪として舘の門番をしているに違いない。美鈴だったものはこちらを見ている、おそらくここを通さないためだろう。
もう一度八卦炉を美鈴に向ける。スペルカードルールは昔の幻想郷と一緒に崩れていった。けれども人間である私が妖怪に立ち向かうにはこれしかないから。できるだけ挑発するように言ってみせる。
「さぁかかって来い!私が相手だぜ!」
美鈴は何も言わずに走り出して来た。
この館廊下まで赤いのかよ。
そう思いながら走る、いや本当は中に入ったら歩いてもいいかなって思っていたんだが、
うわぉィっくのはャぃ
と言うことで、必死で逃げているのです。
てゆうか敵も敵でなぜかメイド服に甲冑の頭のパーツだけはめてるの?てな感じでそのメイド軍団に追い掛けられているのです。
「っ…こっちからもかっ…!」
挟み撃ちらめぇぇぇ!!慌てて近くのおっきい扉に転がり込む、鍵を閉めて中を確認すると。
「図書館…?」
膨大な量の本が収められている、古そうなものから新しそうなものまでよりどりみどりだ。
警戒しながら進むと、ポツンとあるテーブルの上に出しっぱなしの本に気がついた。
やけに古そうな感じで、書いてある字もかすれれていて良く読めない。
ふと、その本に紙が挟まっているのに気がついた。そのページをめくると紙に何か書いてあるのに気がつく。
「…くぉーるへざーとふぉーるあっと…?」
何だこれ?呪文か?
そう思っていると下にもう一つ何か書かれているのに聞か付いた
「…ファリスロードインフィニティ、……!!」
そう唱えると本のページから何かが出てきて私の体の中に入って来て――――
何も起きなかった!何ともない、変なものが見えるとかも無いから…盛大なドッキリ…?
バンッ!!!
と大きな音を立ててドアが破られる。やばいぞ逃げられねぇ!!
「っ・・・・・・!」
思わず手を振りかざす、と一瞬音が止んでビュンッ!と言う音がした。気が付いてみてみると、
手を振った垂直線上に大きく地面がえぐれていた。
「……は?」
おそらく漏れた声はこの場にいた全員の心の声を代弁した物だろう。
オリ主!(オリ主!)チート!!(チート!!)百合!!!!(百合!!!!) いえぇぇぇい!!!!!