本戦第3試合の相手はアメリカ代表“ユニコーン”だった。
ここで思わぬ再会が待っていた。
「やぁ!ひさしぶり!」
「エイリア学園事件以来か?」
「一ノ瀬!土門!」
かつてのチームメイト、一ノ瀬と土門だった。
「どうして2人がここに?」
守は聞いた。
「なんでって・・・。オレ達がアメリカ代表選手だからさ!」
一ノ瀬は爽やかに答える。
「帰国子女のお前たちがアメリカ代表になっているとは、驚きだ。」
鬼道は心底驚いているようだ。
その後しばらくお互いの近況報告や、思い出話をして、
試合30分前になり、それぞれのフィールドに入った。
しかし、ただひとりを除いて気づかなかった。
土門がたびたび一ノ瀬を見て、暗い顔をしていることに。
気づいたのは、
「チンクエディア、なにかわかりましたか?」
零奈だった。
『・・・一ノ瀬さんの体が限界間近ということぐらいですね。』
一ノ瀬に何かあると気づいた零奈は密かにチンクエディアに一ノ瀬の
バイタルスキャンをさせていた。
その結果が、先程のチンクエディアの発言だ。
「え?!どういうことですか?!」
驚愕のあまり大きな声を出してしまう零奈。
『過去に何かあったと推測されます。』
「・・・秋に聞けばわかるでしょうか?」
試合開始のホイッスルが鳴る。
(手術を受けたところでサッカーがもう一度できる可能性はほとんどない。
どうせなら最後ぐらい。)
一ノ瀬はボールをドリブルして攻め上がりながら思う。
「円堂!オレと真剣勝負だ!」
「ああ!」
威勢良く返事した守。
しかし、少しだが聞こえてしまっていた。
『一ノ瀬さんの体は限界間近です。』
チンクエディアの分析結果が。
(一ノ瀬はこのままだとサッカーできなくなるどころじゃない。
・・・どうすれば・・・。)
表には出さないが、悩んでいた。
「“ペガサスショット”!」
「・・・!“イジゲン・ザ・ハンド”っ!」
考え込んでいたため、少し技を出すのが遅れ、1点取られてしまう。
「しまった!」
(つい反応が遅れちまった!)
守は動揺している。
「・・・。」
(円堂は本気じゃない?!なんでだよ?!)
一ノ瀬は憤慨した。
「うわ・・・。すっごいデジャヴなんですが・・・。」
『どうやら私の分析結果が聞こえてしまっていたようです。』
零奈はFF地区大会決勝戦、帝国学園戦のことを思い出した。
「チンクエディア、何で気づかないんですか・・・。」
『守さんの聴力は常人以上ってことでしょう。』
「油断してました・・・。」
こめかみの辺りを押さえる零奈。
「円堂くん・・・。一ノ瀬くん・・・。」
心配そうにフィールドを見つめる秋。
試合はまだ、始まったばかりだ。
「円堂!お前の本気、その程度じゃないよな?!」
「・・・!」
「オレはお前と真剣勝負したいって言ったんだ!
勝ち負けより、全力で、120%の力を出し切って戦いたいんだ!」
「一ノ瀬・・・。」
さらに動揺する守。
(そこまでして・・・。命をかけてまでオレと全力の真剣勝負したいのか・・・。)
守は覚悟を決めた。
「わかったよ!受けて立つ!勝負はまだこれからだ!」
イナズナジャパンの攻撃が始まる。
「“風神の舞”!」
「速い?!」
「剣城!」
「はい!」
藍がパスを受け取る。
「行かせるか!」
「突破します!」
あざやかなボールさばきで相手DFを突破する。
「豪炎寺さん!」
「いくぞ、虎丸!基山!」
「はい!」「ああ!」
「「「“グランドファイア”!」」」
3人の連携必殺技がゴールに突き刺さる。
「いいぞみんな!この調子で逆転だ!」
「「おう!」」
「流石だね。カズヤが真剣勝負したい気持ちもわかるよ。」
ユニコーンのキャプテン、マークが言う。
「ならこっちも連携プレーだ!」
マークの相棒的存在のFW、ディランは提案する。
「ああ!」
ユニコーンは再び攻撃を開始。
「いくぞ!これがオレ達の切り札!」
「「「“グランフェンリル”っ!」」」
伝説の狼、“フェンリル”の形をしたオーラをまとった強烈なシュートが
ゴールを襲う。
「“イジゲン・ザ・ハンド”ぉっ!」
守も負けてない。
「「「「おおおおおおおおおおっ!」」」」
力は拮抗していた。
「絶対、止めてやるっ!うおおおおおおおおっ!」
気合一閃。“イジゲン・ザ・ハンド”のパワーが増す。
そして、なんとか阻止する。
「よっし!」
「わお。ビックリだ!“グランフェンリル”をガッツで止めちゃうなんて!
