ダンガンロンパQQ   作:じゃん@論破

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(非)日常編2

 今日も良い天気だ。ここに来てから毎日陽気が良くて、きっと魚たちも元気に泳ぎ回ってるんだろうな。僕は、たまには『渦潮』を休ませてあげようと、展望台の良く陽が当たる場所に来た。リールやグリップを分解して、丁寧に手入れしてあげると、『渦潮』は気持ちよさそうに黒光りしてた。

 

 「ここを出て、また一緒に釣りをしようね」

 

 キレイになった『渦潮』のグリップを寝かせて、中に入り込んだ砂粒一つまで振り落とす。きめ細かな手入れが、大物を釣るパフォーマンスに影響してくるから、釣りは奥が深い。『渦潮』の手入れもだけど、僕自身も体を手入れしないと成立しないから面白い。僕と『渦潮』はパートナーだ。どちらかが欠けてもいけない。

 

 「昼寝でもしようかなあ・・・あ、個室以外で寝ちゃいけないんだった」

 

 思わず自分が妙な空間に閉じ込められてるってことを忘れるくらいに、ほのぼのした世界だった。

 

 「・・・・ぉぉぉぉぉぉ」

 「うん?」

 

 ふと、遠く方で何か聞こえた。雄叫びのような、気合い入れる声のような、なんだろう。なんだか、だんだん近付いてくるような。

 

 「ぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」

 「いちばんのりーーーーーーぃ!!!」

 「うわああああああああああああああああああっ!!?」

 

 僕が声に気付いて階段の方に目をやると同時に、ロケットみたいな勢いで滝山くんと明尾さんが飛び出してきて僕にぶつかってきた。受け身もとれずに地面に頭をぶつけちゃったけど、デリケートな『渦潮』のリールだけはなんとか死守できたみたい。

 すぐに起き上がると、明尾さんは激しく肩で息をしながら担いだツルハシを振りかざした。滝山くんは僕を敷いてることなんか気にせずに辺りに目を光らせてた。

 

 「な、なになに!?どど、どうしたの二人とも!?」

 「あれ!?あっ!やべ!みちまちがえた!!」

 「いつものくせで展望台に来てしもうたわ!戻るぞ滝山!」

 「あいあいさーーー!!」

 「何してんの!?」

 

 いやいやいや!突然ぶつかってきて突然いなくなられても混乱しか残らないから!なんか異様な雰囲気を感じたし、放っておけないよ!

 

 「ん。なんだよささど。おまえもいくか?」

 「行くってどこに?」

 「斯く斯く然々というわけじゃ」

 「小説じゃあるまいしそれだけじゃ分かんないよ!」

 「あんな、あけおがな、モノクマにな、ガーッ!っていったらな、モノクマがな、しょーがねーなあっつってな、山んなかでな、ほるのゆるしてくれたんだ」

 「うん、分かんないや」

 

 必死に思い出して説明してくれるのはいいんだけど、悪いけど滝山くんの説明じゃ何にも分かんないよ。明尾さんもなぜかちゃんと説明してくれないし、なにこれ。いじめ?僕いじめ受けてるの?

 

 「この恰好を見て分からんか!発掘しに行くんじゃ!」

 「え?でも、発掘は確か自然破壊にあたるからダメだって言われたんじゃなかったっけ?」

 「うむ。しかしな、倉に発掘道具が揃っていたのでもうわしの欲望が止まらんようになってな。直訴したら山の中に発掘場を用意すると言ったんじゃ。そこでなら発掘も許可されるそうじゃ」

 「ないてどげざしたら、さすがにかわいそーだからっつってくれたー」

 「そこまでしたの!?」

 「お前こそ、釣り竿も魚籠も餌もあって水場がなければもどかしいじゃろう」

 「ん・・・まあ、分からないでもないけど・・・」

 「そういうわけで、ちょうど人手が欲しかったところじゃ!笹戸も来い!」

 「いこーぜ!」

 「ええっ!?ボ、ボクは『渦潮』の手入れがあるんだけど・・・」

 「いーからいーから!あたらしいとこの方がたのしーぜ!」

 

 そう言って滝山くんは無邪気に僕の腕を引っ張る。はあ、これはもう逃げられないな。分かったよ、って言ってから、『渦潮』を組み直して専用のケースに仕舞った。今夜にでも続きをやればいいか。

 それにしても、今まで資料館や倉庫が解放されたのは決まって裁判の後だった。もしかしたら、裁判の度に新しく施設が解放されるのかな、なんて思ってたけど、明尾さんが裁判なんてなくても発掘場をもぎ取ったっていうことは、そうでもないのかな。

 そう言えばここに来る途中で、工事の作業員みたいな恰好したモノクマがベソかきながら木材を運んでたけど、明尾さんのためにわざわざ新しく造ったのかな。すごいなあ。

 

