こちらは、『ダンガンロンパQQ』の解説になります。
本編を読了していることを前提に執筆しているため、本編についてのネタバレが多分に含まれています。
まだ本編を読まれていない方はご注意ください。
「だらあ!!創作論破『ダンガンロンパQQ』、解説編『後のお祭り』を読んでるそこのお前ら!!まずは元気よく挨拶一発行くぞッ!!おいーーーっす!!」
「……」
「おいーーーーーーっす!!!」
「…………」
「おいーーーーーーーーーっす!!!!!」
「………………」
「なんか言えよ!!挨拶しねえと先進められねえだろうが!!」
「っす」
「「っす」ってなんだ「っす」って!!ちくしょう、頑固な野郎だぜ。仕方ねえから先進めちまうぞ。改めてお前ら!!元気してっか!!今しゃべってんのは、名だたる山脈、名だたる海原、名だたる秘境を巡って世界を旅した冒険野郎!!“超高校級の冒険家”飯出条治たあ俺のことだ!!今回『ダンガンロンパQQ』のプロローグ2『鳴いた雉から撃たれてく』の解説を担当するぜ!!そんでもって相方はこいつだ!!」
「清水」
「短ッ!!?なんだよそれ苗字しか分からねえじゃねえか!!せめてフルネームで自己紹介ぐらいしろよ!!」
「うるせえな。本編読んだヤツなら分かるだろ」
「そうかも知れねえが一応テイってもんがあってだな。形だけでもきちんとしとかねえと後で六浜に怒られんだよ」
「なんであいつが怒ることがあるんだよ。関係ねえだろ」
「前回の解説を六浜と曽根崎がきっちり勤め上げたから、今回もきっちりやらねえといけねえんだと」
「あれできっちり勤め上げたって言えんのか?脱線しまくってただろ。だったら今回お前がずっと一人でしゃべってればいいじゃねえかよ。俺は帰るから後任せた」
「なんだその心開いてる風なセリフは!!んなセリフ本編でも言われたことねえよ!!帰ろうとすんな座れ!!」
「ちっ。だいたいなんで俺がテメエとサシでしゃべんなくちゃいけねえんだよ。ただでさえ面倒くせえヤツなのに逃げ場もねえとか何の罰だ」
「人を罰呼ばわりしてんじゃねえよ!!なるべくつつがない進行を心がけるから取りあえずは席に着いて向かい合えって!!」
「席には着くからそのびっくりマーク減らせ。分かったよやってやるからさっさと終わらせんぞ」
「一応お前この話の主人公だよな……?こんなにやる気なくて態度悪い奴いんのか?」
「知るか」
「さてと、最初の場面は清水がベッドで目を覚ますところからだな!希望ヶ峰学園の個室はシンプルなだけに部屋の主の特徴が出るんだが……」
「なんだよ」
「お前散らかし過ぎだろ!殺風景どころの話じゃねえぞ!上着だ教科書だプリントだカバンだ靴下だペットボトルだゴミ袋だダンボールだティッシュだ散らかり放題じゃねえか!」
「うるせえ散らかってる物をあげつらうな。部屋なんて使ってたら自然と散らかるもんなんだよ。掃除したってまたいつか散らかるんだ。だったら散らかってた方が無駄なことしなくて省エネだろ」
「おおう……省エネなんて言葉がお前の口から飛び出してくるとは思わなかった。っつうかこれじゃどこに何があるか分からねえだろ。それに散らかしっぱなしで埃が溜まると雑菌が繁殖したり黒光りのあいつが住み着いたり空気が淀んで喉を悪くしたりしていいこと何にもねえんだぞ!掃除はしろ!」
「テメエは親か。そういうテメエの部屋はどうなんだこの野郎」
「俺の部屋なら屋良井が知ってるはずだろ。ネタバレになるし自分で言うような話じゃねえが、一章の捜査編で名簿をずらして捜査したんだろ?」
「なんかもう、今ので一気に状況こんがらがった。なんだ、ここは死後の世界か何かか?」
「企画もんだからなあ。そう堅苦っしく考えねえで、本編とは違うパラリラワンダーってことでいいんじゃねえか?」
「それ言うならパラレルワールドだろバーカ。そんなどっかのマセたクソガキみてえな間違いしてんじゃねえよ」
