わりとギャグ強めです。
イギリス戦?知らない子ですね…(目そらし)
イナズマジャパンは激しいアジア予選を勝ち抜き、FFI本戦へと駒を進めた。
そして、一同は今、FFI本戦の会場、ライオコット島行きの飛行機に乗っていた。
・・・専用機なのがとんでもない驚きである。
「わあ!すごい!ほんとに雲の上だぁ!」
虎丸は年相応にはしゃいだ。
(飛行魔法とはまた違った感じだ・・・。)
藍も珍しく、ちょっとテンションが上がっている。
「見えてきたぞ!ライオコット島!」
「ここに世界中の予選を勝ち抜いた強豪たちが集まってきているのか・・・。」
緊張した面もちの者と、強者と戦える楽しみが隠しきれない者がいる。
(皆さんのお役に立てるよう、もっとがんばらなきゃ。)
藍は気を引き締めた。
ライオコット島におけるイナズマジャパンの拠点に荷物を置き、早速練習が始まった。
みんな、気合いが入りまくっている。
初日の練習終了後、
「兄さん、どこ行くんですか?」
「ん、ちょっと空港の廃材置き場にタイヤないかなーって・・・。」
守は特訓用のタイヤを調達しに行くようだった。
「・・・いや、やるとはおもいましたけど・・・。
飛行機のタイヤって相当デカいですよ?!
下手すりゃ大けがして日本に返されちゃいます!」
零奈は慌てた。
「だいじょーぶだって。勢いはちゃんと調整するから。」
守は零奈をなだめる。
「・・・わかりました。ただし、私も一緒に行きますからね。」
「はいはい・・・。」
円堂兄妹は空港の廃材置き場に向かった。
廃材置き場に着いたが、不測の事態が発生した。
「ちょ、兄さん!あのトラック!」
「ええっ?!今持ってくとこおおっ?!」
処理業者とおぼしきトラックがタイヤを持って行くところだった。
「「待ってええええええっ!」」
急いで追いかける2人。
そんな二人を見つめる人物がいた。
「わぁ、面白そうなことしてるなー。
・・・追いかけてみよう。」
少年は後ろから2人を追いかけた。
・・・かなりのスピードで。
すぐに少年は2人に追いつく。
少年は守に向かって不敵な笑みを浮かべる。
そして、前へ行く。
「むむっ。」
守は意地になり、ペースを上げる。
守と少年は競争を始めた。
「あぁ、もう・・・。しょうがないですね・・・。」
守が本来の目的を見失っているのに気づいた零奈は、
「ちょっと、試しますか。」
飛び上がった。
結構高めに。
「っと。」
空中で一回転を決めて、新体操の要領でトラックの10メートルほど前に華麗に着地した。
トラックの運転手の赤いキャップをかぶった老人は、驚いて、急ブレーキをかける。
「こらああああっ!危ないじゃろうがあああっ!」
「あー、すみません。ちょっと用があったもので。」
どなる老人にしれっとした顔で謝る零奈。
「・・・まぁ、いいじゃろう。それで、何のようじゃ?」
「あ、用があるのは兄さんの方です。」
やっと守が追いついてきた。
「あの、すみません・・・。荷台のタイヤ、譲ってもらえませんか?」
「ほう、物好きな坊主だ。何に使うんじゃ?」
「サッカーのGKの特訓です!」
「・・・良かろう、譲ってやる。
ちょっと、特訓の様子を見せてもらってもいいかの?」
「はい!」
こうして、零奈と守はタイヤを手に入れた。
ところで、先ほど守たちを追いかけてきた少年は、
フィディオ・アルデナというらしい。
「タイヤをトレーニングに使うなんて日本人はかわってるねぇ。」
フィディオは正直な感想を言った。
「いや、こんなことするGKは世界中どこさがしても兄さんと
うちの亡くなった祖父ぐらいのものですよ。」
零奈は訂正する。
“亡くなった祖父”の部分で老人がビクッとしたのは気づいていない。
「そうなんだー。
でも、レイナもすごいよね。女の子なのにさっきのジャンプ力。
どこにそんなパワーがあるんだい?こんなに細い、今にも折れてしまいそうな体に?」
ぎゅっと零奈に抱きつくフィディオ。
「ほえ?!い、いきなりなんですかフィディオさん?!」
