憧れのリアス先輩が間違えて兵藤ではなく転生者の俺の所に夜這いに来た件   作:LUCAリオ

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すいません本編はまた短いです。しかも話が全く進んでいません。

あ、あとついでにイッセーが絶望します。

続きは今日中に更新するので今回はこれでご勘弁を!


第5話

某県某市、ある山奥…………今日から一週間、新垣スバル+オカ研メンバーが修行のために過ごす場所である。

 

そしてそこで俺、新垣スバルと木場が木刀を持ち対峙していた。

 

「ゴメンね、スバルくん。君が能力を出したがらない理由も聞いたし、僕も出すべきではないと理解しているんだ。……だけどレーティングゲームにあたって、本当に君が戦えるのかを知らなければいかない」

 

 

「気にすんなよ木場。俺もこうなったからには出さざるをえないとわかっている。それに、さすがにこんな能力を持っていますと説明したからといって即信用してもらえるとかありえないしな」

 

「……行くよ」

 

「……来い」

 

 

トンッ。

 

 

たった一歩、されどその一歩は人の一歩ではない。人間とは比べるもおこがましい悪魔の一歩。

 

普通なら見えないんだろうが……今の俺なら見える。

 

一瞬で俺を殺せる領域に侵入してきた木場に対して、木刀を振るう。

 

半身を反らして避けられる。

 

「なっ!?」

 

がしかし、木場の足下に放った蹴りは避けられなかった。

 

そして体勢の崩れた木場の首もとに俺は木刀をつきつける。

 

「……どうだ?」

 

「……君になら背中を預けられそうだよ」

 

 

 

勝負は一瞬で決まった。

 

やはり俺は強い。さすがは転生者である。能力さえ使えば誰にも負けない。

 

だが失ったものも大きい。

 

ハラハラと一本の命が地に落ちていく。

 

さようなら俺の大切なもの。

 

また10年後に会おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『妄想を現実に変えるチカラ』

 

 

その発現は新垣スバル四才のときにまで遡る。

 

当時、精神年齢はとっくに大人のくせに嵌まっていた仮面ライダー。スバルはカッコいいと感じた。ああいう風になりたいと感じた。

 

 

すると次の瞬間、ライダーベルトが腰に巻き付いていた。

 

スバルは驚愕した。がしかしすぐに理解した。

 

これは『そういうものだ』と。

 

転生者新垣スバルの特典能力。人智を超越したチカラであると。

 

スバルは浮かれた。そのチカラの代償に気づくこともなく。

 

 

 

 

絶望はすぐそこにまでやって来ていた。

だがスバルはそれには気付かない。

チカラの使い方はすぐにわかったのに……である。

 

 

ドラえもんにはなれないが、悟空にならなれる。

 

 

この事実がスバルのチカラが理想を現実にしているのではなく妄想を現実にしていることの理由である。

 

スバルがなりたい! とかしたい! とか思わないとこのチカラは発動しない。

スバルはドラえもんみたいに何でもできるようになりたいように考えていたが、ドラえもんのような太った青ダヌキにはなりたくなかったのである。

 

 

歴代の平成仮面ライダーに変身したり、いろんな斬魂刀をだしてみたり、時にはフリーザさんになったり、ゴンさんになってみたりと毎日のように何度もチカラを使い楽しんだ五才の新垣スバル。

そんな時事件は起こった。

 

 

 

 

「キャアアアアあああああ!!!!???? スバル、スバルぅ!!!??」

 

昼寝をしていたらいきなり母親に起こされたのだ。

スバルはいい気分を害されたので少し不機嫌になったが、母親の涙と悲しそうな顔を見て、そんな気持ちはなくなった。

 

 

「どうかしたの!? 何があったの!?」

 

「スバル、あなた…………………………髪が!?」

 

 

 

 

 

 

『ストレス性の脱毛症』

 

 

小児科の先生が放った言葉はそれだった。

 

医者は、母親にこれだけのストレスをこんな小さい子どもに与えるなんてどんな教育をしているんだと言い怒鳴った。

母親は泣いた。

母親から電話を受けて遅れてやって来た父親も泣いた。

 

 

そして鏡を見て、薄くなった頭部を見てスバルも泣いた。

 

 

だがスバルは同時に理解していた。

遅すぎる理解だったが……。

 

 

人生そうは上手いこといかない。

 

 

強すぎるチカラにはそれなりの代償がある。これはストレスでハゲたのではない。能力の副作用としてハゲたのだと。

そうスバルの代償とは髪だったのだ。

 

 

『髪の毛が抜け落ち、それは最短で10年間はどんな手を使おうと生えてこない。その代わり、抜け落ちた本数が多ければ多いほど、強力な妄想を現実に変えるチカラ』

 

 

それがスバルの能力の本質だったのだ。

 

 

人は失ってから気づく生き物だ。

もちろんスバルは失いすぎてから漸く気づいたのだが。

 

 

そしてスバルは能力を封印した。

 

せめて原作介入するまでは……と。

 

 

だってハゲてしまうもの。

 

 

 

 

 

番外編 『兵藤一誠の話』

 

オッス、俺は兵藤一誠。

実は俺はリアス・グレモリー部長の兵士をやってる転生悪魔なんだ。

悪魔になってからの生活は大変だったけどすっげー楽しいんだ。

オカ研の皆と仲間になれたし、アーシアを救うこともできた。

 

それに何よりも俺は、ずっと憧れてたリアス部長とお近付きになれたんだ!

こんなに幸せなことはないぜ。

 

 

 

だからこそ部長に婚約者がいて、しかも新垣と付き合っていたなんて聞いてビックリしたんだ。

 

まぁでも木場が「う~ん。姫島先輩が聞いていなかったみたいだからね。もしかしたらウソなのかもしれないよ?」と言ってたんだ。

 

うん、俺もきっとそうだと思ってる。

 

だって部長の処女は俺がもらうんだからな!!

グヘヘヘヘ。

 

ん? 今俺が何してるかって?

この前からライザーとのレーティングゲームに向けた強化合宿をしているんだ。それで今は四日目の夜、新垣の部屋に行って、部長とのことを聞こうと思ってるんだ。

 

お、ここだな新垣の部屋は。

ん? 何か声が聞こえるぞ?

 

「あっ♥ダメよスバルっ♥ そっちは違うからぁ♥ダメえダメえ♥おかしくなるからぁ♥♥」

 

「リアス、リアスリアス。好きだよ、愛してるから! だからさ、いいじゃないの~」

 

「ダメよ~ダメダメ~♥♥ アーーん♥」

 

 

 

 

その日俺は失恋した。

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