《火星の地球人》だった男のインフィニット・ストラトス 作:匿田 名作
正直今回どんな文章にしてしまうのか不安でいっぱいでございます。
悲惨な部分には目をつぶってもらえると助かります。
ではでは、前置きはこの辺で。
本編スタート!
「私に二人がかりでかかってこいと言っている」
なぜかその場で織斑先生と勝負する羽目になった。
二人がかりではあるものの相手はあの『初代ブリュンヒルデ』だ。
他の出場者を完膚なきまでに叩きのめし、圧倒的な実力を持って頂点に上り詰めたあの世界最強だ。
勝てるはずがない・・・が、ここで負け腰でいるのも火星騎士として癪だ。
勝つ気で行くッ!
「それでは・・・参るッ!!」
織斑先生は打鉄を駆ってこちらに超高スピードでやってくる。
いくら量産機とはいえ、搭乗者は織斑先生だ。
攻撃力、射撃力、回避力などなど、すべてが化け物スペックに早変わりする。
「行くぞッ!千冬姉ッ!!!」
先に前に出たのは織斑だ。
雪片弐型を展開し、織斑先生の装甲を叩っ切らんとする。
織斑もかなりのスピードを出して織斑先生にとびかかっていく。
常人では反応すら難しいだろう。
「織斑先生と、そう呼べッ!!!」
ガキィッ!!!
衝撃波が遠距離にいる僕にも伝わってくる。
っと、油断している場合じゃない。
急いで後方に移動して、マシンガンを使って援護射撃する。
刻々と戦局が変わっていく中、織斑先生をねらって打つのはなかなかに難しい。
だから、自分の撃つ弾を予測してどこに当てるか正確に狙う。
が、
「トロイヤード、そんな甘い弾幕じゃあ私は落とせんぞッ!」
織斑先生は僕の銃弾を全弾切り伏せて見せた。
それも織斑と対峙し、圧倒し続けたままでだ。
気づくと織斑のSEはもうあと残りわずかだ。
この調子だと雪片弐型のビームブレードも使えない。
「織斑、もう少し強くなることだな」
そして、織斑のSEは全損する。
「次はお前だ。トロイヤードッ!!!」
刹那、僕は一瞬で急下降する。
さっきまで僕がいた場所に織斑先生が強烈な一撃を放っていた。
「ほう、初撃は避けるか。大したものだ」
「それはどうも・・・」
僕は急な加速と急な停止を繰り返し、織斑先生の攻撃を次々とかわしていく。
正直一回当たっただけでもこの流れが崩されそうで内心ひやひやしている。
「回避能力は並の国家代表レベルを遥かに凌駕している。教師としてとても誇らしい。
が、一人の選手として、『織斑千冬』としてはお前を倒したくもなってきたな
――――ここからは全力でいかせてもらおうか」
まだ上があるのかと思うとゾッとした。
これ以上の回避行動は精神力もかなり削る。
この『タルシス』には圧倒的なまでの火力がない。
故に形勢逆転のチャンスがほとんどないといっても過言ではない。
この機体は最初から圧倒することを前提で作られたものなのだから・・・。
織斑先生の一撃が、さらに重いものへと変わっていった。
あれは一発当たるだけで相当SEが削られるだろう。
そんな攻撃、当たったら即おしまいだ。
圧倒的火力があれば――――
いや、ある。あるぞ!
「おい、織斑――――――」
僕はSEを全損させた織斑に向かってプライベートチャネルをつなぐ。
「―――――――スレイン、お前正気か!?」
「あぁ、任せろ」
「話は終わったか?トロイヤード」
「えぇ、おおかたすみましたよ」
「では、再び攻撃を仕掛けに行くとするかッ!!」
僕は高スピードでアリーナ端まで行く。
そしていつかのようにアリーナを周回するように高速移動する。
「小細工は私の前では無意味だぞッ!」
織斑先生も僕を追うように高速移動し続ける。
SEはのこり二分の一程度。まだまだ完全に負けたわけじゃない。
ここからが、
ここからが『僕たち』の勝負だッ!!
