家庭教師ヒットマンREBORN-another 作:金剛石Mk2
「いや、あの……話を」
「あなたなんかと話すことはありません!!」
土屋の言葉をばっさりと切った三浦ハルは、そのまま眉間に深いしわを刻みながらにらみつけた。
「それじゃ。待っててねリボーンちゃん!!私が助けてあげるからね!!」
「いや、だからちが……いっちまったよ」
そのまま走っていったハルに土屋はひとつため息をついた。
「ずいぶん息が合ってたな。夫婦みたいだったぞ」
「いや、どこが!?百歩譲っても離婚寸前レベルの険悪さだったぞ、あれ!?」
「まぁ、冗談だ」
「笑えねぇ……というか他人事みたいに言ってるけど、原因はリボーンにあるようなもんじゃねぇか。どうにかしろよ!!」
「自分に降りかかる火の粉ぐらい、自分で何とかできなきゃマフィアのボスになんて到底なれないぞ」
リボーンのそっけない言葉に、ふと土屋は気づいた。
「なぁ、お前って割とめんどくさそうなときってマフィアのボスどうこうで逃げすぎじゃね?」
「なんか言ったか?」
「ナ、ナニモイッテナイゾー。り、立派なマフィアのボスになるためにも自分でがんばるぞー」
「よーし、その調子でがんばれよ」
その疑問は、リボーンの手にした太くて立派な硬いもの――拳銃の黒光りで消し去られてしまったが。あからさまな面倒ごとの予感に、土屋は小さくため息をついた。
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その夜、土屋家の玄関に様子を伺う影があった。
「かわいそうなリボーンちゃん……あの男の前では思ってることがいえないに違いないわ」
リボーンでの思い故にか斜め上な解釈で自己完結した恋する(?)乙女、三浦ハルである。残念ながら手ぬぐいを頭にかぶり、鼻の下部分で結ぶ……いわゆる頬っ被りを装備した状態である彼女の姿はどうあっても不審者でしかない。
「まっててねリボーンちゃん、ハルが自由のみにしてあげます」
その発言もどうしようもなく、怪しいものである。普通ならば知らんぷりか通報モノの姿であろう。
「気が合うわね」
「はひ!?」
だが、そんな不審者の首元をつかむ人物が存在した。
…………元祖恋する乙女(?)ビアンキであった。
「お、お姉さんは一体だれなんですかぁ!?」
「私はビアンキ、リボーンを愛する一人の女よ」
「は、はひーーーーー!?」
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「わーい、まさかお姉さんもリボーンちゃんを救出したい仲間だったなんて!!リボっちのかわいさはさいきょうなんですねぇー」
「えぇ、ステキ」
そこには自分の襟をむんずとつかんだ初対面の人物と仲良く話をするハルの姿があった。こうして土屋の予想は方向性だけは正しく、しかしより面倒な方向へと変化していったのであったがそのことを土屋はまだ知らない。