 「発掘場一番乗りじゃ!掘って掘って掘りまくるぞぉ!!」

 「おーーーっ!」

 「うわあ・・・す、すごいなあ・・・」

 

 そんなことを考えてると、展望台から発掘場までは近かったからあっという間に着いちゃった。宿舎から展望台に向かう山道を登って、新しくできた分かれ道を右に行くと、山の中に広い更地ができてた。木を切り倒して雑草を払って、工事現場にあるようなバリケードで周りを囲ってある。広さはだいたい学校のプールくらいかな。モノクマの行動力は相変わらずすごい。

 

 「新しく校則が追加、変更されとる。後で確認せねばならんが、発掘場内ならばポイ捨てや掘削も認められるとのことじゃ。ゴミを捨てるようなマネはこのわしが許さんがな!」

 「よーしほるぞー!」

 「待てぃ!闇雲に土を穿り返すことは発掘ではないぞ!まずは区画を決めて、発掘計画を立てて、それから掘るんじゃ!」

 「えーーーっ!?きたらすぐほるんじゃねーのか!?」

 「若いのぅ。それでは公園の砂場と変わらんではないか。発掘は歴とした学術調査じゃ、手順と様式というものがある」

 「ちぇっ、つまんねーの」

 

 そう言うと滝山くんは、その辺の木に登って横になった。寝るのは禁止されてるけど、あれなら寝そうになってもすぐに落ちるから校則違反になることはないかな。でも、明尾さんが一旦冷静になったのは僕も意外だった。てっきり辺り構わず掘り返すものだと思ってた。

 

 「1m間隔で目印をつけ、そこにトレンチを掘っていく。笹戸、計測を手伝ってくれ」

 「え、ああ・・・いいよ。明尾さん、やっぱり考古学者なんだなあ」

 「なんじゃ今更!わしほど考古学者然とした考古学者はおらんぞ!シルクハットを被った英国紳士でも想像しておったか!?」

 「そこまで極端じゃないけど・・・いつもなんか、突っ走りがちっていうか、感情そのままみたいな印象だったから」

 

 発掘場に入る前はあんなにテンション高かったのに、いざ発掘って時になるとすごく冷静だ。拾ってきた化石を美術品並みにキレイにする繊細さを垣間見た気がする。

 

 「無論!発掘調査は二面性を持つ魔性の学術調査じゃ。固く偉大な大地に隠された、脆く繊細な化石を掘り出さねばならん。焦らず大胆に、丁寧な豪快さこそ求められるんじゃ。実に奥が深い」

 「それが、明尾さんが考古学者になった理由?」

 「ん?」

 

 僕は何の気なしに聞いたつもりだった。いつもと違って大人しく語る明尾さんが珍しかったからかな。口が勝手に質問したってくらい無意識だった。

 明尾さんは僕の質問に、きょとんとした顔になった。その顔は、年相応な女子高校生のそれで、思わず目を逸らした。でもすぐに、にかっと笑った。

 

 「んははははははははははは!!学者になる理由など、そうそう大それたもんじゃないわ!!わしは化石が好きじゃ!太古のロマンが好きじゃ!発掘が好きじゃ!子供が玩具を欲しがるような、単なる好奇心でしかないわ!」

 「ええ・・・そ、それだけ?もっとこう、ナゾ解明したいとか、超文明の遺産を見つけたいとか・・・」

 「もちろんそれも面白そうではあるが、わしは化石を掘って磨いている時が幸せなんじゃ。功績など、付属品でいい!ま、趣味が高じて“才能”になったんじゃから、わしらは運が良かったとは思うのう!!」

 「わしら?」

 「お前さんは違うのか?」

 

 明尾さんに言われて、僕は少し考えた。僕の、“超高校級の釣り人”っていう“才能”・・・どうして僕は、そんな風に呼ばれてるんだろう。釣りを始めた理由ってなんだっけ。希望ヶ峰学園に入学した時、どんな気持ちだったっけ。僕は、釣りが好きなのかな。

 

 「・・・あれ?」

 

 なんでだろう、分からない。釣りは楽しいし、“超高校級”なんて呼ばれるのはくすぐったいけど、悪い気はしない。

 だけど、もし僕がただの釣り人になったら?“超高校級”じゃなくなったら・・・僕はそれでも釣りを続けるのかな。いま釣りをしてるのは、誰のため?もしかしたら僕は・・・石川さんと同じなのかもしれない。

 

 「僕って・・・本当に釣り人なのかな?」

 「うん?どうした笹戸。シャキッとせい!若いもんがボーッとするな!」

 「・・・ねえ、明尾さん。僕たち、本当に希望ヶ峰学園に・・・」

 「うぎゃああっ!!」

 「っ!?」

 「うおっ!?なんじゃ滝山・・・あだあっ!!?」

 「うわああっ!!ご、ごめん明尾さん!!」

 

 僕が明尾さんに質問しようとしたタイミングで、滝山くんが木から落ちてきた。びっくりして僕も明尾さんもそっちに気がそれて、思わず手放したメジャーは鞭みたいに明尾さんのおでこを打った。

 

 「大丈夫二人とも!?えぇっとえぇっとぉ・・・」

 「・・・・・・ぷっ・・・フッ、うははははははははははっ!」

 「へ、へへっ・・・くくくっ、あっはははははははははははっ!」

 「えぇ・・・?」

 

 仰向けに倒れた二人は、示し合わせたみたいに笑い出した。どっちもかなり痛いはずなのに、なんで笑ってるの?頭打ったかな?

