とある英雄達と幻想郷   作:accelerate

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どうも、うp主です!
今回は妖怪の山での日常(?)編です!
それではどうぞー!


黒き英雄と山の妖怪

ワイワイガヤガヤ…

 

今、俺は天狗達による歓迎会を満喫している。ここに至るまでには色々な事がありすぎて思い出す気にもならないが、頭にできた大きなタンコブがズキズキ痛むので嫌でも忘れることができなかった

 

「あはははははは!」

 

頭の事を美華に聞かれたので渋々話してみたら大爆笑された。俺だって好きでこんなことやってる訳じゃ無いのに…

 

「笑い事じゃねぇんだよ!こっちは酷い目にあったんだからな!」

 

「だ、だってまさかそんなことがあったなんて…あはははは!」ゲラゲラ

 

「不幸だ…」

 

幸い、この会話は周りの喧騒に掻き消されているので近くにいる美華と紫と文の3人しか聞こえていない

 

「ごめんなさい…あの時は取り乱しちゃって…」

 

「確認しないで入った俺が悪いんだよ、それにこんなことになったのは紫のせいだし」チラッ

 

「わ、私は当麻が文に破廉恥な事をしてると思ったから止めに入ったまでよ!」アセアセ

 

「でもそれは勘違いだったと言うわけですが」

 

「う…」

 

「…何か言うことは?」

 

「…」

 

「…」

 

「すいませんでした…」

 

「わかればよろしい」

 

紫も素直になれば可愛い所もあるのに、どうしてこうお転婆というか素直じゃないというか…

 

「よう、あんたがこの山に暫く厄介になるって人間か?」

 

一人の男の天狗が上条に話しかけてきた

 

「あぁ、上条当麻だ。よろしくな」

 

「こちらこそ、ところでちょっと耳貸せ」

 

「な、なんだよ」

 

「お前、天魔様の友人ってのには嘘偽りねぇのか?」ヒソヒソ

 

「そうだけど…」ヒソヒソ

 

「よかったなお前、そうじゃなかったら問答無用でここにいる天狗達に殺されてたぞ」ヒソヒソ

 

「あはは…」

 

(ある程度なら返り討ちに出来るんだけどな、なーんて口が裂けても言えない…)

 

実際、山に入るときに白狼天狗をボコボコにしてしまったし…

 

「当麻がそんな簡単にやられるわけないじゃない」

 

「ん?」

 

「うわっ!紫、変なこと言わなくていいからな!」

 

「なんでよ?実際に白狼天狗達をボコボコにしてたじゃない」

 

「…」

 

「あ…」

 

「紫ちゃん、他にも面白い話って無いかな?」

 

「えーと、最近だったらあそこにいる文の裸を見たりとか」

 

(終わった…)

 

「…そうかい、あっはっはっはっハッハッハッ…」

 

するとその天狗はいきなり後ろを向き

 

「聞け、お前ら!こいつは白狼天狗をボコボコにした上に文様の裸を見たそうだぞ!」

 

「「「「「「ダニィ!?」」」」」」

 

「よくも俺達の仲間を!」

 

「いや、それよりも文様の裸を見るなんて!」

 

「羨まし過ぎるぞゴラァ!」

 

「「「「「そうだそうだー!」」」」」

 

(そっちかよ!?)

 

「紫!なんとかしろよ!」

 

「じゃ、あとは頑張ってね」

 

そう言って紫はスキマに消えていった

 

「くっ、まだだ、まだ俺には仲間が…!」

 

「…」/// プシュー

 

「…」ニッコリ

 

文は顔から煙を出しながら俯いていて、美華は「自分の不始末は自分でつけろ」と言わんばかりの表情で此方を見ている

 

「ちくしょう!不幸だー!」ウワァァァン!

 

「覚悟はできてるか?」ピキピキ

 

「「「「「…」」」」」ゴゴゴゴ

 

「…纏めて相手してやるからかかってこいやゴラァァ!」

 

このあと、数とスピードによる暴力で返り討ちにされるのを上条はまだ知らない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あちこち痛いんですけど」

 

「そうでしょうね、あれだけボコボコにされてたら」

 

「不幸だ…」

 

結局、天狗達による蹂躙で再起不能になった上条は客人用の寝室に運ばれて一夜を過ごしたのであった

 

「とりあえず、朝御飯が冷めないうちに食べてくださいね」

 

「あぁ、いただきます」

 

(誰かに作ってもらう朝御飯なんて久しぶりだな)

 

「今日はどうするのですか?」

 

「ん?そうだな、この山を見てまわるとするかな。天狗の他に何か違う奴らとかいないのか?」

 

「玄武の沢という所に河童が住んでいますよ、会いに行くのでしたら仲良くしてあげてくださいね」

 

「…玄武の沢ってどこにあるんだ?」

 

「うーん、本当は私が案内してあげたいところなんですけど、今日は仕事が忙しくて…そうだ、文さんに案内してもらえばいいと思いますよ?」

 

