真紅き意志の串刺竜公 -Scarlet Will `Ţepeş`-   作:あるかなふぉーす

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一話後編です。

まだまだストーリーは現実的な方向で行きます。


第一話 湊理 《後編》

3

 

「あ、あの。助けていただいて――」

 

 

彼女がおずおずとそのようなことを言い出すものだから、

 

 

「気にしないで。気まぐれ」

 

 

僕は彼女の言葉を遮るように言った。

 

 

「で、でも…」

 

 

「いや、本当にそんなんじゃない」

 

 

尚、まごつく彼女をいさめた。

 

しかし、本当にその程度のことであって、僕からしてみれば観察対象が危機に陥ったため手を差し伸べただけだ。

 

自由研究の朝顔が枯れそうだったから水をやった、その程度でしかない。

 

むしろ、僕のように日々、のうのうと生きている偽善者がそんなことをしたなんて、僕を

 

知っているもの(と、いっても僕を知る人物は非常に少ない)からしたらとんだ笑いの種だ。

 

ウィスキー一瓶ぐらい余裕でいける酒の肴になるだろう。

 

とりあえず、事件は一件落着な訳だし、またどこかをふらつこうかと思い至り、歩みだしたところ、

 

 

「ま、待って」

 

 

彼女に止められる。

 

 

「なんだい」

 

 

僕が振り向くと、彼女は突飛に

 

 

「あの、助けてくれてありがとう。私、斎神庭(ゆつかむにわ)高校の湊理隣(みなとりとなり)です。

 

 そ、それで、あなたの名前、聞かせてもらっても…?」

 

 

何か、神々しい名前の高校だな。

 

ところでさあ、ピンチだ。

 

何故、彼女、もとい湊理が自らの名を名乗ったのかは不思議だが、どうやら僕に名前の紹介を求めている。

 

ああ、そういえば万国共通の理念で「人に名前を聞くときは、まず自分から名乗れ」ってのが、あったな。

 

それでか。律儀だな。

 

なんて、考えている場合じゃない。

 

名前だ。名前。ピンチだ。

 

僕は、僕には、名前がないのだ。

 

僕は、此の世に生まれてから今日に至るまで一度も自分の名前なるものを聞いたこともなかったし、

 

名前で呼ばれたこともなかったし、認知しようとも思わなかった。

 

実際、それ自体、存在するかすら怪しいものだった。

 

でも。

 

名前らしい名前はあった気がする。

 

姓に関しては断じてないと確信できるのだが。

 

日本に来てからというのも、誰かに名を聞かれるわけでもなし、必要になる場面があったわけでもなし、

 

故に、自分の名前に関しては諦観していたし、今の今まで忘却していた。

 

それゆえのピンチだ。

 

ここで名前がいえなきゃ確実に怪しまれる(この時、時代劇っぽく『なあに、ただの通りすがりの者よ』

 

なんて言ってフェードアウトできれば良かったが、それすら思いつかないほど僕は焦っていた)だろう。

 

かといって、逃げるのもなんだか不自然だ。

 

仕方ない。と、僕は決断した。

 

この場で決めるか。

 

さて、今、即興で自分の名前を考え付くことになったわけだが、僕にはいい感じの名前を

 

生み出す程度の語彙力(ボキャブラリー)さえなかったため、とりあえず目に入ったものを名前にしようという

 

どこぞの『見た目は子供、頭脳は大人』な名探偵のような命名方法にたどり着いた。

 

僕は、早速それを行動に移す。

 

僕は前方を向いたままで(さすがに後ろを向いたら怪しい)眼球だけを動かし、視線をいろいろな方向に

 

向ける。

 

『喫茶センチュリー』、『タミカワ書店』、『レストラン・ハンガー』

 

次いで、ポスター。

 

『ライブハウスVIBES』、『クロエ法律事務所』、『蓮池沢女学院』

 

おっと、また思考が脱線しかけてた。修正。修正。

 

そして、視界の左端から順に見ていったが、なかなかパッとしない。

 

というか、横文字が多すぎる。和の精神どうした。

 