ミー、ギンギンしてきたよ!」
ディランは興奮して言った。
(もともと興奮気味だったが・・・。)
「なーに。ノープロブレムさ!こっちもガッツで立ち向かえばいい!
な?カズヤ?・・・!」
マークは一ノ瀬の異常に気づいた。
「ぜぇ、ぜぇ・・・。・・・っ。」
一ノ瀬は膝を付き、倒れる。
「「「一ノ瀬(くん)!」」」
両サイドから叫びが聞こえる。
一ノ瀬は担架に運ばれて退場した。
試合はまだ、終わっていない。
試合結果は、2対1でイナズナジャパンの勝利。
その夜、病院にて、一ノ瀬が目を覚ましたらしい。
守と秋はお見舞いに行った。
病室のドアをノックすると、
「はい。どうぞ。」
意外と元気そうな声が聞こえる。
病室に入る2人。
「やぁ、秋、円堂。」
一ノ瀬は起き上がって、2人を迎えた。
「一ノ瀬・・・。大丈夫なのか?」
「んー。それはちょっと微妙、かな。」
苦笑する一ノ瀬。
「中途半端なとこで終わっちゃったな、勝負。」
落ち込む一ノ瀬。
「でも、やっぱそれじゃ満足できない!
絶対、もう一度、円堂やみんなと同じフィールドに立ってサッカーしたい!」
それが、一ノ瀬の気持ちだった。
「・・・ああ!絶対戻ってこれるさ!」
守は肯定した。
その想いを。
「秋も、その時が来たら・・・オレの活躍、見ててほしいな。
その・・・。オレのそばで。」
一ノ瀬の顔は赤い。
当たり前だ。・・・告白しているのだから。
「・・・一ノ瀬くんの、ばか。
・・・あたりまえでしょ?」
秋も真っ赤になる。
「え、えっ?!」
置いてかれてる守。
ここに一組のカップルが誕生した。
この様子を零奈に話した守。
「おう・・・。ここまで鈍感だとかなりおも・・・いや、ヤバいですよ兄さん・・・。」
『マスター、いま面白いって言おうと・・・』
「え?なに?!」
オロオロする守。
((これだからどこぞのラブコメの主人公みたくフラグを立ててはクラッシュするんですね・・・。))
妹とその愛機は同じことを考えた。
ミスターKこと影山 零二。
・・・ぶっちゃけ、なんかしてくると警戒している。
零奈と或は愛機のメンテナンスを念入りにする始末だ。
オルフェウス本拠地にて。
「ねぇねぇ、フィディオお兄ちゃん。」
東雲は小さいながらも、オルフェウスのマネージャーのようなことをしている。
「なんだい、シノノメ?」
「おとーさんのこと調べてたらこの動画見つけちゃったんだよー。
メイデン。」
『Yes,Sir.再生します。』
メイデンウィッシュは空中にディスプレイを出現させ、動画を再生する。
「・・・これは!
・・・シノノメ、これ、DVDに書き込めるかい?」
「うん!できるよ!」
「みんなにも見てもらった方がいい!やってくれるかい?」
「おっけー!ちょっと待っててー。」
フィディオが驚いた動画の内容とは・・・?
一秋について、どこでフラグが建ったんだ?!って私に言わないでください。
私が端折った原作部分でフラグが建っている(ようにしか見えない)はずです。
つまり、
原作(イナイレ)のゲームをやるか、アニメを見返すか、Pixivとかに行って“一秋”でタグ検索をかけてください!
うちではこれ以上深く追わないです!
私の信条・ロリショタとかわいいは正義!
・幼馴染カプは(2次元では)正義!←New!