黒と光
「まぁ普段どうりに暮らしてたら勝手に襲って来ますよ」
「傍迷惑ね」
日が真上に差し掛かる頃、『解決といってもどうするか』について話していた時の奈々のセリフに霊夢がため息を吐きながら呟く。
うんほんとに迷惑、帰って。って…
「と言うかなんで輝を狙うのよ、あんた達は」
私の中にふと湧いた疑問を霊夢が心を読んだわけではないが口にする。
いやほんとに、なに?アイツの事ならほんとに謝るから。
「あれ?言ってませんでしたか?」
「聞いてないわよ」
「あーあれですよ、輝さん連れ去りたいんですよ」
「「「…は?」」」
…すごい綺麗に霊夢と妖夢と紫がハモった。
てか何でまた私なの?????なんで???
「…それは特別なケースだから?」
「ああいや違います単純に好きだから連れ去りたいんだそうです」
……………………空はこんなにも青いのに…
ハッ!危ない現実から逃避してた!危ない危ない。
「…ねぇ輝、あんたはどこでこんな面倒事持ってくるのよっ!」
「っいた、霊夢痛いっ」
霊夢に某元気すぎる五歳児に対する母親の折檻のようにこめかみを拳でぐりぐりされる。
いやほんとになんも心当たりないしてかほんと痛い痛い!!!!!
「…刀の手入れ、ちゃんとしないとなぁ」
てか妖夢なんか怖いよ!??
「と言うか誰が私のことが好きなんだ?」
切実な疑問。
あのナイフの子か学ランの銃男か…普通なら銃男だけど…
「んー…私の弟です」
やっぱり銃男か、ほら髪色とか似てるし
「いやそいつじゃないです 」
「なんだと」
「あーー…説明めんどくさい…まぁいつかわかりますよ」
んな大雑把なっ…
「てかそれならあんたの目的は何」
なの、と続けようとした霊夢が突然空を見る。
同じように空を見ると
「んなっ・・・!」
「あれって・・・」
「・・・」
「あーやっぱり」
三人が驚くのを尻目に奈々は気だるそうな声を出した
「先に言っときますけどリーダー格の奴の目的が立花さんであって、その他は違いますよ」
空、が黒ずんで太陽を隠そうとする。
黒、黒、黒黒黒黒黒黒黒。どこまでも黒い黒が。
「だって、私達はこの世界が気に食わないんですから」
ぱくん。と世界が暗くなる。
黒が太陽を喰べた。と表現したほうがいいだろうか。
呆然としてるとチリチリと何かの気配を感じた。
「っ、何この妖気はっ!」
「大勢の妖怪の気配がします!」
「・・・奈々」
「これは、まぁ、仕方ないですねぇ」
霊夢と妖夢が慌てて森の方へ視線を投げる。
紫が奈々へ問いかけとも思しき声をかけるとめんどくさそうに奈々が答える。
「完全に潰しに来てますね、アイツら」
―――――なんか既視感するな。
「・・・霊夢、どの辺が一番妖気が強い」
「あっちの方だけど・・・輝?」
「霊夢達は人里を見てくれ、私が行ってくる」
「この異変、どうやら私に喧嘩を売ってるらしいんでな」
売られた喧嘩は高価買取。
感想ありがとうございます。
なんとか完走できるようにがんばります。