そして、ついに終着点――視界の右端に到達したとき、

 

 

「おっ」

 

 

こいつはいい。思わず声が出てしまった。

 

湊理なる少女は怪訝な視線をみせたが、「ううん、なんでもない」と諭す。

 

『エサキ電機店』

 

エサキ。江崎か。いいかもな。

 

あまり集団で浮く苗字ではないから非常にいい。『エサキ電機店』とやら。名前お借りします。

 

後は、名前だ。

 

名前というものは人が命果てるまで手放すことなく、後生大事に抱え続けねばならぬものだ。

 

故に、こんな場で、偽名とはいい、あっさり決めてしまうのもどうかと思ったが、まあ仕方ない。

 

特に思いつかないので、名前は先の『蓮池沢女学院』から『蓮』を頂こう。

 

『蓮』には訓読みで、はす、はちす、音読みで、レン、なんて読み方があるが、

 

ここは最も僕的にしっくりきた『レン』を採用させてもらおう。

 

名前、お借りします。

 

よし、今日から僕の名は『江崎蓮(エサキレン)』だ。

 

ここまで思いつくのにどのくらいの時間を要したであろうか。

 

一秒か、十秒か、一分か、はたまた零コンマ一秒程度なのか、時間の尺度があいまいな僕には理解しかねるが、

 

特に彼女の表情が、不審にも、戸惑いにも歪んでいないところを見ると、

 

それほど彼女は待たせていなかったと見える。

 

 

「江崎。江崎レンだよ」

 

 

そう、名乗った。

 

彼女はそうすると僅かに不審げ、というか疑問げな顔をした。

 

しまった。時間をかけすぎたか。

 

 

「江崎さんはハーフなの?」

 

 

うん?とそれが自分に宛てられた質問であるということは承知の上であったが、彼女が何を言ってるのか

 

分からず、俺も疑問顔になる。

 

数瞬か、あるいは数秒の戸惑い。

 

そして、

 

 

「あっ」

 

 

気づいた。またもや声に出た。

 

彼女を見ると、元から疑問げにしていたので、今の発声に関して今更不審に思っているかどうかはわからない。

 

そうだ。本当に今更だが。

 

僕は自分の容姿について思い出す。

 

髪は色素が薄めの、陽光すらも透き通るかのような金髪。

 

双眸はアレクサンドロス大王ではないが、『一眼は夜の暗闇を、一眼は空の青を抱く』という伝承を体現した

 

かのようなダークブラウンとセルリアンブルーの異色虹彩(オッドアイ)

 

服装はだるだるのライトブラウンのズボンと血みたいに真っ赤なフード付きパーカーで、

 

背中には、「BLOOD MORE BLOOD!」なんてワードが物々しいフォントとともにプリントされている。

 

確かにユーロピアンでニューヨーカーでヒップホップな感じがする。

 

何故、ユーロピアンとニューヨーカーを並立で記したかは不明だ。

 

とにかく、外国のナウでヤングでファニーな若者にも見えなくもないというわけだ。

 

ついでに、あの愛玩板(何度も言うスマホだ)を右手ですりすりすればほぼ完璧だろう。

 

七面倒くさく話したが、要は

 

 

(外人っぽい見た目で日本姓名乗っちゃたか)

 

 

そういうことだ。

 

江崎も蓮も明らかに日本語。漢字。ジャパニーズだ。

 

いや、もともと漢字は大陸から来た文化で、チャイニーズの方が正しいんだろうが、まあいいか。

 

『レン』は少なくとも外国風の名前に聞こえなくもないが、『江崎』は明らかだった。

 

さっき横文字がどうのとかか言ってしまったが、素直に横文字に縋っときゃよかった。

 

とりあえず、レンは『蓮』を止めて『Renn』とでもしておこう。

 

とりあえず、あまり間を空かせるとまずい。ハーフで押しとおる。

 

 

「ああ、そうなんだ。父が日本人でさ」

 

 

そんな口から出まかせを吐いた。

 

それを湊理は、なんの疑問もなく納得してしまったようだ。

 

