「「…はい?」」
「どういうことですか?」
イナズマジャパンの一同は我が耳を疑った。
「今言った通りだ。異議は認めん。」
久遠監督の指示があまりにも謎すぎるからだ。
「外に出ないでどうやって練習するんですか?!」
「自分たちで考えろ。」
そう言って久遠監督は去っていった。
「外に出ないで練習かぁ・・・。」
「はいはい!いい考えがあるよ!」
或が元気よくアピールする。
「合宿所に結界張って壊れないようにすれば技使っても問題ないよ!」
「「却下。」」
零奈と瑠生が即答する。
「えええ?!なんでー?」
「自分たちがなんで縮んでるか考えようね?」
瑠生が言う。
「「ぶっちゃけあなたのせいだよね?」」
或と零奈が黒い笑みを浮かべて言う。
「うう・・・。すみませんでしたぁ・・・。」
瑠生は落ち込んだ。
「・・・まぁ、瑠生の言うことにも一理ありますね。
魔力エンプティ状態でそんなことしたら命に関わりますし。」
零奈は冷静に理由を述べる。
「うーん?どうしようかー?」
「「うーん・・・。」」
考え込む一同。
「・・・あの、要するに、いかに狭い場所を活用するか、ってことですよね?」
「「・・・?」」
藍がポツリと呟く。
「どういうことだ?」
鬼道が聞く。
「・・・ビッグウェイブスの必殺タクティクス対策。
狭い所をどう切り抜けるか、じゃないかな?」
若葉が答えた。
「・・・?私たちの情報では何も・・・。どうやって調べたんですか?」
零奈が困惑気味に聞く。
「ん、企業秘密だからソースは言えないよ。
ごめんね零奈さん。」
意味深な笑みを浮かべる若葉。
「この情報は父さんにも伝えたから、その上での判断だとおもうよ。」
「でもどうすれば・・・。」
「だああああっ!もう!じれってぇええええっ!」
綱海がキレた。
「誰がなんと言おうとオレは外で特訓するからな?!」
そう言って合宿所を飛び出していってしまった。
「あーあ・・・。行っちゃった・・・。」
幼児らしからぬ冷めた目でその後を見つめる若葉。
「各自、自分で知恵を絞って特訓開始だ!」
「「おう!」」
守の掛け声で屋内訓練がスタートした。
・・・夕方。
合宿所付近。
「やっべ、かなり遅くなっちまった。」
綱海が急いで帰ろうと走っていた。
そして、合宿所前にいくつもの人影が見えた。
人影は小さく、全部で5人。
どうみても4人が3,4歳。
1人が小学校低学年といったところだ。
「おーい、お前らどうしたんだー?早く帰らねぇと親に怒られるぞー?」
5人組に声をかける綱海。
「え、あ、そのっ!イナズマジャパンの人ですよね?」
一番年上だと思われる藍色の髪に、口元のほくろが特徴的な、落ち着いた雰囲気の少年が問う。
「ん?そうだけど?」
綱海が返事する。
「えっと、だったら姉さ・・・剣城 藍のこと知ってますよね?」
(あー、言われてみれば似てるなー。)
少年に言われて気がつく綱海。
「オレたち、姉ちゃんと監督さんににすっごく大事な話があるの!」
少年の弟らしき3歳ぐらいの男の子が必死に訴える。
髪は藍色で、もみあげが特徴的だ。
「あ、オレは剣城 優一と言います。こっちが・・・」
「剣城 京介、3歳だよ!」
兄弟・・・優一と京介が自己紹介する。
「・・・で、お前らは?」
綱海は残り3人に問いかける。
残り3人とは・・・。
ピンク髪の双子の姉弟(どっちも女に見えたが、弟らしき方の服装が男っぽかったのでかろうじて判断できた。)
パールグレイのふわふわした髪に、深紅の瞳が特徴的で、上品な感じの男の子。
「あー、違います。」
双子の弟(?)が答える。
「スオウが行かなきゃいけないって・・・。」
上品な感じの男の子がおどおどしながら言う。
「うん。オレが個人的に用があるんだよね。」
双子の姉(?)が言う。
「姉貴、相手、年上だぞ・・・?」
「・・・お前ら2人は何しに来たんだ?」
「「(姉貴)スオウのストッパー。」」
男子2人でハモった。
「ランと坊ちゃんひでぇwww。まぁ、暴走する確率1000%だけどなっ!」
双子の姉、スオウがどや顔で言う。
「だめだこの姉貴早くなんとかしないと。」
双子の弟が胃のあたりを押さえている。
「(苦労してるんだな・・・。)で、なんの用なんだ?」
「ああ、忘れるとこだった!