「お前なんで次回作の主人公にまで毒吐いてんだよ」
「あいつ確か12才だろ。ああいう才能だけでのし上がってきて全然他のことの知識とか経験が伴ってなくて、そのくせ調子に乗ってるクソガキが俺はいっちばん嫌いだッ!」
「ボロカス言うなあオイ。触るものどころか視界に入るもの皆傷付けるのかお前は。相手小学生だぞ」
「むかつくのに年は関係ねえ」
「お前が大人げねえって話だよ。つうか次回作じゃなくて今作の話しろ。俺たちの話をしろ。とにかくお前の部屋が汚いんだよ。足の踏み場もねえぞ」
「冒険家なら足の踏み場くらい見つけ出せ」
「上手いこと言ってんじゃねえよ!」
「上手いと思ってんじゃねえよ」
「制服をそのままゴミ箱に突っ込むとか、ヤンキーですらねえやべえヤツだなお前。俺も噂には聞いたことあるが、ここまでとは思わなかった。正直合宿場ではじめて会ったときは、ちょっとヒいた」
「なんでテメエにヒかれなきゃいけねえんだテメエの方がヒくわこのストーカー野郎!」
「うぐっ!!そ、それは……悪気はなかったんだ……!俺は、晴柳院や袴田を追い詰めてやろうなんて気は少しも……!ただ、あいつらに俺の想いを伝えたくて……けどどうやって伝えたらいいか、どうやったら伝わるかが分かんなくてよぉ……。何度も、何度も何度も、間違えちまったんだよぉ……」
「いちいち動きがうるせえ。仰け反るな頽れるな蹲るな。まだ一章にも入ってねえのにがっつりネタバレしやがって。時系列ごちゃごちゃになるだろうが」
「お前がストーカーって言ったからだろうが!お前こそネタバレした上に人の生傷まで抉ってくるんじゃねえよ!!」
「その話が更新されてからもう3年は経つぞ。まだ生傷なのかよ」
「タイミング的には死体蹴りにもなるしな」
「お前自分が死んだことを軽く扱いすぎじゃねえか。笑えねえよ」
「お前はそんなことじゃ笑わねえだろうが」
「つうかプロローグの話するんじゃねえのかよ。今のままだと一章のおしおき編の解説みてえになってんぞ。プロローグじゃ次は、モノクマが俺を叩き起こすところだ」
「お前が進行役になんのか!?こういうのの仕切りは俺の役だろ!!」
「じゃあ仕切れよ。うるせえし役に立たねえしめんどくせえな」
「1つの言葉を悪口3倍で返して来やがるこの野郎……!!この音声はスピーカーから流れてたとして、ドアのノックはモノクマがやってたのか?それとも黒幕が手ずからやってたのか?」
「どうせモノクマだろ。黒幕だったらもし俺に見られでもしたら一気にこの物語自体がダメになるぞ」
「黒幕の正体が分かった上でのコロシアイってのも、また斬新ではあるけどな。QQの場合はそこが最大のオチではねえわけだし、斬新も一つのテーマだし、それもアリだったんじゃねえか?」
「ナシだろ。ぶっちぎりでナシだろ。俺自身の身の上話にも関わってくる黒幕の正体がプロローグからバレるって、どんだけ鈍くさいんだよ。そんなヤツがコロシアイのゲームマスターなんか無理に決まってんだろ」
「おもしれえと思ったんだけどなあ。斬新だし」
「テメエに話作るセンスはねえよ。斬新って言うな金輪際」
「んで、結局清水はモノクマの言う通りに多目的ホールに行くわけか。なんだかんだ言って言うことに従うのは、この頃から変わってねえんだな。結局言うこと聞くなら反抗するポーズとかすんなよ。まどろっこしい」
「言うこと聞いてるわけじゃなくて、言う通りにせざるを得ない状況下、結果的に俺のやろうとしてることが言うことを聞いてるような行動になってるだけだ。俺は他人に指図されてハイハイ頷いてるようなバカとは違う」
「その辺も俺はよく分かんねえんだよなあ……俺にはさっぱり分からねえ!!」
「なんでグレンラガンのタイトルで言い直した。螺旋の力が滾るだろうが」
「力が滾るとか清水はぜってえ言わねえと思ってたけどな!やっぱ企画ものだとキャラ変わるな!」
「テメエもな」
