今回は諏訪大戦ということです
それではどうぞー!
諏訪子が戦う事を決めたので次の日、青奈やユキとクロを加えて朝にまとめて説明した
「さァて、状況はさっき話した通りだが普通に考えたら圧倒的に戦力が足りない。仮に相手が下級神だとしても人間じゃあ相手にできねェ、まともに戦えるのはここにいる面子だけだろう」
「でも一方通行、あんたは勝てる自信があるからこの勝負を受けたんだよね?」
「大和の国を破る方法なんてあるんですか?」
「神々の大戦っつったって所詮はただの戦と同じだ、本拠地にいる大将を潰せば勝てる」
「でもお兄様、そうそう簡単に敵の本拠地に近づかせてはくれないのでは…」
「だからこその俺だ、おい諏訪子」
「な、なに?」
「俺が奴らの気を引き付けるからその間に近づけ、そしてその間に一騎討ちを仕掛けて倒せ」
「でも私って隠密性は皆無だよ?いくら引き付けても敵の目に触れちゃうと思うんだけど」
「…なら絶対に敵に見つからずに本拠地まで行ける方法を考えておいてやるよ」ニヤリ
「お願いね」
「まァその辺りを焼き浄土にする勢いの攻撃仕掛けようとしたら嫌でもこっちに気が向くだろォな」
「ちょっと、ホントにやらないでよ?」
「うっかり殺るかもしれないなァ」
「はぁ…程々にしといてよ?」
「善処する」
「ねぇねぇ兄ちゃん、私達って何すればいいの?」
「ユキとクロは戦いの時は刀に戻っていてくれ、俺が合図をしたら攻撃開始だ。青奈は気を引き付ける時に邪魔が入らないように援護してくれ、そのぐらいはできるだろォ?」
「もちろんです!奇跡の力をお見せしましょう!」
「あまり派手に暴れるなよ?オマエは目ェつけられたら面倒くせェからな」
「わかりました!」
(本当にわかってンのかァ?)
「ンじゃ、作戦会議はこの辺りでお開きだ。明日に備えてゆっくり休め」
「「「「はーい」」」」
夜、草木も眠る丑三つ時…
一方通行の部屋
「Zzz…」
…タトタトタ
(足音か、誰だ?)
一方通行は無言で臨戦態勢をとる
「…一方通行さん、起きてますか?」ボソボソ
(青奈かァ?)
「こんな夜中に何の用だ?」
「す、すみません。不躾なのは重々承知してましたけど…」
「はァ…とにかく入れ」
「し、失礼します…」
「で?改めて何の用だ?」
「えと、その…」
「…」
「眠ろうと思ったんですけど明日の事を考えたら凄く怖くなって…眠れなくて…」
「…無理に気張ろうとするな」
「え?」
「オマエは俺の援護をしろと言ったが無理してまで俺を守らなくてもいい、いざとなったら逃げろ」
「でも、それじゃあ…」
「万が一の時は俺がオマエを助けてやる、運が良ければな」
「…はい、あと」
「あァ?」
「一緒に寝てくれませんか?」
「…はァ?オマエなに言ってンだ?」
「で、ですからその、人肌が恋しいって言うか、その…」
「断る」
「だ、だったら手を!手をつないで下さい!」
「…」
「うぅ…そんな目で見ないで下さい…」
「はァ…とっとと手ェ出せ」
「はい!」
(ったく、何がしたいンだァ?)
「暖かいですね、一方通行さんの手は」
「…こんな血にまみれた手を…か」ボソッ
「何か言いましたか?」
「何でもねェ」
「でも、こんなに心地よいとだんだん眠く…」
……
「…青奈?」
「…」スヤスヤ
「はァ…寝つき良すぎだろ…」
一方通行はチラリと青奈を見た、先程まで恐怖で塗り固められた表情は一変して穏やかな表情になっていた
「…クソッたれが」
一方通行は夢を見た、自分がまだ幼い頃の夢を
私の名前はーーーです、貴方は?
…俺はーーー、あと敬語ヤメロ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あはは!楽しいね、ーーー!
待てこら!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なにやってる!早く逃げろ!
で、でも…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あ…
ごめんさい…足引っ張っちゃって…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さようなら…あり…が…とう…
っ!
オォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
ぎゃぁぁぁぁ!!
バケモノ!
ギィヤハハハ!逃げろ逃げろォ、そのぶんだけ長生きできるからなァ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こ、この!
邪魔なンだよォ!!
ぐぁぁぁぁぁぁ!!
消し飛べェェェェァァァァ!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お願い…見逃して…
そりゃ無理な話だな
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
やめて!お母さんに手を出さないで!
あァ?何でそンなクズみてェな親庇ってンだよ
例えクズでもお母さんは私のお母さんだもん!
