東方幻想少女録   作:水崎 鳴呼

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夢の理由。知りたい様で知りたくないですね。




斯くて彼女の罪を禁ず

 

 

 

「―――――と言う訳なんですよ。」

 

「―なるほど」

 

一瞬遅れに話が終わったのだと理解する。

…つまり私はこの少女に助けてもらった、という訳だろう。まぁ途中から説明が飛んだり曖昧なところが有ったりしたのはまぁいいだろう。霊夢も何も言ってないし。

 

「…助けてくれてありがとう」

 

「お礼なんていいですよ別に」

 

やれやれと肩を揺らす動作に照れてるのか?などと考えていた時

 

「お礼なんて言われる道理はないですしね」

 

―――――?なんだ、今少し、違和感が―――

 

「そも、貴女がこの異変に巻き込まれた間接的な犯人は私なんですから」

 

「……は?」

 

反応したのは霊夢だった。

 

「あの時、空に大きな穴が空いたでしょう?それは私がしたコトです」

 

大きな穴。割れた空のことを言っているのだろうか、いやその前に。

――――目の前の少女がアレをした?

――――と言うか、異変?

グラグラと疑問が煙の様に渦巻いていく。

 

「ちょ、どうゆうことよ!」

 

「…つまり私は黒幕。と言うわけですよ」

 

ふぅ、と息を吐いて少女が私の方を見る、何故かその目には軽蔑の色を含んでいる様な気がする。

 

「…どうして異変を起こした」

 

「そんな理由決まってるじゃないですか」

 

そんなことは、そんな事など常識じゃないかと言わんばかりの態度で言い放つ。

 

「貴女ですよ。立花輝さん?」

 

「……なんだと…?」

 

「そもそもおかしいと思わなかったのですか?」

 

ゆっくりとまるで子供を諭すように静かに告げていく。

 

「夢なんていうあやふやなモノが自我を持ち、実体を持ち、力を持ち、その上願いなどという物を持ったりする事がおかしいと。思わなかったのですか?」

 

 

 

―――――そういえば、そうだ。

 

 

おかしい。そんなものが。どうして。あの場所に。どうやって。

ぐるりぐるりと疑問が溢れかえる頭に何故か凛と冷たい水のように少女の声が響く。

 

「アレはいわば世界の奇蹟だったのですよ。幻想より遥か彼方にある人々の永遠の憧れ。」

 

手を広げまるで演説の様に語る少女。

しかしその声などいつの間にかかき消されそうな程鼓動がうるさい。

 

「貴女はソレをどうでもいい、自分勝手な理由で壊したんですよね?」

 

「――黙れ」

 

「ただ自分がこちら(幻想)の方がいいと言う身勝手な理由で」「―――――」

 

パシリッと音が聞こえる。

次の言葉が聞こえる前に腕を誰かに掴まれる。

掴まれた腕を見るとどうやら紫に掴まれているらしい。

ん?どうして掴まれているんだ?

ああ、そうか。

殴りかけたのか、目の前の少女を。

 

「輝、落ち着いて」

 

「大丈夫だ、離してくれ」

 

そう言ってるのに紫は離してくれる気配はない。

それどころかさらに強く掴む。

 

「…どうしました?殴らないんですか」

 

目の前の少女は不思議そうに首を傾げる。

しかしその目は確かに愉悦が混じっている

――――ああ、なるほど。

彼女は私を試しているのか。

それが分かるとす、と何かが引いていく感覚がする

 

「……落ち着いたから」

 

「…そう」

 

ようやく紫が手を離してくれる、その腕をダランと下ろして少女を見る。

 

「………ふぅん…」

 

特に気にしてなさそうな風に少女が呟く。

……なんだかなー…

 

「…お前とは仲良くなれそうにないな」

 

「あれ、奇遇ですね私なんか仲良くなろうという気が起きませんでした」

 

クスクスと笑いながら少女は言う。

…絶対コイツ、性格悪いな。

 

そんなことを思う程度にはいつの間にか私は落ち着いていた。

 






はいすみません!更新バカみたいに遅れました!すみません!!

それと書き方変えてみました…どっちの方が見やすいですかね…?
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