頼羅「この世界には、奇跡も魔法もあるんだよ!」
零奈「そりゃあリリカルなのは要素入ってますしね。」
次の日。
放課後。
「あれ、零奈と円堂は?」
一郎太がまわりに聞く。
「さぁ?」
「知りませんよー。」
いつもどおり一緒に帰ろうとしたら一人おいてかれたようだ。
「・・・。しょうがない。一人で帰るか。」
一郎太は零奈がしていることがわかった。
(円堂、おまえ、大変な妹を持ったな。今頃豪炎寺の後でもつけてるんだろう。)
一郎太が思ったことは正しかった。
「まず、豪炎寺くんには妹がいるんです。
妹さんの名前は夕香さん。」
「うんうん。」
「その妹さんが一年前のFF決勝戦の直前に交通事故に遭って今も意識不明。・・・これは憶測ですが、妹の事故は自分のせいだと思い込んで 、サッカーをしたくなくなったのでしょう。」
「すげーな。さすが零奈!どうやって調べたんだ?」
「私の役職は生徒会雑務ですよ?いろいろやってるうちに人脈が広がったんです。」
零奈は自慢げに言う。
「あ、あの病院ですね!行きますよ!」
「お、おう!」
円堂兄妹は稲妻総合病院に入って行った。
(あ、いました。)
病室の前で豪炎寺を発見した。
「またあえましたね、豪炎寺くん。」
「?!」
びっくりして振り向く豪炎寺。
「おまえら・・・。」
「妹さんのお見舞いですよね?」
「なぜそれを・・・。」
「調べさせていただきました★」
「なんか笑顔がコワいぞ・・・。」
引いている豪炎寺。
「お話聞かせてほしいな、なんて思ってるんですが、
・・・ダメですか?」
豪炎寺を上目使いで見上げる零奈。
「・・・ついて来い。」
顔を背ける豪炎寺。
耳まで真っ赤だが、
(熱でも出たんでしょうか・・・?)
零奈は鈍感である。
零奈は兄と同じぐらい鈍感である。
(大事なことなので二回言いました。)
「夕香、来たぞ。」
「「失礼しまーす。」」
三人は夕香の病室に入る。
「夕香、今日は同級生の円堂兄妹もきてくれたぞ。」
今まで見たことのないような優しい笑みを浮かべる豪炎寺。
「こんにちは、夕香さん。私は円堂 零奈です。」
零奈も優しい声と顔で語りかける。
「オレは円堂 守だ。よろしくな夕香ちゃん。」
「自己紹介もしたところで、夕香さんとお話してみましょう。」
「できるのか?!」
「そんなことできるわけがないだろう?!」
「私も今回はカンです。豪炎寺くんから微弱ですがリンカーコアを感知できたので。夕香さんも同じかと。」
「り、りんかー・・・?」
混乱する守。
「まぁ、こっちの話です。さて、始めますよ。」
零奈は夕香の手を取った。
(聞こえますか?私の声。)
(・・・うん?だれ?・・・、ああ。れいなおねえさんっていう人?)
念話に成功した零奈。
(聞こえてるんですか?)
(うん。なぜか起きれないけど。)
「・・・豪炎寺くん。」
「なんだ?」
「夕香さん、意識ありますよ。」
「・・・は?」
「話は全て聞こえてるみたいです。
・・・聞きたいことありますか?」
「・・・いや別に。」
「はいはい、嘘乙です。
私が聞いてあげましょう。」
(夕香さん、お兄さんのこと、うらんでますか?)
(え?!そんなこと思ってないよ?どうして!?)
困惑した声が返ってきた。
(その気持ち、伝えてあげてください。
私が手助けします。)
(うん!)
「豪炎寺くん。」
零奈は手を差し出した。
「手、握ってください。」
「は?!」
「早く。」
「あ、ああ。」
豪炎寺はどぎまぎしながら零奈の手を取った。
「心で会話してください。念じてくれればいいです。」
(夕香、聞こえているのか?)
おそるおそる念じる豪炎寺。
(うん。バッチリ。)
(・・・本当にオレのことうらんでないのか?)
(うん。それよりも、お兄ちゃんの自由を私が奪ってたんだね。
ごめんなさい。)
(いいんだ。オレの方こそすまない・・・。)
(念話マスターするのはやいですねこの兄妹・・・。)
(ねえ、お兄ちゃん。)
(なんだ?)
(また、サッカーしてほしいな。)
(いいのか?)
(うん。だって私、サッカーしてるお兄ちゃんが一番好きだもん!)
ベッドの上の夕香が微笑んだ。
「夕香・・・。・・・。」
零奈は豪炎寺兄妹の手を放す。
「もういいですよね。」
「・・・。少し考える時間をくれ。」
「・・・はい。ほら、行きますよ兄さん。」
今まで空気と化していた守に声をかける零奈。
「おう。じゃ、またな豪炎寺。」
「・・・ああ。」
(またきてね守さんと零奈お姉ちゃん。)
念話を使いこなす夕香であった。
次の日、豪炎寺はサッカー部に入部し、零奈は、
マネージャー業に専念することにした。
そして、ちょくちょく夕香のところにいって、目を覚まさない理由を
探っていた。
豪炎寺(24)「…このころは零奈が生徒会雑務だということを知らなかったからな…。本気で怖かった。」
零奈(24)「義姉さん…いや、夏未さんはなんやかんやで私を贔屓してましたから。
ちょっとおd…話をしたら名簿を見せてくれました。」
円堂(24)「うちの妹こわい…((((;゚Д゚))))」
実は、零奈さんと夏未さんはお互いに弱みを握り合っていたという裏設定があります。