とある英雄達と幻想郷   作:accelerate

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どうも、うp主です!
お久しぶり、一方通行さんメインのお話です!
それではどうぞー!


第四章 十の人の声を聞く者
白き英雄と聖徳太子


「あァー、ダリィ…」

 

「疲れた~…」

 

「私もです…」

 

守矢神社を出ていってから早くも1週間が経とうとしていた。未だに出会う奴といったら妖怪と獣ぐらいしかいないということにそろそろ嫌になってきていた

 

「つーかよォ、人の集落とか近くにねェのか?」

 

「仮に見つけたとしても中に入れるんでしょうか?前は門番がいなかったんでなんとかなったんですけど…」

 

「心配すンな、策はある」

 

マジで厳しい、さすがに鹿肉や猪肉、熊肉にはもう飽きた

 

(コーヒー飲みてェけどこの時代にはまだねェしな…)

 

「はァ…」

 

1つため息をついた時に奇跡が起きた

 

「兄ちゃん!都が見えたよ!」

 

「よし行くぞ」スタスタスタ

 

「早い!?」

 

「待ってくださいよー!」

 

よくやったクロ、後でなンか食わせてやる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「止まれ、何者だ」

 

案の定門番が止めてきやがった

 

(…殺るか)

 

『ちょっ!策があるって言ってたじゃん!』

 

(強行突破、愉快で素敵で分かりやすい完璧な策じゃねェか)

 

『…お兄様、とりあえず陰陽師と名乗っておいた方が無難かと』

 

(チッ)

 

「おい、聞いてるのか?」

 

「陰陽師だ、悪ィが休ませてくれねェか?」

 

「なんだ、それならそうと早く言えばいいものを…」

 

門番は横に避けて道を開けてくれた

 

「どォも…あと聞きたいことがあるンだが、最近で何か面白い話題とかねェか?」

 

「ん?そうだな…太子様の事とかかなぁ?」

 

「太子?ってェと聖徳太子の事か?」

 

「あぁ、今の時間帯は都の屋敷で悩める人の話を聞いてるんじゃないか?」

 

「…そうか」スタスタ

 

(面白ェ事発見…)

 

「あ、でも気を付けろよ?太子様の近くにゃいつもお付きの…ってもういねぇし…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「歴史上の有名人に会えるとはな、少しだけ得した気分だ」

 

歴史でもかなり有名な『聖徳太子』、十人の話を同時に聞いてそれぞれに対応した答えを導いたと言われる人物である。と言ってもあくまで歴史の話なので曖昧な所があるが、実際にこの目で確かめられるので少しばかりワクワクしていた

 

「兄ちゃん、お腹減った~」

 

「…はァ、わかったわかった何か食わせてやる」

 

「本当!?やったー!」

 

「やっと違うものが食べられる…」ホッ

 

刀から人形に戻した二人が騒ぎだす

 

「うっせェなァ…ちったァ静かにしろォ」

 

「兄ちゃん、あそこで食べようよ!」

 

「あァ?」

 

クロが指定してきたのは団子屋だった

 

「団子?ンな物で腹が…」

 

一方通行はそこで気が付いた。よくよく考えてみればわかったことなのだ、クロがどんな奴なのかを

 

「オマエまさか、腹が減ったんじゃなくて単に団子が食いてェだけなンて言わねェよなァ?」

 

「な、なんのことかな~…」

 

「怒らねェから正直に答えろ、本音は?」

 

「お団子が食べたいです」キリッ

 

「やっぱそうじゃねェか」グリグリ

 

「痛い痛い痛い!こめかみグリグリしないでー!」

 

「お兄様、その辺りで止めないとクロの頭が…」

 

「チッ、命拾いしたな」

 

「し、死ぬかと思った…」

 

一方通行はそのまま聖徳太子探しを再開しようとしたが

 

「お団子…」

 

クロが物欲しそうな目で団子屋を見つめていた

 

「はァ…これで好きなだけ買ってこい」

 

「え、いいの?」

 

「食いたかったンだろォ?とっとと買ってこい」

 

「あの、私もいいんですか?」

 

「…いいからさっさと買って食ってこい」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「行こ!お姉ちゃん!」

 

「うん!」

 

二人は団子屋へ猛ダッシュしていった、それも常人の目には見えない程のスピードで

 