「ところでよお。別にどうでもいいんだけど、この時俺らは全員多目的ホールで清水を待ってたわけだ。それについてお前、一回も悪びれる態度とか詫びとかなかったよな?」
「俺が待たせてたんじゃなくてお前らが勝手に待ってただけだろ。別に待ち合わせも約束もしてねえんだから俺に責任はねえ。謝るってんなら16人いるって分かってたのに俺が行くまで呼びに来なかったテメエらの方が俺に謝れ」
「っかあ〜〜〜!!この手前味噌な言い分!!まさしく清水だぜ!!気分わりい!!」
「気分の悪さを懐かしがるな。気色わりい。というかお前らはなんで時間通りにホールに集まってやがんだよ。あれか。どうせ俺以外の全員で示し合わせて、俺をハブったのか。そんで俺が遅れたみたいな雰囲気作って、孤立させようって魂胆だったか」
「発想が陰湿で卑屈すぎんだろ!!あのなあ、俺らの中にそんなみみっちいいじめ紛いなことするヤツがいると思うか!?」
「穂谷とか」
「名指しで即答すんな!!いくら穂谷でもそこまではしねえよ!!」
「ちょっと認めてんじゃねえか。で、実際のところどうなんだよ。示し合わせがなかったにせよ、お前らは俺が行くまでホールにいたわけだし、なんか会話とかしてたんじゃねえのか」
「今みてえに軽快な雑談とかできる状況じゃなかったからなあ。軽快どころか、警戒して殺伐としてた」
「だろうな。けどお前とか明尾とか曽根崎とか、あの辺のやかましいヤツらがいて全くの無言だったとは思えねえんだが」
「んまあ、曽根崎は色んなヤツに話しかけてたな。ほとんどのヤツのことは知ってたみてえだけど、古部来とか笹戸とか、俺もあれこれ聞かれたな。古部来には全く相手にされてなかった」
「その後のあのテンションか。あいつのメンタルどうなってんだ」
「最後に入ってくりゃあイヤでも目立つしな」
「やっぱりテメエらのせいじゃねえか。っつうか古部来より後ってどんだけ俺寝てたんだ」
「一番にホールに着いたのは俺で、その次に六浜とか穂谷とか晴柳院とか早起きメンツだな。あとは、滝山が立て看板を読めなくて困ってたのを笹戸が連れてきた。最後に来たのは古部来だったな」
「お前が一番かよ。よくあんなわけのわからねえ看板に従ったな。俺みてえに直接呼び出されたわけでもねえだろうに」
「取りあえずはなすがままに任せるのも冒険のテクだぜ。下手なことして土壺にはまるよりはマシだ。結局は人間だって生き物だからな。自然の中に入り込んで上手く立ち回れば、どんな環境でも取りあえずは生き延びられるってもんよ」
「一番お前が行っても説得力ねえことだけどな。まっさきに殺されやがったくせに」
「殺されやがるってどんな暴言だよ!?」
「テメエももうちょっと抵抗するなりなんなりよ……いや、やっぱいい。また違うパートの話になっちまうからな。そっちで誰かが話すだろうよ」
「ほう。お前も分別がつくようになったか。成長だなあ」
「しみじみすんなテメエを分別してやろうか」
「ゴミに出そうとすんな!!どんな主人公だ!!」
「ゴミ出しといえば、別に広げるつもりはねえんだが、お前の死体ってモノクマが捨てたんだろうか」
「それにしても、この合宿場の景色はなかなかだなあ!!こんな状況じゃなけりゃゆったり景色でも見ながら魚焼いて食いたかったぜ!!」
「強引に話を塗り替えやがった……」
「魚釣るのは笹戸がやってたからいいとして、モノクマの規則でたき火もできなかったんだよなあ……ああ、笹戸が焼いた魚がまた食いてえよ」
「あんな湖で何が釣れんだか。三章でピラルク出てきてたけど、外来種だろあれ」
「その辺は謎だな。いっぺん水全部抜いて調べてみっか!」
「そんなノリで水抜けるんだったら歩いて脱出してる。対岸すら見えねえからそれも楽じゃあねえだろうけどな。合宿場の場所って曖昧にぼかされてるけど、希望ヶ峰学園が所有してるんだよな?学園って確か都内にあったから、距離考えたら神奈川か山梨か静岡あたりか?」