うるせェな…死ね
うぅあぁぁぁぁぁ!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
君、最強に興味はないかい?
ハッ!面白ェじゃねェか
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
うわぁぁぁ!
…
く、来るなぁぁぁ!!
……
ぎゃぁぁぁぁ!!
………
なァ、本当に俺はこれで良かったのか?ーーー…
いいわけねぇだろ!
っ!?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
じゃあどうすれば良かったってンだよ!!
…俺にはわからない、けど!他にもやり方があったはずだ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そのふざけた幻想をぶち殺す!!
がァァァァァァァ!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
俺は上条当麻、お前は何て言うんだ?
…一方通行だ
そっか、今日から一方通行は友達だ!よろしくな!
待てこらァ!誰がいつ認めた!?あァ!?
「チッ、胸糞悪ィ夢だったな…つーか眠ィ」
一方通行は襲いかかる睡魔とキレそうな自分をなんとか落ち着かせながら今日が大和の国との戦いの日であることを再確認する
「ってオマエまだ居たのか…」
昨夜、自分の部屋に押し掛けてきてどさくさに紛れて布団で寝てしまった青奈がいた。さすがに畳の上で寝るのは痛いので仕方なく一緒の布団で寝た
「面倒な事になる前にとっとと布団から出て[ググッ]何で脱出できねェンだァ!?」
昨夜繋いだ手がそのままだった
「離せコラ…!」ググッ
「…」スヤスヤ
「あァクソッうざってェ!」
…タドタドタドタドタ
ガラッ
「一方通行!今日は大和の国に一泡吹かせて…」
「…」
「…なにやってんの?」
「先に言っておく、誤解だ」
「何が誤解だよ!大事な決戦前なのに青奈に手を出したな!」
「いや、むしろ先に手を出してきたのはコイツ…」
「問答無用!覚悟しろ!」
「大和の前にオマエをぶっ潰してやるよォ!」
「…何事でふか~?」ポケー
「…ついにこの時が来たか」ボロッ
「あァ、そうだな…」ボロッ
「はうぅ、私はなんてはしたない真似を…」プシュー
『…』
『…』
諏訪の国、最大戦力である5人中3人は既に満身創痍であった
こちらの陣地は森の中、相手の陣地は向こうの森の手前にある。遠くでもわかるくらいに強い力が集まっていた
「まずは戦う前に最後の確認だね」
「最後の確認?」
「うん、まぁ見ててよ。と言っても形だけだけどね」
そう言い残して諏訪子はふわりと戦場となる場所のど真ん中に飛んでいった。既にそこには誰かが待っている
(あれが今回の戦の大将か、能力は知らねェが神力からすると諏訪子よりも強いな。こりゃいよいよ一騎討ちしか無くなったぞ)
「我は大和の国の代表、八坂神奈子だ!今すぐこの土地を明け渡すと言うのなら見逃してやろう!」
「我は諏訪の国の代表、洩矢諏訪子だ!この土地には大切な民と家族が住んでいる!簡単に明け渡す気など無い!」
(ヘェ…ガキの癖に言うじゃねェか…)
諏訪子が戻ってきた
「ま、こんな感じだよ。どうせお互いに反発しあっているんだ、こうなることは目に見えていたよ」
その時、戦の始まりである太鼓の音が聞こえてきた
「よし、まずは雑魚をこっちに引き付けるぞ。諏訪子、オマエはもう少し待機だ」
「わかった」
「青奈、いつでも戦えるように準備しとけ」
「わかりました!」
「ユキ、クロ、準備はできてるか?」
『バッチリだよ!』
『こちらも大丈夫です』
気が付くと戦場の半分ぐらいまでに敵の兵士達が攻めてきていた
「よし、そろそろだな」
一方通行はそう言い、諏訪子の襟首を掴んで持ち上げた
「わわわっ!なにすんのさ!」
「前に言ったろォ?絶対に敵に見つからずに相手の大将の所に行かせるって」
「だからって何で…」
そこで一方通行は大きく振りかぶって『何か』を投げる為の動作をとった
「え?嘘?まさか…ねぇ?」
「そのまさかだ…オラァ!」
「ああああああぁぁぁぁ……!
ドッゴォォォォォォォン!!
「いたた…一方通行の奴~…覚えてろよ~…」
「…おい」
「あ…」
私が目を開けてみると敵の大将である八坂神奈子がひきつった顔でこちらを見ていた
とりあえず体制を立て直して…
「えーと…」
「…」
「も、洩矢諏訪子、押してまいる!」
「…八坂神奈子、簡単には負けん!」
「お、ジャストだな」
『お兄様、いくらなんでもちょっと…』
『うわ~、痛そ~…』
「何だ!?今の爆発は!」
「様子を見に一旦戻るぞ!」
「行かせねェよ!」
…ヒュォォォォォォォ
「?急に風が…」
ゴヒュォォォォォォォ!
