とある英雄達と幻想郷   作:accelerate

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どうも、うp主です!
今回は鬼との戦いです
それではどうぞー!


黒き英雄と技の鬼、酒呑童子

にとりと別れたあと天狗の里に戻ってきた上条を待っていたのは先程熊のような妖怪に襲われた事よりもっと不幸な出来事であった

 

「上条さん、帰ってきて早々なんですが…遂に鬼柳さん達が動き始めました」

 

「えー…」

 

「明日の昼頃には着くらしいのでそれまでにこの山で一騎討ちをするので腕の立つ者を3人用意して待っていろとの事です。向こうも3人用意するらしいですよ」

 

「3人…」

 

(俺はまず確定、文は怪我してるから無理だし、紫はまださすがに荷が重すぎるな…美華も鬼と戦うとなると勝てるかどうかわからないし…)

 

「上条さん?」

 

「…向こうは俺がいることは知らないんだよな?」

 

「そうですね、それが…何か?」

 

「いや、なんでもない」

 

「さて、今日は色々あって疲れたでしょう、ゆっくり体を休めて明日に備えてください。文さんは私達で治療しますので安心していいですよ」

 

「頼むな、じゃあ俺は休ませてもらうから」

 

「はい、お休みなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー…どうすっかなー…」

 

俺は夜中に目が覚めてしまい、眠れなくなったので適当に屋敷内をぶらぶらしていた。この前のような失態を犯さないためにも絶対に知らない部屋は開けないようにしている

 

「そろそろ部屋に戻って寝ようかな…ん?あれは…」

 

屋敷の縁側に文が腰かけていて空に浮かぶ月を見ていた

 

「文、こんなところでどうしたんだ?」

 

「あ…上条さん…」

 

文はどこかぼーっとした感じで上条の事を見てきた

 

「まだ体に毒が残ってるんじゃないか?」

 

「私は妖怪ですよ?少し時間があれば回復できますよ」

 

「そうか?ならいいんだけど」

 

「…上条さん、鬼と戦うという話は本当ですか?」

 

「!?聞いてたのか?」

 

「はい、私の使役するカラスを通じて」

 

「…あぁ本当だよ、俺は鬼と戦う、この山を守るって美華とも約束したしな」

 

「鬼の3人は恐らく鬼子母神と鬼の四天王の一角が出てくると思います」

 

「鬼子母神はわかるけども四天王ってなんだ?」

 

「鬼の四天王というのは鬼子母神を除いた鬼達の中で最も強い者達の事です」

 

文が話すには四天王には『力』『技』『疾』『守』があり、そのうち誰か2人と鬼子母神が出てくるらしい

 

「あのー、四天王ってどのくらいの強さなんでせうか?」

 

「天魔様と同等、あるいはそれ以上といったところでしょうか」

 

「…」

 

(くそ、本気で能力頼りの戦いになりそうだな)

 

目線を右手に落として考えた

 

(でもなぜか目覚めてから体の調子が戻らないんだよな…何て言うか、こう、力が抜け続けているような…)

 

(でも…)

 

上条は右手を思いきり握りしめて

 

(そんなこといってる場合じゃねぇ、なんとしてでも勝たないと約束を守れないからな…)

 

「上条さん?」

 

「あぁ、悪い、考え事してた」

 

「私は今回、応援するぐらいしかできなくて、凄く不安です…」

 

文は今にも泣きそうな顔で言った

 

「絶対に、生きて戻ってきてくださいね?」

 

「戻ってくるさ、必ず」

 

「じゃあ約束ですね」

 

「約束だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、一騎討ち用のステージとして山の頂上に大きな広場が作られていた。その周りには山の命運がかかっていることから天狗や河童など、山の妖怪は戦いが始まるのを今か今かと待ち続けていた

 

「当麻、この戦いに勝つ自信はあるの?」

 

紫が声を掛けてきた

 

「正直言って無い、だけど約束したからな」

 

「ふーん…じゃあ私からも約束ね」

 

「?」

 

「いつかちゃんと力を操作できるようにして大妖怪になるんだからその時まで私を一人にしないでよ!」

 

「はいはいっと来たようだな…」

 

「そうですね…」

 

山の奥から3人の人影が見えて徐々に鮮明に見えてくる

 

「お?上条ではないか!久しぶりだな…ん?気のせいか…」

 

一瞬だけ千夜は不思議そうな顔をしたがすぐに取り直した

 

「母さま、知り合い?」

 

小さな鬼が千夜に問いかけた、もう一人の一本角の鬼も興味津々だ

 

「古い友人だよ、だがここにいるってことは妾達の敵ということだな?」

 

「あぁ、この山を渡すわけにはいかないからな」

 

「ふむ、数多の年月がたってもその他者を思いやる心は変わってないようだな」

 

「…なぁ、話し合いでなんとかならないのか?できれば俺はお前と戦いたくない」

 

「妾達にも面子というものがある、そうそう簡単に引いてしまっては他の者達に示しがつかないのでな」

 

(駄目か…)

 

上条は本当に千夜と戦いたくなかったのだ。今回は敵同士とはいえ、昔に大分世話になったいわゆる恩人のようなものなのだ

 

「時間が惜しい、早く始めよう」ウズウズ

 

「相変わらずの戦闘狂だな」

 

「誉め言葉として受け取っておこう、所で戦う3人は決まっているのか?」

 

