オラにネタを分けてくれー!
それではどうぞー!
「よォ」
「あら、思ったより早かったわね」
幽々子の言う通り紫は縁側でお茶を飲んでいた
「妖忌とかいうジジィに殺されかけたけどな」
「そう、良かったわね」
するといきなり一方通行が紫の顔を鷲掴みにして上に持ち上げた
「ちょっと面貸せ」ミシミシ
「」
「あら?紫は~?」
「そこにいる」クイッ
一方通行に促されて幽々子が上を見てみると首まで天井に突き刺さった紫が揺れていた
「あらあら、紫ったらお茶目なんだから~」
「これのどこを見たら私がお茶目っていう結論に至るのよ!」
紫が天井から落ちてきて幽々子に猛抗議した
「?」
「はぁ…もういいわ…」
「ほれよりほよほきはまはかひら?」(それよりも妖忌はまだかしら?)モゴモゴ
「ちょっ、それ私のお饅頭!」
「んぐっ、なんのことかしら?」
「…」
『『あはは…』』
(コイツ、賢いのか馬鹿なのかよくわからねェ奴だな)
隣で紫と幽々子が騒いでいる所にお茶とお茶請けを持って妖忌がやって来た
「オイ、コイツらはいつもこンな感じなのか?」
「お恥ずかしながら、その通りだ…」
「あ、妖忌~遅いわよ~」
「幽々子様、あれほど他人の物に手を出してはいけないと…」
「…」モゴモゴ
「あ゛」
いつのまにか妖忌の持っていた饅頭が消え、幽々子の頬がこれでもかと言うほどに膨らんでいた。当の幽々子は口をモゴモゴさせながら妖忌の目を見ようとしない
「幽々子様!儂の話を聞いていましたか!?」
「んぐっ、なんのことかしら?」
「…!」プルプル
「オマエも大変だな」
「うむ…」
「他にも何かあったかしら~?」トテトテ
「あぁ!お待ちください、それ以上は!」
幽々子と妖忌は屋敷の奥へ消えていった。恐らく向かうところは台所辺りだろう
「…大体把握してるが、頼みってのはなンだ」
「話が早いわね、どこで気がついたの?」
「最初からだ、普通の屋敷の周りにあれだけの霊がいれば嫌でも気づく。その考えが確かになったのはあの桜の木を見てからだがな」
「やはり貴方は気づいたのね。あの桜の事に…」
「あれは『桜』じゃねェ、正真正銘の化物だ」
『どういうことですか?』
『説明してよ~』
「なンだオマエらわからなかったのか?」
一方通行がまずおかしいと感じたのは多数の霊が異常に集まってきているという所だった。墓地でも寺でもなければこんなに霊が集まることはない、この疑問は始めて幽々子を見たときに解消された。幽々子の周りに霊魂がまとわりついているところを見るに恐らく幽々子の能力は霊を操る類いの能力だというのは察しがついた。だがそれ以上に異質だと思ったのは集まった霊が庭にある大きな桜の木に近づいていくと消えたことだ。霊力も感じなくなったので完全にこの世から消え去ったということ、始めは成仏でもしたのかと思ったが他の霊魂も次々と消えていき、桜の木の妖力が増していったことからあの桜の木は妖怪、もしくはそれ以上の何かだという結論に至った
「そこまでわかっているなら細かい説明はしなくてもよさそうね。お察しの通り全て貴方の予想通りよ。あの桜は西行妖といって、かつてあの桜の木の下で幽々子の父親が亡くなったのよ。その後を追うように彼を慕っていた人達が次々と自害していき、その霊力を吸ってあの桜は妖怪化したのよ」
「それが幽々子にも影響したと」
「そう、元は『死霊を操る程度の能力』だったのだけれどあの桜の妖気に当てられたのか『死を操る程度の能力』に変わってしまったのよ」
「本人は」
