皆さんお待ちかね!上条さんの登場です!
それではどうぞー!
黒き英雄とスキマの妖怪
一方通行が諏訪の国を飛び出して少し後のお話
「ここ、どこだ…?」
私こと上条当麻が目を覚ましたのは森の中だった
「俺、なにしてたんだっけ?爆弾抱えて爆発を押さえ込んだ所から記憶がない…」
辺りを見回してみるが辺りには木、木、木…だが上条の周りには木が一本も生えていなかった
「気絶してたのか?でもそれだったら妖怪とかに喰われたんじゃ…」
上条の目に入ったのは蔓やら葉っぱやらが巻きついていてえらいことになっているが、かつて自分が愛用していた大剣だった。そこを基準に結界のようなものが張ってある
「そっか、お前が守っててくれたのか。ありがとな」
…ドウイタシマシテ
「ん?気のせいか…」
上条は大剣を引き抜くと結界が解けていき、涼しい風が吹き込んできた。大剣を炎の中に戻しつつ
「さて、まずは情報収集からだな、どこか近くに町とかはないかな…ん?」
どこからか視線を感じた。敵意がある感じではないがどこからか自分を見ていることは確かだった
(なんだ?妖怪か?)
実は上条は能力を授かる前から感覚が鋭かったのだ。一方通行はその事を前兆の感知と言っていたが…
「えっと、どこだ?この辺から視線を感じるんだけどな…」
上条が違和感を感じる所に『右手』をかざすとパキン!と何かを打ち消す感触がした
「…あれ?」
「…!」
「ど、どうも…」
「き…」
「?」
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」
「理不尽!」バチィン!
だってしょうがないじゃないか、いきなり空間が割れて中から女の子が出てくるなんて思ってもみなかったんだから…
「ご、ごめんなさい、いきなり殴っちゃって…」
「あぁ、きにしないでいいよ、こっちも悪かったから…」ヒリヒリ
この子の名前は『八雲紫』ということがわかった、本人曰くまだ生まれたばかりの妖怪らしく(歳を詳しく聞こうとしたら殺されかけた)種族はスキマ妖怪だという。なんでも1人しかいない種族らしく、とても強い力を持っているらしい
紫にばかり話させるのも悪いので自分の事もある程度は話した。人間だけど妖怪の力を持っていること(竜の力とは言ってない)、幻想殺しのことなどを話した。紫は少し驚いていたがすんなり受け入れてくれた
「紫って根っからの妖怪だろ?なんで俺を襲おうとしないんだ?」
「あら?襲ってほしいの?」
「そんな小さい身長で言われてもな…」
「う、うるさいわね!これから伸びるのよ!」
実は紫はまだ生まれたばかり『らしい』ので身長は上条よりも大分小さい、はっきり言えば子供体型だ
「ごほん、私が当麻を襲わないのは人間という種族に興味があるからよ」
「どうしてだ?」
「力を合わせて困難に立ち向かう協力性、妖怪にはない人間独特の感情表現…例を上げればキリが無いわね」
「へぇ、案外難しいこと考えてるんだな」
「失礼ね!これでもスキマ妖怪なんだからバカにしないでよ!」
(スキマ妖怪は関係ないと思うんだけどな…)
「そうだ、この辺りで情報を多く知ってる奴ってわかるか?」
「どうして必要なの?」
「うーん、俺が眠ってる間の事を教えてもらおうと思ってな」
「私は生まれたばかりだからあまり知らないけど…あそこの山の頂上にいる妖怪なら知ってるかも」
「どんな妖怪なんだ?」
「私も会ったこと無いからよく知らないけど、天狗の頭領って聞いてるわ」
(天狗?どっかで聞いたことあるような…)
「かなり昔から生きている大妖怪らしいわよ」
「えー」
「何よそのえーって」
「なんか面倒なことになりそうだなー、と思いまして」
「当麻から聞いてきたことなんだから文句は受け付けないわよ」
「へいへい…とりあえず行ってみますか」
「私もついていくわ」
「ん?別に気を使わなくても大丈夫だぞ?」
「当麻とは別件であの山に用があるのよ。お互いの利害も一致してるし、暫くは手を組まない?」
「…よし!よろしくな紫」
「こちらこそね」
「じゃあまずは偵察ね、当麻、逝きなさい」
「おいちょっと待て!偵察なら紫の方がいいだろ!しかも何気に言葉間違ってない!?」
「こんなか弱い少女を危険な山に放り込むなんて」シクシク
「どこがか弱…「何か言った?」不幸だ…」
今回はここまでです
次回は後の妖怪の山となる所に殴り込みに行きます
それではまた次回に!