それではどうぞー!
白き英雄とほんわかお嬢様
「さァて早速アイツをぶち殺しにいくとするか」
「兄ちゃんが怖い」
「我慢しましょう」
わりといつもの(?)光景だが最近は色々な事があった。輝夜や永琳のこともあったり、誰かが余計なことをしてきたりと色々な事があった
「というかほっといて良かったんですか?」
「必要最低限のことはできるみてェだし大丈夫だろ」
ついでに言うと永琳は置いてきた、いつまでたっても目を覚まさないので全て輝夜に丸投げして逃げてきた
「で、オマエはなンでさっきから俺のこと見てる」
「あら、まさか忘れたって言うんじゃないでしょうね?」
「なンのことでしたっけェ?」
「貴方はあの時私の言うことを聞くって言ってなかったかしら?」イラッ
「…」シラー
「…そう、貴方がそんな態度をとるっていうなら私にも考えがあるわよ」ピキピキ
「オイオイ怒るなよ、皺が増えるぞ?」
「…」ブンッ
「ハッ!どこ狙って…」
紫が傘を振るって攻撃してくるが一方通行はそれを軽々と回避する。しかし避けた先にスキマが設置されていてその中に飛び込んでしまった
「チッ、少し甘く見すぎたか…」
「も~、いきなり喧嘩腰に接するのやめようよ~」
「断る」
「「はぁ~…」」
「…ここどこだ?」
一方通行達がスキマから放り出された所は周りが薄暗い所だった
「周りから多数の霊力を感じます。人のものではありませんね」
「…なんか薄ら寒いものを感じるんだけど」ゾクッ
目の前には長い長い階段があり、階段の終わりには門が見える。だがそれよりもこの魂が吸われるような気味の悪い所にはあまり長居したくはなかったが、ここで逃げても後々面倒になることは目に見えるので仕方なく階段を登ろうとするとクロが袖を掴んで微動だにしなかった
「…」サー…
「オイ、クロ」
「ふぁい!?」
「離せ」
「…やだ」
「ア?」
「だって怖いんだもん!帰ろうよ!」
「クロはこういう場所はあまり得意ではなくて…」
「…はァ」
面倒なことになった、進むことも戻ることもできなくなってしまった。なので無理矢理前に進ませることにする
「『黒狼』戻れ」
「えっ」
一言呟くと半強制的にクロが刀に戻った
「行くぞユキ」
「はい」
『ギャーー!鬼!悪魔!人でなし!この鬼畜!』
ギャーギャーうるさいがこれで先に進むことができる
「なんか屋敷に近づくにつれて変な感じがしますね」
『あーあー!聞こえなーい!』
「うるせェ、着いたぞ」
やいやいやってるうちに到着したみたいだった
「…でもお誘いも受けていないのにお邪魔するのはやはり迷惑では」
『そうそう、帰ろう!』
「あのババァがここに落としたンだ。全く無関係ってことはねェだろ」
「しかし…」
「その娘の言う通りだ、お帰り願おうか」
「…」
いつのまにか門の前に立派な髭をした体格のいい白髪の老人が立っていた。腰には二本の長さの違う刀が刺さっている
「さしずめオマエは門番ってところかァ?」
「否、儂の本職は庭師。兼御庭番だ」
「そこを退く気はねェ…と?」
「無論、御嬢様に貴様のような不審者を会わせるわけにはいかん」
「上等、強行突破だ。『雪音』!」
ユキも刀に戻り、一方通行は雪音と黒狼を鞘から引き抜き構える
「ほう、貴様も刀を…なら儂も全力で挑ませていただこう」
老人も刀を構える
(あのジジィ、嫌な予感がする…反射には頼らないほうが良さそうだな)
「参る!」
「っ!」
ガキィン!
(本当に老人かァ!?馬鹿げてやがる!)
想像以上に重い一撃を受けて少し後退してしまった。なるべく反射には頼りたくないので刀で受けるしかないが、今の一撃からして老人のほうが刀の扱いに長けていたことがわかった
「今のを受けたか、普通なら刀もろとも両断されている筈だがな」
「コイツらはそンな柔な奴らじゃねェから…なァ!」
一方通行は息もつかせぬ高速の斬撃を老人に放つが、老人はそれを一つ一つ受け流していった
「お…らァ!!」
一方通行が刀を二本同時に横凪ぎに振るうとソニックブームが発生し、周りの木々を薙ぎ倒しながら老人に迫るが一閃で打ち消されてしまう
「ふっ!」
「っ!?」
離れたところにいた老人が突然目の前に現れて体を真っ二つにせんと刀を降り下ろしてきたが一方通行は運動量を変換し、後ろに跳ぶことで回避した
「ジジィ、オマエ瞬間移動でもできンのか?」
「否、時を切ったまでだ」
「チッ、ふざけやがって」
一方通行が知る中でここまで規格外な人物はそうそういなかった。いるにはいるが片手の指で数えられる程度にしか見たことがない
「そろそろ決着をつけるとしよう…」
「…っ!」
「止めなさい妖忌!」
お互いが刀を構えて今まさに飛び掛かろうとした時に声を掛けられた
「幽々子様!?なぜここに…」
「その方は私の友人である紫の御友人です。手荒な真似は許しません」
「…申し訳ありません」
「貴方が一方通行…だったかしら?」
「…あァ」
「私はこの屋敷の主、西行寺幽々子よ~」
どうやらこの女性がこの屋敷の主らしい。先程のカリスマ性はどこへやら、今はどこか間の抜けたような表情と声色で一方通行に話しかけてきた
「立ち話も何だから入って入って」
「幽々子様!」
「妖忌~お茶とお茶請け持ってきて~」
「……わかりました」
渋々、といった感じで妖忌という老人は屋敷の奥へ去っていった
「なァ、バ…紫の奴は来てるのか?」
「いるわよ~縁側でお茶を飲んでいるわ。それがどうかしたの?」
「いや、少し痛い目にあわせてやろうかと思ってなァ…」ニヤリ
今回はここまでです
次回はこれの続きから始まります
それではまた次回!