ダンガンロンパQQ   作:じゃん@論破

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(非)日常編3

 ここに集められてから何日経ったか。最初はさすがにビビったが、案外人ってのは慣れちまうもんみてえだ。むしろ脱出脱出の飯出や、仲良く仲良くうるせえ晴柳院や笹戸の方が少数派になりつつある。別にここでの生活に満足してるってわけじゃねえが、死ぬほどの危険犯してまであの場所に戻ろうと思うほどひどくはねえ。どうせ戻ってもろくでもねえんだからよ。

 

 「助け、来ないね」

 

 ぽつっと曽根崎がつぶやいた。かれこれ三日くらいは経ったはずだが、湖畔に描いたSOSの字が有効に働いたことはない。気休めにはなると古部来は言ってたが、確かこの数日の間にここの上を飛行機やらヘリやらが飛んだこともない。よく考えてみたらこれってもっと焦るべきなのか?

 

 「寝る」

 「また寝るとか言って!何かと言えば寝る寝る寝るってキミはサイバー菓子かい!」

 「なにそのツッコミ」

 「食べ物も飲み物も毎日補給されとるようじゃな。まったく減る気配がない」

 「滝山が結構食べるのにね。これもモノクマって奴がやってるのかしら」

 「だとしたらずいぶんとマメで健気で愉快な誘拐犯だね」

 

 考えんのが面倒になって部屋に戻ろうとした。明尾と石川と曽根崎は仲の良いことにおやつなんか食ってる。女子二人はともかく、曽根崎は誰に対してもぐいぐいいくから俺みたいな奴じゃなきゃすぐああなれんだろうな。食堂を出て宿舎までの渡り廊下に出ると、宿舎から出てきた飯出と鉢合わせた。

 

 「おう、清水」

 「・・・」

 「清水よ。つかぬことを聞くが、晴柳院を見なかったか?」

 「・・・知らん」

 「そうか。部屋は留守のようだったし・・・引き留めて済まなかったな」

 

 そう言うと飯出はさっさと山の方に歩いてった。俺がいちいち他の奴らの行動なんか把握してるとでも思ったのかあいつは。まあ、そんなことはどうでもいい、晩飯まで寝て過ごす予定に変わりはない。宿舎の引き戸を開けて部屋に戻ろうとすると、廊下の向こうに真っ白い服が見えた。何気なくそっちを見たら、そいつは小さく悲鳴をあげた。

 

 「ひあっ!?」

 「・・・いんじゃねえか」

 「あ、あ、あのぅ・・・今どなたかと会いました・・・?」

 「飯出」

 「はあ・・・ほ、ほんまですか・・・。あ、あの、うちがおったことは、飯出さんには・・・なな、内緒にしといてもらえます?」

 「・・・」

 

 何してんだこいつら。別に聞かれなきゃ言わねえし言ったらめんどくさそうだからどっちにしろ言わねえ。けどその約束をするのも後々めんどくせえことになりそうだからしねえ。黙って自分の部屋の方に歩いてったら、後ろからひっくり返った声が聞こえてきた。

 

 「よ、よろしくお願いしますぅ!」

 

 晴柳院に背を向けて廊下を曲がった。部屋のドアには相変わらず自分のドット絵と名前が書かれたプレートがかけられてる。ただの名札じゃねえってのが気になるし、それが廊下の両側に並んでんのはなんとなく気味が悪い。そんなんも寝ればまた忘れられるはずだ。俺は部屋に戻ってすぐベッドに寝転がろうとした。けど、テーブルの上に置かれたものが気になった。なんだこれは?紙と機械だな。紙は二つ折りになってて何か書いてあるっぽい。

 

 『ピンポンパンポ〜〜ン!オマエラ!モノクマから大事なお知らせがあります!至急、多目的ホールにお集まりください!至急!至急!』

 「・・・またあいつか」

 

 俺がそれに気付いたのを見計らったみたいにちょうど良く、あいつが全体放送で招集をかけた。これから何が起きるんだか。行かなきゃ行かないであいつの機嫌損ねるわけだし、俺たちにはこれに従う他の選択肢は初めからない。仕方ない、と言い聞かせて多目的ホールに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やあ清水クン、あの放送聞いた?」

 「聞かなきゃ来てねえだろ」

 「そりゃあもっとも!」

 

 多目的ホールに来てすぐに曽根崎が話しかけてきやがった。なんだってこいつは執拗に俺に絡んでくる。もう殴ってもいいよな?そろそろこいつの方が悪いよな?