オレ、円堂 零奈ってやつと、吹雪 或ってやつ、あとそこの剣城兄弟の姉ちゃんに会いに来たんだ。」
スオウは用件を述べる。
「あ、言い忘れました。オレ、霧野 蘭丸と言います。で、こっちのバカ姉貴が」
「霧野 スオウだ!今は・・・まぁ、うん。4歳だ!ランも坊ちゃんも4歳だけどな。」
双子が自己紹介する。
「え、えっと、僕は、神童 拓人です・・・。そ、その、よろしくお願いします・・・。」
“坊ちゃん”と呼ばれていた男の子が泣きそうになりながら自己紹介する。
「あ、お帰り綱海さん。今なら父さんいないよ・・・。
わお、もしかして、綱海さんショタコ・・・」
合宿所から若葉がでてきて、来客の方をみて爆弾発言をした。
「ちげえよ?!つか何でそんな言葉知ってんだよ?!」
「じゃあロリk・・・「ちげえって言ってんだろおおおっ?!」
・・・という冗談は置いといて、
どうぞ中に入ってください。父さんもそろそろ客が来るって言ってたからね。」
((コイツ、出来る・・・!))
若葉の強者っぷりにたじろぎながらも合宿所に入る一同だった。
「ちーっす!みんなのアイドル教官こと霧野 炉蘭改め霧野 スオウ、
4歳の美少女ロリだぜ!」
「「・・・。」」
((どっからツッコめば・・・。))
その場にいた全員がそう思った。
すると、
「だから、年上相手には丁寧語っ!」
「うおっ?!危ねっ!」
蘭丸が彼のデバイス、“ブリュンヒルデ”(メイスフォルム)で
殴りかかる。
(スオウはあっさりシールドで受け止めた。)
「バカ姉貴が失礼なヤツでほんっとすみません。
オレは霧野 蘭丸です。不本意ながら、そこの残念な姉貴の双子の弟
および、“仕事”の補佐です。」
「安定のオレの扱いのひどさwww。」
冷めた目で姉を見ながら蘭丸は自己紹介する。
スオウは笑いすぎてぷるぷる震えている。
「・・・僕は今代“ワールドアーカイブ”管理者の神童 拓人です。
・・・これでいいの?」
不安げな目でスオウを見る拓人。
「はあはあ・・・。ん、おっけーだよ坊ちゃん。」
笑いすぎたせいで乱れた呼吸を整えるスオウ。
「えっと、オレは剣城 優一です。姉さん・・・剣城 藍の弟です。
こっちが・・・ってあれ?京介?」
優一はキョロキョロする。
「どうしたのユウ?」
藍がたずねる。
「それが・・・京介も来てるんだけど、居なくって・・・。
さっきまでそばに居たはずなのに・・・。」
「・・・?!まさか、一人で外に?!」
藍は青ざめた。
「だめ・・・?!また・・・!