「圧縮圧縮、空気を圧縮ゥ!」
「ぐっ、奴を止めろ!」
「させません!」
青奈が一歩前に出ると神力と霊力で作った弾幕を放ち、敵を減らしていく
だがいくら雑魚と言っても神である。所々に傷を負っているものの倒れはしなかった
「あの女を狙え!」
敵の弓部隊が青奈に向かって矢を放ってきたが、とっさのことだったので青奈は逃げることが出来なかった
「キャア!」
「行け!ユキ、クロ!」
ユキとクロは刀から人形に戻り、青奈に向かってくる矢を切り捨てた
「貴様ら…その刀に宿る付喪神だな、なぜ同じ神である我らに逆らう!」
「神だろうと無かろうと…」
「私達の主はお兄様、ならば逆らうことは必然です!」
流石は姉妹といったところか、彼女たちは息のあったコンビネーションで次々と敵を斬り倒していく。青奈も二人のサポートとして奮闘しているが、徐々に押し負けてきていた。三人には実戦経験があまり無かったのでそれなりに修羅場を潜り抜けてきている兵士に比べると状況判断能力が少し低かったのである
(そろそろ頃合いか…)
「『雪音』、『黒狼』!青奈、オマエも戻れ!」
「「!」」
「はい!」
ユキとクロは刀に戻り、青奈は急いで飛んで戻ってきた
「青奈、俺が合図したら周りに結界を張れ」
「え?」
「いいから言う通りにしろ、じゃねェとオマエ死ぬぞ」
「は、はい!」
「掛かれ!一気に打ち倒すのだ!」
「今だ!青奈ァ!」
「はい!」
青奈が何かを詠唱して自分たちの周りに結界を張る
「跡形もなく消し飛べェェェ!!」
一方通行が敵に向かって放った高電離気体はとてつもない破壊力を秘めており、兵士達は叫び声をあげるまでもなく一瞬で消し飛んだ
「す、すごい…敵が一瞬で吹き飛びましたよ!」
「諏訪子に土地を荒らすなって言われてたから威力を押さえたンだがなァ」
「え!?あれ以上の威力を出せるんですか?」
『国一つぐらいは余裕で吹き飛びますね』
「えぇ…」
「さァて、こっちの仕事は終わりだ。あっちの様子でも見に…!」
一方通行が青奈の方を見ると先程の攻撃で生き残った一人の神が今まさに青奈の事を殺そうと迫っていた
「ーーー!動くな!」
「え?」
一方通行が触れたとたんに雑魚神はおびただしい量の血を吹き出して絶命した
「ハァハァ…」
「あ、あの、助けてくれてありがとうございます」
青奈は少々驚きながらも素直にお礼を言ってきた。ユキとクロは黙ったままだった
「…あァ」
(チッ…コイツらの前でこの力を使っちまったか…)
「あの、よく聞こえなかったんですけど誰か人の名前を呼びましたか?」
「っ!…なンでもねェよ、ただオマエの名前を呼んだだけだ」
(クソが、あの夢見たせいで思わず変な事口走ったじゃねェか)
『兄ちゃん、大丈夫?』
「あァ、問題ねェ」
「じゃあ諏訪子様の所に行きましょう」
諏訪子の所に来てみたら戦いはいよいよクライマックスといった所だった
「はぁはぁ、やるねアンタ」
「そっちこそ、軍神とここまで渡り合えるなんてたいしたもんだよ。オンバシラが効かないんじゃねぇ…」
「その鉄の輪を直接殴り飛ばしたのはどこの誰でしたっけ?」
「知らないね」
「ともかく、お互いに限界が近い訳だけど…」
「じゃあ次の一撃で勝敗を決めようじゃないか」
「望むところだ」
「「いざ!」」
諏訪子は持てる限りの神力を注ぎ込み2つの大きな鉄の輪を作り出す。対して神奈子は4つのオンバシラを作り出した
「「くらえ!」」
動き出したのは同時だった、諏訪子は2つの内の1つを神奈子に投げつけ向かってくる4本の内、2本を真っ二つにした。
「くっ!」
「これでとどめだ!」
諏訪子の手にはまだ鉄の輪が1つ、神奈子にはもう武器が無かった。既にお互いの攻撃は回避済み、諏訪子は自分の勝利を確信したが
「なに!?」
「かかったな!」
投げようと思っていた鉄の輪がボロボロに錆びていた。巻き付いていたのは植物の蔓だった
「これで…終わりだ!」
「うわぁ!」
諏訪子は戻ってきたオンバシラに攻撃され気を失った。つまりこの戦は八坂神奈子率いる大和軍の勝利に終わったのである
いかがだったでしょうか?
次回はその後のお話です
それではまた次回!