 

「うん。江崎くん、でいいよね。ありがとう。助けてくれて」

 

 

温かみの滲むような笑顔でそう言った。

 

 

「ああ、湊理さん、でいいよね?湊理さんも学校休みだからって外ホイホイ出歩いてたら面倒事に巻き込まれる

 

 といけないから気を付けてね」

 

 

僕もそれに答えた。

 

 

「うん、分かった。肝に銘じる。じゃあね」

 

 

それだけを言うと、湊理は僕の進行方向と逆に走って行った。

 

あれ、真逆の方向に連れて来たんだ。悪いことしたな。

 

と、思いつつ。

 

僕も再び歩を進め、ぶらぶらを始める。

 

多分、もう彼女と会うことはないだろうな。

 

僕はふと思った。

 

 

4

 

湊理と出会ってから正午を挟んだ同日の午後、

 

僕は南(だと思う)へ向かうことにした。

 

僕がいま向かっている南(と思われる)場所には商業施設が立ち並んでいる。

 

そして、今、僕の対面に図々しくそびえたっているのが、

 

ショッピングモール・『バベルタワー』である。

 

ここは大型複合商業施設『ユートピア』の一つであり、他にも温泉施設や映画館、遊園地なども

 

併設している。

 

ここ最近はもっぱらここで暇つぶしをしている。

 

僕の現在のマイブームだ。

 

正面ゲート前では『ユートピア』のイメージに寄せて、トレビの泉のような噴水が水飛沫をあげている。

 

噴水の近くではデート中らしいカップルが数名おり、きゃっきゃきゃっきゃと写真を取り合っている。

 

目もくれずそれを通り過ぎ、僕はショッピングモールの館内に入った。

 

館内では忌々しすらある陽光も届かず、快適な空間だった。

 

僕はショッピングモールの中でさえもどこに行くかは無計画で歩き出す。

 

ただし、今まで通ってきたルートは覚えてないとダメだ。確実に迷って、出られなくなる。

 

僕は、そんな一種のラビリンス的要素も楽しみながらぶらぶらするわけだ。

 

今度、アリアドネの糸でも持ってこようか。

 

いや、他のお客の邪魔になってしまうか。

 

一昨日だけで一階の大抵の場所にはもう既に行ったと思われる。

 

よって、次は二階に行こう。

 

そう思い、近くのエレベータ(名前ぐらいは知ってるさ)に乗ろうとするも、

 

乗り方が分からず断念した。

 

なので比較的簡素な構造のエスカレータ(これも僕は知っている)に乗った。

 

数秒で二階につく。

 

すごいね。体力を全く消費せずに、上の階へ上れた。

 

文明、科学の発展は凄まじいものである。

 

 

「さて、二階の探索と行こうか」

 

 

そう、呟き二階を見て回る。

 

二階には紳士服・婦人服売り場(一階でもたくさん見たのに、まだいるのか、とも思ったが、

 

一階はファッションメインの服だったが、二階は仕事着――スーツがほとんどだった)や

 

子供服売り場、コーヒーの豆ショップや、食料品売り場、結構な規模のゲームコーナー(何故、隣にゲームセン

 

ターがあるのにわざわざこんなものを設けるのか、これに関しては理解しがたかった)をある程度見て回ると、

 

開けた場所に出た。

 

フードコートだ。

 

所謂、いろんなタイプの外食店を寄せ集めて、共同での集客を目的とした場所である。

 

中に入って各店舗の品々を拝見する。

 

寿司にお好み焼きに中華にラーメンにイタリアン、おまけにデザート類。

 

中には街中でよく見るチェーン店などもあったりする。

 

よくもまあ、こんなに集めれたものだ。と、感心してしまう。

 

僕には、空腹というものがあまりない。

 

つまりは、僕というのはかなり長期間、物を食べなくても生きてられるような奴なのだ。

 

まるで、どこぞの人間失格さんみたいだね。そいつもいつかは腹が空くとは思うけど。

 

そんな訳で大した食欲もないくせにフードコートの店々を冷かしていると、

 