 

 「と、取りあえず医務室行こう!特に滝山くん!」

 「へーきへーき!ほら、ささどよりよっぽどつえーよおれは!」

 「うははは!笑っとけ笹戸!こんなくだらんことで笑えるとは、なんと幸せなことではないか!」

 「え?え?」

 

 滝山くんは無動作で起き上がって、おっきな体でぴょんぴょん跳ねた。本当に子供みたいだなあ。明尾さんはむくりと起き上がると、やっぱり底抜けに明るい笑顔で僕に言った。

 

 「お前さんは暗い顔をしすぎじゃ!若いくせに悩むでないわ!わしや滝山くらい、能天気に生きてみい!愉快じゃぞ!」

 「だ、だけど・・・今はそんな場合じゃ・・・」

 「何を言う!ここはお前さんの人生のほんの一部分なんじゃろう?泣けど笑えど一日は一日じゃ!ならば笑わにゃ損損!」

 「わらうアホーにみるアホー!おなじアホでもアポアポわっしょい!」

 「・・・あははっ、なにそれ」

 「にひひーっ!ささどがわらうとおれもうれしーんだ!あけおがわらうとおれもたのしーんだ!」

 「うむうむ、さあ!仕切り直しじゃ!滝山も手伝え!今日からここは宝の山じゃぞ!」

 「あ、やっぱりそうなるんだ」

 

 なんだかよく分かんないけど、勢いで押し切られたような気がするけど、やっぱりこの二人といると自然と笑っちゃう。根拠なんてないけど、僕らはきっと大丈夫だって、必ず一緒に希望ヶ峰学園に戻れるって思った。

 そうしたら、今度はみんなで釣りに行こうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 また妙な面子だ、俺はそう思った。

 裁判が終わった翌々日、俺は六浜に呼び出されて倉庫に向かった。時刻は九時の少し前。普段なら朝食の後、もう一眠りするところなのだが、今回ばかりはそうもいかん。自分からあんなことをしておいて、和を乱すようなこともできん。

 倉庫の扉はガラガラと重く音をたて、噎せるような土埃を舞上げる。六浜は確かにいたが、他にもいた。清水と晴柳院だ。なんとも、統一性のないどころか、扱いづらい奴らばかりだ。六浜が呼び出したのか?

 

 「遅れずに来たな。第一段階クリアだ」

 「見くびるな。睡魔などに負ける棋士がどこにいるか」

 「いるだろそこに」

 「と、取りあえず古部来さんもかけてください」

 

 俺はこいつらと協力し、共にあの黒幕に立ち向かうと宣言した。一度言った以上、古部来の名にかけてそれは絶対に貫徹する。しかし、だからと言って馬鹿を許容することはできん。これは俺のプライドにかけてだ。ひとまず六浜の隣に座り、六浜の話を聴くことにした。六浜は倉庫の扉を閉め、埃っぽい倉庫は密室となった。

 

 「なんで閉める」

 「ここなら、奴にも気付かれずに話ができる」

 「奴?」

 「・・・そう言えば、ここには監視カメラがないな」

 「あっ・・・ほ、ほんまや・・・」

 

 六浜に言われて倉庫内を見回し、合点がいった。なるほど、この汚れた空気の中では、監視カメラを設置することもできなかったのだろう。盗聴器の類もおそらく同様。即ちここは今の所、唯一黒幕の目を免れる場所というわけだ。

 ということは、呼び出されたのはそれなりの話をするためか。俺はともかく、清水と晴柳院がいるのは理解に苦しむ。

 

 「それで、用はなんだ」

 「昨日あんな風にリーダーを名乗り出て、みんなを信頼すると言ったばかりだが、早速私はその言葉を裏切るかもしれない」

 「裏切っちゃうんですかあ!?」

 「うるせえな・・・響くからデケェ声出すなチビ」

 「はわあっ!ご、ごめんなさいぃ・・・」

 

 清水に睥睨され、晴柳院は袖で口を塞いだ。窓すらない倉庫では、音は何度も反響して耳障りだ。無駄に大声を出せば黒幕に気付かれる恐れもある。

 それはそれとして、堅物で軟弱な六浜が昨日の今日で発言を撤回しようと、俺にはなんら不思議ではない。むしろそうして迷う分、こいつは他の奴らよりも現状に真摯に向き合っていると言えよう。もっとも、弱音を吐くようなことはこの俺が許さん。

