東方幻想少女録   作:水崎 鳴呼

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さぁ話をしようか。





作戦会議兼生存安否確認

 

 

 

 

「貴女って馬鹿じゃなくて脳筋阿呆なんですね」

 

見舞いに来た霊夢と妖夢の大丈夫マシンガンをくぐり抜けたとおもうと付いてきてた奈々からショットガン喰らった。

何を言ってるか分からんが私も分からない。

 

「………………すまない、もう一度」

「だから貴女って」

「すまないもういい」

 

あっそ、となんて事無いようにまた視線を横にそらす奈々、ツンデレか?ツンデレなの?

 

「ともかくそこの無鉄砲考え無し単細胞脳筋思考の立花さんにもわかりやすく教えるとですね」

「まて」

 

無視しないでお願い!!ほんとに泣きそう!!確かに考えなしで単細胞だけど!!!

 

「まず大前提としてあの黒い空は状態異常を付与してくるモーションだと思ってください、あの状態になってると主に妖怪が活発化します、それは分かりますね?」

「…ああ」

「その異常ってのは妖怪だけなの?」

「いえ勿論人間にもありますけど少し気弱になってしまうだけです、活発化して張り切る妖怪の威勢に負けてへたり込んだまま食われる人間と覚えてください」

「覚えたくないです」

 

さらさらと答えていく、すげぇ…私でもわかりやすく教えられる……

 

「まぁその際に流石に媒体無しにあの規模の干渉は難しいのでこちらに楔と言うか錨というか釘のようなものを差し込むんです、それが貴方がこの前倒した狼ですね」

「ん」

「いや貴方がじゃなくて妖夢さんでしたねすみません」

「そうだな」

 

事実なのに滅茶苦茶心が痛い、事実だけど!!

 

「それで、私たちはどうすればいいの?その度に釘がわりの妖怪を倒せと?」

「それが一番手っ取り早いですね、そんな顔しないで下さい、流石に100回も釘を打つのは難しいですし準備もあります、三日は間隔が空きますから」

「三日って焼け石に水みたいなものじゃない」

「ですね」

 

霊夢の言葉に短く返すと私に対して目を向ける、えっ私何かした?私何も喋ってないよ??なに??

 

「一応あちらが狙う場所は大体分かってるんですよ、いつ来るか分からないだけで、所で立花さん、この幻想郷で太陽と言ったらどこを思い浮かべます?」

「……幽香の所か?」

「あ、いやそこは駄目です、本気でアレが来る。他にありません?力を持った人がいる所でも構わないので」

「んー…」

「八咫烏なら居るわよ、地底だけど」

 

横で霊夢が答える、てか地底あるの居るのなにそれ知らない私知らないんだけど???まって??私に話振る必要あったコレ???

 

「無いですよ、一応聞いただけです」

 

心読まないで!!

 

「とにかく八咫烏いるならそこが危ういですね、地底への行き方は分かりますか?」

「分かりやすく穴があるわ」

「良かったですね立花さん馬鹿でも分かりやすいですよ」

「……そうだな」

 

もうツッコまないぞー、泣いてないぞー。

 

「そうですねぇ、…地底に向かう前に山に行きましょう」

「は?なんで?」

「アイツらが行くかもしれない場所の一つなんです、数箇所ありますよそういうの」

「へー、他は?」

「寺」

「正式名称くらい言いましょうよ」

 

ぶっきらぼうな奈々にやや疲れ顔で指摘する妖夢、ふーんと考えるようなポーズをする霊夢、我関せずとばかりに伸びをする奈々。

何だかやることが分かったような分からない様な……まぁいっか、と分かったフリをする私は晴れた空を窓越しに眺めるのであった。

 

 

 







月一更新を目指したいとかほざいた結果がこれだよ。
多分次もこのレベルでの更新速度になるので気をつけてくださいごめんなさい(懺悔の土下座)





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