 

「あ、あれは?もしかして…江崎くん?」

 

 

後ろから、声が聞こえた。

 

それは、独り言程度の声であったが、何度も言うが、それは僕からしてみれば聞き取ることも不可能ではない

 

大きさなのだ。

 

その声に気付いた僕が後ろを振り向くと、

 

居た。湊理隣が。

 

もう会うことはないだろう、なんて思ってしてしまった昨日の自分を殴ってやりたかったが、

 

時空移動は無理な話だった。

 

湊理はこちらに駆け寄ってきた。

 

 

「や、やあ。湊理さんだったな」

 

 

片手を挙げ、少々、ぎこちないをすると、向こうは目を燦々と輝かせ、

 

 

「嬉しい。覚えててくれたんだ」

 

 

と言った。

 

まあ、昨日今日覚えた名前を忘れるようじゃラビリンスごっこはできないからな。

 

 

「ああ、まあね。ところで、まだ帰らないの?」

 

 

僕は遠回しに彼女を――湊理隣をたしなめる。

 

ここで、まずいか、と思った。

 

とかく、近頃の若者は赤の他人にプライバシーをああこう指摘されるのを嫌う傾向にある。

 

特に、僕は彼女と会って数分程度の男だ。

 

初対面…じゃなくて、二回目会ったに過ぎない奴だ。

 

ここで彼女のことに干渉したのは失敗だったかな。

 

なんて、己を省みていると、

 

 

「ああ、うん。ごめんね。今、友達と一緒なんだ」

 

 

と、返される。

 

良かった。

 

感情を逆撫でせずに済んだようだ。

 

むしろ、謝られるとは…

 

少し、たじろいだ僕は、

 

 

「そうだね。人が多けりゃ安心だね」

 

 

と言って誤魔化す。

 

 

「そうだね。みんなで居れば怖くないよね」

 

 

大勢の集団の中にいた方が自分が襲われる確率が減る。

 

というのを言いたかったのだが、彼女がそう解釈したのならそれでいいや。

 

 

「で、友達というのは彼らかい?」

 

 

僕は彼女の背後、即ち彼女が元いた席に座っている三人――少女二人、少年一人を視線で示し、問うた。

 

彼女は「うん」と首肯し、

 

 

「そうだよ。…そうだ!江崎くんを皆に紹介したいんだけど」

 

 

皆、というのは無論、彼ら三人のことだろう。

 

しかし、僕みたいな新参者、しかも一人とは一回の面識しか、残りとは会ったことすらない僕がいきなり

 

輪の中に入ったところで、混乱を生み出し、和をかき乱してしまうだけだろう。

 

ここは、丁重に断っておく。

 

 

「いや、いいよ。第一、君と僕とは一回、しかも数分話をしただけの関係だろ?

 

 君のお友達を紹介される謂れはないさ」

 

 

すると、湊理は、今度は「ううん」と首を振り、否定し、

 

 

「そんなことないよ。江本くんは私を助けてくれた言わば『恩人』だし、

 

 皆、歓迎してくれると思うよ」

 

 

「いや、しかしねえ」

 

 

彼ら全員の心情を湊理が知りえているわけではない。

 

湊理自身は好意的に迎え入れるという意思があるようだが、他は、彼らはどう思っているかどうか分からない。

 

ずかずかと彼らの集団(コミュニティ)に足を踏み入れて、邪険に思われたくはない。

 

と、僕が拒否しようとしたところ、

 

 

「ほらこっち、来てよ」

 

 

僕の発言を遮るかのように、湊理は僕の腕をぐいぐいと引っ張って、

 

友人三人が座る席へと向かった。

 

 

5

 

「よお、湊理。何話してたんだ」

 

 

最初に言葉を発したのは、少年、集団で唯一の男子であった。

 

 

「ああ、うん秋くんごめんね。ちょっと知り合いを見つけたから」

 

 

人間というのは、一回の面識でも知り合いになれるのだろうか。

 

互いの存在を()って、()ってしまえば、それで知り合いなんだろうか。

 

