知らない人しかいませんねすいません。
一つ大きな鳥がいた、その大きな身体大きな翼は力強く羽ばたく。ただ、一点を上げれば燃えているように身体は紅い。悠久の時をたった一匹で過ごす鳥は後ろめたい美しさをそして悲しげな目をしていた。あくるひあくるひも人々からは神と崇められそして何度も戦いを挑まれる。限りあるものが求めるものは永遠だが永遠が求めるものは限り、両者は相反して交わることの無い願い。
いつからか鳥は死という限りを感じなくなったのは、思い出せどもわからない。無から突然生まれたように覚えがない気がつけば一匹で過ごしている。群れてみたが自分を残して皆は死に家族というのも持ったがそれも死んだ、あれが最後の涙なのかと鑑賞に浸る。
ある日元いた世界を離れた、年月は力と言わんばかりに容易く他の世界に入れた。その世界は自分以外にも似て非なる者が元いた所より多い、人々はそれらを恐れおののき崇拝していた。自分も例外ではない、嫌だった。崇拝しても欲しくないそっとしておいて欲しい、と業火を纏いその身をそれらに誇示した。氷山の奥地に燃え盛る建物を作り上げひっそりと何物にも左右されない孤独をこの世界でも選んだ、何かが変わると思い元いた世界を捨てここに来たが変わらない。その瞳から光は消え閉じる。目の前に広がる暗い空間時の流れすら感じさせないそんな空間が好きだ。記憶も思い出も何も無いこの空間ずっと居たいだが叶わない事とわかっていたが瞳が開くという事はなかった、抵抗なのかはわからない。
いったい幾時流れたのか、何時も開けていないその瞳は開く、最初に刺激したのは陽の光である、いつも見て感じた光がここまで強いとは改めて関心していた。ただそれだけで終わりなのか、と残念に思うと入口に焦点を当てると。
そこには一人の黒い龍が居た。
不平を促すような顔でこちらを見ていた。背中の大剣や体から発する隠そうともしない力。『おい』と乱暴に声をかけられ『俺と契約しろ』などと言った。
『契約』この言葉を聞いたのはこれが初めてである。永い永い時を生きてなぜ耳にしなかった疑問すら湧いてくる。余興のつもりだった軽く嗜め追い返すつもりだった。
姿を改めて人間さしずめ女と呼ばれる姿になり衣服は適当に選んだ。紅と黒が織り交ざる派手だが自己の主張はしないようなドレス。髪は紅いのかと手に持ち確認する肌触りは過去に触った滑らかな布のようにドレスと同じ色で不自然に自然だった。『結構な美人だな』これから戦おうとする相手を見て黒い龍は言った。少し恥ずかしくも嬉しかった。こちらも返そう、そう思い相手をじっと見る。
漆黒の服、腰辺りまで紅い服に中は白い服と三重に重ねきている漆黒の服は前を閉めていない。顔を見てみると男とも女ともつかない顔。幼さは残るが完成されたかのように美しい、唇は薄紅に鼻はスッとしていた。見ていてとても飽きない。おとぎ話の可愛らしいか細い顔は少女のようだ、だが何かを持っているかのように鋭い顔は男であった。『アナタもなかなかよ』そう言った。人間になるとこんな声になるのかと人語も楽しいものだなと思っていた。『そりゃあ・・・どうも』ちょっと恥ずかしげに頬を赤くして礼を述べる。この時、えもいわれぬ楽しさがあった。生きていた中で一番と言ってもいいほどに。どこかでずっと続いて欲しいと願っていたこの願いが叶って欲しいと思った。だから余興に付き合った。でも叶わないと諦めていた。
『さて、やりますかなあ』軽いあくびの後目の色が変わる。先程までは白に黒い点の目だったが今は細い黒が真ん中に周りの白は紅に犯されそれは血のように鮮やかに完熟した果実のように色濃く、見とれてしまった。奥底の何かがその黒い龍に反応した。冷めた何かは火照り段々と段々と激しくなっていく。ここまで体が興奮したのは初めてかもしれない。
