LEGEND DAYS   作:ひゃっほー

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5話 騎士王VS討魔の剣聖

金属同士のぶつかり合う音が辺りに響き渡る。

アーサーの剣とダルキアン卿の大太刀がぶつかり合う音だ。

何度目かの打ち合いでお互いに距離を取る。

 

『物凄い攻防だー!! 両者共剣速が速すぎて実況できませんね〜。しかし高次元の勝負が行われているのは分かります!! 勝利の女神はどちらに微笑むのかー!?』

 

「アーサー殿。腰の剣は使わないでござるか?」

 

ダルキアン卿はアーサーの腰に吊るされている黄金の長剣の事を指摘する。

 

「さあ?使うかどうかは分からないけど…使わせたいならやってみなよ」

 

アーサーは肩をすくめてそう言った。

 

「では……そうさせて貰うでござる」

 

ダルキアンは瞬くスピードでアーサーの懐に入ると、大太刀を横に振るう。

 

アーサーはそれを体勢を低くする事で躱すと、ダルキアンの胸に向かって神速の突きを放つ。

 

それを紙一重で捌くとダルキアンは上段から大太刀を振り下ろした。

アーサーが剣で受け止める。鍔迫り合いになる。

 

「大陸最強と言われるだけはあるね」

 

「アーサー殿もまだまだ余力があるように見えるでござる」

 

鍔迫り合いでアーサーを後方に押し込むダルキアンは背後に紋章を出現させる。

 

ゼロ距離での紋章剣

 

 

「烈空一文字!」

 

巨大な爆発が起こる。

 

「あぶないあぶない……」

 

アーサーは無傷だった。

 

「あの一瞬で防御の『紋章術』を発動したでござるか…しかしアーサー殿以外は無事ではないよにござる」

 

アーサーは手元の剣に視線を移す。

 

剣は真ん中から綺麗に折れていた。

 

「これは一本取られたねー」

 

アーサーはそう言って手元の剣を地面においた。

 

「じゃあ、お望み通り使ったあげるよ。この剣」

 

その瞬間空気がガラリと変わる。さっきまでの雰囲気とは比べものにならない威圧感を漂わせるアーサー。

 

黄金の長剣を引き抜く。

その神々しい出で立ちにダルキアンも感嘆していた。

 

「ここからが本当の勝負でござるな」

 

ダルキアンはそういうと大太刀を構え直す。

 

ビリビリと緊張が場を満たす。

 

両者は同時に動いた。

 

目にも止まらぬ速さで打ち出された幾つもの剣撃をお互い弾きあう。

その剣撃戦に勝利したのはアーサーだった。

剣の腕前に関してはアーサーが一枚上手のようだ。

 

ダルキアンの剣を上方に跳ね上げると、地面を砕く程の踏みで剣を袈裟斬りに振るう。

 

ダルキアンは咄嗟に大太刀を引き戻し、剣撃を受け止めるが、勢いを殺せずに数メートル程吹き飛ばされた。

 

それと同時にダルキアンの腕の防具が砕けちった。

袈裟斬りに紛れてもう一撃入れていたのだ。

 

「ふむ……今ので倒れないとなると大技勝負しかないねー」

 

アーサーはケラケラと笑うと黄金の長剣をくるりと回す。

 

「眠れる獅子を起こしてしまったにござるな…だが拙者もこのまま勝ちを譲る気はもうとうないでござる」

 

お互いの意見が一致して両者大技の態勢に入る。

 

アーサーは上段に黄金の長剣を構える。

周囲の大地から金色の光が浮かび上がり剣に集まっていく

 

その光景は神秘的で息をのむ程だ。

 

 

ダルキアンも自身最強の輝力武装《神狼滅牙》を発動する

その姿は上空の雲を突き破る程の巨大さだ。

凄まじい輝力が解放され余波で辺りが削れていく。

 

そしてお互いに必殺の一撃を振り下ろす。

 

「約束されし勝利の剣《エクスカリバー》!」

 

空間を歪める程の極大黄金の斬撃がダルキアンに解き放たれる。

 

「封魔断滅!!」

 

巨大な太刀が黄金の斬撃にぶつかる。

 

 

凄まじい爆発が起こり土煙りが巻き起こる。

 

 

煙が晴れ、お互いに姿が露わになる。

 

 

アーサーは防具が砕けて上半身裸になっていた。

金髪の髪が風に揺れる。その細くも鍛えあげられている筋肉が外気にさらされていた。

 

ダルキアンは全ての防具が砕けて裸になっており気絶していた。

 

誰が見ても勝敗は決していた。

あの大陸最強の騎士を破り勝利を手にしたのはアルトリウス・ペンドラゴンだ。

 

アーサーは気絶しているダルキアンに近づき布を掛けてやると、最強の盾の名前を呟いた。

 

「全て遠き理想卿《アヴァロン》」

 

金色の淡い輝きがアーサーとダルキアンを包み込み、擦り傷や汚れなどを綺麗に落としていた。

 

そして気絶していたダルキアンが目を覚ました。

 

「起きたみたいだね。ありがとう。ダルキアン卿との戦いはとっても楽しかったよ。またやろうね」

 

アーサーはダルキアンとの戦いに満足した様子だ。

 

「拙者も久しぶりに楽しい戦いをさせてもらったでござる〜。拙者こそまたお手合わせ願いたい」

 

それはダルキアンも一緒のようだった。

 

『なんと勝ったのはガレットの勇者アルトリウスだー!!

大陸最強の騎士を破りポイントをひっくり返したぞー!!

ですがまだ残り時間はあります! 皆さん最後まで諦めずに頑張って下さい!!』

 

 

こうして騎士王と討魔の剣聖の戦いは騎士王に軍配が上がり、幕を下ろした。

 

そしてアーサーの活躍によりガレットは大逆転勝利を収め圧倒的点差でこの『戦』に勝利した。

 

 

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