 

 「我々がここに閉じ込められて、既に数週間、未だ外部から何ら接触の兆しすら感じないということは、やはり我々が自ら脱出しようとするしかないわけである」

 「無論だ」

 「そして申し訳ないが・・・私は、まだ全員を信じることができない」

 「・・・なるほどな。つまり、まだ信じきれねえ奴らを集めて仲良くしましょう、ってとこか。幼稚園かそこらのガキと同じレベルだな」

 「いや違う。今日集めたのは、私が信頼している者だけだ」

 「・・・・・・・・・は?」

 「ん?」

 

 思わず俺も疑問を声にしてしまった。信頼している者だけ、と言ったか?そのままの意味で考えれば・・・それ以外の意味など考え付かんが、この三人を六浜は信頼しているというのか?

 

 「信頼、というと乱暴かも知れん。少なくとも、私の中で、黒幕と関わっていないと言える人物だけだ」

 「た、たったこれだけですか・・・?六浜さんが信じてはるんは、たった三人なんですか!?」

 「色々と疑問はあるが、取りあえず話せ」

 

 晴柳院の言うことも一つあるが、なぜこいつは清水を信頼している?黒幕と関わりがあろうがなかろうが、こいつに期待できることなど何もない。いま生き残っているのが意外なほどだ。

 だが逐一話を切っていては木どころか枝葉しか見えん。

 

 「うむ。私もできることなら全員を信じている、と断言したい。あんなことを言っておいてなんだが、今の私たちの結束は上辺だけでしかないと感じる」

 「だろうな。俺もテメエらと仲良くするつもりはねえ」

 「そ、そんな冷たいこと言わんと・・・仲良うしましょうよ」

 「信じろと言われて信じられるなら苦労せん。陽が沈めば影が消えるように、相反するものがあってこそ成立するものもある。刀を持たない者に戦場で背中を預けられまい」

 「っつうかどこまでいこうと頭ん中までは見られねえだろ。思考が見えるってんなら信じてやってもいい」

 「んな無茶な・・・」

 

 馬鹿に同調するのは非情に不本意だが、意見は違えど立場は同じらしい。信じたければ疑う、疑うからこそ信じる。相反することだが、これはいつの世も同じだ。

 

 「逆に言えば、今ここにいる面子は全員、一度六浜に疑われていたということになるな」

 「えええっ!?古部来さんと清水さんはそうやとしても、うちもですかあ!?」

 「本音が出ているぞ晴柳院・・・。古部来はじっくり話し合った結果、実は無害だということが分かった。清水はここに来た初日の行動や普段の態度からみて、ある意味で裏表がない。どちらも背を預けるに値する」

 「う、うちは・・・?」

 「私は非科学的なものに基づく論理は信じない。故に初めは晴柳院の言動が理解できなかったが、二度の裁判を通して信じてよいものと判断した」

 「なんか複雑です・・・」

 「本来なら飯出とアニーも共に結束したかった・・・悔やんでも仕方ないのは分かっているのだがな」

 

 なんだ、こいつは通夜でもしに来たのか。飯出とアニーは気の毒だが、黒幕に唆された有栖川と石川に気付けなかった奴らにも落ち度がないとは言えん。それを言うとまた拗れるだろうから内に秘めておくが。

 

 「それで、ここに集めた理由はなんだ。信頼できる者だけでしか話せないこととなると、大凡の見当は付くがな」

 「ああ。私がリーダーを務めるにあたって、皆のことを徐々に信用していきたい。そのためには、一度徹底的に疑う必要がある」

 「それをなんで俺らに言うんだよ」

 「私や古部来だけでは限界もあるし、警戒されては困る。そして仲間は多い方がいい。いま、人手は力だ」

 「つまり・・・みなさんを疑いながら少しずつ信じていくために、うちら全員でがんばっていくと?」

 「より具体的に言えば・・・『黒幕』とその関係者をを炙り出す」

 「!」

 

 六浜の言葉に、晴柳院は忽ち顔を青くし、清水は表情にこそ出さないが纏う雰囲気が明らかに動揺していた。その言葉から何を感じ取ったのかは知らんが、俺たちにとってその言葉は決して寝耳に水ではない。

 

 「我々をここに監禁し、猟奇的で異常なことをさせている諸悪の根源・・・それこそが黒幕だ」

 「あ、あ、ああ・・・炙り出すいうんは・・・もも、もしかして・・・?」

 「・・・ああ。我々の中に、黒幕と繋がっている者がいる可能性は十分ある」

 「ひいっ!?」

 「・・・」

 

 晴柳院はあからさまに怯え、困惑し、戸惑っている。一方の清水は、案外落ち着いたものだ。沸点の低い奴はいつ怒るか分からん上に、沸騰すれば理屈を通さんから面倒だ。最後までこの調子でいればいいが。

 