すいません!ちょっと京介探してきます!」
藍は青ざめた顔で外に飛び出していってしまった。
「もう暗いぞ?俺達も行くぞ!」
「いや、おまえたちが行く必要はない。」
「どうしてですか監督?!」
「・・・若葉から連絡がきた。“剣城そっくりの自分と同じぐらいの子と友達になった”とな。」
ことは20分前。
「あれ?ここどこだ・・・?」
綱海や優一とはぐれてしまった京介は校庭で迷っていた。
空はだんだん暗くなっていく。
そして浮かぶ、“いつものかなしい夢”。
「まあ、今度は簡単には殺されないけど。
な?ランスロット?」
『主、京介の言うとおりです。』
かつて、自分を操り、姉に殺される原因となったデバイス、
“ランスロット”に話しかける京介。
ランスロットは剣をモチーフとしたペンダントになって、京介の首にかかっている。
「へえ?ずいぶん物騒な話してるね。それに、ユニークなご友人をお持ちだ。」
凛とした少女の声がする。
「だっ、誰だよ?!」
いきなり後ろから声がしたので、びっくりして振り返る京介。
「おっと、驚かさないでくれよ。
というか、いきなり振り返らないでほしいな。」
後ろには若葉がいた。
本人の言葉のとおり、驚いた顔をしている。
(うわぁ・・・。キレイな子だなぁ・・・。)
姉もかなりの美人だが、自分と同じぐらいの彼女もまた、
とてつもない美少女だった。
月の青白い光を受けて輝く深緑の艶やかな髪、
雪のように白い肌。
気の強そうな若葉色の瞳。
・・・このような比喩は思いつかなかったが、
「・・・キレイだね。」
自然にそんな言葉が出てしまった。
「・・・僕がかい?」
若葉の問いにうなずく京介。
「ふふっ。お褒めにあずかり光栄だ。あ、僕は久遠 若葉という。
キミは?」
「オレは剣城 京介、3歳だよ。」
「おっ、奇遇だね、僕も3歳なんだ。
・・・ところで京介くん、サッカーはするかい?」
「うん。サッカー、大好きだよ!」
「そうかい!ならちょっと、サッカーしないかい?!
相手してくれる人がいなくてね。」
「いいよ!やろう!」
「やった。じゃあ、勝負だ京介くん!」
そして、やってきた藍が京介に泣きついたのであった。
「そういえば“ワールドアーカイブ”で零奈と或が元に戻る方法を調べてもらわないと・・・。」
「「あ。」」
一郎太の発言によってはっとなる一同。
「あー、水色のおにーさん、それなんだけどな?」
スオウが申し訳無さそうな顔で言う。
「・・・拓人の力を使うまでもなくわかった。
・・・その人たちの身体を元に戻すのは不可能です。」
蘭丸がつなげる。
「え・・・。」
「そんな・・・。」
「・・・というより、今までがおかしかったんです。
今まで無意識のうちに変身魔法を使い続けていて、こっちが本来の姿なんです。」
冷静に事実を口にする蘭丸。
「・・・じゃあ、ずっと零奈はオレや風丸のこと忘れたままなのか?」
守がたずねる。
「あ、そっちはどうにかできます。」
「本当か?!」
蘭丸に詰め寄る一郎太。
「そっちの金髪の人・・・「吹雪 或だよ~」
・・・或さんはこの姿になる前の記憶があるので、
魔力を回復すれば思い出していくと思われます。」
「或は昔っから魔力量がハンパない上に回復スピード早かったしな。
ちょっと前に“神話魔法”を使ったクセしてもう7割がた回復してるし。」
「「“神話魔法”?」」
「おう。エンシェントベルカ式の術者が主に使う超強力な魔法。
“フラガラッハ”は“答え”、“真理”を体現する。
つまり、自然現象の集大成を体現させちまう魔法。
・・・まさか或が三大変換資質をもってるとは思わなかったけど。」
「えっへん♪」
胸をはる或。
「“変換資質”ってそんなに珍しいのかい?」
ヒロトが問いかける。
「ああ。一応。今は割といるけど、30年前は古代ベルカ王族の末裔ぐらいしかいなかったぜ?」
「ましてや二つ三つはかなりレア。普通は零奈さんやバカ姉貴みたいに一つしかありません。」
霧野姉弟が説明する。
「・・・ま、難しい話は置いといて、目的をすまそうか?
ラン、頼むわ。」
「了解。
ちょっと皆さんオレと零奈さんから離れてください。
できれば3メートル以上。」
一同は言われたとおりにする。
「・・・我、癒しをもたらすものの遣いなり。
我らが祖先、ランディアの加護を、聖なる風を彼のものに!」
『La lumiere de la lune.』
淡い青緑の三角の魔法陣が蘭丸と零奈の足元に現れ、
同じ色の光が零奈を包み込む。
「なんだか、暖かい力が湧いてきます。」
「そりゃそうだ。霧野家秘伝の魔力治癒魔法だぜ?