「え?文もそれなりに上の奴なんだろ?大丈夫なのか?」

 

「大丈夫ですよ、というか大丈夫ということにします」

 

「どういう…そっか、お前天魔だもんな」

 

「はい」ニッコリ

 

「職権乱用過ぎんじゃねーか?」

 

「気にしたら負けですよ?」ニヤニヤ

 

(これで文さんと急接近してくれれば…)

 

「なにニヤニヤしてんだ?」

 

「い、いえ、なんでもないですよ?文さんには私から連絡しておきますので上条さんは準備を済ませておいてください」

 

「はいはい、ごちそうさまでした」

 

「お粗末さまでした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いな、案内なんて面倒なこと頼んじゃって」

 

「いえ、昨日は沢山迷惑をかけてしまいましたし、これくらいは」

 

今俺は文に玄武の沢まで案内してもらっている。この山はわりと広い上に危険な妖怪も出現するらしいので万が一の事を考慮して美華は文を俺につけたらしい

 

「…」チラッ

 

「どうかしたんですか?」

 

「いや、なんでもない」

 

「そうですか、あ!見えてきましたよ」

 

そこには山の上から落ちる大きな滝と綺麗な水が幻想的な雰囲気を出している沢があった

 

「おー、綺麗な所だな」

 

「そうですね、私も仕事で疲れたときはここに来て休むことがあるんですよ」

 

「そうなのか?」

 

「えぇまぁ、私だって仕事で忙しい時だってありますしね」

 

「ところで河童はどこにいるんだ?」

 

「あやや?おかしいですね、普段ならこの辺りで水遊びをしているのですが」

 

しかし見渡しても河童はおろか、動物一匹見えやしない。どうしたものかと考えていると何もいないのに水面が揺れたような気がした

 

「あれ?あそこの水面が変な風に揺れなかったか?」

 

「あー、なるほど…そういうことですか」

 

文はやや早めの足取りで沢に近づくと

 

「えい」

 

水のなかに胡瓜を落とした、すると

 

「胡瓜ー!」

 

激しく水面が揺れ、どこからか声が聞こえてきた

 

「な、なんだ?どっから声が…」

 

「にとりさん、いるのはわかってるんですよ、おとなしく出てきてくださーい」

 

「しまった…つい胡瓜に引っ掛かってしまった…」

 

次の瞬間、上条の目の前に青いツインテールの女の子が現れた

 

「えっと、お前、河童か?」

 

「そうだよ、河童の河城にとりっていうんだ。君は?」

 

「俺は上条当麻、暫くこの山に厄介になることになった人間だ」

 

「へー、そっか人間…人間!?」

 

「俺をなんだと思ってたんだよ…」

 

「いや、普通に文と一緒にいたからてっきり妖怪かと…」

 

「に~と~り~さ~ん」

 

「ひゅい!?」

 

「私を無視するなんていい度胸してますねぇ、年長者の言うことは聞くものですよ?」グググ

 

「あででで、ほっひぇひっひゃりゃないれぇ(あだだだ、ほっぺ引っ張らないで)」

 

「それぐらいにしといてやれよ」

 

「まったく…」

 

「いててて、助かったよ盟友」

 

「盟友?」

 

「うん、私達河童にとっては人間は盟友だよ!といっても皆人見知りだからね、こっちは見てるけど皆隠れて出てこないし」

 

「そういえばあのいきなり俺の前に現れたのは…」

 

「あれはね、最近開発した光学迷彩スーツっていってこれを着ている間は姿を消すことができるんだ」

 

(光学迷彩!?河童の技術力高すぎるだろ!)

 

「河童は私達には理解できないものを作ってはそれを山で実験するものですから、この間なんてここで爆発が起きたんですよ」

 

「爆発?」

 

「いやぁ作ったマシンが誤作動しちゃってね、止める間もなくボンッて」

 

「程々にしてくださいよ?」

 

「善処するよ」

 

「じゃあ上条さん目的は達した事ですし、そろそろ行きましょうk

 

バタッ

 

「文?おい文!しっかりしろ!」

 

上条が抱き抱えて揺さぶってみても文は返事をしない、文の背中には赤黒いものが付着した木片が刺さっていた

 

「まって盟友!揺すっちゃ駄目だよ!きっとそれは毒だ!」

 

「毒!?なんでそんなものが…」

 

ガサガサ

 

「!?」

 

「…気をつけて盟友、多分ここ最近話題になってる妖怪だ」

 

グォォォォォォォォォォォォ!!!!!

 

獰猛な咆哮とともに熊のような妖怪が茂みから飛び出してきた。大きさは上条の4人分ぐらいの大きさで、発達した前足は肘まで強靭な甲殻に覆われており、爪や牙からは赤黒い液体が滴り落ちている。恐らくあれが文を昏睡させた毒の正体だろう

 

「にとり!俺がこいつの相手をするから文の事を頼む!」

 

「だけど、盟友は人間…」

 

グォォォォォォォォォォォォ!!!!!