 

 『はい!というわけで全員集合しましたね!』

 「ああ・・・また出てくるのですか・・・。悪霊退散悪霊退散」

 「今度は何の用かしら」

 「いきなり解放してくれたりしてな」

 

 最初にここに集まったときとは明らかに緊張感が違う。相変わらず張り詰めてはいるが、少しだけあの時よりも殺伐としてない。この数日の間に俺以外の奴らもここに慣れたらしい。

 腹太鼓みたいな奇天烈な音楽がホールに鳴ると、壇の後ろからモノクマがびょんと飛び出してきた。相変わらずにやにやした顔のまま俺たちを見下してやがる。ぶん殴ってやりたいところだがさすがに死にたくはない。

 

 「え〜、オマエラ、おはようございます!」

 「もう午後三時を過ぎましたよ」

 「うるさーい!ボクがおはようったらおはようなの!なんてったってアイドル・・・もといマスコット兼施設長なんだからね!」

 「さっさと用件を済ませろ」

 「ふゆう・・・まったくキミたちは冷たい奴らだよ。先生は悲しいです。やっぱりゆとり世代のキミたちはボクの方から手を差し出さないと動いちゃくれないんだね」

 「どういうことだ!また怪しげなこと考えてるんじゃねえだろうな!」

 「失敬クマー!ボクはただ、キミたちの部屋にささやかなプレゼントを贈っただけクマ」

 「プレゼント?」

 

 あのちっこい機械か。一昔前のゲーム機みたいに画面とボタンが何個かくらいのしょぼいもんだった。身に覚えがないと思ったらやっぱりこいつか。下手に触んなくてよかった。

 

 「この三日間・・・オマエラはべったべった馴れ合ったりひっついたりチチクリあったり・・・ヌルいにもほどがあるよ!オマエラ希望ヶ峰学園に帰りたいんじゃないの!?全然予定と違うよ!上手くいきすぎても退屈だけど、ちょっとは予定調和的になってよね!」

 「どういうことだ。何が言いたい」

 「平凡なシャケの切り身も粗塩というスパイスがあるだけで料亭の味に比肩するハーモニーを奏でるように、平凡な毎日も動機というスパイスによってスリルとショックとサスペンスに満ちた日々に大変身するんだよ!」

 「・・・動機?」

 「オマエラにとってはかな〜り大事な内容だから、みんな部屋に戻ったらチェックしておくように!後日テストするからね!ウソウソ!そんなめんどくさいことするわけないじゃ〜〜ん!それじゃ、楽しみにしてるよ!グッバイまた会う日まで!」

 

 わけのわかんねえことをぬかして、最後に捨て台詞を吐くとすぐにモノクマは落ちてった。後にはただ俺たちが立ち尽くしてるだけだ。全然わけがわかんねえ。動機ってなんだ?あの機械に何があるってんだ?意味が分かんねえから何もしないでいたら、いきなり誰かが多目的ホールを飛び出してった。

 

 「っ!」

 「わっ!?せ、晴柳院さん!?晴柳院さん!」

 「みこっちゃん!?み、みこっちゃん!?」

 「おい!晴柳院!待て!」

 

 出て行った奴の名前を叫びながら、飯出と有栖川が慌てて飛び出していった。出て行ったのはあのチビか。モノクマにビビってとかなら分かるが、なんで今なんだ?そんなに気になったのか?

 

 「なんだよあいつ・・・?」

 「あいつの言葉を間に受けたんでしょ。大丈夫よ。どうせウソなんだから」

 「いや、本当だ」

 

 まだほとんどの奴らが残ってる。静かな時に言ったから全員に聞こえてるはずだ。どいつもこいつも、曽根崎ですら、意外そうに俺の方を見てた。注目を浴びるのはともかく、説明がめんどくせえ。

 

 「待て清水。どこへ行くつもりだ」

 「・・・部屋に決まってんだろ」

 「なんのためにだ?冷静さを失って集団から離れるのは自殺行為だぞ」

 「あいつの言ってた動機ってのはたぶん本当だ。部屋に妙な機械があった」

 「マジかよ!?お、お前それ見たのか!?」

 「・・・」

 

 六浜に引き留められた。こいつをリーダーと認めた覚えはねえし、たとえ俺以外の奴らが認めてても俺が従う義務はない。笹戸や曽根崎と馴れ合ってたせいで忘れてたが、こいつらは所詮俺とは違う。”超高校級”の奴らは、何の変哲もない高校生の俺を見下して、優越感に浸るための道具としか見てない。俺としたことが、危うくモノクマのせいでそれにすら気付かねえ馬鹿になるところだった。俺はそいつらに背を向けたまま、黙って首を横に振った。

 

 「でも・・・ドミトリーに戻って確認はした方がいいんじゃないかしら?」

 「そうだな。ウソならばよし、本当にその機械があっても見なければいいだけの話だ」

 「そ、そうじゃな!なにも奴の言う通りにする必要はない!」

 「・・・」

 