「はい、こちらからはわたs「俺が3人とも相手する」か、上条さん!?いったい何を…」

 

「ほう、その覚悟は大したものだがいいのか?妾達を甘く見ないほうが身のためだぞ」

 

千夜は僅かに目を細めて静かに言ったが、濃密な殺気をこちらに向けて放ってきた

 

「当麻!駄目よ!」

 

「そうです!とても一人で相手にできるような状況じゃないんですよ!?」

 

「いいんだ、これで」

 

「でも…!」

 

「約束を守るならお前らも、此処に住むみんなも守らないと約束を果たせないからな」

 

「バカ…」

 

「…!」

 

紫と美華は俯いて黙ってしまった

 

「いいのだな?」

 

「あぁ」

 

「では一回戦目と行こう、此方からは萃香が出る」

 

先程千夜に話しかけていた鬼が前に出てきた

 

「鬼の四天王、『技』の伊吹萃香だ。母さまの友人だからって手加減はしないよ」

 

「上条当麻だ、こっちも全力でいくぜ」

 

「準備は出来たな?それでは……始め!!」

 

遂に鬼との戦いに火蓋が切って落とされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンッッ!!

 

開戦すぐに萃香が放ってきた拳を上条は右手に妖力を集めて受け止めた

 

「へぇ、中々の反応速度だね」

 

「そりゃどうもっ!」

 

上条は思いきり右腕を振り回して萃香と距離を離して足元を爆発させ、一気に萃香との距離を縮めて不意をつこうと思ったのだが

 

「甘いよ!」

 

「なっ!?」

 

いきなり目の前から消えて振るった右手は空を切ったのだ、消えたというより霧散したように見えたのだがそれ以上に気になることが上条の頭のなかに浮上した

 

(なんで竜化できなかったんだ!?)

 

上条は『竜化』して攻撃しようとしたのだがそれができなかったのだ、いつもなら妖力を一点に集中させることによって体の一部が竜化するのだが、右手に集中させてもできなかった

 

内心焦っていると背後に気配を感じたので体制を低くしてできるだけ遠くに跳んだ

 

「だぁ!」

 

「あぶねぇ!?」

 

伊吹が殴ったそこにはやや大きめのクレーターができていた。昔にもこんなことあったなと少しばかりデジャヴを感じる

 

「よく気づいたね」

 

「体が勝手に動いたもんでね」

 

「気や力を感知できるのかい?そいつは凄いね、だけど…」

 

再び伊吹は霧散していく

 

ー見えない上に気配も辿れなかったらどうする?ー

 

(周りから声が!?)

 

上条の周囲から声が聞こえてくる上に気配も充満していてどこにいるのか全く掴めなかった。紫の時のように見えなくてもある一点から視線や気配を感じることができれば場所を特定できるが今回はそれができない

 

(気配が充満…周りから声…?まさか、あいつは姿を消しているんじゃなくて)

 

上条は右手を挙げて

 

ー?何をするつも…ー

 

拳を握った

 

バキン!

 

「…あれ?」

 

何かが砕ける音と共に伊吹が姿を現した

 

「な、なんで姿が元に戻ってるの!?」

 

「やっぱりな、おかしいと思ってたんだ。姿を消す、あるいは高速で移動するならあんな霧散するような感じで消えるはずがない。それに気配が一点に集中しているわけじゃなく『充満』していた、ということは自分を気体か何かに変化させて俺を取り巻いていたということじゃないか?」

 

「…さすがだね、ちょっと甘く見てたよ。私の能力は【密と疎を操る程度の能力】、だからこんな使い方もできるんだよ!」

 

伊吹は自分の右手に周りの岩を集めて巨大な岩石にして上条にぶん投げてきた

 

「タネがわかっちまえばこんなもの!」

 

迫り来る岩石に右手で触れただけで爆散したが、大きな影が消えることは無かった

 

(なんだ?)

 

『自分を霧にもできるけどこんなこともできるんだよね!』

 

「うわっ!?」

 

危うく巨大化した伊吹に踏まれるところを紙一重で回避したが、その衝撃で飛来してきた岩が上条の背中に直撃した

 

「がぁぁぁぁ!!?」

 

『潰れろぉぉ!!!』

 

伊吹は巨大な拳を降り下ろして上条を潰しにかかる

 

「ぐっおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

上条も拳を握りしめて真っ向勝負に出る

 

ドガッッッ!!!

 

「ぐっ!」

 

何かが衝突したような音と共に上条の肩から変な音が聞こえたが伊吹との勝負には打ち勝った

 

「うわわわっ!?落ちるー!」

 

空中で元の姿に戻ったために焦ってジタバタしている

 

(今しかない!)

 

上条は足元を爆発させて伊吹に急接近する

 

「くっ!」

 

「逃がすかよ!」ガシッ

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

ドゴォォォォォォォォォォン!!!

 

伊吹も霧になって逃げようとするがそれより先に上条が伊吹を掴み、落ちる勢いのまま伊吹を地面に叩きつけた

 

「う~ん…」

 

「俺の勝ちだ、伊吹萃香!」

 

「萃香を倒すなんてやるねぇ、さすがは母さんの友人と言ったところかな?」

 

「あんたは?」

 

「わたしは鬼の四天王、『力』の星熊勇儀だ!第二開戦の始まりだ!」




今回はここまでです
次回はお察しの通り勇儀さんとの戦闘です
それではまた次回!
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