とある英雄達と幻想郷   作:accelerate

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どうも、うp主です!
今回はその後のお話です
それではどうぞー!


黒き英雄の生還

彼岸花がこんなに沢山…ここはどこだ?

 

ここは三途の川、死んだ奴が来る場所さ

 

ってことは俺は死んだのか…

 

運が無かったね、あんたまだ若そうなのに

 

…まぁな、あんたは?

 

ただのしがない死神、三途の川の渡し役さ

 

そうかじゃあ宜しく…

 

『……ウマクン』

 

ん?何か聞こえたような…

 

『貴方が死んだら私だけでなく他の方々も悲しみますよ』

 

『絶対に、生きて戻ってきてくださいね?』

 

『私を一人にしないでよ!』

 

…どうやらあんたは死んだ奴じゃなく死にかけた奴だったみたいだね、迷いこむ人が時々いるんだ

 

え、じゃあ…

 

あぁ、あんたは戻ったらいいよ。待っている人達がいるんだろ?そっちの方に歩き続けたら出られるから

 

わかった、短い間だったけどありがとう

 

どういたしまして、次に会うときは50年後にしておくれよ

 

ははは、ひょっとしたらもっと長生きするかもしれないけどな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『だらしないわね、さっさと目を覚ましなさいよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!はぁはぁ…」

 

「あ…」

 

「当麻…?」

 

「目を…覚ましたんですね…」

 

「あれ?どうしたんだ?」

 

目を覚ました上条の傍には美華、紫、文がいて泣いていた

 

「馬鹿っ!心配したんだから!」

 

「上条さん、本当によかったです…」

 

「うわっちょっお二人共!?いきなり抱きつかないで!」

 

「今の今まで上条さんの心臓は止まっていたんですよ。もう駄目だと諦めかけたその時、上条さんは息を吹き返した…最後まで生きることを諦めなかったんですよ、上条さんは」

 

「そうだったのか…でも俺は諦めかけていたよ」

 

「え?」

 

「三途の川を渡ろうとした時に3人の声が聞こえてきて助かったんだ、あの声が聞こえなかったら俺、死んでたと思う」

 

(でも3人だけの声じゃなかったような…?)

 

「そうだったのですか…」

 

「あぁ…痛ててててて!そろそろ離れてくれ!上条さんの体のあちこちが悲鳴をあげているんですけど!?」

 

「「えー」」

 

「『えー』じゃありません!」

 

「色々と言いたいことはあるでしょうが、私と上条さんでお話があるので少し席を外してもらってもいいですか?」

 

「わかったわ」

 

「わかりました」

 

紫と文が部屋から出ていくのと入れ替わるように千夜が部屋に入ってきた

 

「それでは揃ったので始めましょう、千夜さん」

 

「…上条、本当にすまなかった!」

 

いきなり千夜が土下座してきた

 

「私の勝手でこの山を手に入れようとしたこと、加えてお主に酷い怪我を負わせてしまったこと、心から詫びる!気に入らないのなら妾の首を刈り取っても構わん!」

 

「…確かに千夜のやったことは許されることじゃないかもしれない、だけどそれは他の鬼達を想っての事だろ?立場は違うけど自分以外の誰かのためにやったことなんだろ?だったら俺は千夜の事を許す、そして誰かを想う気持ちは誇ってもいいと俺は思うよ」

 

「…ありがとう」

 

「結局、山の話はどうなったんだ?」

 

「一緒に仲良く暮らしていきましょうってことで片がついた」

 

「そんなあっさりって…」

 

「さて、これで仲直りですね。では次の話を…上条さんの妖力についてなのですが」

 

有無を言わせないかのように美華が話を遮ってきたのでこの話はやめることにした

 

「あー、そんな話あったな」

 

もはや記憶の片隅にしか存在していなかった話題が出てきた

 

「単刀直入に聞こう、お主は人を脅かしたり喰ったりしたことがあるか?」

 

突然千夜がゾッとするような話をしてきた

 

「あるわけないだろ」

 

「そうなると色々とまずいな」

 

「何がだ?」

 

「まず妖怪と妖力の関係について説明するとしよう」

 

千夜は一つ一つ確認するように話し出した

 

「妖怪の力の元は妖力ということはもう知ってるはずだ、そして妖怪は人の恐れを糧としているのでそれが無いと生きていけない、ここまではいいな?」

 

「あぁ」

 