「現実の地理で考えてもしょうがねえと思うぜ。どこでだって成立するんだからよ。まあ敢えて情報を付け加えるなら、合宿場のモデルは作者が小学校のお泊まり遠足で行った八ヶ岳だそうだ。資料館とか植物園なんて施設もなけりゃ湖もねえからだいぶ脚色してはいるみてえだが」
「ああ。そういうときの記憶って結構印象に残ってるモンだよな小学校の頃なら外泊自体が結構なイベントだったし」
「清水もそういうの記憶に残ってたりすんのか?」
「なんだよその意外そうな顔は。別に俺だって生まれてこの方ずっとこの性格だったわけじゃねえよ。自分で言うのもアレだが、小学校の頃は優等生で通ってた」
「ゆううとおおせええ?」
「バカにしてんな。言い方が完全にバカにしてるし信じてねえな。その足りねえ頭で冷静に考えてみろ。俺がここでそんなウソついて得するか?」
「いや、こういう企画の場で言うとなんか裏設定っぽくて逆に真実みが増すだろ。本編が終わったからってあることないこと言いたい放題じゃねえからな。万が一矛盾が生じたらとんでもねえことになるぞ」
「お遊び企画にそんな本気になるんじゃねえよ。というか俺の話はマジだ。本編書いてる時からある設定だ。出す機会が無かっただけで、俺のバックグラウンドは他のヤツらより濃いめに作ってあったわ」
「言っても主人公ってわけか。くそっ、うらやましい……!」
「テメエこそこういうのうらやましがるキャラじゃねえだろ。小学生の頃の設定なんて本編に反映されてねえんだから、あってもなくても一緒だ。その時代の話になったから言っただけだ。俺だって普通のガキだった時期がある」
「普通のガキねえ。いや、そりゃあ清水にも屈託のねえ笑顔とか純粋な気持ちとかが残ってた時期はあっただろうよ。誰だって無垢な頃があったはずだ」
「残ってたってなんだ。もうその時点で既に少なさそうじゃねえか」
「けどなんだかなあ。俺らにとっちゃ今の屈折した清水が基準になってっから、その頃の清水見たら逆に違和感がすげえと思う。笑っちまうかもしれねえ」
「本編の解説なんて企画が存在してる時点でそんな時間軸無視した話でも成立しそうだからやめろ。話題に上げる分にはまだしも直接俺のガキの頃をクローズアップしようとするな。本気で殴るぞ」
「お前はすぐに手が出るのが悪いくせだな。そんなに小学生時代の話イヤか?」
「というか、昔の俺を見たくねえ。血反吐が出る」
「嫌悪感とダメージ同時に分泌するほどか!?そこまで言われると逆に気になってくるもんだぜ」
「……」
「否定も肯定もできずに黙っちまった。口でも勝てねえとなるとなんだか不憫になってくるな」
「口でもってなんだ。殴り合いでも勝てねえこと前提で話してんじゃねえ。殴るぞ」
「ふん、曽根崎みてえなひょろひょろと違って俺は鍛えてっからな!お前のパンチなんかじゃうんともすんとも言わねえよ!」
「じゃあ突くぞ」
「なんで突くんだよ!目か!目を突く気か!そんな猟奇的な発想する奴じゃなかっただろ!もっと関節外したりとか眼鏡叩き割ったりとか水に突き落としたりとか、そういうタイプの暴力振るうヤツだったろお前は!」
「全部曽根崎にやったことあるな。あいつマジでなんなんだ」
「いやこの流れで曽根崎がなんなんだとはならねえだろ……お前だよお前。多目的ホールに着くなり俺たち全員睨み付けるしよ。ホラ、本編でも何も言わねえで壁にもたれるだけって、どんだけ態度悪いんだよ」
「こんな悪目立ちさせられてうんざりするに決まってんだろ。あと一人来るのが分かってんだったらあんな意外そうな面向けてくるんじゃねえよ気分悪い」
「いやあ、ここでも説明があったけどよ、お前って学園じゃかなり有名人だったんだぜ。知ってんだろ」
「そりゃまあな。才能捨てたヤツなんてそうそういねえだろうし、しょっちゅう先公に呼び出しもくらってたしな。けどお前らだってお互い様だろ。鳥木とか穂谷とかなんか世界的に有名じゃねえか。さっき曽根崎が話して回ってたメンツってのは、学園にいたころはそこまで有名じゃなかったヤツらだろ」