 「もちろん、あくまで可能性の話だ。私の思い違いであればいいのだが・・・」

 「予言者のくせして思い違いだの可能性だの、無責任だな」

 「予言ではない、推測だ」

 「念には念をだ。それに、黒幕が単独犯でないことは既に明らかだろう」

 「は?」

 「分からんのか。この合宿場の整備、監視、懲罰・・・これらを一人で一睡もせずにできるわけがない。その上、監視カメラのみによる管理などザルにも等しい。実際の目による監視もあると考えられる。そして彼奴はモノクマという共通の傀儡を通じ、何らかの組織が関わっていると考えるのが妥当だ」

 

 こんなことを説明してやらねば分からんとは、先行きが不安で仕方ない。清水も晴柳院も、六浜までも馬鹿のように口を開けているが、本気でこう考えたことはないのか?

 

 「も、もし・・・」

 

 しん、と音の消えた倉庫内では、囁くような晴柳院の言葉もよく聞こえた。

 

 「もし・・・う、あう、う、裏切り者がいてるとして・・・・・・だ、誰なんですか?」

 「それが分かりゃ苦労しねえだろバカが」

 「あ、ご、ごめんなさいぃ・・・」

 「・・・私が今言えることはこのくらいだ。後は・・・これも確証のないことなのだが・・・」

 「構わん、言え」

 「・・・あくまで一つの可能性として聞いてほしい。この事件に大きく関わっていると考えられる者の名前だ」

 「?」

 

 張り詰めた空気、しかし棋盤についた時とは全く異なる緊張感。六浜は一息吐き、意を決したように言った。

 

 「・・・テロリスト『もぐら』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 はー、つまんね。もういい加減飽きてきたな、この合宿場も。まあ、気分が悪いのはそれだけの理由じゃねえけどよ。ガラにもなく資料館になんか来ちまった。映画でも観よっかねえ。

 資料館の自動ドアが開くと、カウンターで古臭いパソコンに貼り付いてにらめっこしてる緑色がいた。こいつもまあ飽きねえな。

 

 「よう曽根崎。作業捗ってっか?」

 「あ、屋良井クン。うーん、あんまりかな。相変わらずパソコンの中にはこれといって情報はないし・・・」

 「そうか。っつうかお前、清水のことはいいのか?最近あんましべったりじゃなくなったな」

 「望月サンもいるし、清水クンもだんだん回避スキルついてきたのかな?部屋に行ったけどいなかったんだ」

 「そりゃあんだけ付きまとわれたらな」

 

 下手すりゃあんなのストーカーと変わんねえぞ。まあオレには関係ねえ話だけどな。

 

 「しっかし、マジでなんなんだろうなあここ。脱出するつっつったってよ、ここ出てもどっちに歩いてきゃいいかも分かんねえんだろ?」

 「まあね。けど、みんなでいれば大丈夫なんじゃない?」

 「楽観的だなあオイ。つうか、そのみんなが信用ならねえんだろうが」

 「ま、もう二回も裏切られたわけだしね・・・」

 

 相変わらず曽根崎は分からねえ。結局こいつはどっちの立場なんだ?それに信用ならねえっつうのはどいつもこいつもって意味じゃねえ。まさかこの前の裁判のことを忘れたわけじゃねえだろうな。

 

 「そうじゃねえだろ。望月だよ、望月」

 「・・・」

 「あいつがモノクマと話してたのは穂谷も見たんだ。それは絶対に間違ってねえ」

 「でも、それは毛布を借りるためだったんでしょ?疑いすぎるのはよくないよ」

 「だったら、お前はあいつの態度がおかしいとは思わねえのか?」

 

 ここに最初に連れてこられた時の、まるで緊張感のない態度。この異常な状況に、何も感じてねえって言動。怪しむなっつう方が無理があんだろ。清水と曽根崎はやたら望月と一緒にいることが多いが、こいつらが気付いてねえわけねえ、曽根崎は特にだ。

 

 「まあ・・・常人離れはしてるよね。でも、"超高校級"の人なんてだいたいそんなもんじゃない?一癖も二癖もある人ばっかりだよ」

 「・・・オレはお前もわけわかんねえよ。何考えてっか分かんねえ奴ってのはどうも苦手だ」

 「フフッ」

 

 オレがなんとなくそう呟くと、曽根崎は小さく笑って、細めた目でオレを見た。なんか品定めされてるような、心の奥底まで見透かされるような、そんな感じの目だ。

 

 「な、なんだよ・・・?」

 「屋良井クンも、ボクにとっては興味深いリサーチ対象だよ。素性を明かそうとしないくせに、それ以外のことはストレートに言うなんて、まるで裏表がない人格を演じてるみたいじゃないか」

 「は・・・は?」

 「"才能"が言えないってことはさ、希望ヶ峰学園の生徒としてはかなり異常なことなんじゃないの?」

 「・・・・・・オレだって、言えるなら言いてえっていつも言ってんだろ。それができねえから辛えんじゃねえか」

 「辛い、か。ボクはウソが嫌いだよ」

 