「つまり妾達妖怪が生きていくには人を喰らい恐れられる存在になるか、同族を喰らう事で妖力を回復するという2つの選択肢しかない」

 

「…」

 

あまりにも酷い話だった、生きるためには人間か妖怪を喰わなきゃならないと

 

「上条さん、その体になってから人も妖怪も喰ってないでしょう?それに恐れられる存在でもない、このままだと死んでしまいますよ」

 

「俺は…死んでも人間を殺したくないし、妖怪だってできれば殺したくない、だけど…」

 

上条は覚悟を決めた

 

「守るべきものがあるんだ妖怪でも喰ってやるさ」

 

「…だ、そうだぞ?」

 

千夜が上条を見ながらそう言った

 

「?」

 

「違う違う、お主の武器に話しかけている」

 

「武器…ですか?」

 

美華も何が何だかわからずに混乱している

 

「ほれ、とりあえず出してみろ」

 

上条はいつも通り青い炎の中から大剣を取り出した

 

「あれ?剣についてる盾のエンブレムが光ってる…」

 

『まったく、やっと気付いてもらえた…』

 

「うわ!?剣が喋った!?」

 

エンブレムが剥がれて宙に浮いたかと思うとそれは徐々に人の形になって最終的には薄い桃色の髪でほんわかとした雰囲気の女の子が腰に両手を当ててこっちを見ていた

 

「なっなっ…」

 

「当麻くん全然気付いてくれないんだもん、さすがの私でも怒るよ?」

 

「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!?」

 

上条の大絶叫が木霊した

 

「うるさいぞ上条」

 

「待って待ってよ待ってください!どういうことだよ千夜!なんで俺の剣から女の子が出てくるんでせうか!?」

 

「知らん、ただお主ではない気配を感じ取ったから言ったまでだ」

 

「えぇ…」

 

流石の美華でもこれには呆れたらしい

 

「…で?」

 

「えっと、当麻くんの剣…というよりも盾?の不喪神のカスミです」

 

「えっと、一体いつから俺の剣に…?」

 

「うーんと、大体スサノオ様と戦った辺りから…」

 

「ほぼ全部じゃねぇか!」

 

「だって器のない不喪神なんてただの浮遊霊みたいなものだし、ちょうどよさげなものがあったから入り込んだはいいけど持ち主はちっとも気づいてくれないし…」

 

(ん?ということは…)

 

「もしかして俺の事を結界で守ってくれたのって…」

 

「私だよ?」ニコニコ

 

「どうもありがとうございます」シュバ!

 

(上条さん土下座の速度早!?)

 

「あれ?左腕がついてる」

 

今更、といったところだが左手足があることに気がついた

 

「…まぁ妖力に関してはその娘がいれば大丈夫だろう、武器を介して妖力だけを喰らうことも可能だしな」

 

「それよりもまずは左手足の事ですね」

 

「これどうやって治したんだ?」

 

上条の腕と足は傷痕も残らずに綺麗に完治していた

 

「本来力を失った妖怪は自分の体を再生することもままならないのだが今回は違った」

 

「上条さん実は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ということがあったんです」

 

「…そうか、後であいつにお礼を言っておかないとな」

 

(いよいよ俺も化け物になってきたな…)

 

「じゃあ堅苦しい話はおしまいだ!」

 

千夜が隣の襖を開けると天狗や鬼、河童が入り交じって宴会をしていた

 

「え、ちょ、もう少し休ませて…」

 

「何いってるんだ上条、さっさと立って歩け!」

 

「み…美華、助け…」

 

「…ごめんなさい」

 

「NOOOOOOO!」

 

「あ、当麻が戻って…また新しい女!?」

 

「上条さん、詳しい話を聞かせて下さい!」

 

「いやいやいや、こいつとはまだ何も…」

 

「当麻くんと私は寝食を共にした仲で…」

 

「「な、なんだってー!?」」

 

「誤解を招くようなこと言うなよ!」

 

「大変だな~上条は」ヒック

 

既に酔い始めている千夜が茶々を入れてくる

 

美華も助けてくれない

 

カスミも一々話を膨張させてくる

 

文と紫がそれを真に受けて問いただしてくる

 

伊吹と星熊は向こうでニヤニヤしている

 

にとりは苦笑いしながらこちらを見てくる

 

その他の妖怪達もその状況を見て笑ってくる

 

「あーもー…不幸だぁぁぁぁ!!!」




今回はここまでです
次回辺りで妖怪の山のお話は終わり(予定)です
それではまた次回!
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