LEGEND DAYS   作:ひゃっほー

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9話 パスティヤージュ公国

アーサーが会談に戻り滞りなく会談は進んだ。

待っていてくれた皆んなは何も聞かずに笑顔で迎えてくれた。

 

アーサーはそんな皆んなをみて気持ちがあったかくなる。

 

( 本当にいい人達だなー)

 

するとミルヒオーレが手を叩いて

 

「とりあえず、ちゃっちゃと終わらせちゃいましょうか」

 

そう言って会談を進めた。

 

まずアーサーは勇者ではなくレオ直属の部下としてガレットに正式に迎え、永住をする事になった。

それをいった時は全員驚いていたが、ガレットの人達は快く迎えてくた。

そしてこの結果勇者の枠が空いてしまうのだが……

 

ナナミがそれを引き受ける事になった。

ナナミ曰く、昨日の『戦』からうずうずしていて、でたかったそうだ。

実力の方もシンクの師匠ということで問題ない。

(まあ元々はナナミが勇者として召喚されるはずだったのだからこれが一番いい。それに人柄的にも僕よりナナミのほうが勇者という感じだ)

 

「やったー!! レオ様、アーサーさん、ビオレさん!! これからよろしくお願いします!」

 

「ああ、こちらこそよろしく頼むぞ。ナナミ」

 

レオは二つ返事で答える。

 

「こちらこそよろしくねー! 勇者はやっぱりナナミちゃんに似合ってると思うよ」

 

綺麗な笑みを浮かべる。

 

アーサーの作り笑いではない笑顔をみたレオもビオレも嬉しそうに頷いた。

 

忘れていたようにミルヒオーレが言った。

 

「そういえば、レベッカさんはこのままビスコッティに滞在するという形でいいですか? 『戦』に参加するかどうかはレベッカさんに決めて頂ければいいですし……」

 

「はい。私はそれでいいです。色々な所も見てみたいし、姫様とももっと話したいから」

 

レベッカはミルヒオーレに抱きつく。

 

昨日の『戦』の最中に仲良くなったようだ。

 

(ミルヒオーレさんも優しいからな)

 

そして会談もお開きという時……上空に巨大な影が現れた。

 

「待つのじゃ〜!! ミルヒ姉、レオ姉〜!!」

 

その影がセルクルのようなものから降りると、こちらに勢いよく走ってきた。

 

それをみた2人は驚きながら答えた。

 

「クー様!」

 

「クーベル!」

 

2人の目の前に現れた女の子はリスみたいな容姿をしていた。ふわふわの尻尾がふるふる揺れている。

 

「ミルヒ姉、レオ姉、久しぶりなのじゃ〜。先ずはいきなりの来訪を謝罪するのじゃ」

 

クーベルは頭を下げて謝る。

 

「謝罪を受け入れよう、してクーベル。久しぶりじゃが、一体なんのようじゃ?」

 

レオが尋ねる。

 

クーベルは不満そうに頬を膨らませる。

 

「最近、ミルヒ姉とレオ姉がうちを仲間外れにして楽しそうな事をやっているから、文句をいいにきたのじゃ!!」

 

それを聞いたミルヒは苦笑いしながらクーベルの頭を撫でる。

 

「あははー、ごめんなさいクー様。私達も最近忙しくて……」

 

「すまんのクーベル。あまりミルヒを責めんでやってくれ」

 

レオも謝る。

 

それを聞いたクーベルはニヤッ笑う。

 

「なら、今度の『戦』興行はうちらパスティヤージュ公国も参戦させてもらうのじゃ!!」

 

クーベルは高らかに宣言した。

 

「いいですよ。ね? レオ様」

 

「……そうじゃな。三国合同の『戦』となればいつもより盛り上がるかもしれいんしの」

 

2人は肯定の意を示す。

 

(随分簡単に決めるんだなー。でもミルヒ姉とかレオ姉って呼んでるあたり、相当仲がいい関係みたいだな)

 

「やったのじゃ! ありがとなのじゃ〜! ミルヒ姉、レオ姉」

 

クーベルは物凄い喜んでいる。

 

「レオ閣下、其の方は?」

 

みんな聞きたっただろう質問を代表してアーサーが聞く。

 

それを聞いたクーベルはレオ閣下が答える前に自己紹介し た。

 

「忘れておったのじゃ! うちはパスティアージュ公国第一王女のクーベル・エッシュンバッハ・パスティヤージュというものじゃ、ミルヒ姉とレオ姉には妹のように可愛いがってもらってるのじゃ!」

 

(やっぱりお姫様なんだ……)

 

「僕はレオ閣下直属のアルトリウス・ペンドラゴンです。気軽にアーサーって呼んでね」

 

アーサーを皮切りにそれぞれ自己紹介をする。

 

レベッカに回ってきた時にクーベルが言った。

 

「ミルヒ姉、レオ姉! うちレベッカが欲しいのじゃ!!」

 

ええぇぇー!!

 

レベッカが大声をあげた。

 

「今の自己紹介で気づいのじゃが、ビスコッティもガレットも勇者がいるのじゃ! でもパスティヤージュにはいないのじゃ! レベッカは勇者になっていないのでパスティヤージュの勇者になってもらいたいのじゃ〜!」

 

クーベルの急な提案にみんな唖然としている。

 

「私はレベッカさんがいいのなら……」

 

「そうじゃな……レベッカが決めろ」

 

2人の領主はレベッカに判断を委ねる。

レベッカは少し考え混む。

 

「頼むのじゃ〜レベッカ! うちはレベッカに一目惚れしたのじゃ〜ビスコッティ、ガレットにも遊びに行っていいからお願いなのじゃ〜」

 

クーベルの押しにやられたのかレベッカは言った。

 

「わかりました! クー様可愛いし、私、パスティヤージュの勇者になります!」

 

クーベルは目を輝かせてレベッカに抱きついた。

 

「わーい! やったのじゃ! やったのじゃ!」

 

「よろしね? クー様!」

 

こうして3国に3人の勇者が揃った。

 

「では、またおいおい3国の興行については話会いましょう」

 

「だな……解決したと思ったらまた問題が増えたわ……」

 

「では、また来るのじゃ〜〜!!」

 

クーベルとレベッカそして空騎士のパスティヤージュ郡は空に飛び立っていった。

 

最後にミルヒオーレとレベッカが名残おしそうにしていたがまた会えるのでしばしのお別れをしていた。

 

アーサーはそんな中、飛び立っていく空騎士をみていた。

 

(空中戦を得意にしてるみたいだねー。僕も一応あれの態様を考えとかないと……)

 

 

パスティヤージュの突然の訪問には驚いたが、無事に会談は終わった。

 

ビスコッティからガレットに帰る。

 

帰りの帰路でナナミと会話しながら帰り、これからの楽しみに胸を踊らせるアーサーだった。

 

 

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