《火星の地球人》だった男のインフィニット・ストラトス   作:匿田 名作

11 / 24
ついに、あの二人が来ましたね!
いよいよ新たな転入生を交えたストーリーがスタートできます。

では、どうぞ!


mvt.2 三人目と復讐者

時刻は六時過ぎ。

僕は帰ってきた寮の自室でベットに寝転がっていた。

なんだか気だるくてぼーっと横のベットを見てみる。

織斑は部屋調整されたと聞いているが、僕のほうはまだ調整されていない。

この間山田先生に理由を聞いてみたら、

 

『ここだけの話、今度男の子の転入生が入ってくるんです。

 で、でも一人だけなのでひとまず仮という形で織斑君のほうが男同士の相部屋になるんです。

 ・・・な、納得していただけたでしょうか?』

 

だそうだ。

しばらくは清香と相部屋なんじゃないだろうか?

・・・そういえばそろそろ学年別トーナメントがあるって聞いたけどいつだったかな?

まぁそんなことはどうでもいいや・・・とりあえず今は・・・寝よう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝

 

「ねぇ、聞いた?」

 

「聞いた聞いた!」

 

「え、何の話?」

 

「だからぁ、織斑君とスレイン君のはなしよ」

 

「いい話?悪い話?」

 

「そりゃもう、最上級にいい話!」

 

「聞く聞く!」

 

「まぁ落ち着きなさい。いい?女子だけの話だからね?

 実はね、今月の学年別トーナメントで優勝すると織斑君かスレイン君と付き合えるんだって!」

 

「えー!?それほんと!?ついに私にも織斑君が振り向いてくれるかも!?」

 

「私はスレイン君がいいなぁ~!あの貴公子のような美しい微笑みをわがものに!!

 あぁ~実にいい話ですなぁ!」

 

いつもの食堂が今日はやけに騒がしい。

どんな内容を話してるかは遠くて聞こえないが・・・

 

「なぁ、スレイン。あそこのテーブルやけに騒がしくないか?」

 

激しく同意だ

 

「なにかいい話題でもあったんじゃないか?

 それに女性だけの特有の噂話だとか・・・」

 

「あぁ、なるほど・・・

 で、さっきから俺とかスレインの名前が聞こえるんだが・・・」

 

「・・・・・・気にするな」

 

そう、どうやら女子たちの騒ぎの原因は僕らにあるというのだ。

何かやらかした覚えもなし。

あ・・・・・・

 

「織斑、おまえまた何かやらかしたろ?」

 

「うぇえ!?俺!?」

 

またそれで僕が巻き込まれたとかそういう話だろう。

大体あってるあたりがなんかいやだ

 

「お前昨日何かやらかさなかったか?」

 

「え?別に俺はなにm――――――」

 

「おい」

 

やっぱりこいつのせいか。

とりあえず女子たちに話を聞いてみよう。

 

「あーーーっ!スレイン君と織斑君だ!」

 

「え!?嘘!どこどこ!?」

 

「ねぇねぇ、あの噂ってほんt――――もがっ!」

 

例の集団に近づいてみたら女子がこっちになだれ込んできた。

噂って、――――あぁこいつのせいで・・・

 

「い、いや、なんでもないから。あはは・・・

――――――バカ!秘密って言ったでしょうが!」

 

「いやでも本人だし・・・・・・」

 

一人が僕の前に立って通せんぼ、その陰で何やら二人が小声でぼそぼそとしゃべっている。

噂とか秘密とか、全部僕に聞こえてるんだけども・・・

・・・どうせなら織斑を餌にして切り抜けるか。

 

「ここだけの話、僕は了承してないけど織斑は本人公認らしいぞ?」

 

ここで織斑だけ出しにして僕は危機を切り抜ける。

うん。我ながらいい作戦だと思う。

 

「えぇえ!?聞こえてたの!?って、公認!!!?」

 

「それじゃあ僕はこの辺で・・・」

 

面倒事は早めに切り抜けるが吉。

織斑には悪いけど、僕は楽させてもらおう。

 

「なぁ、俺に隠し事してないか?」

 

「してないしてない・・・」

 

後ろで織斑が女子を問い詰めてるが気にしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では山田先生、HRを」

 

「は、はいっ」

 

連絡事項等々を言い終えた織斑先生が山田先生にバトンタッチする。

ちょうど眼鏡を拭いていたらしく、あわててかけなおす姿がわたわたと慌てている子犬のようd・・・おっと教師にそういうのは失礼だな。

 