 果たしてそんなことができるのか。俺はともかく、こいつらは希望ヶ峰学園に帰りたいって想いが強いはずだ。だったらモノクマの与えたものが本当の動機になる可能性だって高い。どうせそんなことに気付いてもねえんだろう。俺はさっさと部屋に戻って、俺の機械を確認するまでだ。気になって仕方ねえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 部屋に戻るとやっぱりあの紙と機械が置いてあった。機械より先に畳まれた紙を広げると、きったねえ字がでかでかと書かれてた。読みづらいと思ったら上下逆か。ひっくり返すとその意味が通る。

 

 「・・・『清水家の日常風景』」

 

 なんだこのしょうもねえワイドショーのニュースタイトルみてえなのは。もしかしてこの機械にこめられてる動機のタイトルなのか?こんな風に自分の名前まで出されて、観ないわけにいかない。つうか最初っから観るつもりだ。俺は迷わず機械を手にとって、電源ボタンを押した。接続されてるイヤホンを耳に入れて音量調節する。

 

 最初に映ったのは俺の部屋だ。今俺がいるこの部屋じゃない、実家の部屋だ。相変わらず色気のねえ殺風景な部屋だ。けど俺にはそれでいい。物があって散らかるより百倍マシだ。次に廊下に出て隣の兄貴の部屋に入る。兄貴は趣味で下手くそなギターを弾いてた。俺の部屋よりは物に溢れてるその部屋で、兄貴はカメラを持ってる奴の方を見て軽く笑った。ふざけた顔すんな気持ち悪い。それから二階から一階に降りて居間に入る。そこでは親父がソファに座って新聞を読んでた。その背中だけ映して、カメラは次に、台所に立ってる母親を映した。

 

 っていうかなんだこれは。聞こえるのはカメラを持った奴が歩く足音だけ。家の中は特になんもおかしいとこはない。こんなんが動機?意味が分からん。適当な映像観させて時間無駄にさせやがって、ふざけんなあの野郎。と思ってたら、いきなり画面が乱れた。イヤホンから砂嵐の擦れる乾いた音が鳴り、画面は色を失って視界が一旦なくなってからまた同じ場所が映し出された。

 

 「・・・ん?」

 

 さっきとは何か違う、なんてレベルの違和感じゃなかった。映し出されてた台所にはやっぱり母親がいた。けどいつもと様子が違う。緑色のエプロンがお気に入りだったのに、なんで『真っ赤な』エプロンなんかしてるんだ?それになんでそんな場所で寝てるんだ?なんで腹に包丁なんか・・・。

 

 「・・・・・・死ん」

 

 自分の言葉を自分の口が遮った。目から入ってきた悪寒が脊髄を通って全身の末端まで行き渡った。いやな汗が額に滲んで、目の焦点が合わない。

 

 なんだこれは?わけがわからん。マジでどうなってる?なんで母親がこんな姿になってる?だって希望ヶ峰学園にいたころにはちょくちょく電話してた。こんなことがあったらすぐに分かる。分からないわけがない。

 

 次にカメラが振り返ると、テレビの正面のソファに親父が座ってた。だけど広げた新聞はもう読めないくらいに赤く濡れて、同じ液体に塗れた親父の頭は新聞が敷かれたテーブルに『落ちてた』。

 

 「んなっ!?」

 

 ウソ・・・・・・だろ・・・?こんなこと・・・ありえない・・・。なんで親父も母親も・・・こんなことになってる?なんなんだこれ?

 こみ上げてくるもんを抑える余裕なんてなくて、とっさにゴミ箱に吐いた。こんなもん観させられてこうならないわけがない。そんな俺になんてお構いなしとばかりに、カメラは廊下に出て二階へ上がっていった。映る廊下には赤い足跡が点々と残ってた。一階から二階に上がった足跡はあるが、降りてきた様子はない。カメラは迷うことなく兄貴の部屋に入ってった。

 

 「おい・・・いいかげんにしろ・・・・・・!」

 

 部屋に入ると兄貴はベッドで横になってた。怒りっぽくて真っ黒に日焼けした兄貴の赤黒い肌は真っ白に青ざめてて、赤い筋が口から垂れてた。首に巻き付いてんのは・・・ギターの弦だ。その表情は明らかに何も分かってないって面だ。体のあちこちをめちゃくちゃにひん曲げて、ぶっ壊れた人形みたいになってる。

 ウソだ・・・・・・ウソだウソだ・・・ウソだ・・・!!ウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだ!!!こんなもん信じねえ!!認めねえ!!なんでなんの説明もなくこんなことになってる!!まず説明をしろ!!状況を教えろ!!何が起きた!!!俺の家に何があった!!!