・・・オレは今も昔も使えなかったけど。」
落ち込むスオウ。
「姉貴の魔力は治癒魔法に向いてないからな・・・。」
「そういうおまえは攻撃魔法つかえねえだろーが。」
「だってブリュンヒルデっていう相棒(鈍器)がいるし。」
『主の言うとおりです。・・・メイスで撲殺なんて芸当そうそう出来るもんじゃありませんが。』
「しょうがないだろ?!ソードフォルム使いづらいんだよ・・・。」
『主がまだ小さいからです。』
「え?京介はランスロットのアロンダイト、軽々振り回してたけど・・・。」
優一の 天然発言 攻撃 !
蘭丸に こうかはばつぐんだ!
「わあああああん!」
「大丈夫だよ蘭丸。治癒魔法、すごいから。」
蘭丸を励ます拓人。
「年下にパワー負けするなんてくつじょくだ・・・。」
ダメージは深刻なようだ。
「おおっ!泣き虫坊ちゃんがほかの奴を励ましてる、だと?!」
スオウはめちゃくちゃ驚いた。
「な、泣き虫じゃないもんっ!」
膨れる拓人。
((かわいいなぁ・・・))
そんなちびっ子たち(約一名実質21歳)のやりとりを微笑ましく見つめるイナズマジャパンであった。
ついにやってきたFFIアジア予選一回戦。
対戦相手はビックウェイブズ。
初の国際戦にいつも以上の緊張感を持ちながら
キックオフ。
「よし!みんな攻め上がれ!」
先攻はイナズマジャパン。
(ディフェンスが強力なようだけど、実際はどうなんだろう・・・?)
ベンチから見守る藍。
「鬼ど・・・。」
「必殺タクティクス!」
「「ボックスロックディフェンス!」」
パスを出そうとした豪炎寺の周りを4人で囲む。
「くっ、パスが出せない・・・!」
「もらった!」
豪炎寺はボールを取られてしまった。
そのままなすすべもなく攻められ、
「“メガロドン”!」
「“正義のて・・・”うわああっ!」
失点してしまう。
「ははっ、チョロいな。これなら余裕だぜ!」
「くっそぉ・・・!」
悔しさに地面を蹴飛ばす綱海。
「次は止めて見せる!」
気合いを入れる守。
(箱の中に閉じこめられているような感覚だな・・・。
ん?閉じこめられている・・・?)
鬼道は自身が“ボックスロックディフェンス”の中にとらわれている状態で、現状を打破する手段を考えていた。
『狭い所をどう切り抜けるか、じゃないかな?』
若葉の言葉を思い出す。
「そういうことか!」
鬼道は素早く、的確なドリブルで切り抜けた。
「なんだって?!」
「豪炎寺!」
鬼道のパスを受け取る豪炎寺。
「“爆熱ストーム”!」
その名のとおり、凄まじい熱気をまとったシュートがゴールに向かう。
「“グレートバリアリーフ”!」
豊かな海をそのまま切り取ったような大技で、“爆熱ストーム”をあっさり止めるキーパー。
「ふっ。タクティクスだけだと思うなよ?」
(どうすればあの水の壁を突破できる・・・?)
悔しさの中で、冷静に分析を始める豪炎寺。
「・・・選手交代。9番吹雪と24番剣城。」
「頑張ってね?」
「はい。頑張ります。」
士郎と藍が入れ替わる。
「そして綱海。ちょっと来い。」
「はい・・・。(やっべ、やっぱばれた?)」
綱海が久遠監督の前に出た。
「綱海、剣城。お前たちがこの試合の鍵だ。
自分のフィールドで思う存分やって来い。
・・・特に綱海。秘密特訓の成果、期待している。」
「「はいっ!」」
(やっぱばれてたか・・・。)
ここから流れは一変する。
「はっ、余裕余裕!
おっと、お嬢さん!どかないと怪我するぜ?」
「ご心配なく。むしろ、あなたが退いた方がいいですよ。」
藍は冷静に言う。
「“セイレーンディフェンダー”!」
藍の周囲から輝く水のオーラが発せられる。
人魚のような水のオーラが相手にまとわりつき、ボールを奪う。
「やるなアイツ。」
「なんの!取り返すさ!」
「・・・。」
藍は舞うように相手のディフェンスをかわしていく。
そして、あっという間にゴール前。
「水の壁を突破するにはいくつか方法がある。
サッカーで有効なのは・・・。」
藍の周りに冷たい闇のオーラが集まる。
「大きく二つ。強い回転をかけるか、鋭くて巨大な一撃で切り落とす!