いやでも、僕の場合は彼女を悪ガキから助け出し、会話までしたのだから少し違うのか。

 

なんて、考えていると、

 

少年――秋くんと呼ばれた少年は、こちらを向き、

 

 

「俺は、斎神庭高校二年の大友坂秋(おおともさかあき)だ。よろしく。

 

 大友坂は長いから秋でいいぜ。

 

 湊理を助けてくれたんだって?ありがとね」

 

 

容姿端麗でイケメンの顔立ちのやや長髪の少年、大友坂秋は自己紹介とともに謝礼を述べた。

 

なら、お言葉通り、秋と呼ばせてもらおう。

 

うーむ。案外好意的だったりするのだろうか?

 

残りの少女らも続けて自己紹介する。

 

 

「やっほー、同じく待火古(まちびいにしえ)だよ。よろしくね」

 

 

何だか、馬鹿っぽい挨拶をしてくれたのは待火古という娘。

 

身長は湊理より一回りほど小さい。ちょうど僕とおんなじぐらいだ。

 

 

「同じく閉矢閉(とじやとづ)。よろしく」

 

 

陰気というか、冷気というか、むしろ霊気すら漂わせていそうな閉矢閉は、

 

あまりにも端的で、ぶっきら棒な、無愛想な挨拶をした。

 

続いて、

 

 

「改めまして、私は湊理隣。よろしくね」

 

 

湊理とは二回目だが、これまた丁寧に挨拶をしてくれた。

 

一応挨拶は終わったな、と僕がほけー、と黙っていると、

 

僕を含め、湊理も秋も待火も閉矢も皆、沈黙していた。

 

そんな空気を見かねてか、隣に立っていた湊理が僕に小声でささやいた。

 

 

「ほら、江崎くんも挨拶して」

 

 

そう、催促された。

 

ああ、そうだな。

 

人になのらせたのだから僕も名乗らないと。

 

僕ってなんだか、こういう常識的なところが抜けてるんだよね。

 

 

「え、えーと。江崎レンだよ。よろしく」

 

 

すると、彼らも「お、おう」的な感じで返してくれた。

 

ううー。早速どじっちゃったよ。

 

その後、僕は空気の悪くなりかけたのを感じ、フードコートから撤退しようとすると、

 

 

「もうちょっといたら?」

 

 

と湊理に誘われた。

 

「いやでも…」と、僕が言うと秋が「いいよいいよ」と、言ってくれる。

 

他の少女二人も「どうぞどうぞ」って感じだ。

 

ここで誘いを断るのも湊理の顔に泥を塗りかねないので顔を立たせるという形で、

 

誘いに乗らせてもらった。

 

僕が席につかせてもらおうとすると、椅子が足りなかった。

 

本来、ボックス席は四人席だったので僕一人分余るのだ。

 

だが、ここで機転を利かせてくれた待火が「はいよ、退いてー」と軽いノリで他から椅子を

 

運んでき、秋、閉矢に詰めてもらう形で2・2のボックス席を3・2にすることで無事僕も座れた。

 

秋に、「フード外したら?」と聞かれたが、さすがに死活問題なので、

 

 

「こいつ、僕の長年の相棒だから。断っとくよ」

 

 

そう、丁重に断っておいた。

 

そして、初期パーティーの湊理、秋、待火、閉矢の4人に新参者の僕を加えた形で、

 

雑談――さっきまで中断していたのだろうか。「どこまで話したっけ」から始まり、既に話題が展開していた。

 

を始めた。

 

僕にも、時々、話が振られてきたが、「うん」とか「ああ」とか「そうだね」なんていう

 

相槌を返したり、時折、笑ったり、思案顔になったりして、当たり障りの内容に応対した。

 

しかし、考えてもみればこれほど近くで、それも僕も参加する形で人間観察をしたのは

 

初めてかもしれない。

 

なんて思いつつ、僕は会話を馬耳東風している。

 

 




稚拙な文章ですみません。

中二病って大体難しい言葉使う癖に文全体では

稚拙感が否めませんね。
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