 

「早く離れろ!」

 

「っ!」

 

にとりは文を担いで離れた茂みの中へ逃げていった

 

ブンッ!ブォッ!

 

「うわっ!ととっ!」

 

妖怪は執拗に前足で上条を攻撃してくる、毒で動きを封じた所で殺すつもりなのだろう

 

「くっ!」

 

ガキィィン!

 

上条は炎の中から青い炎を纏った大剣をとりだして前足を受け止めて後ろに下がったが

 

「くそっ!相性が悪すぎる!」

 

そう、妖怪の腕は体長と比例して上条の剣より少し長いくらいなのだ。剣では攻撃を防ぐ事で精一杯、かといって機動性のある格闘戦に持ち込んだとしても毒の爪にやられてしまう可能性が高い。上条の能力は守るべきものが近くにいるので発動しているので攻撃面のステータスは上がるのだが、異能の力を使ってこない妖怪なので防御面である幻想殺しの性能が上がってもなんの意味もない、すなわち直撃すると相当ヤバイことになるのだ

 

「どうする…」

 

(考えろ、考えるんだ!)

 

炎は前足で受け止められたときにビクともしなかったので恐らく奴には効かない。となると必然的に急所である心臓や頭を潰さなければならないのだが

 

グォォォォォォォォォォォォ!!!!!

 

「ガハッ!ゲホゲホッ!」

 

近づくことすら難しい。今も急接近してきた妖怪の腕に吹き飛ばされて木に叩きつけられた

 

(こいつ、パワーもスピードも桁違いだ…)

 

だが上条はそこで1つの希望を見いだす

 

(待てよ、パワーとスピード、これを逆手に取れば勝てる!)

 

木に叩きつけられて息が乱れていたが、上条は立ち上がった

 

「来いよクソ野郎!」

 

グォォォォォォォォォォォォ!!!!!

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

妖怪は真っ直ぐ上条の元へ走って行く、上条も剣を投げ捨てて妖怪の元へ全速力で走って行く

 

ブォン!

 

妖怪が助走もつけて驚異的な貫通力を持つ毒の爪を突きだしてくるが、上条は腕の『側面』を掴み

 

「おぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

グォウ!?

 

思いきり背負い投げした。妖怪が怯んだ瞬間、追い討ちとして右手から右腕にかけて竜化して妖怪を上空へ放り投げた

 

「紫!!」

 

「はいはい!」

 

バシィ!

 

紫は舞い上がった妖怪をスキマで拘束し、上条は足元を爆発させてそれよりもさらに高く飛んだ

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

そこから更に足元を爆発させ、妖怪に向かって一直線に向かっていく

 

……!!…!!

 

妖怪はなんとか逃れようとするが紫のスキマからは逃れられない

 

「俺の仲間を殺そうとした…」

 

仲間を、友達を守るため

 

「そのふざけた幻想を…」

 

封じられた力を今一度解放する

 

「この右手でぶち殺す!!」

 

ドッゴォォォォォン!!

 

慣性の力が働いた上条の一撃は一瞬で妖怪を地面に叩き付け、絶命させた

 

「って、あれ?このままじゃ…」

 

落ちる

 

「ゆ、紫!助けて…」

 

「…無理」

 

「なんで!?」

 

「私の能力はなぜか貴方に干渉できないのよ」

 

(ま…さか)

 

上条が元から持つ力、幻想殺しのせいだ

 

「不幸だぁぁぁぁ!!」

 

そしてそのまま頭から水の中へダイブしていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へっくし!」

 

「だ、大丈夫?盟友?」

 

あのあと上条はなんとか水の中から這い出てにとり達と合流することに成功した

 

「なんとかな…それよりも」

 

「うぅ…上条…さん」ハァハァ

 

「文は大丈夫なのか?」

 

「わからない、だけど早く天狗の里に戻した方がいいと思う」

 

「紫、頼めるか?」

 

「…?盟友、誰に話しかけ…「そう言うと思っていたから準備は出来てるわ」ひゅい!?」

 

「よくあの時私がいるって気づいたわね」

 

「お前、ずっと俺達の後をつけてきてたのバレバレだったからな」

 

「う…」

 

「えと、誰?」

 

「あぁ、いい忘れてたな。こいつは紫、俺の仲間だから怖がらなくても大丈夫だぞ」

 

「八雲紫です、できればゆっくり話したったのだけど今は…」

 

「うん、わかってる。早く文を運んであげて」

 

「頼むな、紫」

 

「ええ」

 

紫は文を抱えてスキマの中へ消えていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃天魔、美華のところでは…

 

「天魔様、お手紙です」

 

「ご苦労様です、下がっていいですよ」

 

「はっ」

 

「…遂にこの時がきましたか」

 

差出人の所にはこう書いてあった

 

『鬼柳千夜』と…




いかがだったでしょうか?
次回は鬼との戦いです
それではまた次回!
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