「そうだな。古部来は有名でもあの性格だし、笹戸や俺は住む世界が違ったら注目されねえタイプだしな。あとは石川とかか?」
「自分で言うのもなんだが、ろくに人に興味ねえ俺が知ってるくらいだからあいつら相当有名だったんだな」
「そんでもってここで、ヤツが初登場だな」
「クソうざのぞきメガネ緑野郎だな」
「ここぞとばかりに悪態のてんこ盛りだな。まあ確かに傍から見ててもここの曽根崎はうざったかった。うざったさを前面に押し出してた。うざったさのキャラ付けをしようという意思を感じた」
「言葉選びに悪意があんだろ。猫背だアンテナだと人の見た目を悪く言いやがって」
「アンテナはともかく猫背は完全にお前が悪いだろ。胸張って腰を前に突き出せ。丹田に力込めろ。肩の力抜いて足は拳2つ分開く。顎を引け。手は股の付け根だ」
「……くっ。こ、これ……実際やってみっと……つらすぎんぞ……!息ができねえ……!」
「だらしねえヤツだな。立腰くらい瞬時にできるようにならねえと姿勢悪くなるぜ」
「もうなってんだよ。なんだ?りつよう?なんでテメエらはそういう変な知識はあるんだよ。どこで知ったんだ?」
「生活してりゃ普通に耳に入ってくんだろ」
「入ってこねえよ。16年生きてきて初めて知ったわ」
「16年かあ……そういや今更だけど清水って俺より年下なんだよな。俺よりっつうかほとんどのヤツより年下だよな?希望ヶ峰学園は同学年でも年が違うことがちょいちょいあるからな」
「そうだな。確か設定では俺は1年生だった」
「清水よお、一応俺は2年生なんだ」
「そうか。で、それがなんだ」
「なんだっていうか、1年生と2年生だったら自然と、ホラ」
「意味が分かんねえからシカトしとく」
「わざとかテメエ!先輩に対する態度じゃねえだろそりゃあよお!!」
「ホント今更だな。なんだよ急に先輩面すんなよ。本編でも特にそんなこと言ってなかっただろ。他のヤツらも」
「そうなんだよなあ。今までは気にしてなかったんだが、知ってからは気になるようになっちまった。こいつら後輩なのになんで当たり前のようにタメ口きいてんだろうな?って気になりだしたら止まらなくなっちまった」
「小せえ野郎だな。上下関係なんか気にしねえでフランクに会話できる方が気が楽でいいだろうが」
「それ先輩から後輩に言うヤツ!後輩が先輩に言ったら絶対ダメなヤツだぞ!あとお前はフランクに会話なんかサラサラする気ねえだろ!」
「うるせえだったら先輩らしいこと見せてみろや。リーダーシップ発揮したと思ったらいきなり死にさらしやがって」
「死にさらすってそれだけですでに暴言めいてんのに、さらに暴言めかすのか!?っつうかお前俺の死に様いじりすぎだろ!鬱になったらどうすんだよ!」
「テメエみてえな脳筋が鬱になんかなるか。鬱って漢字も書けねえくせに」
「書けねえけど関係なくね!?お前企画で本編関係ねえからって自由すぎやしねえか!?なんだかんだこの企画楽しんでんじゃねえか!?」
「冗談じゃねえよ。さっさと終わらせてえんだよ。この際話を進めるより飯出が続行不能になって終わる方が手っ取り早いかと思い始めて、精神的につぶそうとか考え始めたところだ。どうだ、あとどれくらいでつぶれる?」
「怖えええッ!!こいつ絶対主人公じゃねえよ!!なにめんどくせえからって仲間の精神を暴言で潰そうとしてんだよ!?部下に容赦のねえ敵キャラのすることじゃんか!!」
「ん。そんなこと言ってる間に、本編ではもうモノクマが登場してんな。こっからまた長えんだよなあ。マジでふざけんなよ」
「お前がふざけんなよ。自分が主役の話の長さに文句垂れてる主人公なんか世界広しといえどもお前くらいのもんだからな。それにここのモノクマの説明は、わりと原作に準じてやってんだぞ。簡潔で分かりやすい説明ってことだろうが」