「近づいた一般人は全員死んでいくのを嘆いていたわ、元々あの力は人が持つのには大きすぎる力なのよ」
「で?」
「貴方にはあの西行妖の封印と幽々子の能力を消す、もしくは封ずる事を手伝ってもらうわ」
「作戦実行する奴は」
「私と貴方と妖忌よ」
「…確かにこれは上条には頼めない事だな」
一方通行や紫は能力で幽々子の力の影響を受けない、妖忌も幽々子のように横に人魂が浮いていたので噂に聞く『半人半霊』という奴だろうから影響は受けない。だが上条は防護膜を張れるようなタイプの能力は持っていない上に今回の封印などは術も関わってくるだろうから邪魔になるだけだと判断したのだろう
「…オマエは何でここまでアイツの事を気にする?」
アイツとはすなわち幽々子のことである
「……だからよ」
「ア?」
「友達だからよ」
「…」
「私、始めて幽々子の友達になったのよ。だったら助けてあげたいじゃない…」
「それは、とても素敵な事だと思いますよ」
「うんうん!」
ユキとクロは刀から人形に戻り、紫を励ました
「ふふっありがとう」
「オマエ、友達いたのか」
「なっ!失礼ね!これでも友達は多いのよ!」
「何人」
「えっ」
「何人いる?」
「えーっと……………ヨニン……」
「え?聞こえませンねェ?」
「うるさいわね!今度こそ叩き潰してやるわ!」
「上等じゃねェかァ!徹底的に遊ンでやるよォ!」
一方通行と紫は庭に飛び出していき、空中で激闘が繰り広げられている
「あー…また始まった…」
「ですね…」
「あらあら、随分仲が良いみたいね」
『『仲良くなんかない(ねェ)!』』
いつのまにか戻ってきていた幽々子に茶化されてマジギレする二人
「儂の目から見てもあの二人は仲が良さそうには見えないですぞ…」
「え?でもあんなに楽しそうに…」
ドォォォォン!
キャアアア!………グエッ!
ギィヤハハハハ!コノママイケニシズメテヤルヨォ!
チョッ,ガボボボボボ!!
オラオラドウシタァコノサンシタガァ!
ブハッ!モ,モウヤメガボボボボボ!!
アハギャハ!
ゲホゲホッゴホッゴボ!?ガボボ!!ゴボボ!!
オラァ‼
ブクブクブク…
「地獄絵図です…」
「エグい…」
「凄く楽しそうね~」
「本当にそう思われるなら相当危険ですぞ、主に頭が」
「そんな酷いこと言うとこれから毎日6食にするわよ~?」
「儂は何も口にしておりませぬ」
「そう?ならいいわ」
「あァースッキリしたぜ」
紫を池に沈めたまま、一方通行が戻ってきた
「あの…助けないんですか?」
「何が」
「いやだから紫を…」
「オマエは何も見なかった、いいな?」
「「はい…」」
「あ、そうだ今日はもう遅いし泊まって行ったら~?」
いきなり幽々子が全く関係のない事を提案してきた
「…宿もねェからな、世話になる」
「それじゃあ妖忌、人数分の食事の準備をお願いね」
「はっ」
幽々子は縁側から外に出ると池に沈んでいる紫を起こしに行った
「…紫様から聞いたか?」
「あァ」
「そうか、いざとなったら我々も手を組まなくてはならない。共闘する気はあるか?」
「オマエが邪魔しなければ手は出さねェ」
「うむ…感謝する」
「引き受けたからにはやるだけやってみるが、勝算は低いぞ?何しろあれだけ育っちまったンだからな」
一方通行は西行妖を見ながらそう言った
「覚悟はとうに出来ている」
「…勝手にしろ」
「私も、できる限りのことはやらせていただきます」
「おー!やってやるぞー!」
「…」
(そう上手くいくとは思えねェがな…)
今回はここまでです
次回は…どうしましょうかね…w
それではまた次回!