 

 「もういいやめろ・・・止めろ!!!」

 

 イヤホンを外して機械を握りつぶす勢いで掴んだ。ミシミシと音はたてるが全然映像は乱れない。俺は機械を掴んだままデタラメに腕を振った。別に運動神経が特別いいわけじゃねえが、これでぶっ壊れない機械はねえ。

 

 「もうやめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

 

 機械はガシャン、と音を立てて床に叩きつけられた。それなのに・・・なのになんで止まらねえ!!なんでまだ家の中が映ってる!!もう止めろ!!止めろ止めろ止めろ!!!止めろっつってんのが分かんねえのかこのポンコツがあっ!!!

 

 「はぁ・・・!はぁ・・・!」

 

 何度踏みつけて止まらない。何度叩きつけても壊れない。なんなんだこの機械は。カメラは兄貴の部屋を出て俺の部屋の前に来ている。足跡はそこに入ってって止まってる。だからなんだってんだ。こんなもんもう観る意味はない。でもなんで俺は・・・これを踏みつける足をどかしてる?なんで機械の前で膝をついて覗き込んでる?なんでこんなもんを観たいと思ってるんだ・・・!!

 

 「・・・・・・・・・はっ・・・・・・?」

 

 ゆっくり部屋のドアが開いてく。部屋の中が見えてくるにつれてまた画面は乱れて、どんどん暗くなってく。視界は悪くなる一方で、もうほとんど見えない中でドアは全開になった。

 殺風景な部屋には似つかわしくない、えらく目立つものが、ぶらりと部屋のど真ん中にぶら下がってる。かろうじて見える画面下に映ったのは、人の足だった。

 

 そこで映像は途切れ、代わりに映し出されたのは『続きはお帰りの後で!』の文字。それでようやく映像は止まった。俺は息切れをしながらその場でうずくまっていた。

 

 「ふざけんな・・・なんなんだいったい・・・!あの野郎・・・あの野郎があああっ!!!」

 

 俺は自分でも気付かないうちに部屋と飛び出して、多目的ホールに突っ走ってった。宿舎を飛び出してからホールまで何があったか覚えてないが、引き戸を開けて中に入ってからはとにかく怒鳴った。誰かいたような気もするが構うもんか。

 

 「モノクマァ!!!出てこいこのクソ野郎!!」

 「し、清水クン!?」

 「さっさと出てこい!!いつも呼ばなくたって出るくせに呼んでも来ねえとかふざけんじゃねえぞ!!出て来て説明しろ!!!あの映像はなんだあ!!!」

 『あ〜もう!うるさいなあ。ボクはいまお昼寝中だったんだってば』

 「知るか!!どこにいる!!いいから出てこい!!」

 「こっちこっち。足下ウォッチッチだよ」

 

 間抜けな声がまたホールに響くと、足下を軽く叩かれた。このままブッ蹴飛ばしてぶっ殺してやろうと思ったがそれじゃダメだ。あの映像がなんなのか分からずじまいになっちまう。

 

 「答えろ!!あの映像はなんだ!!答えろぉ!!!」

 「もう。そんなに怒鳴らなくても聞こえるってばあ。どう?気に入ってくれた?清水くんの動機は特に難しかったんだからね!他のみんなと違って希望ヶ峰学園にこだわらないんじゃあね!」

 「ふざけんな!!このクソ野郎・・・!!」

 「それ以上はダメだ清水!!何を観たかは分からんが、いまはこらえろ!!」

 「離せクソ!!」

 「そんなに死に急いでどうしたのさ?別にキミが死ぬのはいいんだけど、規則違反で死ぬなんてつまらないよねえ。飯出くんグッジョブ!」

 「黙れ・・・もう二度と姿を現すな」

 「あっそう。じゃあボクは痛い目みないうちにおさらばするよ。こっちこそ寝る邪魔されたくねーっての!ばいちゃ!」

 

 モノクマをぶん殴ろうとした俺の腕を飯出が止めた。こんな時でも冷静な判断ができるのか、こいつの方がいかれてる。こいつはあの映像を見なかったのか。さっさとモノクマを追い払ってから俺を抑え込んで、冷静にホールを見回した。

 

 「落ち着け清水。感情に任せて動いても奴の思う壺だ」

 「テメエなんかに何が分かる・・・触んじゃねえ」

 「あ、あんた飯出に助けられたの分かんないの!?この前同じことしてどうなったか忘れた!?」

 「・・・っ!」

 

 石川の言葉であの光景がフラッシュバックする。身体中を槍に固定されたあの恐怖、不気味に笑うモノクマの笑顔。俺は自分の体から力が抜けてくのを感じた。飯出は俺を離し、ホールにいる奴らに話しかけた。

 

 「お前たちもおそらく映像を観たのだろう。だからこそここにいるんだと思う。だが恐れるな!奴は俺たちの統率が乱れ、疑心暗鬼になることを狙っている!奴の術中にはまっては破滅の一途を辿るのみだ!」