「その前にお前らとモノクマとのしょうもねえやり取りに時間がかかるんだよ。毎回思ってたけどよ、モノクマってポジション的に俺らの敵だろ?なのに会話になるとこいつすげえしゃべるし、他のヤツらもツッコミとか話広げたりとか、なに会話を楽しんでんだって思ったんだよ」
「それは許してやれよ。モノクマの数少ない出番なんだぜ。あいつマジで探してみると、このプロローグと学級裁判くらいでしかろくにセリフねえんだよ。原作ほど動かせてねえんだって。作者が持て余してんだって」
「全然内緒話になってない。いままさに全世界に向けて公開している」
「というかこの会話も作者が作ったもんだからな。ここで作者の悪口言ったりしてもそれも全部あいつの手の平の上だからな。そう思うと逆に気が楽だぜ」
「身も蓋もねえな。あんまそういうメタなことばっか言う作品は嫌われるんだぜ」
「企画自体がメタなのにか!?そりゃあ元も子もねえじゃねえか!全否定じゃねえか!そこはウソでもいいから肯定しとけよ!」
「なんだウソって。大人気企画ですとか根も葉もないこと言えばいいのか?」
「そこまでのウソ吐けたぁ言ってねえよ!!何だお前もうめんどくせえのか!!」
「俺はそういうキャラだろ」
「自分でキャラとか言うな!お前は特にそういう感じのヤツじゃねえだろ!」
「また話が逸れちまった。モノクマの話が長えって話だったよな」
「どっちかっつったらお前が逸らしたんだよ!あれ?いや、どっちがきっかけだったけ?俺か?」
「お前でいいだろ」
「責任なすりつけんのだけは抜かりねえな」
「こんだけ色々話しててもまだモノクマの話終わってねえぞ。遠回しで分かりにくい上にニヤニヤ笑って不快ったらねえな。それがモノクマのキャラなんだとしても取りあえず一回サンドバッグにしてえ」
「キャラの濃いヤツばっかりだからなあ。創作論破ってのは総じてそういうもんだとは聞いてるし、モノクマも普通のしゃべり方じゃ埋もれると思ったんだろ。ゲームマスターとして独特の存在感を出しとかねえと、威厳ってもんがなくなるからな」
「その企ても失敗してんだろ。さっきお前が言ってたみてえに、あいつの出番少ねえんだろ」
「逆に言うと、モノクマが頻繁に出て来なくても俺たちは勝手にコロシアイをしてたんだなあ。それだけあいつのしてきたことが強烈に俺たちの疑心暗鬼を煽ってたってことか」
「ったく……くそったれが、今になってもまだ忌々しいクソぐるみだぜ。クソッ」
「クソクソ言い過ぎだろ」
「イラついてんだよ。モノクマとかテメエらとかにはもちろんだが」
「なんで俺らにムカついてんのがお前の中で周知の事実みてえになってんだ!おかしいだろ!」
「俺自身にもムカついてんだよ。なんで迂闊にモノクマに刃向かってんだと。こんなもんどう考えてもやべえヤツなのによ。どんだけイラついてたんだ」
「イラついてた自分を見てイラつくって、どんなマッチポンプだよ。お前の脳内は苛の一文字で埋め尽くされてんのか!?」
「古いネタひっぱってくんなよ。そういうテメエの脳内は色ボケ一色だろ。エロ役満だろ」
「それ字一色だろ!お前こそ麻雀役とか分かる人にしか分からねえ分かりにくいネタで返してくんなよ!つまんねえ二人だと思われんだろ!」
「少なくともお前は実際つまらねえ。つまらねえと思いながらずっとしゃべってる」
「ほとんど終わり際にそんなカミングアウトすんじゃねえよ!いやまあ、実際俺と清水って本編の中でまともに絡む場面ってほとんどねえから、この組み合わせってどうなんだって風にも思ってたんだ」
「テメエとまともに絡んだヤツなんて曽根崎か晴柳院くらいなもんだろ。早々に退場したんだからよ」
「また俺が死んだ時の話してんじゃねえよ!ノイローゼなるわ!」
「逆に言えば曽根崎や六浜なんかは色んなヤツらと色んな風に関わってんだから、あそこ二人の組合わせをしょっぱなにやっちまう采配ってどうなんだって思うけどな」