いきなりの事態に赤くなり、テンパる零奈。
「あー、ごねんごめん。レイナが可愛かったもんだからつい。」
すぐに離れるフィディオ。
(い、イタリア人おそるべし・・・。)
老人・・・アラヤ(円堂 大介)は戦慄した。
・・・大事な孫娘が危険だと。
守は気づいていない。
・・・鈍いから。
その後、真っ暗になるまで特訓した。
「・・・やはり、身体能力は常人より遥かに上ですね。」
『強化魔法一切なしであれは・・・。予想外でした。』
チンクエディアは驚愕していた。
主人の異常すぎる身体能力に。
「やはり、この世界に生まれ変わった後のようには過ごせませんね・・・。」
『・・・代表、降ります?』
「そうですねぇ・・・。けが人どころじゃすまなそうですし。
監督はわかってくれるでしょう。」
零奈は思い出した。
今の自分の体は、マッドサイエンティストたちが作り出した化け物の体だということを。
「セーブしないとダメですね・・・。」
零奈はため息をついた。
その後、合宿所の壁に穴を空け、魔法についての説明なしで
代表を降りたという・・・。
その夜中、日本にて。
「なんだよ姉貴・・・。今夜中・・・。」
「だからだよ。今しかチャンスはない。」
霧野姉弟は神童家の庭の森の奥にいた。
お互いにデバイスをセットアップした状態で。
「・・・いいか、ラン。今からオレは、怪物になる。」
「・・・は?」
スオウの言葉を理解できず、アホ面をさらす蘭丸。
しかし、スオウの顔は真剣で、悲しそうだった。
「なんでオレ達霧野家が“桃色夜叉”と言われるか、
・・・まだ教えてないだろう?」
「・・・。」
ごくりと生唾を飲み込む蘭丸。
(なんだよ、どうしたんだ姉貴?いつもと違う・・・。)
「いくぞ。“Madness."」
それは、一瞬だった。
それでも、蘭丸はなにが起きたか見た。見てしまった。
とんでもない速さで姉の姿は小さい少女から大人の女性に、
BJは露出度が高くなった。
そして、音速さえ超えてしまった速さで、自分に切りかかってきた。
ほとんど無意識にシールドを張っていたのがせめてもの救いだった。
「・・・今の、なんだよ・・・。」
蘭丸は恐ろしかった。
先ほど見た超常現象よりも、
自分に切りかかってきたことよりも、
姉に、理性が感じられなかったことに。
「・・・オレ達霧野家は、騎士であり、・・・狂戦士でもある。
今のは30年前に消えるはずだった狂気の呪文。
理性を飛ばすことで、身体能力を限界まで発揮できる。
・・・時間が経ちすぎると戻れなくなるからアレだけど。」
スオウはすぐに元に戻る。
「・・・オレ達霧野家の人間の最後の手段だ。
できれば使って欲しくは無いけど、相手が相手だからな。」
「・・・でも、守るには力が必要だ。」
「・・・そうだな。」
スオウは儚く微笑んだ。
FFI本戦一回戦。
相手はイギリス代表、ナイツオブクイーン。
遠距離から打つほど強くなる必殺シュート、
“エクスカリバー”に苦戦しつつも、
守の新技にして、初めてのオリジナル技、“イジゲン・ザ・ハンド”と
連携プレーによって、なんとか勝利をおさめた。
・・・イギリス代表主催のパーティーで、日本代表を見下した態度によって、兄を侮辱されキレた零奈をおさえ、或が、
「少し頭、冷やそっか?」
と背筋が凍りそうな笑顔で言って、ナイフを失言した選手の顔すれすれに飛ばしたというのはここだけの話だ。
次の試合はアルゼンチン代表、ジ・エンパイア。
鉄壁の守りとそれなりに強力な攻撃が特徴。
・・・しかし、事件はその前日・・・だったはずの日に起こった。
イギリス代表キャプテン…エドガーさんのアイデンティティである必殺技、“エクスカリバー”が続編ゲームで消えた理由についての予想↓
・詰め込む隙間がなかった。
・シュウと白竜の合体化身の化身必殺技とかぶるから。
・続編その2においての天馬くんのミキシマックス。
結論:今のところのイナイレ最終作品において、エドガーさんは不憫ポジ。
そして、うちでも不憫な扱いです。わりと好きなキャラなんですけどねぇ…。