「えぇっとですね、今日はなんと転校生を二名紹介します!」

 

「「「「えぇええええ!!?」」」」

 

いきなりの転校生紹介にクラス中が一気にざわつく。

僕は事前に知っていたから驚かなかったけど、もう一人来るのか。

この時期に転校ということはやっぱり代表候補性なんだろうけど。

っていうか普通一組に二人も集めないでしょ、と至極真っ当なことを考えていたら、教室のドアが開く。

 

「失礼します」

「・・・・・・」

 

クラスに入ってきた二人の転校生を見て、ざわめきがぴたりととまる。

それはそうか。

 

片方は男子だもんな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。どうぞよろしく」

 

転校生の一人、シャルルはにこやかな顔でそう告げて一礼する。

あっけにとられたのは僕以外の全員だった。

 

「お、男・・・・・・?」

 

誰かがそうつぶやく。

 

「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入を――――」

 

男子の割に華奢な体をしている。というのが僕の見解だった。

もっと言えば『こいつ男?』と疑いにかかるくらいだ。

でも、女装すると男に全然見えないという前例(僕)がいるかr――――

考えただけで吐き気が・・・

 

「きゃ・・・」

 

「はい?」

 

織斑が横で耳を塞ぐ。

あれ?なんかまたデジャヴ・・・

 

「きゃぁああああああああ!!!!」

「ぎゃぁああああああああ!!!?」

 

ソニックウェーブというやつか?割と冗談じゃない。

クラスの中心を起点にその歓喜の叫びはあっという間に伝播する。

うぅう、耳が痛い・・・

 

「男子!三人目の男子!」

「しかもうちのクラス!」

「スレイン君とは違った守りたくなる金髪少年!」

「地球に生まれてよかったぁああ!!!」

 

元気そうで何よりですね。

隣のクラスやほかの学年がのぞきたくても来れないのは恐らく他クラスもHR中だからだろう。

必死の思いで生徒を止めている教職員のみなさん。お疲れ様です。

 

「あぁー。騒ぐな静かにしろ」

 

そういえばもう一人転校生がいた。

輝くような銀髪を腰まで長くおろしている。

綺麗ではあるが整えているわけではなく、ただ伸ばしっぱなしという印象のそれ。

そして左目に眼帯。

医療用でなく、黒眼帯。

火星騎士でもつけている人はいるが・・・この平和そうな世界でこんなものを付ける意味はあるのだろうか?

そして何よりも、

 

 

気配が違った。

 

 

軍人なのかと思わせるほどの冷たい気配。

この雰囲気はいつも戦闘時に味わっていたものだ。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「あの・・・以上ですk「以上だ」ぁう・・・」

 

先生が泣きそうな顔になった。

この人も大変そうだ。

 

「!貴様が――――」

 

なんだ?こいつ織斑のほうに・・・

腕を振り上げて・・・っておい!

 

 

ガシィッ

 

 

 

 

「―――――おい・・・なんだ貴様は・・・?」

 

「スレイン・トロイヤードだ。

 暴力はクラス代表として看過できないが?」

 

「ふんっ!まぁいい、

 それより、私は認めないぞ。貴様が、織斑一夏があの人の弟であるなど・・・ッ!」

 

今日はしょっぱなから大変な一日だと確信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スレインはもしかして問題に首を突っ込みたい主義なの?」

 

清香が突然そんなことを言い出す。

何を変なことを。

 

「そんなわけないだろう・・・あくまでクラスメートとしてやらなきゃいけないことをやっただけだ。

 ほら、今日は実習だし僕らは早めに行くよ?」

 

「うん、それじゃああとでね?」

 

 

・・・それにしてもあのボーデヴィッヒもそうだが、デュノアのほうもなんだか訳ありな気がする。

っといまはそんな場合じゃないな。

 

「君がトロイヤード君?初めまして。僕は――――」

 

「あぁ・・・とりあえずいまはいいから。女子が着替え始めるからとりあえず急ごう」

 

説明と同時に行動に移す。

織斑もそこのあたりは理解してるようで黙ってうなずく。

 

「とりあえず男子は開いてるアリーナ更衣室で着替え。これから実習のたびにこの移動だから、早めに慣れたほうがいい」

 

「う、うん・・・」

 

あれ?なんだかさっきと違って落ち着きがない気がする。

 

「お手洗いとかだったら早めに言ってほしいんだけど・・・」

 

「ち、ちがうよ!?」

 

「それは何よりで・・・」

 

ひとまず階段を下って・・・って

 

「あぁあ!!転校生発見!!」

「織斑君とスレイン君も一緒の模様です!!」

「者ども、であえであえぃ!!」

 

しまった!ほかのクラスのHRが終わったことを失念していた!

