長い間、投稿しないですみません…とある事情でスマホがお釈迦になりまして、不幸だ…
気を取り直して…それではどうぞー!
文を別室に寝かせたあと、上条達は美華に応接間に案内された。紫は疲れていたのか椅子に座ったら眠ってしまった
「さて、文さんも寝かせた事ですし本題に入るとしましょうか。何を聞きたいのですか?」
「えっと、あれからどのぐらいの時間がたっんだ?」
「そうですね…私も随分長く生きているので正確には覚えていないのですが恐らく億単位の年数は流れています」
「億!?よく俺生きていられたな…」
「上条さんは元々長生きする種類の妖怪ですからね、さして驚く程ではないでしょう。ですが…」
美華は少しだけ眉をつり上げた
「いくら頑丈で強力な力を持つ妖怪をその身に宿していると言っても元は人間です、そこらの妖怪に比べれば遥かに傷みやすいですし心臓を貫かれたり首を飛ばされたりしてしまえば死んでしまいます」
「う…」
「…もう少し自分を大切にしてください、貴方が死んだら私だけでなく他の方々も悲しみますよ」
正直こんな話になるとは思ってもいなかったが美華がわざわざ警告しているということは、今回の文との戦いは本当にいつ死んでもおかしくない状況だったと見抜いてのことだろう。だから上条は素直にその要望を聞き入れた
「すみませんでした…次からは気を付けるよ」
「お願いしますね、後は何か聞きたいことはあるのですか?」
「一方通行や千夜は無事なのか?」
「一方通行さんはわかりません、私達を遠くへ投げてから姿を見ていません。ですが鬼柳さんは生きてますよ、この間手紙を…あ」
「手紙?」
「えーと、それは話さないといけない感じですか?」
「別に無理して話す必要はないぞ?」
「…いえ、いいですよ、話します」
美華は冷や汗を流しながら話しだした
「鬼柳さんが鬼を統べる鬼神母神であることはご存知ですよね?」
「あぁ、なんでも鬼達の祖だかなんだか…」
「ええ、実は近々他の鬼を連れてこの山に移り住むと言ってるのです」
「そうなのか?千夜にも色々話を聞きたいから丁度よかった」
「上条さん、今回の事態はそこまで軽いものじゃないんですよ」
「え…?」
「考えてみてください、久しぶりに私に会うわけですよ?どう考えてもあの鬼柳さんが普通に会いに来ると思いますか?」
「…いや」
「そうです、どうせ『久々に会ったんだ、喧嘩の一つでもしようじゃないか』とか言い出すに決まっています」
「話し合いで…解決するわけねーな」
「はい…」
「…」
「…」
(うわー、これ絶対ヤベェよどう足掻いても不幸な目に会う事しか想像できないじゃねぇか…)
「…」
「…」
長い長い沈黙を先に破ったのは美華の方だった
「…上条さん」
「は、はい!なんでしょうか?」ビクッ
「宜しければ私達とt「断る!」まだ何も言ってません!」
「だってどうせ『私達と一緒に戦って下さい』とか言うつもりだったんだろ?無理だって!昔ならまだしも年月が経ってパワーアップした千夜なんか倒せるわけねぇだろ!」
「ですがこの戦いに勝たないと私達は住み処を失うことになりかねないのです!」
「なんでだ?」
「天狗は鬼より弱い、ですので私はともかく他の天狗の達はこの山に鬼がいる状況で暮らせるとは考えにくいのです」
「俺はどうすればいいんだ?」
「…引き受けてくれるのですか?」
「住むところが無くなるとなると流石に見過ごす訳にはいかねぇよ」
「ありがとうございます、上条さんは鬼を相手にすることになった場合には鬼柳さんやその他の強い方々と戦っていただきたいのです。生憎私は他の天狗の指揮をとらなければならないので…」
「了解、だけど期待はするなよ?能力だってちゃんと発動するのかわからないんだし」
「大丈夫ですよ、信じてますから」
「そりゃ、ますます負けられなくなったな…」
「でも無茶はしないでくださいね?」
「…はい」
(無茶しないで勝てるかな…)
「話は変わりますけど上条さん、今日はどこに泊まるのですか?」
「ん?まだ決めてないけど、その辺で野宿でも[グゥゥ]…」
「ふふふっ、お腹がすいたのですか?」
「お恥ずかしながら目覚めてから何も食ってないです」
「では夕食をかねて歓迎会を開きましょう、他の天狗にも上条さんの事を知らせないといけませんし」
「悪いな、俺のために」
「いえいえ、準備が整うまで屋敷を散策してきたらどうですか?」
「でも人の屋敷を散策するのは…」
「大丈夫ですよ、入っちゃいけない場所は鍵が掛かっていますから」
「じゃあちょっと行ってくる」
上条は椅子から腰を上げて散策を開始しようとした、だが何かをお忘れで無いでしょうか?