 「・・・よくそんな冷静でいられるなテメエ」

 「俺だって奴を殴れるのならそうしたい。あんなもの見せられて・・・・・・だがこういう時だからこそ冷静に努めなければならない」

 「それが冒険家だとでも言いてえのか?俺は冒険家じゃねえ・・・冷静にいろなんて無理だ。テメエらみてえな”才能”なんてねえからなあ!!」

 「!」

 

 振り向きざまに裏拳を食らわそうとしたが、飯出は簡単に避けやがった。これも危険を察知してのことなのか。なんにせよこいつらと同じレベルのことを俺に求めるなんてのがそもそも間違ってやがる。なんで俺はこんなところにいるんだ。おかしいだろ。

 

 「清水クン落ち着きなよ・・・ボクだってあんなの・・・」

 「黙れ!!テメエら頭イカレてんのか!!あんな映像見せられてなんでそんな落ち着いてられる!!モノクマの思う壺だの疑心暗鬼だのそんなん分かってんだよ!!それがどうした!!焦って何が悪い!!パニクって何が悪い!!俺はテメエらみてえな”才能”なんてねえ!!普通の人間なんだよ!!」

 「いい加減にしろ!!!」

 

 俺が怒鳴り散らすと飯出が一喝した。そんな声に怯んだりしねえ、でも息切れして一回言葉が途切れたところで言われたからそこで音は止んだ。飯出は相変わらず冷静に、でも顔を真っ赤にしながら俺の両肩を掴んでた。しばらくそのままでいると、飯出は俺を放って背を向けた。

 

 「そこまで言うなら好きにすればいい。だがそのままではいずれお前自身が身を滅ぼす。気をつけろ」

 「・・・」

 「あの・・・清水クン・・・・・・」

 「いい、曽根崎。放っておけ」

 

 ホールに俺を残して、飯出は他の奴らを先導してそこを出て行った。後に残された俺は黙って肩で息をしてた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あいつには本当に気をつけた方がいい、絶対にそのうち誰かを傷付ける。あんな危険な奴、どうして今まで希望ヶ峰学園は退学処分にしなかったのかしら。

 

 「清水には気をつけよう。奴は精神が不安定だ」

 「ま、まってよ飯出くん・・・。清水くんは・・・彼は・・・」

 「なんだというのだ?あの動転っぷりであれが本音でないとでも?別に奴を否定したりはしない。だが今は危険であることは間違いない、何か違うか」

 「そ、それは・・・」

 

 笹戸は優しすぎるのよ、どうしてあんな奴のことを庇おうとするのかしら。だって、飯出の言う通りじゃない。あんな奴には近付かない方がいい。このままだったらそのうち本当に人を殺すわ。それよりも他の人がああならないためにしてあげないと。

 

 「晴柳院ちゃん、大丈夫かしら」

 「最初にモノクマに言われたときのことを考えると心配だな。俺が様子を見てくる、石川はこいつらと一緒に食堂に行っててくれ。アニーのコーヒーでも飲んで落ち着くとしよう」

 「そうね、分かったわ」

 

 やっぱり、飯出は頼りになるわ。六浜ちゃんと並んであたしたちのリーダーになってくれてる。あたしは曽根崎と笹戸、望月ちゃんと一緒に食堂に行った。やっぱりアニーはそこにいた。映像を観たのか分からないけど、いつもと変わらずにお気に入りのカップを揺らしてた。

 

 「あら、どうしたの?」

 「アニー、あたしたちの分のコーヒーを淹れてくれる?」

 「・・・あなたたちも観てしまったのね。オーケー。いまうんと甘いコーヒーを飲んで落ち着くのがいいわ」

 「ごめんね石川さん、アニーさん。僕は大丈夫。コーヒーはもらうけど、心配しなくても平気だよ」

 「清水翔を放置しておくべきなのだろうか」

 「いいのよ」

 

 あんな奴はどうにもならない。でも、あいつが何かしようとしてもあたしたちが避け続ければいい話。もし本当に人を殺そうとしても、近くに人がいなきゃ殺せやしないわ。そうやってやり過ごせばいい。それよりあたしは飯出と六浜ちゃんの陰から支えてあげなきゃ。みんながばらばらになるのは本当にまずい。だから、あの二人のリーダーに従うように、みんなを助けてあげなきゃ。それがいま、ここにいるあたしの使命なんだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さすがのボクもあの映像には肝を潰した。まさかあんなことが本当に・・・いや、あんなのモノクマのウソに決まってる。あり得ない。そう考えれば少しは気が楽になる。アニーさんが淹れてくれたコーヒーを飲んだ後、清水クンの様子を見に多目的ホールに行った。だけど彼はもうそこにはいなくて、部屋に戻ってるみたいだった。