『先手はもらうぜッ!!』飛び掛り背中の大剣を振り抜く、ただ私は斬られた。炎が体を形成していると言っても過言ではない。虚空に残る斬撃は物体は捉えた、あくまでその形を切ったに過ぎない。黒い龍は渦に飲まれた。私は手をかざす、足元から天に届かんと炎が吹き荒れる。熱い、と使っている私ですら思うモノを一身に受けてしまった者はどうなるか、考えるだけでも嫌になる。天井にぶつかり少し天井を溶かしながらも解いた。消し炭すら残ってはいない、せめてあの顔でもと思うがそれすらも叶わないと思っていた。
『切れたと思ったらこれか』ふと聞こえる声に驚きを隠せない。全身から煙が立ち上がる黒い龍。大剣で防いだにしても不可解に無傷で不調もない。疑問と同時に安堵した。疑問はすぐに解決した。右腕から紅黒い霧が少し溢れていることを。魔のモノの類かあるいわと説明がつく。『これのことか?単なる魔力だ』顔は口以上に語るのかあっさり答えてくれた。確か杖を持った者が昔に挑みに来た人間の中に居た。邪魔だったから一瞬で焼き払ったがあやつのモノとは違うのかとまた疑問が湧いてきた。刹那の静止から私の頬をかすめた大剣、大きな剣で貫こうとしたのだろうかお互いに近い位置にいた。掠めた頬からはツー、と血が流れた。流動し捉えきらない炎の身からなぜ血が流れるか。無意識の内に顔を逸らしていた、死にそれ程臆しているわけでないのに何故なのか。頬が切れたのは魔力とやらが関係しているのだろうと拳を腹に叩き入れた。人なぞ吹き飛ばすのは容易い、吹き飛ばされている間まるで重さを感じさせない様に体が縦に回る。ふわっとして地に足を付けた重さがないように。叩き入れた時から感触は布のように柔らかかった、私がさっき斬撃を受けたときのように形は捉えたが傷すら追わせられない。
『・・・華奢に見えた体からは想像もつかない力だな』生きている年数が違うのだから舐めないで欲しい。ただ、黒い龍の目は何かを宿していた、私は嫉妬していた。年がいにもなく私が持っていないものを幾時モノに興味の無い私が欲してしまうものを黒い龍は待っているように思えた。そして自分が問を出してきた。
『なぜ、自分から欲して手に入れなかったのか』根本的に私は変わる事を願っていたが自身では何もしなかった、ということが答えだ。納得はしない。一つの疑問が新たに湧いた。
『あの人間は一体どんな道を歩きソレを持っているのか』・・・・・・ わからない。 私は彼ではない価値観や持つ知識ましてや力さえ私と彼では天地の差がある。私が上で彼は下、わからない、なぜ彼はソレを持っているか。
『ジリ貧は嫌いなんだがなあ』大きな衝撃が顎を打ち抜き内部は槍が貫いたかの様に衝撃が押し通る。走れば数十秒ともかかる距離をものの刹那で移動し私の顎に手のひらを叩き込んだ。多少距離は空いたが私の後ろには壁がある。前言撤回しなければならない、見た目とは裏腹に実力は上。
『やっぱ、女性を殴るのは気が引ける』戯言をッ・・・気が引けると言う割にはかなり全力を出していた様だった。『・・・・・そちらこそ、子供と思って舐めていましたよ』切れた唇から垂れる血を手で拭う、過去に斬られて血を出したことはある、その都度焼いていたがまさか素手でこうなろうとは考えていなかった。武器に対する知識はあるが素手に対する知識はない、彼はその面に関して私よりも上か・・・・・。爆炎を放出する。有り余る力は周囲を焼き払い黒い龍にまで迫る。大剣の切っ先を地面にそっと付け、体躯を使い回転して振り抜く。迫る爆炎はまるで見えない何かに扇がれたかのように一旦止まり消えた。その瞬間を逃すわけはない、振り抜いた大剣の余力を右手で相殺している間は無防備である。眼前までに迫る顔に見とれてしまう。あっさりと決着は着いた。たった一撃で。『かはッ・・・』その声はあどけない、とても脆い。腹にめり込んだ脚から爆炎を球体状に形成し体ごとソレを蹴り飛ばした。黒い龍は壁に受け止められ、球体は爆発しそうに腫れ上がる。頬に何かが垂れる感覚があった、血ではない。これが涙なのか。私の中の何かが張り裂けそうだった、彼を殺してはいけないと何かが私に呟く。球体は徐々に絞み私の元に帰ってくる。来ていた衣服、皮膚は焼けただれていた。弱々しくもはっきりと口から空気を吸い吐いている。