「スタートからクセだらけのヤツら出すよりはよかったんじゃねえか?逆にこっから先は胃もたれしそうなくらいキャラ濃いヤツらの絡みになるってわけだが」
「俺はもういいんだよな?ここでやったんだからもういいよな?」
「一応全員が2回ずつやる予定だそうだぜ。だから俺も清水ももう1回ずつだな。俺あ次やるなら晴柳院とがいいな」
「ちっ……ふざけんなよ。ってかテメエ欠片も反省してねえな。もういっぺん展望台行ってこい」
「メッタ刺しの上に突き落とされんじゃねえか!」
「俺はメッタ刺しの寸前までいったけどな。串刺しで死ぬなんてニワトリみてえな死に方ごめんだぜ」
「ニワトリはあれ串で刺されたから死んでるわけじゃねえぞ。ところで、その串刺し寸前の清水でこの話は終わりになるわけだな。そういや、ちょっとした話だが、本編の中で清水って「死ね」とか「殺す」ってプロローグか六章の最後でしか言わねえんだよな。そうなったきっかけってこのシーンなんだよな」
「……ん、まあ」
「ガチで死にかけてビビったわけだ」
「ビビったっていうな。コロシアイな以上簡単に口走れる状況じゃなくなったってだけだ。それくらいの判断はできる」
「どっちでもいいけどよ。やっぱ死にかけると価値観変わるよな。俺も経験あるぜ」
「テメエの場合はちょっと崖から落ちかけて一発ファイト入れたとか、どうせそんなんだろ」
「そんなん扱い!?てかお前さっきっからどんだけ俺に興味ねえんだ!」
「興味ねえのは最初っからだ」
「だよなあ。だと思った。もうなんかダメになってきた気がする。最後になんかコメントねえか?」
「今更改まって言うことなんかねえよ。強いて言えば次やらなきゃならねえんだったら、六浜みてえに一人で勝手にやりそうなヤツがいい」
「相方選べる立場じゃねえだろお前は!あ、そうだ。六浜で思い出した」
「どうせろくでもねえことだろ」
「前回の解説で曽根崎が言ってたんだけどよ、お前って六浜のこと好きなのか?」
「……は?」
「三章からお前と六浜の絡みって多くなるし、もしかしたらもしかするんじゃねえかなと思ってよ。なんだかんだ言って主人公ならヒロインと準ヒロイン1人ずつ侍らせてるもんだと思ってな」
「いや……なんで俺が六浜なんか好かなきゃいけねえんだよ。あんな口うるせえ責任しょいこみ身勝手女なんか、同じ空間いるだけでストレスだっつうの。むっつりスケベなんて安っぽい設定まで盛りやがって。だいたい三章から俺はあいつと絡んでわけじゃなくてあいつがやたらと俺に突っかかってきてただけだろうが。どっちかっつったら迷惑だったわ」
「よーくしゃべる」
「んなクソボケたこと言ったんだな曽根崎は」
「こりゃああいつまたメガネ買いに行かなきゃだな。あと病院の予約も」
「メガネはいらねえ。盲導犬用意しとけ」
「視界奪うほどか!?ってかそこまでキレるって明らかに意識してんだろ!お前やっぱ六浜のことちょっと好きだろ!望月ってヤツがいながらこいつ!」
「うっせえ黙れバーカバーカ氏ね士ね市ね史ね司ね支ね紙ね四ね誌ね志ね指ね」
「変換バグってんじゃねえか!ほーぅ、そうかそうか。そういうパターンもあったのか」
「おい早死に、さっさとこれ終われ」
「早死に!?」
「テメエだ早死に終わんぞオラ」
「いやいくらなんでも早死にはあんまり……」
「さっさとしろゴルァッ!!!!」
「お、おおぅ……ガチ切れしてんなこりゃ。俺知らねえぞ曽根崎……。て、手が出る前に別れの挨拶だ!一応言っとくと俺はお前と解説やって意外と楽しかったぜ!」
「俺は二度としたくねえけどな」
「そんじゃ最後にアレいくぜ!今回の解説編もこれにてしめえだ!お相手は、情熱燃える冒険野郎!飯出条治と!」
「才能なんかクソ食らえ、清水翔」
「の!二人でお送りしたぜ!じゃあなあばよ!」
「どこだクソメガネァ!!!」
こんな二人でやってみたら意外と楽しかったです。
あんまり絡んだことのない組合わせや相性のいい組合わせなど、色んな組合わせでいこうと思います。