幸い下への階段が近い。

これなら・・・

 

「あ~・・・俺はちょっと忙しいんですけど、スレインなら相手してくれますよ。

 では!」

 

「おい、織斑お前!!僕を売ったな!!?」

 

「今朝の仕返しだ!スレイン!!泣き言は後で聞いてやるよ!

 じゃあの!!」

 

うぜぇええええええ!!!

くっそ、あいつ。後でシバき倒してやらないと気が済まない・・・!

でもとりあえず今は危機を脱しないとまずいし・・・

いや、そうだ!

 

 

「デュノアさん、ちょっと怖いの我慢してくださいね?」

 

「え?ふぇえ!!?」

 

軽くデュノアさんをお姫様抱っこする。

そして開いているドアから・・・

 

 

「アイ キャン フラァアアアアアアアイ!!!」

 

日頃たまっているストレスを発散しながら窓から飛び降りる。

なんだかキャラがブレつつあるような気がするが、おそらく気のせいだろう。

女子は追ってこないが、ここは三階。

どうするかというと、

 

そう、PICのみの部分展開。

 

専用機持ちの特権を使わせてもらう。

ほかの部位を展開するとすぐにばれてしまうので、ちょっとした高位技能を使ってみた。

 

「仕方ない、こうなったら織斑君を追うわよ!」

「「「おぉおおお!!!!」」」

 

 

織斑、残念だったな。

僕の勝ちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとまずアリーナの更衣室に着いた僕とデュノアさん。

とっとと着替えてしまおうと思った矢先、

 

「着替えてるときには、その、あっち向いててね?」

 

なんてこと言うもんだから、てっきりほんとに女なのかと思ってしまった。

とりあえず制服を全部一気に脱いで、ISスーツ姿になった僕はデュノアさんを置いて走ってアリーナまで行く。

 

「えぇ!?僕を置いてくの!?薄情ものぉ・・・」

 

そんなことを言っているが、無視の方向で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉ、トロイヤード。早いじゃないか。

 ・・・織斑とデュノアはどうした?」

 

「デュノアはもうすぐきます。

 織斑は・・・・・・あいつの手腕次第です」

 

「・・・?」

 

とりあえず今は列に加わる。

五分前に到着できて何よりだ。

 

「はぁ、はぁ・・・」

 

おっと、デュノアさんが遅れてきたみたいだ。

 

「ちょっと、トロイヤード君ひどいよぉ」

 

「まぁまぁ、とりあえず間に合ったんだからよかったじゃないか」

 

「ぅう、それもそうだけど・・・」

 

妙にふてくされるデュノアさん。

いちいちしぐさが女子みたいだなぁ・・・。

もっとも、本人の前で言おうものなら怒られるだろうが。

 

「にしても織斑の奴遅いな・・・もうそろそろ時間だぞ?」

 

 

 

結局織斑が来たのは授業が始まってから2分後くらいだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例によって出席簿の一撃を食らった織斑。

いい気味だと思いながら、くすくすと思わず笑ってしまう。

 

『スレイン、お前後で覚えておけよ・・・!』

 

プライベートチャネルを使って僕に宣戦布告をする。

・・・うん、負け犬の遠吠えにしか聞こえない。

 

 

 

「では、本日から格闘および射撃を含む実戦訓練を開始する」

 

「「「「「「はいっ!!」」」」」」

 

一組と二組の合同実習なので人数はいつもの倍。

心なしか返事に気合いが入ってる気がする。

 

「本日はまず、戦闘を実演してもらおう。

 そうだな・・・今回私の授業にも関わらず2分も遅刻した織斑!それと・・・そうだな・・・トロイヤード!」

 

「「はい」」

 

織斑は遅れたにしてもぼくは完全なまでのとばっちりじゃないか。

まぁ、先生がいうのなら仕方がない。

 

「今回はそうだな――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――私が相手してやろう

 二人で持てる力のすべてを使い挑んでくるといい」

 

 

 

 

 

 

ほんと、とんだとばっちりだよ。

 

 




なんか微妙に長くなった気がしますが、気にしません。
それと原作沿いにしていくつもりなのになぜか最後にあんなセリフをぶっこんでしまう始末。

あぁあああ・・・どうしよう・・・

いつも通りに、誤字、変なところ、思うところありましたら感想まで。

ではでは!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。