───っていう夢を本当に見たので寝ぼけながら書きました。
ネタバレ含んでます。注意ですよ~
────輝針城
「ねえ、正邪」
ここは輝針城のとある部屋、私達はこの計画について話し合っていた。
「……なんだよ?」
本当に上手くいくの、小さい姫はそう私に尋ねた。
当然、と、私にはこう答えることができた。自信があった。
私は天邪鬼。この世に生を受けてから、一族としてのモットーはしっかりと守り続けている。
私は天邪鬼、いち妖怪としての立場は弱小。
もう一人は既に希少である存在、少名姫。
"姫"なんてつけてはみるが、こんなのは皮肉でしかない。
願わず数が減ってきた小人に対し、私は最低限の礼儀でしか接しないからだ。輝針城のトップ、これだけで私はこいつを偶に姫と呼んでいる。
こちらの勢力は二人、対して我々の敵は『幻想郷』。数は分からない、しかし下手をしなくてもあの妖怪の賢者や神なんかは私を本気で殺しに来るだろう。
手は打っておいた。とはいっても所々にいるそこそこな妖怪たちを打ち出の小槌の能力で強化させたり、あらゆる"モノ"を付喪神にした程度だが。
──こんな事でいいのだろうか?
───負けてしまうのではないだろうか?
頭の中にはまだ、疑念はある。
小人を騙してまで始めたこの作戦、しかし穴は多かった。
「……ああああっっ!!」
「!?どうしたの正邪…?」
姫から心配されている気はするがそんな事はどうでもいい。
「本当に私を信じてるのかぁ?」
「……何で?鬼人正邪、産まれたっての天邪鬼でしょ?私と同じ境遇で過ごしてきた」
そうだ
「天邪鬼……」
鬼───人
正───邪
「全ての対となる妖怪──ま、嫌われるのが当然なんだけどな」
私は────
「正邪……大丈夫?」
「何が?別に何もないだろ?」
嘘だ。自分でも天邪鬼のここが嫌いだ。本当の事を言いたいのに、言えない。
だから助けてもらえず、天邪鬼は孤立した。
だから助けてもらえず、こうして何かを利用するしかない。
だから助けてもらえず、そして助けることもできない。
心優しい天邪鬼なんていない。
この作戦、失敗したら私は追放……殺されるだろう。
だから最後になって私は内心羨ましかった。
心の底から他人を信頼する小人の姫が。
素直に会話できるこの小さき姫が。
「姫、小槌で私の力を上げてくださいませんか。少しでいいので」
「?え…うん……」
小人が小槌を振ると、自分の力が上昇したのがわかる。
「──天邪鬼を『ひっくり返す』」
「え!?そんなことしたら消え……!?」
「大丈夫、その為に私の妖力を上げたんですよ。……長くは持たないけど」
事実、今私は天邪鬼『ではない』と言える。
「さて、時間も無いしちょっと話でもしま……するか。……いいか、今の私は天邪鬼ではないと思って聞いてくれ。」
私は天邪鬼として生まれ、天邪鬼として過ごしてきた。
友なんて居なかった。単独を好む天邪鬼だからだ。
小さい頃は自分達がどんな存在かなんてぼんやりとしか分からない。
成長していくにつれて捻くれていくからだ。
何を言っているかというと、私も嘗ては『普通の』人間達と同じく仲間が純粋に欲しかった。
上の奴らと絡まないせいでこんな性格になってしまう。
それが天邪鬼の性なのだ。
それで、この作戦を考えた理由だけど、本当はこんな事余りしたくない。
勝とうが負けようが幻想郷のルールは変えられないだろうからな。
仮に八雲紫や巫女を倒したとして、この世界は変わらないのさ。
(───これが私の本当の気持ちか……皮肉な話だな)
私は、天邪鬼が嫌いだ。楽しいことも捻くれている。
(──そうか、私は自分が嫌いなのか)
嬉しいことなんてない。嫌われて嬉しいことなんてあるか?
──ま、私にはもう判らないけどな。
「……ねえ正邪?正邪は……何を目指しているの?」
何だろうな?
天邪鬼としての願いは同じだ。
だから私にはどうしようも無い、後は『本来の』自分に任せるよ。
───ああ……妖怪じゃなくて、人間として生まれたかったな……
"心の底からそう思った。"
"これが本当の…『真実の』気持ちだったんだ"
「──やっと力が切れたか」
「正邪………」
「どうしました姫、そろそろ奴は来ますよ?」
「……………(正邪……)」
ドゴォォ!!
「来たか…………んん~~……さーて!やりますか」
「………うん!」
私は天邪鬼として─────
後日
え? 何を言っているんですか?
これからですよ、本当の下克上は
うーん、残念だけど……
もう下克上は無理だよ。我々は闘いに敗れたんだ。
そんな弱音を吐いて……
大丈夫ですよ。
いいんだいいんだ、もう……
一緒に降伏しよう。幻想郷の妖怪達は敵対したりしない。
お言葉ですが……
“我が名は鬼人正邪”
やなこった!
誰が降伏なんかするもんか。
どんな奴に命を狙われようとも。
こんな素晴らしい力返す理由が無いな。
「──我が名は正邪
生まれ持ってのアマノジャクだ!」
私は─────嫌われるのが当然の妖怪なんだよ
寝起きクオリティにつき、読みにくくてすみませぬぬぬぬ