 こんな時に彼のことをつけ回すことなんてできない。今の清水クンには休息が必要なんだ。でも部屋にこもるのもボクとしては落ち着かない。気晴らしに湖でも眺めに行こう。

 今朝も湖の畔を散歩しにきたけど、なんだか数時間前とは違う景色に見える。朝にはせっかく振り払った眠気をもう一度呼び覚ますように、一定のリズムで寄せては返す波の音が心地よく聞こえたのに。今はやけに荒々しく波が岸にぶつかって砕け散る音が目立った。桟橋にも湖畔の浜辺にも誰もいない、みんな部屋にこもってるのかな。誰かいないかと思ってテラスに行ってみたら、鳥木クンと屋良井クンと明尾サンがテーブルを囲んでた。

 

 「やあ、みんな」

 「お、四人目ゲット!こっち来いよ曽根崎!」

 「何やってんの?」

 「トランプです。マジック用のですが、普通に使えるものですので」

 「子供の頃にやって以来じゃったが、この年になっても案外面白いものじゃのう」

 「またそんな年寄りみたいなこと言って」

 

 みんなで大富豪をしてるみたいだ。ローカルルールの多いゲームだけどちゃんとできてるのかな。でもきっと、ここにいるみんな部屋にいても落ち着かないんだろうな。だからボクと同じようにここにいるんだよね。

 

 「意外にみんな大丈夫そうでよかったよ。清水クンや晴柳院サンが参っちゃってるみたいでさ」

 「あー、確かにその二人は豆腐メンタルだからなあ」

 「晴柳院の方は背負い込むタイプじゃからまだよしとして、清水は溜めて溜めて爆発するタイプじゃから面倒じゃなあ」

 「少しずつ発散させるしかないのでしょうか」

 「よーし、ここは”超高校級のセラピスト”と呼ばれたこの俺が・・・」

 「屋良井クン、この前は”超高校級のバスケ部”って言ってたよね?しかも全然バスケ上手くないし」

 「うるせー!」

 

 よかった、みんないつもの調子だ。明尾サンの言う通り、晴柳院サンはまだいい。でも清水クンは下手したら本当に・・・いや、良くないことばっかり考えるなんてボクらしくない。ポジティブに考えるんだ。清水クンはきっと部屋に閉じこもってる。基本的欲求が満たされない人間は荒れるって言うから、少し清水クンに甘いことをしてあげないと。

 

 「今日の晩ご飯の当番って誰だっけ?」

 「確かアニーさんでしたね」

 「それがどうしたんだよ」

 「いや、清水クンと晴柳院サンの好物でも作ってもらって、二人を元気づけた方がいいかなって思って」

 「なるほど!それは名案です・・・ところで、お二人の好物をご存知なのですか?」

 「それは・・・後で調べる!」

 「結局ノープランかい!」

 

 まあ、ボクの才能を持ってすれば好きな食べ物を調べるくらい朝飯前だし、それは追々でいいか。こんなことを清水クンの前で言ったらまた嫌な顔をされるから絶対に言わないけど。取りあえず清水クンの部屋にでも行ってみようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日起きた出来事は、俺たちにとってあまりに強烈過ぎた。激高する清水に閉じこもる晴柳院、言葉や態度に表していなくとも、奴らと同等にショックを受けた者は多いだろう。このままではいけない、モノクマの思う壺だ。

 

 「晴柳院!引きこもっていても何も解決しない!不安があるなら、俺に話してくれ!」

 「ご、ごめんなさい・・・!ごめんなさい・・・!」

 「ごめんでは分からんだろう。そんなに話しにくいことなのか?六浜を呼んでこようか」

 「も、もううちには構わんといてください・・・!心配してもらわんくても大丈夫ですから!」

 「ぬっ・・・!むぅん・・・」

 

 説得しようとドア越しに話しかけてみるが、晴柳院は部屋から出てこない。さすがにドアを隔てて大声で話し合うのは、今の精神状態では無理か。これ以上は逆効果だな。

 

 「有栖川もお手上げでは、今はそっとしておくべきか」

 

 一番仲の良い有栖川にも言えないとなるとよほどのことなのだろう。まさか既に映像を見てしまったのか?そうだとしたらまずい・・・のだろうか。そう言えばまだ部屋に戻ってなかった。

 

 「・・・いや、止めておこう」

 

 何が映されているかは知らないが、清水があれだけ興奮し、曽根崎や石川も気が滅入るようなものだったようだ。俺まで心を蝕まれては本当に分裂してしまう。だがどうすればいい?今、俺に一体何ができるのだ。

 

 「いてっ!」

 「っ!そ、曽根崎!すまん!」

 

 しまった、考え事に集中し過ぎた。自室に戻って映像を破棄しようと自然と足が向いていたのだろう。そしたら同じく廊下を歩いていた曽根崎とぶつかって転ばせてしまった。

 

