家庭教師ヒットマンREBORN-another 作:金剛石Mk2
朝も早い時間、橋の上で奇妙な光景が繰り広げられていた。フルフェイスのヘルメットをかぶり甲冑を身に纏った人物が、制服を着た男子に向かって奇声を上げながらブンブンとホッケーのスティックを振り回しているのである。
「ほぅっ!!あちょー!!」
「ちょっ、まっ……これ当たったらダメな奴だよマジで!?」
その二人とは、土屋皆守と三浦ハルである。
「どうしてっ!!ほあちゃー!!避けてばっかり!!てやぁ!!なんですかぁ!!」
「いやいや!!マフィアのボスがどうこうってのはリボーンが勝手に……おわぁっ、言ってるだけであって!?あぶなっ!?」
「じゃあつまりリボーンちゃんをもてあそんでるってことじゃないですか!!そんな不届き者は天誅です!!ほわっちゃー!!」
「悪化したーー!?……っ!!だ、誰か助けてー!!」
そこに通りかかる人影があった。それに気づいた土屋は状況を打開すべく、大きな声で叫んだ。
「ボ、ボス!?」
ちょうどハルの陰に隠れて土屋に顔が見えなかったその人影は、矢島隼人であった。土屋の声に視線を向けた矢島の目に飛び込んできたのは、自身の敬愛するボスに襲い掛かる不審な人物の姿。
――――ど、どこぞの鉄砲玉かありゃあ!?
「ボス、いま助けます!!」
――――げっ、矢島!?
その声でただの通りすがりの一般人だと思っていた先ほどの人影が、矢島だと気づいた土屋は内心しまったと思った。当然それには理由がある。矢島は同じ中学生とはいえ、マフィア関係者である。下手をしたらかなり物騒なことになりかねないと思ったのだ。自分のせいでそうなるのは、どうあってもいやな気しかしない。
「大丈夫ですか!?ボス!!」
「わっ!?一体誰ですかあなたは!?」
そうこうしている内に、矢島はもうすでに土屋とハルの間に入っていた。
「それはこっちのせりふだ!!てめぇ、どこの回し者だ!!」
「邪魔しないでください!!今リボーンちゃんの人生が決まるような大事なことなんです!!」
「はぁ!?……こいつは一体何なんですか、ボス」
矢島の問いかけに素っ頓狂な答えを返すハル。その答えに、思わず矢島は土屋へと疑問をこぼした。
「あーと。えぇと、とりあえずマフィアは関係ない一般人……だな」
「なんで一般人があんな格好でボスを襲うんですか!?」
「こっちも知りたいぐらいだよ!!」
当然土屋自体もいまいち把握していないためにこう返すしかない。
「ええい、二人とも知り合いなんですね!?もうこうなったらまとめてお相手いたします!!ほあちょー!!」
「げっ、マジかよ!!」
まさかの行動に、土屋は絶句した。