私の技は後者です!“デススラッシュ”!」
水色の陽炎の揺らめく闇の炎の剣がゴールを襲う。
「“グレートバリアリーフ”!」
少しだけ両者の技は拮抗していた。
しかし、小さな海は、死の剣に切り裂かれ、
ゴールが決まる。
「そんな、バカな?!」
「セイレーンは美しくも恐ろしい海の妖魔。
船乗り達に等しく死を振りまく。」
そんなセリフを残し、戻っていく藍。
その表情は、喜びではなく、悲しみと後悔に染まっている。
これで1対1。同点だ。
(回転、ね。
・・・オレの考えは間違っちゃいなかったわけだな!)
再び藍がボールを奪い、綱海にパスを回した。
「見せてください!真の海の男の本気!」
「おう!任せとけ!」
綱海は一気に攻め上がる。
「オレに乗れねえ波はねえ!“ザ・タイフーン”!」
荒れ狂った海を背景に、強い回転のかかったシュートが放たれる。
「“グレートバリアリーフ”!」
再び技のせめぎ合い。
しかし、シュートにかけられた回転の力が水の壁をえぐり取る。
2点目を獲得。
「よっしゃあああ!」
「・・・。」
呆然としている相手キーパー。
試合後半。
「“メガロドン”!」
「その技はもう見た!“正義の鉄拳”!」
「なにぃ?!」
ピッタリのタイミングで技を放ち、シュートを止める守。
「最後まで全力だ!」
「「おう!」」
順調にパスが回される。
「豪炎寺さん!」
虎丸が豪炎寺にパスを回す。
「オレだって特訓はしてきた!“爆熱スクリュー”!」
“爆熱ストーム”に鋭い回転をかけた一撃が、
駄目押しとでも言わんかぎりに水の壁をえぐり、貫く。
ここで試合終了のホイッスルが鳴る。
3対0でイナズマジャパンの華麗なる勝利だ。
「やったー!」
「勝てたぞ!」
喜ぶ一同の中で、
「藍!お前すごいんだな!」
「はい・・・。」
褒められたため、笑顔を浮かべている藍。
それでも、彼女の目には悲しみが浮かんでいた。
(藍さん、なんで悲しそうな目をしてるんだろう・・・?)
虎丸はそれに気づき、疑問に思った。
彼はまだ知らない。
この世界には、しかも自分の周りには、
絶望の闇と、奇跡の光をはらんだ“魔法”があって、
その“魔法”が藍の悲しみの元となっていることを。
或さんの魔法
神話魔法・フラガラッハ
炎熱、電気、氷結の三大変換資質の性質をすべて集約した広域殲滅収束砲撃魔法。
或は集約しきれていなかったため、威力が拡散してしまっていた。それでも、魔力量SSの相手を魔力ダメージで撃墜+バリアジャケット大破させるぐらいの威力はある。結界を張っていない状態で使用すれば稲妻町が壊滅するぐらいの威力。そのため、管理局から無許可での使用を禁止された。
…ちなみにうちの設定だと、なのはの原作キャラ、はやてさんが使う魔法はほぼ神話魔法の劣化版。
霧野くんが使用した魔法
La lumiere de la lune(フランス語で“月の光”)
月の光を魔力に変換して対象者と自分に流し込む霧野家の秘術の一つ。術式はベルカ式だが、術式を構築する言語が特殊なので、解析できたとしても霧野家の血縁者じゃないと使えないようになっている。また、この術は月が見える時間帯でないと使えない。満月につかづけば近づくほど回復速度が上がる。
独自設定:霧野家の秘術はフランス語。(ただし、作者が翻訳アプリを使って訳したものをそのまま貼るので多少おかしな言葉になっているかもしれない。)
藍さんの必殺技:デススラッシュ 属性:風 威力:90 消費TP:40
デスソードのバリエーションの一つ。キーパーの守り鋭く一刀両断する。
“グレートバリアリーフ”など、広範囲に効果がある必殺技に特に有効。
クリティカルを出すとパワーが3倍になる。←原作ゲーム的にはあっちゃいけない効果。
藍さんが冷静に敵の弱点を見極められる大剣使いだからこそ使いこなせる技。
同じ大剣使いのスオウさんは、手数で押せ押せのタイプだからそんなちまちましたことはできないので、この技は使いこなせない。