 なんなんだこいつ。そりゃ清水もイヤになるな。たぶんこいつは、自分の中でもう勝手に結論を出してる。それにそぐわねえ受け答えをしたって右から左なんだろうな。

 

 「あははっ、今朝団結を約束したばっかりなのに、もうこんな腹の探り合いみたいなマネ、なんか笑っちゃうね」

 「笑えねえよ!っつうかお前オレの何知ってんだよ!?」

 「なーんにも。だからこそ興味が湧くんじゃないか。取材でもさせてくれるの?」

 「や、やめとくわ・・・」

 「そうだよねえ。今取材したって希望ヶ峰に帰らなきゃ『HOPE』も書けないし。あ、向こうにバックナンバーあったよ。今度読んでね」

 「さり気に売り込みやがった!さっきまでの雰囲気なんだったんだよ!?」

 

 マジでなんなんだよこいつ!マイペースってのかこれ!?

 

 「でもさ、ボクなりに考えてもいるんだよ。この合宿場の主・・・モノクマの正体とかさ」

 「え?あっ・・・え?マジめな感じ?」

 「かな」

 「お、おう・・・全然タイミング掴めねえ。お前の切り替えスイッチどこにあるんだよ・・・」

 「みつけ〜て〜あげるよ〜♫」

 「なんか知らんが押しちまった気がする!!」

 

 だああああああああああああああっ!!!こんなんだから清水から暴力めいたツッコミ受けるんだろうが!!!ムカつくこの野郎!!!

 

 「屋良井クンさ、『もぐら』って知ってるよね」

 「っ!」

 

 その一言で、オレはその場の空気が一気に変わったのを感じた。曽根崎は相変わらず食えねえ薄ら笑いを浮かべて、オレの次の言葉を待つように黙ってる。やっぱりこいつのオンオフのタイミングはよく分かんねえ。けど、今のこいつがマジモードだってのは、オレにもすぐ分かった。

 

 「ああ。例のテロリストだろ」

 「幹線道路沿いの高速道路、都心のターミナル駅、大企業が集中する総合ビル・・・そんな、嫌が応にでも目立つような場所ばかりを破壊する、超偏執的なテロリスト。特別な主張や訴えがあるわけでもなく、現場をただ破壊することだけを目的とした愉快犯。次はどこがターゲットになるか、なんて騒がれてて穏やかじゃないよね」

 「それがどうしたんだよ」

 「ボクの調べによるとね、『もぐら』の次のターゲットは希望ヶ峰学園なんだよ」

 「は、はあ?なんだそりゃ?」

 

 『もぐら』が希望ヶ峰学園を狙ってる?なんだそりゃ。そりゃ目立つような場所ばっか標的になってきたし、希望ヶ峰学園は世界でもかなり有名なところだ。そういや、『もぐら』のターゲットになってもおかしくねえな。おかしくはねえけど、そんなん初めて聞いた。

 

 「どこ情報だよそれ」

 「ヒ・ミ・ツ」

 「しばきてえ!!」

 「あはは、屋良井クンまで清水クンみたいになられたらボクの体もたないよ。あ、ついでに言うと『HOPE』の最新号にもその記事あるから読んでみてね」

 

 そりゃしばかれるようなことするからだろうがよ。つうか、『もぐら』がどうしたんだよ。希望ヶ峰学園を狙ってるのは取りあえずまあいいとして、今その名前を出したってことは、つまりそういうことだよな?

 オレがそれっぽい雰囲気作って曽根崎を睨み返すと、曽根崎の笑顔から無邪気さがすっと消えて冷たさだけが残った。

 

 「・・・お前の言いてえことは分かるけどよ、『もぐら』ってこんな回りくどいことする奴か?誘拐に監禁に脅迫・・・どれもテロリストっぽいっちゃあそうだけど、『もぐら』っぽくはねえよな」

 「まあね。けど、『もぐら』の次のターゲットが希望ヶ峰学園だったことはボクは自信を持って言える。だから、この件に関しても一枚噛んでるとは思うね」

 「マジかよ・・・。さすがに“超高校級の英雄”のオレでも『もぐら』相手じゃ下手なことできねえな」

 

 『もぐら』はマジでやべえ。正体不明、神出鬼没、そんな言葉ばっかりがくっ付くような、謎まみれのテロリスト。曽根崎の言うことを丸々信じるわけじゃねえが、そんな奴が絡んでるとしたら相当だ。

 

 「けど、わけわかんねえな。なんでいきなりこんなまどろっこしい、手間のかかることしたんだ?いくら『もぐら』でも、希望ヶ峰学園を敵にすんのはまずいだろ」

 「さあね。むしろボクは、主犯は他にいると思ってるけど・・・」

 「しゅ、主犯?『もぐら』以外にか?」

 「・・・」

 

 気になることだけ言って、曽根崎は黙りやがった。なんだよそれ。オレらの敵は『もぐら』だけじゃねえってのか。つうか『もぐら』を手下にしちまう奴なんかいんのか?

