まぁ、主人公中心にやらないと原作そのままになりかねませんからね(^_^;)
零奈さん、自覚寸前までいきます。
フットボールフロンティア全国大会。
開会式前に零奈は目を覚ました。
「・・・。今、何日なんでしょう・・・。」
なにがあったかはすぐに思い出せた。
「あなたは丸々3日間眠ってましたよ。」
横から声がした。
声の方をむくと、金髪で、浅黒い肌の少年がいた。
零奈は彼に見覚えがあった。
「陸上部の・・・。」
「宮坂です。」
「イチの後輩ですね。私に何か用ですか?」
「聞きたいことがあるんです。」
「なんでしょう?」
「・・・風丸さんはいつ陸上部に帰ってくるのでしょうか。」
その言葉を聞いて、零奈は少し、胸に痛みを感じた。
「す、すみません。傷に響いてしまいましたか?」
焦る宮坂。
顔に出てしまったようだ。
「・・・いえ。大丈夫です。
そういえば助っ人でしたね、イチ。」
「もう部員もそろってるし、こっちもそろそろ大会が迫ってきてるし。
戻ってきてくれるとうれしいな、なんて・・・。」
「私に聞かれても困るんですけどね・・・。
本人に聞いてみればいいと思います。」
「それもそうですね。ありがとうございました。」
宮坂は去って行った。
「何だったんでしょう今の感じ・・・。」
外はすっかり日が暮れていた。
全国大会一回戦。
零奈はまだ入院中である。
或のガラドヴォルグに中継してもらってチンクエディアに映像を写してもらっている。
映像に一郎太が映ると、
「・・・。(また、苦しい。)」
映像の一郎太は心なしか、苦しんでいる気がする。
(私の、せいでしょうか・・・。)
「うっ・・・。」
苦しくて、つらくて、涙があふれる。
彼を思うほどに苦しくなる。
「どうして・・・こんなに・・・。」
つらいのに、涙があふれるのに、
「心は温かいのでしょう・・・。」
小さいけれど、大事な気持ちが零奈の中に芽生えていた。
(オレは、どうすればいいんだ・・・)
試合中、一郎太は悩んでいた。
(オレが弱いせいでまた零奈に迷惑をかけて・・・!)
周りが聞いたら「それはどうしようもないことだ。」と言いそうな
ことまで悩んでいた。
(前見舞いに行ったらうなされてたし・・・。)
(戻るべきなのか?宮坂の言うように。)
前半終了のホイッスルが鳴った。
「イチ・・・。」
小さな頃から呼び続けた名前。
この名前を口にすると、とても安心する。
この感覚はいつからなのだろうと考える零奈。
「・・・そんなことは今気にすることじゃないですね。」
零奈はチンクエディアを手に取る。
「或、イチと話がしたいのですが・・・。」
(卑怯かもしれませんね、私。すみません、宮坂くん。
この気持ちはごまかしちゃいけないものだとおもうんです。)
零奈は心の中で宮坂に謝罪した。
「風丸くん、ちょっといいかな?」
「どうしたんだ或?」
「零奈ちゃんが話したいことがあるんだって。」
「零奈が・・・?」
「ちょっとこっち来て。」
或は一郎太を連れて廊下に出た。
廊下で通信をつなぐ。
『あ、つながりましたね。』
「零奈!」
通信画面に入院着を着て、髪を下ろした零奈が映っていた。
『私、イチに言いたいことがあるんです。』
「あ、うん、なんだ?」
うろたえる一郎太。
『その・・・。私、イチに離れて行って欲しくないんです。』
「・・・え?」
『あ、決めるのはイチですよ?強制はしません。
イチのしたいようにしてくれてかまいませんよ。』
零奈は焦っている。
でも、零奈の判断は間違っていなかった。
「答え、決まった?」
「ああ。ありがとう、零奈、或。」
一郎太が一番欲していた言葉を贈ることができたからだ。
『後半もがんばってくださいね。』
「ああ!」
すがすがしい笑みを浮かべる一郎太。
通信を終了する或。
「よーし!零奈ちゃんのためにも勝たないと!」
「わかってるよ。」
二人はフィールドに戻った。
試合には無事勝利し、一郎太もサッカー部に残ることを決めた。
今日はここまで!
次回予告っぽいもの↓
??「…あれは、若気の至りってやつさ…。」
零奈(24)「貴方が言うと説得力ありすぎです。元中二病患者さん。」
??「キミはどれだけ私のことが嫌いなんだい?!」
零奈(24)「あのコケ頭ジジィの次の次ぐらいに嫌いです。エイリアの一件がなかったらあのクソジジィと同レベルですね。」
??「…。」
次回やらかしてくれる登場人物はあの“神様”です。