ネタが出なくても…なるべくあきらめなーい
では、どうぞ。
「…ん?ここはどこだ?」
気がつくと俺はなにもかもが真っ白な空間にいた。
辺りを見回しても人っ子ひとりいない。うん、これは夢だ。そうに違いない。覚めろ覚めろ。
『いやいや、残念だけどね?夢じゃあないんだよね〜。』
すると急にどこからか心に響くような声が聞こえてきた。
気になって後ろを振り返るとすぐ真後ろに謎のおじいさんが立っている。
「うわぁ!じいさん、いつからそこにいた!?」
っていうか俺いま声に出してなかったよな。
「そりゃね。ワシ神様だもん。心を読むなんて朝飯前だね。」
…よし落ち着け俺。深呼吸、深呼吸 。 スーハースーハー…フゥ。
「なるほど、大体わかった。」
白い空間。心を読める神様ときたらたどりつく答えはひとつしかない。
そう…「転生」だ。
俺はSS小説サイトが好きだから一瞬で理解する。
どうやら俺はもうこの世の人間ではないらしい。
「転生の基礎知識は知ってるみたいだから詳しい説明は省かせてもらうよ。」
「お、おう。」
俺はとりあえずうなずく。
「君はトラックに轢かれそうな少女を助けて代わりにはねられて死んでしまった。ここまでは覚えてる?」
「なんとなくだけど…覚えてるよ。」
俺は学校からの帰り道に道路に飛び出してトラックに轢かれそうだった女の子を突き飛ばして
自分が代わりにはねられたのだ。
自分でもどうしてそうしたのかはわからない。気づけば身体が動いていたとしか言わざるを得ない。
まぁ、死因はあれだ。幽白の主人公と一緒ってことで。うん。
「ところで、君にはこの世に残した未練とかあるかい?」
神様がそう俺に質問する
ピクッ!『未練』という言葉に俺は過剰に反応した
「そりゃあるよ!完結してないアニメにラノベに特撮に!プレイしてないゲームとか!
言い出したらキリがないよ!」
俺は神様にありったけの未練を吐き出した。
「そうだよねー。君まだ高校生だもんねー。いろいろ未練あるよねー。そこで…だ。」
神様は人差し指を立ててこう続ける。
「君が死ぬ前に一番楽しみにしていたことってあるかな?」
一番楽しみにしていたこと?そんなのは決まっている。
俺はすぐにその質問に答えた。
「『結城友奈は勇者である』のみ○くじ!」
説明しよう!『結城友奈は勇者である』とは…
俺が生前どハマりしていたアニメのことである。
全十二話で放送は去年で終了しているが、
その後もフィギュアやラバストなどのグッズ、イベント、ラジオなども人気があり、
さらにはゲーム化まで決まっている注目作品なのだ。
あともう一週間もしないうちに全国のサー○ルKでみ○くじの発売が決定していたのだが…
思いだしただけで悔し涙が流れてくるぜ。
「ふむ、なるほどね。それなら君をそのアニメの世界に転生させてあげちゃおうかな。」
「!!」
俺は驚きのあまり声にならない声を上げた
「マ、マ、マママジで!?」
興奮しながらも神様に確認を取る俺。
「うん。」
ヤッタァァァァァァ!!
どうせ聞かれるので変わらないと思い、俺は心の中で喜び全開の声を上げた
「その代わりあの世界観だと君の身体は中学生に変化しちゃうけど…いいのかな?」
「大丈夫だ。問題ない。」キリッ
だって勇者部のメンバーと直接会話できるんだぜ!?
中学生になるなんて大した問題じゃないって!!
「じゃあ、君は讃州中学の新一年生ってことでいいかな?もちろん勇者になれる体質つきで。」
神様が俺を飛ばす時間軸についての確認をとる
「うーん、それだと俺は友奈や東郷さんの後輩になるのか…そーだなぁ。」
俺は時間軸について真剣に考え始めた。
「君が望むなら主人公の子と入学時期を合わせることも…」神様が別の案を提示してくる
「後者でお願いします!!」俺はそう即答した
だってほら、やっぱり夏凜とは同じクラスになりたいし。
「それじゃあ次は転生の特典の話をしようかな?」
きた。転生の醍醐味「特典」。
某超能力&魔術ラノベだったらレベル5の超強力な能力(もちろんオリジナル)
転生で大人気のハイスピード学園バトルラブコメだったら男も使える専用機
ゲームであっても遊びではないデスゲームだったらオリジナルのソードスキル
とまぁ、転生先によって様々な特典があるわけだが。
「あ、そうだ!神様、勇者に変身した後の武器って自由に変えられる?
例えば、仮面ライダーの武器を再現したりとか。」
俺はアニメだけでなく、特撮も好きだったので、可能なら仮面ライダーっぽいこともしてみたい
「うん。特撮…特に仮面ライダーは転生者に人気があるからね〜。そのぐらいならお手の物だよ。」
「よし、じゃあ俺のイメージで具現化できるように頼むよ。」
「了解した。もういつでも飛ばせるぞ。」
神様が転生の準備を終え、俺に合図をする。
「おう!神様ありがとな。俺を転生させてくれて。」
俺は素直に礼を述べる
「どういたしまして。君の転生ライフがいいものになることを祈ってるよ!
あ、あとこれワシのLINEのQRコード。何かあったら連絡くれ。」
「お、おう。」
(神様なのにLINEやってるんだ…)
QRコードを俺のスマホに転送してくれる神様
「よーし、じゃあゆゆゆの世界へ飛ばすぞ!グッドラック!!」
バチッ
神様が指を鳴らすと俺は目の前が真っ暗になる
あ、スマホを最新機種にしてくれって頼んどけばよかった
まぁそのへんは大赦がなんとかしてくれるだろ…
意識を失う寸前俺はそんなことを考えた。
つづく
次回予告
「結城友奈は勇者である」の世界に転生し、讃州中学に入学した俺こと星峰英斗。
桜も散りきらぬ始まりの春に最初の出会いはすぐにやってきた。
「ヘイ!そこの難しい顔をしているお兄さん!」
「私は結城友奈!あらためてよろしくね。英斗くん!」
「東郷ってよんでね。」
次回「とある転生者の勇者録」
第一話「入部」
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