LEGEND DAYS   作:ひゃっほー

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6話 祝勝会

ガレットの大逆転劇で終了した今回の『戦』

今はその祝勝会と勇者帰還、召喚パーティーも兼ねて行われている。

 

パーティーは滞りなく進んでいる。

アーサーは現在パーティー用に用意してくれた黒の衣装に身を包み、ビスコッティの人達やガレットの人達に挨拶回りをしていた。

前の人生でこういったパーティーは慣れていたので問題はない。

そして今アーサーの目の前には壮絶な闘いを繰り広げた大陸最強の騎士ダルキアンとそのダルキアン率いる隠密部隊筆頭のユキカゼ・パネトーネがいた。

 

「あ、ダルキアン卿。先程はどーも」

 

「アーサー殿、どーもでござる〜。もうこの世界には慣れたでござるか?」

 

「そうだねー。わからないけど、楽しいよ。ここは…」

 

アーサーは遠い目をしながらそういった。

 

ダルキアンはアーサーの雰囲気をみて何かしら言いたげな表情だがそれを呑み込む。

 

たわいもない会話をしていると、それを横で見ていたユキカゼが話し掛けてきた。

 

「お館様、この方がガレットの勇者でござるか?」

 

黄色の髪に狐耳、可愛い顔をしているが物凄い胸が大きい。肩こり大変そうだな。

 

「そうでござるよ。この方がガレットの勇者であるアルトリウス・ペンドラゴン殿だ」

 

ダルキアンはユキカゼにアーサーを紹介する。

 

「どーも。僕のことはアーサーでいいよ。えーと……」

 

「これはこれは拙者はユキカゼ・パネトーネにござる」

 

「ユキカゼちゃんね。よろしく」

 

アーサーは綺麗な笑みを『作る』とそういった。

 

ちゃん付けで呼ばれて少し恥ずかしそうにするユキカゼ。

 

「ちゃん付けはやめて欲しいでござる」

 

「んーでも、ユキカゼちゃんの方がしっくりくるから」

 

「もうなんでもいいでござる〜」

 

ユキカゼはむ〜と唸っていたがアーサーの顔をみて諦めたように返事をした。

 

そんな様子をみてダルキアン卿と笑っていると、レオ閣下がこちらに歩みよってきた。

レオ閣下はダルキアン卿と何か話している。

 

「ではアーサー殿、拙者は行くでござるよ〜。拙者はユキカゼと風月庵というところにいるでござる。暇があったらいつでも訪ねてくるでござるよ〜」

 

「ありがと。僕もダルキアン卿とは色々話したいことがあるから今度訪問させてもらうよ」

 

お互いに挨拶を済ませる。

 

「ユキカゼちゃんもまたね」

 

アーサーはユキカゼにヒラヒラと手を振るとレオ閣下の所に向かう。

 

ユキカゼはどこか悲しそうな背中をみて昔の自分を思い出していたが、ダルキアンの呼ぶ声で慌てて我にかえり、その方向に走って行った。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「どうじゃ?」

 

唐突にレオがアーサーに尋ねる。

今は少し人気のないテラスに来ている。

 

 

「ん?このパーティー? 楽しいよ。みんないい人だし」

 

 

手持ちのワインみたいな物を呑みながらアーサーは遠くの景色を眺めている。

 

「それは良かった。だが……あらためて謝らせてくれ…すまん。勝手に呼び出してしまって更に『戦』でもお前に頼りっぱなしだった」

 

レオは頭を下げてアーサーに謝罪している。

そんなレオをアーサーは見て微笑む。

 

「一国の主がそんな簡単に頭を下げたら駄目だよ?それに僕は感謝してるんだ。詳しい話は長いから今度にするけど

僕はここみたいな、いい世界から来たわけじゃない。

でもここは皆んな仲良しだし、とってもいい所だ。間違えたとはいえ召喚して貰えた事にはとっても感謝してるんだ」

 

アーサーは今までで一番の笑顔を見せてレオに微笑む。

それをみたレオは顔を真っ赤にさせて慌てて応えた。

 

「そ、そうか……お前の気持ちは分かった。そう言って貰えると助かる。その…お礼ではないがアーサー。客人としてこの16日間は丁重に扱わせてくれ。それがせめてもの償いじゃ」

 

レオはアーサーの笑顔がとても綺麗だと思った。

そして何かあるという事も察しがついてる。アーサーは基本笑顔だが、どこか嘘のようにみえる。

 

「あー、その事なんだけど……僕、帰る所が無いんだ。そのできればなんだけど、ここに永住したいと思ってるんだけど……まあいいや。そこらへんは自分で何とかするよ」

 

アーサーの永住宣言を聞いて驚いているがレオは表情を元に戻して言った。

 

「アーサーお前は……まぁいい。お前が自分で話してくれる時を待つことにしよう。永住の件だがこちらも色々と考えておこう。好きなだけこの地にいるといい。よし、そろそろパーティーに戻るとしよう。せっかくの祝勝会に勇者がいないとなると面目がたたんからな」

 

「そうだね。今日はこのパーティーを楽しむ事にするよ。細かい事はおいおいね。それと……ありがとね。レオ」

 

アーサーは不意にレオっと呼び捨てにしてパーティー会場に戻っていった。

 

惚けるように固まったレオは今さっき呼び捨てにされた事を思い出して、頬を染めると振り払うかのようにアーサーの後に続いた。

 

 

 

 

 

 

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