 「いたた・・・い、飯出クンって結構重いんだね・・・インナーマッスルってやつかな」

 「すまん、不注意だった。そんなことより、怪我はないか?」

 「うん、大丈夫。ボクも気を付けるべきだったよ」

 

 こんな目立つ服を着た奴にも気付かないとは、我ながら俺の集中力は凄まじいようだな。

 

 「飯出クンが不注意なんて珍しいね。何かあったの?何かあったんでしょ?なになに?」

 「プライバシーの欠片も感じられんな・・・広報委員としてどうなんだそれは」

 「これが特ダネを掴むコツだよ!執こく粘ることこそインタビューの極意なりってね!」

 

 まさに、転んでもただでは起きない、というやつか。逞しいと素直に思えない性格をしているのはこいつの損な部分なのだろう。あまり心配を広げたくはないが・・・逃れられそうにもないな。

 

 「実は、晴柳院がだいぶ参っているようでな」

 「あ、やっぱり?」

 「話をすれば気楽になるとは言ったんだが、ドア越しに拒絶されてしまってな」

 「言っても女の子だし、男子には気が引けるんじゃない?」

 「いや、有栖川も手に負えないらしい」

 「なるほど・・・それは厄介だね」

 

 言葉では困ったようなことを言ってるが、その表情は頬の筋肉が緩み目尻が細く、いかにも、面白そうと思っている顔だ。他人事だが他人事とは言えんこの状況を軽んじているとしか思えん。まったく。

 

 「どうしたものかと思ってな・・・さながら天照大神だな」

 「似合いそうだよね、晴柳院サン」

 「これを聞いたからにはお前にも考えてもらうぞ曽根崎。どうしたら晴柳院が元気になるかを!」

 「清水クンは?っていうか、晴柳院サン限定なの?初恋なの?」

 「・・・晴柳院もとい、落ち込んでいる奴を元気にさせる方法をだ!!ペンを止めろ!!」

 

 俺としたことが、少し考えを狭めてしまっていたようだ。そう言えば清水も同様に参っていたな。奴と最も関わりのある人間と言えばこいつだ。曽根崎の案ならばあるいは、晴柳院、もとい他の奴にも通じるものがあるかもしれない。

 

 「そうだなあ、ちょうどボク、今から清水クンの部屋に行こうとしてたところなんだ。好物でもきこうと思ってね」

 「好物?」

 「そ、やっぱり誰でもいつでも食欲には従順でしょ。だから清水クンの好物きいて、アニーサンに作ってもらおうと思って」

 「それだ!!」

 

 思わず俺は手を叩いて大声を出してしまった。なるほど、食べ物とは思い浮かばなかった。子供のような案だが、実はそうしたシンプルなことの方が効果的なのかも知れない。とにもかくにも、まだ夕飯まで時間がある。アニーに言えば、いや、ここは俺自身が腕を振るってやるしかあるまい!

 

 「あー、びっくりした。廊下にこだましてるよ」

 「曽根崎、晴柳院・・・たちの好物を調査することは可能か?」

 「え?うん、できるよ。まあボクにかかれば好物どころか勝負下着まで」

 「それは実に興味深いな!だがそれは後々聞くことにしよう!」

 「(やっべ、冗談なのに)」

 「よーし、曽根崎よ。お前に重要なミッションを与えよう。二人の好物をきいてくるんだ!」

 「う、うん・・・っていうか元からそのつもりだったんだけど・・・」

 「よしよし。では頼んだぞ。俺はキッチンにいるから、調べたら教えにきてくれ」

 「うん、分かった。でも飯出クンって料理できるの?」

 「アニーはできるだろう!」

 

 何を注文されるか分からんから自信は七割程度だが、それでもこの案には乗るしかない!そう俺の冒険家としての直感が告げているのだ!ここは曽根崎に任せ、俺は俺のやるべきことをやるのだ!

 こういう次第で、俺は夕飯の手伝いをすることにした。時刻は午後四時過ぎ。今からならまだ融通が利くだろう。曽根崎の背中をバンと叩いて送り出し、俺は食堂の引き戸を開けた。まず目に飛び込んで来たのは、長テーブルに並べられたおびただしい魚たちだった。テーブルの左端で既に卸された魚の切り身が、どこぞの屋敷にでも飾ってありそうな金属の巨大な皿に並べられていく。

 

 「な・・・こ、これは・・・」

 「うん?あ、飯出くん。どうしたの?」

 「笹戸か。これは一体なんだ?」

 「お刺身。活け作りは可哀想でしょ」

 「いや、気になったのはそこではないのだが」

 

