家庭教師ヒットマンREBORN-another   作:金剛石Mk2

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標的13 好敵手

「なんでわざわざ関係ない前本を……んなっ!?」

 

 リボーンと言い争いをしていた土屋皆守は、ふと窓を見た瞬間に思わず声を上げた。その視線の先には牛のような格好の小さな人間と、それが向ける銃口があった。

 

「おい!!リボーン!!」

 

「何度も言うがお前にはファミリーが必要だ。あの前本って奴は矢島相手に臆さない胆力に、かなりの運動能力だ。しかももともと仲がいい」

 

 それをすぐさまリボーン絡みだと結論付けた土屋皆守は、リボーンへ声をかけるが先ほどの口論のせいでリボーンの視線はこっちを向いたままだ。

 

「マフィアのボスって言うのは一人じゃなりたたねえ、だからこそお前は部下を作るべきだ」

 

「それどころじゃないって!!なんか変な奴がいる!!こっち向けて!!ほら、窓に!!」

 

 なんとか窓の外に視線を向けさせようとするが、リボーンは相変わらず土屋皆守のほうを向いたままだ。

 

「死ねリボーン!!」

 

 そう言ってそれは手に持った銃の引き金を引こうとした。

 

「ん、あれ?なんだ?引けないぞ!?」

 

 だが様子がおかしい。いくら指の力を入れても引き金が引けないのだ。

 

「あ、あれれ?なんで?なんでだ?」

 

 一心不乱にいろいろと、銃の様子を見回してどうにかこうにか原因が分かったようだ。

 

「あ、なぁ~んだ。安全装置が外れてなかっただけか」

 

 そうしてカチリと安全装置をはずした銃を再びリボーンに向けたときに違和感が生じた。

 

「ん?今度はなん……ぎゃーー!?」

 

 それがいた場所――――木の枝が音を立ててへし折れて、そのままそれは地面へと激突したのだった。

 

「な、なんなんだありゃ……?」

 

 それを見ていた土屋皆守は疑問で頭がいっぱいだ。だがすぐに頭を振って今のよく分からないものを忘れると、目下の重要な事柄である自分の友人である前本直志をマフィアにしようとしているリボーンの説得を再開しようとした。

 

――――ピポピポピポピポピポピポーン。

 

 その思考は連打されたチャイムでかき消されてしまったが。

 

「こ、今度は何なんだよ!!」

 

 それに続いて聞こえてきたのは、それに答えてドアを開けたらしい母親の声とドタドタとうるさい足音だ。

 

「ま、まさか…………」

 

 つい先ほどの人物が土屋皆守の脳内で像を結ぶ。

 

「ひさしぶりだな我がこ、こ、こ、こうてきて?まぁいいや、リボーン!!オレだ、ランボだぜ!!」

 

「うわ、入ってきた……ん?」

 

 その像は、思い切りよくドアを開けた姿と寸分の狂いなく重なった。

 

「こうてきて?…………好敵手(こうてきしゅ)のことか?」

 

「それだ!!我が好敵手!!」

 

「ランボなんて知らん。お前はなにがそんなにいやなんだ」

 

 リボーンの言葉で空気が凍る。ランボと名乗った子供の顔に怒りが浮かぶ。むしろ話を振られた土屋は困惑する。

 

「コラー、無視すんなやコラー!!」

 

そのまま怒りに任せて突撃するランボの足がもつれ吹っ飛び、窓から飛んでいった。

 

「なんじゃこら……」

 

 土屋の呟きが部屋に響いた。

 

 

 

 

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