家庭教師ヒットマンREBORN-another   作:金剛石Mk2

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標的21 好敵手、再び

「そんなこと言わないでくださいよー!!ボスゥ!!」

 

「いやいやそんなん出来るならとっくにやってるよ!!でもって相変わらず近いんだよ!!」

 

 じりじりと真夏の日差しが照りつける中、男子二人の姿が神社のそばにあった。土屋皆守と矢島隼人である。

 

「安心してください!!作戦があるんです!!」

 

「わかった、だからその前にいったん落ち着こう?でもって離れよう暑苦しい」

 

 縋り付くような距離で話を続けようとする矢島に、土屋はぐいぐいと顔を手で押しのけながら言葉を返す。このやり取りは土屋にとって半ば日常になりつつあった。

 

「実は姉さんにはリボーンさんに惚れる前にメロメロだった男がいるんです。そいつは事故で死んでしまったんですが、姉さんはいまだにそいつの事が忘れられないのか良く写真を見ているんです」

 

 そういうと、矢島はにやりと笑みを浮かべ言葉を続けた。

 

「そこでその元彼とそっくりな奴を探すんです」

 

「は?」

 

 したり顔の矢島に対して、土屋はあんぐりと口を開けて固まった。

 

「姉さんをそいつに会わせれば、地の果てまでそいつを追いかけるはずです」

 

「よくそんなものを作戦として話せる上にドヤ顔ができるなお前は!?」

 

 今日だけでももはや回数すら覚えていないツッコミを入れる土屋に対して、矢島はまだ懲りた様子は無い。写真を取り出すとそれを土屋に見せる。

 

「それでこれが元彼の写真です」

 

「なぁ、一応俺の事ボスって思ってるんだよなあ?」

 

 その様子に、かなりあきれながらも土屋はその写真に目を通した。写っている童顔の男はやはりというべきか見覚えなど無い。

 

「いや無理すぎるだろマジで。だったらリボーンに頭下げてどうにかしてもらうほうが現実的だぞ……」

 

「でも無理だったんですよね?」

 

「そこは、あれだよ。お前も一緒に頼み込むんだよ」

 

「いやいや無理ですって!?ボスの家には姉さんがいるじゃないですか!?」

 

「大丈夫だ。見つからないようにこっそりいけばなんとかなるって……たぶん」

 

 そのままやいのやいのと土屋と矢島の論争が続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 十分後、土屋の自宅前に土屋と青い顔をした矢島の姿があった。

 

「うぅ、もうこの段階で胃が……」

 

「だったらササッとリボーンに頼み込んでちゃっちゃっと帰れば大丈夫だろ。ともかくやらないとビアンキは居座ったままだぞ」

 

「……わかりました」

 

 会話を終えると土屋と矢島の二人は物音を立てないように台所を通り抜け、リボーンの姿を探した。

 

「いた……ていうか今度は水浴びしてんのかよ」

 

 庭の真ん中、ビニールプールと共にリボーンの姿があった。もちろんばっちりと水着にサングラスをかけた水浴びスタイルでだ。

 

「なぁ、リボーン。やっぱりビアンキを家庭教師にするのはやめてくれないか」

 

「なにいってんだ。マフィアのボスになったら常に命を狙われてるようなもんだ。今のうちに慣れとくべきだろう?」

 

「まさかの狙われる前提の話!?い、いや、ビアンキがいると矢島がやばいんだ。特に腹が。なぁ、矢島」

 

「そ、そうなんすよリボーンさん。もうマジで死にそうなんです」

 

 相変わらずの手厳しいリボーンにもひるまずに、矢島のヤバさを伝える土屋。その様子にクルッとこちらを振り向いたリボーンは一言矢島に言った。

 

「男ならそんぐらい乗り越えろ」

 

「言ってる事かっこいいけどめんどくさがってるだけだろそれ!!」

 

 土屋が長期戦を覚悟したそのときだった。

 

「ハーハッハッハ!!久しぶりだな!!リボーン!!」

 

「ん?この声は……」

 

 声のするほうへと視線を向けたその先にいたのは、牛のような服を着た子供。

 

「お前、生きてたのか!!鈴木!!」

 

「ランボさんだっ!!」

 

 自称リボーンの好敵手、ランボの姿だった。

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