魔法秀吉 ひでよし!   作:無津伊

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どうも無津衣 佑と申します。
この作品は二作目ですが気合いを入れて書いていきたいです。


ぬりかべあらわる!

「……さて、そろそろ頃合いかね高橋先生?…………いや、ヨーコと呼んだほうがいいかい?……」

「……はい、ヨーコと呼んでいただければ嬉しいですカヲール様」

 

文月学園の学園長室では藤堂カヲルこと『魔王カヲール』と高橋洋子ーーーー『魔王の側近ヨーコ』が話していた。

 

「この下界に来てはや数年……カヲール様の手下たちは下界の環境にもなれて本来のチカラを出せるようになってきています」

「……下界には魔力が全然ないからねぇ。そのせいでここに来てすぐには何も出来なかったが……今はちがうだろうね……それならまずは手始めにアレに町を襲わせてみるかい」

「わかりました」

 

そう言ってヨーコが(うやうや)しくお辞儀をした。

 

 

……この時彼女らは気づいていなかった……

 

「くっ!……ついにババァ長…………じゃなくて魔王達が動き始めたか……」

 

……学園長室のドアに張り付き魔王達の話をこっそりと聞いていた少年(バカ)に……

 

「こうなったら……『学園妖精アキヒサ』の名に懸けてこの文月町を守って見せる!早く秀吉の所に行かないと!(ダッ)」

 

そう言って吉井明久ーーーーまたの名を『学園妖精アキヒサ』は文月学園を後にして文月町に向かって走って行った……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……『学園妖精アキヒサ』ってネーミングセンス無さすぎるような気が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

「ふぅー、今日も疲れたのぉー」

 

部活が終わって帰宅途中の木下秀吉はぐっと背伸びをした。

今秀吉が歩いている文月町は、郊外にある文月学園から比較的近く発達した町だ。その証拠に高層ビルが点々と建っており大型のショッピングセンターが町の真ん中にある。

「最近は部活が忙しくて明久達と一緒に帰っておらぬのぉ……やはり一人で帰るのはちと寂しいものじゃ……」

 

秀吉はそう呟いてからはぁと溜め息をついた。

……と、その時

 

ーーーードゴオォォンッッ!ーーーー

 

文月町が大音響に包まれた。

 

「むっ!?なんじゃ今の音は!」

 

秀吉はその音がした方向を慌てて見る。

そしてそこには……

 

 

 

 

 

巨大なぬりかべ(妖怪で有名なアレ)が立っていた。しかも何故かポニーテールだ。

 

 

 

 

 

「(なんじゃあれは!?ーーーーってこの御時世にぬりかべ!?普通そこは怪獣とかドラゴンとか謎の宇宙生物が出てくるとこじゃろ!それにポニーテール!?ぬりかべがポニーテールって斬新な組み合わせじゃの!?大体あれは島田じゃないかの!?)」

 

秀吉は心の中でツッコんだ。激しくツッコんだ。ツッコミは明久達のお陰で鍛え上げられているためお手のものだ。

 

『きゃあぁ!?なんなのあれは!』

『と、とりあえず逃げろ!』

『怖いよぉー!』

 

人々はぬりかべを見るなりなんなり彼女(?)がいる反対方向に逃げ始めた。

 

「クックックッ逃げろ逃げろ!お前たちの悲鳴こそが我が楽しみよ!わぁっはっはっはっ!」

 

ぬりかべが時代劇に出てくる悪役のようなセリフを叫んでいる。

…………何故だろう?ぬりかべに死亡フラグが立っているような気がする。

 

「……まぁ此処にいると危ないじゃろうし……ワシも取り敢えず逃げるかの」

 

ぬりかべの近くにいては危険だと察知した秀吉は回れ右をして逃げ惑う人々と一緒に走りだした。後ろからドガァン!と大きな音がしたが気にせずに走る。

 

「(……何故島田が巨大ぬりかべになっているのかの?…………此処では召喚獣は召喚できないはずじゃし……まず召喚獣があんなに巨大な訳がないしの……むぅ、謎じゃ……)」

 

秀吉は走りながらそんなことを考えていた。

……ってか意外と冷静だなオイ。

秀吉は走った。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければなら…………じゃなくて取り敢えず走った。走りに走りまくった。

……と、そこにーーーー

 

「あ!そこの女の子!話があるんだけど!」

 

ーーーー後ろから声をかけられた。その声は明らかに自分を呼んでいると分かっていた秀吉だが……

 

「…………(speed up!)」

「ちょ、ちょっとぉ!?なんで止まらないの!?ーーーーってスピードアップしてるし!」

 

その声を無視して走り続けた(+α加速)。

……秀吉は自分を呼んだ人物を知っていたにもかかわらず走った。なぜ知っていたかと言うと学校でいつも聞いている馴染みの声だったからだ。……なら何故止まらなかったのか?……理由は簡単だ……

 

「…………(ピタッ)」

「はぁはぁ……やっと止まってくれたよ……」

 

秀吉は声をかけてきた人物に背中を向けたままいきなり止まった。

……その理由は……

 

「だから明久よ!ワシは女じゃなくて男だとーーーー…………はぁ!?…………」

 

振り返りながら彼はその理由を…………最後まで言えなかった。

 

「え?どしたの?口を開けてぼんやりとして?そんなに僕が不細工だった?」

 

いや違う。別に不細工じゃーーーー……不細工かもしれないが(←ヒドイ)、驚いたのはそこではない。

 

「……な……なんで……なのじゃ……?……」

「?」

 

秀吉は震えた声で言葉を繋いでいき…………そして言った。

 

 

 

 

「あ、明久!お主は何故ゆえその様な格好をしておるのじゃ!?」

「……へ?……」

 

 

 

 

……そこには明久……ではなく耳と尻尾が生え学ランを着こなしさらには羽が生えている妖精サイズのとてつもなくシュールな格好の明久(らしき生き物)が浮遊していた……

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

《次回予告!》

「突如文月町に現れたぬりかべ。取り敢えずワシは逃げたのじゃがその先にいたのはシュールな格好をした明久だったのじゃ!はたしてぬりかべとシュールな明久の正体は!?

次回、『学園妖精アキヒサと魔法の腕輪』

皆の衆!また見るのじゃぞ!」

 




いかがでしたか?
これからも頑張って書いていくのでよろしくお願いします。
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