とある転生者の奮闘   作:白花 頼羅

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或編もといエイリア学園編スタートです。
或「始まるよ☆」


或編~エイリア学園編~
第1話 偽物少女と宇宙人(仮)


Side:或

確かに一度死にかけた。

家族みんな一緒に。

その時“彼女”が現れて、私とお兄ちゃんは生き残って、

私は全て、思い出した。

かつての友達や師匠、仲間のこと。

それと、

かつての私の誕生に使われた非道な技術について。

だから、思ったんだ。

私のような“偽物”を増やしちゃいけないって。

 

 

 

 

 

 

Side:???

オレは物心ついたとき、

まだ小さかったけど、

15歳までの自分の記憶を持っていた。

その記憶は確かに“自分”だって思ってた。

でもそれは幻だった。

その記憶は今ここにいる“オレ”のじゃなくて、

そっくりな“誰か”の物だって。

それでも“オレ”は、父さんについて行くって決めたんだ。

紛れもなくここにいる“オレ”の意思で。

 

 

 

 

 

 

Side:或

42年前。

どこかの遠い無人世界。

そこで私は生まれた。

生まれた時には大体必要な知識が、記憶があった。

自分が気持ち悪かった。

自分じゃない“自分”の記憶。

自分じゃない“自分”にそっくりな容姿。

周りにもそっくりな子どもたち。

大人たちが言ってたんだ。

“私たち”は優秀な魔導士のバックアップなんだって。

つまり、クローン。

誰かの偽物。

私は一人逃げ出した。

走って走って、走り続けて。

自分はたった一人だけの特別な存在だって認めて欲しかったんだ。

意識が一回なくなって、次に目を覚ましたら、

あの人がいた。

転生した今でも思い出せる。

強気な笑みと、鮮やかな桃色。

結局、あの人のそばに立つことはできなかったけど、

今なら。

もう一度生まれた今、ここでなら、

あの人を、

憧れて見上げたあの桃色を、

超えられる気がするんだ。

 

「今日もがんばる!」

 

これは、とある転生者の物語。

金髪の、ちょっと天然な、狙撃手の少女の物語。

 

 

 

 

No Side:

フットボールフロンティアが終わってから1カ月。

或が普通に朝練をするために登校すると、

 

雷門OB&現役サッカー部たちがボロボロになって倒れていて、

変なコスプレ(?)をした者たちが瓦礫の上で

見下していた。

 

しかも、あったはずの雷門中校舎が無くなっている。

「えっと・・・。

 スッゴくピンチだったりするのかなぁ・・・?」

『マスター、彼らから高濃度魔力反応が検知できました。』

「あんまり目立たない感じだね・・・。

 またロストロギア?」

(身体強化系かな・・・?)

或は推測した。

「ふん。まだ仲間がいたのか。」

黄緑の髪を立てた少年が吐き捨てる。

「そうだよ!」

「我らは遠き星、エイリアからやってきた。

 この星を支配するために!」

「私はエイリア学園セカンドランクチーム、ジェニミストームキャプテンのレーゼ。

 この星の秩序、サッカーに従い・・・」

「まぁ、みんなを傷つけたことにはかわりないよね。」

或はレーゼのセリフを途中でぶったぎる。

『Quick set up.』

「普通の人じゃないなら問題ないよね。」

或は無表情だ。

言葉を発する度に周りの気温が下がっている気がする。

周りの者たちはそう感じた。

「凍てつけ、我が敵・・・」

『Frozenfield,extend.』

或の足元に大きな魔法陣が現れた瞬間、

紅蓮の吹雪が吹き荒れる。

「うわあああっ!」

「きゃぁあああっ!」

「くっ!」

どんどん凍りついていくエイリア学園の一味。

(・・・?なぜ何も対抗処置を取らない・・・?

 やっぱりロストロギア持ってるだけの普通の人間?!)

零奈は推測した。

『或!ストップです!』

『え、なんで?こいつらみんなを傷つけたのに?』

『彼らが強いのはロストロギアを持ってるからで、実質、普通の人間です!』

『わかったよ。』

或は零奈の要求をしぶしぶ飲んだ。

「くっ・・・。お前たち、撤退だ!」

「「了解!」」

エイリア学園はどういう仕掛けを使ったか知らないが一瞬にして

姿を消した。

「みんな!大丈夫?!」

「なんとか生きてるー。」

「死ぬかと思った・・・。」

「ひどい人はすぐ病院に!・・・よいしょっと。」

実は瓦礫の下敷きになっていた零奈。

「いっ・・・!」

零奈は顔を歪める。

「零奈!無茶するな!」

比較的怪我の軽かった一郎太が零奈に駆け寄る。

「とっさにシールド張ったんですけどね・・・。

 衝撃で右腕がやばめです。動かないし、変な方向にねじれてるし。」

「どーみてもこなっごなになってるね。零奈ちゃんも病院組ね。」

「はい・・・。」

「くそ・・・。サッカーでこんな・・・。許せない!」

守が激怒した。

「みんな、無事か?!」

そこにある人物がやってきた。

「「理事長!」」

「お父様!」

雷門中理事長、雷門 総一郎だった。

「思ったよりも被害が少なくて良かった。」

(いやいや、校舎全壊&ケガ人多数ですよ?!)

零奈は心の中でツッコミを入れた。

「とりあえず動ける者たちは私についてきてくれ。」

理事長の言うとおりについて行く一同。

 

 

 

 

 

 

 

案内されたのは、地下室・・・シェルターといった方が良いような空間だった。

「さて、これから君たちにやってもらいたいことがある。」

理事長は深刻な顔をする。

「君たちに、エイリア学園を止めてほしい。」

サッカー部一同はざわついた。

「でも、人数が・・・。」

ケガ人が続出したため、実質動ける人材は少ない。

「それは問題ない。」

「それについては私が説明します。」

冷静な、女性の声が響く。

「あなたは・・・?」

守が聞く。

「私は吉良 瞳子。今からあなた達の監督よ。」

女性・・・瞳子監督は自己紹介する。

「これからあなた達と全国を回って最強イレブンを結成するの。

 エイリア学園を倒すために。」

「全国?!」

「どうやって?!」

「移動手段はキャラバンだ。運転手は古株さんが引き受けてくれた。」

「出発は明日の早朝5時。準備をしっかりしてきなさい。」

そして、それぞれ家へ帰る。

 

彼らの旅は始まった。




今回から誰の視点からかわかるようにしてみました。

或(24)「零奈ちゃんってほんと丈夫だよねぇ…。鉄骨が刺さっても瓦礫に潰されても死なないんだもん。いや、大事な友達だから長生きはして欲しいけどさ…。」
零奈(24)「丈夫じゃなきゃ音速なんて出せません。」

※零奈さんの最高行動速度はマッハです。(ガチ)

そういえば、冒頭の独白、或以外にもうひとりいましたね。
分かる人には分っちゃったと思いますが、ヒロト(グラン)さんです。

ここで設定↓

独自設定・吹雪兄弟は或を含めて三つ子。
アツヤは2つ下の弟という設定があったらしい。知らんかったわー。

独自設定・ヒロトさんは“リリカルなのは”シリーズにおけるクローン技術、“プロジェクトF”の実験段階で、吉良 星二郎の依頼で生み出された吉良 ヒロト(瞳子監督の兄の方)のクローン。自分と彼は別人だとヒロトさん自身と星二郎は割り切っている。

この章のキーワードは“偽物”です。

次の話は明日更新します。

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