ゴン!
「ゴン?」
「あ…」
美華がひきつった顔で俺の後ろを見ているので何かと思い、振り返ってみると
「と~う~ま~…」ピキピキ
「ヒッ!」
頭にタンコブをつけた紫と思わしき修羅がいた
実は紫は眠った後、上条に寄りかかるように寝ていたのだ。しかしそこで上条が立ち上がってしまったので支えとなるものが無くなり、椅子から転落、そして今に至る
「覚悟は…できてるかしら?」ゴゴゴゴ
「待て!今のは事故だろ!?」
「問答無用!」
「ぎゃぁぁぁぁ!?不幸だぁぁぁ!!」ダダダダ
「待ちなさーい!」ダダダダ
「…あ、そういえば一ヶ所だけ鍵を閉めてないところがありましたね」
少しだけ考えて出した結論は
「いくら上条さんでもそこまではたどり着かないでしょうし、大丈夫でしょう」
「ゼェゼェ…やっと撒いたか…」
かれこれ30分程、紫に攻撃されつつの鬼ごっこに何とか勝利した上条はつかの間の休息を手にしていた
「つーか、ここどこだよ…」
走り回るうちに自分がどこにいるのかすらわからなくなってしまった
「…誰かいないかな」
しかし
「…」
歩けど
「……」
歩けど
「………」
部屋ばかり
「だー!もう!なんで金持ちはこんな広い家に住みたがるんだよ!?」
若干論点がずれているような気がするが気のせいだ
「うぅ、家で遭難するなんて…不幸だ…ん?」
~♪~~♪
どこからか鼻歌のようなものが聞こえてきた
(こっちか?)
声がした扉に近づくとはっきり声が聞こえた
「フフフンフンフフーン♪」
(文の声か?)
上条はその扉を開けてみた
ガチャ
「よう文、怪我の具合はぁ!?」
「な…な…」パクパク
そこには全裸の文が顔を真っ赤にさせて上条の事を見ていた
時は少し遡り、文が目覚めた所から始まる
「…あれ?ここって、天魔様のお屋敷?なんで私、こんなところに…」
ふと枕元に目を向けると一通の置き手紙があったので文は手に取り、読んでみた
「えっと…『文さん、おはようございます。これを見ているということは目を覚ましたということですね、大事に至らなくてよかったです。ここまで運んでくれたのは貴女が戦った私の古い友人の上条さんです。次に会ったときにはキチンとお礼を言うようにしてください。あと、ずっと寝ていて汗をかいたでしょう、お風呂を沸かしておくので入ってきたらいいですよ』ですか…」
(あれ?『私の友人』?)
「え、ちょっと待って、もしかして私、凄くヤバい相手に喧嘩売っちゃったわけですか?あややや…命拾いしました…」
(…結構汗かいちゃいましたからね、お言葉に甘えてお風呂を使わせてもらうとしましょう)
「はぁぁ、いいお湯でした♪」
(それにしてもなぜ上条さんは私の事を助けてくれたのでしょう?直前までは私は殺す気満々でしたのに…)
疑問に思ったがそれが文には少し嬉しかった
(でも、私の事を気にかけてくれる人は久しぶりですね。この力を手にいれてからは皆さん私に対してよそよそしくて、だけど上条さんは…ってこれじゃあ私が上条さんを意識している見たいじゃないですか!)ブンブン!
文は濡れた体や髪を拭いていく
「フフフンフンフフーン♪」
(何考えてるんですかね、私…拭き終わったことですし着替えるとしましょうか)
ガチャ
「よう文、怪我の具合はぁ!?」
「な…な…」パクパク
そしてこの状況である
「キャアアアア!」///
「すみませんでしたぁ!!まさか風呂場だと思わなくて!」
「当麻!やっと見つけた…って何やってんのよ!」
「違う誤解だ紫!文も何とか言ってやってくれ!」
「もうお嫁に行けません…」
「ちょっ!それもっと誤解を深めちゃうやつだからダメだって!」
「当麻…?」ピキピキ
「は、はい、なんでせうか?紫さん」ダラダラ
「死ね変態!!」ゴン!
「ぐぎゃぁ!?」バタッ
「まったく、油断も隙も無いわね」
「油断も隙も…?」
「な、なによ…」
「…」
「…」
((こいつもまさか、当麻[上条さん]の事が…?))
「不幸…だ…」ガクッ
今回はここまでです
もう少し日常編をやってから千夜と合流させたいと思います
それではまた次回!