 

 「ま、気にしないで。ぜーんぶボクの妄想だからさ」

 「なんだお前」

 

 オレがあれこれ悩むのを打ち切るように、曽根崎はまた無邪気に笑って言った。気にしねえわけねえだろ・・・常識的に考えて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 細い腕で重い鍋を抱える姿を見ると、はらはらしてとても見ているだけでは落ち着きません。女性に労働をさせてしまうこと自体が心苦しいですが、給仕を当番制にするというのはやはり変えることはできません。私個人の意見よりも、全体の合意の方が力を持っています。

 私ができるのは、望月さんのお体を労り、お力添えをして差し上げる程度です。あくまで主導をするのは望月さんで、私はお手伝いであるという形はとらなければならないのが難しいところです。

 

 「一汁三菜、汁物は塩分を抑えた野菜スープ。副食惣菜は栄養バランスを考慮し、味を濃くしないよう注意。新鮮でない食材は絶対に避け、豚肉は使用禁止。鶏卵は三つまでとする」

 「ずいぶんと詳細に書かれたメモですね。普段のお食事もこれらを参考になさっているのですか?」

 「当然です」

 

 望月さんが読まれているのは、昼食の当番として台所に立つ際に穂谷さんから受け取られたものでした。今まではアニーさんが常に台所でお料理の主導をなさっていたため必要がなかったそうですが、今後はこれを冷蔵庫に貼り付けるおつもりだそうです。

 

 「質問を挙げればキリがないが、塩分濃度の目安は何%だ?それから栄養バランスを明確に示した表と味の濃淡を客観的に示す指標概念、及び新鮮であることの定義を求める」

 「お口ばかり達者ですこと。そこまで些細なことを気にしているようでは、さぞ日常のコミュニケーションにご苦労しているのでしょうね」

 「お前が提示した条件を正確にクリアするためには、最低限必要な要素だと考えられる」

 「し、失礼!味付けや食材選びは私が責任を持って代行しますので、望月さんは調理をお願いします!」

 「む?そうか。それは助かる」

 「あら、いつから鳥木君は望月さんの専属料理人に就任されましたの?」

 「いえ・・・そういうわけではございませんが・・・」

 

 単純に、一昔前のドラマにあるような嫁と姑の諍いで板挟みになる男のような心中を感じたのでございます。これはとんでもなくいたたまれないものです。どちらかの肩を持つこともどちらかを諫めることも適わないもどかしさは、筆舌に尽くしがたい居心地の悪さでございました。

 

 「では、今日の昼食のことは鳥木君に任せました。もしもの時はそれなりの責任も・・・とっていただきますね」

 「・・・か、かしこまりました」

 「鳥木平助。まずは献立を決定する必要がある。副食惣菜は具体的に何が適切と考える?」

 「しょ、少々お待ち下さい!汚れてはいけないので・・・失礼します」

 

 こんなこともあろうかと、拾い集めたモノクマメダルで『花柄エプロン』を引き当てておいて正解でした。備えあれば憂い無しとは至言でございますね。

 両手の白い手袋を丸めてエプロンに変えると、望月さんが一瞬目を見開いたような気がしました。取りあえずワイシャツの上からエプロンをかけて、少し手狭な台所へ入っていきます。

 

 「それで、今日は何を作ろう」

 「みなさんの食品の嗜好は、おおよそ記憶しています。それらのいずれにも引っかからず、どの方にも美味しく召し上がっていただけるものとなると、自ずと絞られますね」

 「因みにだが、私はピーマンとパプリカが苦手だ。鳥木平助は何が嫌いだ?」

 「恥ずかしながら、ハーブやミントなど香草の類が・・・」

 「では青椒肉絲と香草焼きが候補から外されるな」

 

 外れなければ作るおつもりだったのでしょうか?それはともかく、最も難しいのが、穂谷さんのご注文を踏まえた上でこれを成立させなければならないことです。今更になってですが、アニーさんの偉大さを実感しています。あの方はどのような想いでこの台所に立っていたのでしょうか。

 

 「取りあえず今回は昼食ですので、夕食があることを前提に考えてみてはいかがでしょうか。腹持ちせず、味を控え、簡単に済ませることのできるものです」

 「必然的に、焼き肉や煮込みの類も除外されるわけか。この調子ならすぐに献立は決まりそうだ」

 「献立を決めるだけで昼食の時間になってしまいそうです」

 

 望月さんは実に合理的で論理的な思考を常に維持するという、素晴らしい冷静さと賢さをお持ちですが、実生活となるとそれが逆に障壁となってしまうことが多々ございます。それをご自分で自覚なさっていないのが、特に手強い部分です。

 ここは私が決めて差し上げなければ、本当に昼食の時間まで献立が決まらないままです。

 