 生臭い臭いが立ちこめる食堂で、大量の魚の横で包丁を手にする笹戸はなんとも異様に思えた。普段の大人しい姿とは違って妙にテキパキと動いている。一匹を捌くのに一分とかかっていないのではないか?だがその表情はどことなく哀愁が漂っていた。次の魚をまな板に乗せるたびに、いちいち包丁を置いて手を止めている。

 

 「ちゃんと残さずいただきます。生まれてきてくれて、その身を僕に委ねてくれてありがとう」

 「何をしているんだ?」

 「供養だよ、晴柳院さんに教わったんだ。魚捌くのは得意なんだけど、やっぱり命だから大切にしないといけないんだ」

 「今日の料理当番はアニーではなかったのか?」

 「僕も手伝おうと思って。部屋に一人でいると・・・なんか落ち着かないし。釣りって気分でもないからさ」

 「まったく、他の男子も見習って欲しいわよ」

 

 奥から、うんざりしたような、笹戸を褒めるような声色で言ったのは、石川だった。こちらも手際よく包丁を動かしているが、刻んでいるのは野菜だった。魚に比べると実に彩りも飾り付けも華やかで、さすがは女子だと感心する。

 

 「石川も手伝いか?」

 「そ。アニーだけじゃ大変だし、あたしも手伝ってもらったから。あんたは何?」

 「俺も料理を手伝おうと思ったのだが、先を越されてしまったな」

 「アニーならキッチンよ。でもあそこ狭いし、あんまり人が多いってのもキツいかも」

 

 背を向けたまま石川が親指でキッチンを指した。ここのキッチンは、せいぜい二人ぐらいしか入らない広さだ。設備も食料も整っているが、そのせいで人が入らないとはなんとも本末転倒な設計だ。それにしても、刺身にサラダとはずいぶんと低カロリーなのだな。

 

 「笹戸が手伝ってくれて助かってんのよ。刺身なんてアニーにはできないし、あたし魚触るの嫌だし」

 「役に立てたなら嬉しいよ。それにしてもすごいよね、これ見てよ!大きなふぐ!」

 「ふ、ふぐは大丈夫なのか?」

 「免許あるから大丈夫!おいしいよ!」

 

 あまり危険な綱渡りはしたくないが、笹戸が大丈夫と言うのなら大丈夫なのだろう。よく見ると牡蠣もある。これらのリスキーな食材を平気で扱えるのはさすが”超高校級の釣り人”と言ったところか。いや、感心ばかりしていられない。俺も一緒にここで戦わなければ!石川に言われた通り、キッチンに入るとアニーがドデカい鍋で何かを煮込んでいた。俺に気付いて勧めてきたコーヒーを丁重に断り、俺の考えを伝えた。

 

 「そういうわけだ。俺に何か手伝えることはないか、アニー」

 「クッキングはできるのかしら?」

 「野草と魚ならある程度は鍛えた。肉はあまり扱わないが、味付けには自信があるぞ」

 「good!」

 

 冒険の間はレトルトや乾パン類などで食いつなぎ、必要になれば現地調達もしていたが、生憎それほどの技量は俺にはない。”超高校級の料理人”でもいれば別だが、俺のできる料理となるとそれほどレパートリーはないだろう。

 

 「今日はビュッフェにしようと思うの。色んなものを作るから、カナタとユーマも手伝いに来てくれたのよ」

 

 なるほど。やけにメニューに統一性がないと思ったらそういうことか。ビュッフェならば好物はなくとも苦手な物ばかりでもあるまい。

 

 「では俺は何をしようか」

 「ワタシはスープを作ってるから、ジョージはお肉を使って・・・ポトフなんてどうかしら」

 「汁物ばかりだなそれは・・・揚げ物ならなんとかなりそうだから、クッキングシートだけどこにあるか教えてくれ」

 「あらそう」

 

 唐揚げでも串カツでも天ぷらでも、揚げ物なら調理法も知っている。揚げ物が嫌いな男子などいないだろう、女子とて然り!早速俺は調理に取りかかった。まずは肉の下ごしらえからだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『コロシアイ合宿生活』

生き残り人数:残り16人

 

  清水翔   六浜童琉   晴柳院命     明尾奈美

 

  望月藍   石川彼方  曽根崎弥一郎    笹戸優真

 

 有栖川薔薇  穂谷円加   飯出条治   古部来竜馬

 

 屋良井照矢  鳥木平助   滝山大王  アンジェリーナ




さ、動機が発表になりましたね。清水の動機を考えるのは割と本当に苦労しました。だって『希望ヶ峰学園に戻りたい』って思ってないんだもん。そんな奴に『脱出するために人を殺す』なんて極まったことさせるにはどうしたらいいか、やっぱ家族ですよね。家族に手ぇ出されたら誰でも動揺しますよね
ちなみに他の人の動機は考えてません。(一部を除いて)
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