『・・・・・』また目を見る、体がこうなろうともこの後どうなっても変わらない反逆の眼差し。何が彼をここまでさせるのか、知りたくなった。
『なぜ、アナタはそこまでするの?』聞きたいという興味から投げてた問。微かに声を上げた。
『……なぜって……悲しそうだったからかな……ッツ』
『……悲しそう?』
今日あったばっかりの人間にこんなことを言われるとは・・・・・
『ここに来たときッ……から、わかっていた……熱く感じない炎……そして諦めたかのなうなその目を見てたら……な』
心を見透かされているように彼は私に言った。目が覚めたようにハッと何かが私の中を突き抜ける。奥底からは栓が抜けたかのように溢れ出す感情。
『……泣いてると……せっかくの綺麗な顔が台無しだッ……』小さな呼吸は風前の灯の様に、急がなければ彼は死ぬだろう。だが口は先走り後に聞けることを聞いていた。
『・・・死ぬのは怖くないのか?』
彼は即答した、口からあふれる血は言葉の通り道の邪魔をしていたが激しく溢れた。
『怖いさ……でもな……生きたまま死んでいるのが見ていて一番たまらなく辛い……死ぬことよりもな……お前はそうだっだ……が今は違う……』
抑えきれない涙はやがて音を立てて落ちるまでに流れる、私は私がわからなくなった。苦しい、苦しくてたまらない、目を閉じ暗闇に安息を求めるも何も見えない何かが覆っているように苦しさは増していく。すると彼は私に向かい笑を作り弱々しい声で私に言った。
『……泣くなよ……お前はお前……俺は……俺…………それ……以下でも………それ以上でもない…………』
暗闇に一筋の光が射し込む、暖かく優しく私を包んでくれるそんな光が。手を伸ばした掴みたくて仕方がない、あれを掴まなければ私はまた死んだ様に生きてしまう。それを気づかせてくれた彼を手放してはいけないと。
『我、不死鳥の名の元に契約の誓いを立てん』名などない、人間が私を見て叫んでいた名を借りる。業火を集結させ解放する、私の背後には本来の姿が、豪炎すら涼しく思えよう加減すら忘れるくらいに私は今までにない焦りを感じていた。彼の呼吸が止まる、そして契約は完了した。
『………………ありがとう……私は…………』流した涙は豪炎の中を進み落ちる。
月明かりに晒される都会、その都会でも一番高くそびえ立つビルに漆黒のコートをなびかせる人影が立っていた。
『不死鳥、聞こえているか?』
『・・・・・なんでしょうか』
『返事がないから心配したが、考え事か?』
『ええ・・・・・随分と懐かしい事を思い出していました』
『そうか・・・・・てかなんで俺と契約したんだ?未だにそれがわからん』
『ふふ・・・教えてと言っても教えませんよ、乙女の秘密とやらです』
『そうですか、ってま〜た敵さんが来たな力を貸してくれ』
『はい』
『・・・・・・いつもありがとうな』
『突然どうしたんです?いつもはボロ雑巾の様に使うくせに』
『お礼だってたまには言うさ、ほいほい仕事だ仕事』
こちらこそありがとう、私を生き返らせてくれて・・・
『我が身に纏え!!不死鳥!!!』
豪炎が身を包み上げ晴れると、深紅の装甲に身を包み変わりコートを着ているかのように腰から脚にかけて覆う布、緑に光るツインアイは生ける優しさと厳しさを物語る。
そして、不死鳥は羽ばたく。
はい、何がしたいかよくわかりませんね。
どんな方向に持っていくか考えなしに書くとこうなります。
でも、考えて書くと悩み過ぎて書けなくなります。苦手なのでしょうかね
ここで作品を投稿されている皆様はどういうふうに書いているか気になります。
誤字などがこざいましたらご指摘していただけるとありがたいです。