(団子程度であそこまで必死になるかァ?普通…)

 

「…」

 

(俺も随分甘くなっちまったなァ…)

 

前世では考えられないことを今現在考えるどころか実行していることに半ば呆れた

 

(だが妖怪の力を保持する為に必要な恐れっつーのは確保できているみてェだな)

 

前に千夜が言っていた話だが、妖怪は人の恐れを糧として生きているのだという。恐れられる存在でなかったら力はどんどん衰退していくらしいが、そんな感じはしないので多分恐れられる存在となっているのだろう

 

(まァ山の中であれだけ妖怪をぶっ殺していれば嫌でもそうなるか)

 

「ど、退いてくださーい!」

 

ぼんやりと考え事をしていたがいきなり背中に衝撃を感じた、うっかり反射を切ったままだった

 

「ゴハッ!?」バタッ

 

「わわわ!ごめんなさい!」

 

「っつ…」

 

(どこのどいつだァ?なンにせよ、ぶち殺す事には変わりねェ)

 

「テメェ…死ぬ覚悟は…あァ?」

 

ぶつかってきたであろう緑色の服を着て頭に変な帽子を被った少女が一方通行に向かって土下座していた、人通りの多い所なのでやたら目立つ

 

ナンダアイツ? ドゲザサセテルゾ ヘンシツシャカ? モンバンヲヨンダホウガ…

 

「見せ物じゃねェぞごらァァァ!!」

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 

「…許してやるからさっさと行け」

 

「え?」

 

「急いでるンだろォ?早くしねェと気が変わってうっかりぶち殺すぞ」

 

「ごめんなさい!すぐ消えます!」ピュー!

 

「ったく、騒がしい奴だ」

 

そこでユキとクロが団子を頬張りながら戻ってきた

 

「ただいまー、思った以上に混んでて遅くなっちゃった」

 

「騒がしいですね、何かあったんですか?」

 

「なンでもねェ、行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここか、聖徳太子の屋敷は」

 

聞き込みを続けて辿り着いたのは大きな屋敷だった。入り口の所には相談してもらおうと集まってきた人達が行列を作っていた

 

『どうしますか?』

 

『大人しく並んだ方がいいんじゃない?』

 

「いや、こうする」

 

一方通行は屋敷の裏に回り込んで日陰に入ると『影を司る程度の能力』を発動して影に溶け込んだ

 

(これで屋敷の中に侵入できる)

 

『これ完全に不法侵入ですよね』

 

(気にすンな)

 

木陰、軒下、柱の裏、天井裏など、影のある所を伝って進んでいく

 

「……たの……みはな…です…?」

 

(ここか)

 

天井裏から下の部屋に降りてみると一人の少女に10人の大人達がそれぞれ我先にと悩みを打ち明けていたが、少女は一人一人に的確にアドバイスを送っている

 

(聖徳太子って女だったのか)

 

『綺麗な方ですね』

 

『よく聞き分けられるな~』

 

しばらくすると今日の相談は終わったのか、ぱったり人が来なくなった

 

「ふぅ…今日は人が多くて疲れましたね…」

 

「疲れた」と言っているが何故かその顔は悲しそうだった

 

「人の聞きたくない所まで聞こえてしまうのは…辛いですね」

 

(聞きたくない所?まさかコイツ…)

 

「誰!?」

 

(…やっぱりな)

 

「隠れているのはわかっているんですよ、出てきてください」

 

(…)

 

一方通行は能力を解除して少女の前に現れた

 

「…何者ですか」

 

「一方通行、陰陽師だ」

 

「陰陽師が私に何の用ですか」

 

少女は警戒しているのか剣に手を掛けたまま此方を睨み付けていた

 

「興味を持ったから見に来ただけだ」

 

「太子殿!先程の声は…曲者!」

 

(めンどくせェ…)イライラ

 

突然部屋の襖が開いて白と青の服を着て変な帽子を被った少女が此方を見つけていきなり攻撃してきた

 

「賊めが、太子殿を狙うとは…生きて帰れると思うな!」

 

「ちょうどいい所に来たなァオマエ、誰でもいいからぶち殺してェ気分だったンだ、10秒は粘って見せろよ三下がァ!」




今回はここまでです
新しい登場人物が3人出てきましたが誰かわかりますよね?次回に名前を出します
それでは!
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