 「では望月さん、主菜をスープにするというのはどうでしょう」

 「スープ、野菜を入れてか?」

 「はい。野菜とベーコンを煮込み、少々の塩と胡椒とブイヤベースで味を整えます。これにパンを添えれば、ひとまず献立としては成立します」

 「なるほど。汁物である野菜スープに固形物である野菜が多く含まれている点に着目し、小麦粉製品のパンを主食として付属させることで、副食惣菜としての性格を強調し、一汁三菜の基本形式に則りながらもその形を崩すということか」

 「その解釈で間違いはないかと」

 

 正直半分は聞き流してしまいました。申し訳ありません、と心の中で謝罪し、あと二品の添え物を考えることにしました。スープとパン、では残りも洋風にまとめるべきですね。

 

 「・・・ずいぶんと真面目だな、鳥木平助」

 「え・・・それはもちろん、こうしてお手伝いをしているわけですから、片手間ではいけません」

 「そうではない。そもそも私たちに、穂谷円加の注文を全てクリアする必要性があるのか?明らかに条件を限定し過ぎているとは考えられないか?」

 「そうでしょうか?」

 「お前は、この条件をクリアするだけの自信と義務を感じているのではないか?」

 「・・・どういうことでしょうか」

 

 私の考え込む顔を覗き込むようにして、望月さんはそう仰りました。穂谷さんの条件をクリアするだけの自信と義務とは、一体なんでしょうか。お客様の反応を伺って心理を読んだことは多々ありますが、あまり私の方が読まれることはないので、少し緊張してしまいました。

 

 「穂谷円加の提示した条件から察するに、穂谷円加は食品の健康に対する影響に非情に敏感だ。気分や嗜好で説明するには無理があるほどに。このことから、穂谷円加は自らの健康について深く配慮していると言える。これを毎食だとすれば、一時的な体調不良などの理由も排除される。ここから、こうした結論が導き出されることに矛盾はない」

 「はい」

 

 台所の雰囲気が張り詰めたのを感じました。望月さんは、日頃何を考えてらっしゃるか分からないだけに、こうした推理をなさる時にはまるで違う人物のような威圧感を醸し出されます。私も自分の体格には自信がある方なのですが、なぜこんなにも力を感じるのでしょうか。

 望月さんは、ゆっくりと口を開いて、私の目を見て仰いました。まるで、私を追い詰めるように。

 

 「穂谷円加は、長期的に肉体に負担を強いられる傷病を患っているな?」

 「・・・望月さん。そのご質問に答える前に一つ、私からの質問にお答えいただいてよろしいでしょうか」

 「問題はない」

 「なぜ、私に仰るのでしょうか」

 

 望月さんの仰ることは、およそ想像に難くないことです。あれほど細かな注文をメモにして渡すなど、よほどの偏食家か、或いはお体に不具合を抱えていらっしゃる方のどちらかです。しかし、望月さんはそれに全く合理的な説明を付け加えて仰います。単なる連想ではなく、論理としてその事実を私に突きつけてきました。

 少し怯みましたが、私はどうにも不思議に思って、失礼とは知りながら質問に質問で返してしまいました。

 

 「あくまで私が観測した中でだが、穂谷円加と共に行動する機会が多い人物が鳥木平助だったからだ」

 「つまり、私なら穂谷さんについて多くを知っていると思われたわけですね?」

 「可能性としてだがな。私の必要とする情報を有しているかは別の問題だ」

 「申し訳ございませんが、私は望月さんの期待なさっているような者ではございません。穂谷さんは至って健常に見受けられます」

 「・・・そうか。面白そうだ」

 

 それを最後に、望月さんは私の目から視線を外しました。面白そう、というのはどういうことでしょうか?それを尋ねるのはなんとなく憚られ、私はそのまま言葉を失ってしまいました。穂谷さんのお体に関しては、私もよく存じません。ですが、望月さんのご推察を否定することはできませんでした。果たしてこれが適切なことだったのかどうか・・・。

 

 「そうこうしているうちに、時間は過ぎていくな」

 「はっ!!そ、そうでした!えーっと・・・と、とりあえずスープを作りましょう!」

 

 深く考え込みすぎて時間を忘れてしまっておりました!急いで作らなければ!もう昼食の時間が迫ってきております!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『コロシアイ合宿生活』

生き残り人数:残り12人

 

  清水翔   六浜童琉   晴柳院命     明尾奈美

 

  望月藍  【石川彼方】 曽根崎弥一郎    笹戸優真

 

【有栖川薔薇】 穂谷円加  【飯出条治】  古部来竜馬

 

 屋良井照矢  鳥木平助   滝山大王 【アンジェリーナ】




さて、(非)日常編を書くのが凄まじく苦手ということに気が付きました。どうすりゃいいんだこれ。
人気投票の件ですが、結果は聞かないでください。皆違って皆良いんです。察してくださいこの涙から
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