僕が高速移動していると、織斑が右腕だけISを展開する。
そして織斑にあるものを投げさせる。
そう、圧倒的火力が出せる
『雪片弐型』だ。
雪片弐型はアリーナ端に勢いよく突き刺さる。
ちょうど僕の目の前だ。
「何!!?」
織斑先生はここまで勝負に固着するとは考えていなかったらしく、少しではあるが焦りを見せていた。
僕は急いで雪片弐型を引き抜き、急旋回、
織斑先生の方に『ダブルイグニッション・ブースト』を使って超高スピードで接近する。
「はぁあああああァアアアアアアアアアッ!!!!!」
慣性と、雪片弐型のビームブレードの合わせ技で一気に攻撃を仕掛ける。
今回はこちらのスピードだけではない、織斑先生が出せる最高のスピードの分も相対的に威力に加算される。
「グッ・・・!!」
こちらのSEは残り200。
雪片弐型のビームブレードを発動、そしてダブル・イグニッションブーストを発動しているためエネルギー消費はとてつもなく激しい。
故に早く決着をつけなければならない。
SE残量150
織斑先生は苦悶の表情を浮かべている。
いまだ衝撃に苦しんでいるようだ。
SE残量100
このまま押し切れるか・・・!!?
SE残量75
「いけぇえええええええええエエエエエエエッ!!!!!!」
「まぁ、上出来だったといっておこう」
「!!?」
織斑先生はいつの間にか展開していたマシンガンをこちらに向かって至近距離で発射していた。
SE残量0
やはり最後まで織斑先生は織斑先生だった。
結果はさっき言ったとおりだ。
最後の一瞬でSEを全損させられ惨敗。
半ば不意打ちみたいな卑怯な手を使っても勝てないとは、世界最強、ここに極まれりだ。
「お前ら、今みたいに片方が優勢だとしてもとたんに形勢逆転されたり。
はたまた最後の最後で戦局をひっくり返されるということもある。
だから勝負を挑むときには十分に留意しろ。いいな」
「「「「「「はいっ!!」」」」」」
「あとそれと、織斑、トロイヤード」
「「は、はい」」
なかなかに狡い作戦だったからちょっとお咎めありか?
そりゃあいきなり倒した相手の武器を使ってくるとは思わないだろうけど・・・
「――――あー。あれだ。なかなかに驚かされるいい作戦だ。
だが、実戦では通用しないということを十分に注意しておけ。それだけだ」
「「はい!!」」
うわぁ、織斑めちゃくちゃうれしそう・・・
姉に褒められることがそんなにうれしいか。
「えぇと、いいですかーみなさん。これから訓練機を一班一体取りに来てください。
数は『打鉄』が4機、『リヴァイブ』が2機です。好きなほうを班で決めてくださいね。あ、早い者勝ちですよー」
先ほどの戦闘もあって、全体的に引き締まった雰囲気で実習がスタートする。
班分けは出席番号順。僕が一班で織斑、オルコットさん、鳳さん、デュノアさん、そしてボーデヴィッヒさんの順で二、三、四、五、六班の順になっている。
一、二、四班は担当が男子なせいか、ちょっと騒がしめだ。
対局をなすのが六班で、一言も会話がない。
班長のボーデヴィッヒが放つ冷たいオーラにみんな萎縮しているのだろうか?
「それじゃあ、出席番号順にISの装着と起動、そのあと歩行までやりましょう。
さいしょは・・・」
「はいはいはーいっ!」
元気よく返事をしてくれたのは清香だった。
そういえば清香って出席番号一番だったな。
「出席番号一番!相川清香!ハンドボール部!
趣味はスポーツ観戦とジョギングだよ!」
「へぇ、割と活発なんだn――――っていますることじゃないでしょうが」
「えへへぇ、なんだかやらなきゃいけない気がして」
意味が分からない。
「き、清香は何回かIS乗ったよね?」
「うん!もっとも、授業でだけだけど」
「それなら大丈夫か・・・って、だれだよこれ。
前回立たせたまま片づけた奴・・・」
先ほど借りてきたリヴァイブが直立状態だったのを忘れていた。
だからほかの奴らはこれをとっていかなかったのか。
『コクピットが高い位置に固定された状態ですね。
それならスレイン君がのせてあげてください。』
山田先生から唐突に連絡が入る。
のせてあげる?
・・・ということは・・・
「?」
「き、清香、ちょっと失礼するよ?」
「わっわわっ!ちょ、ちょっとスレイン!?」
やむを得ないため清香をお姫様抱っこして運ぶ羽目になった。
僕の場合PICだけ展開ができるので装甲は出していない。
装甲が当たっていたくないようにっていう配慮のもとにこうしてみたはいいものの・・・
顔がセンサー越しではなく、ダイレクトに見ているのは正直健全な男子にはちょっと悪影響が・・・
清香の透き通るような瞳。
長い眉、まつ毛。
そしてみずみずしい唇―――――
あぁああああーーーっ!!!考えるだけで顔があつくなってくるっ!!!
「スレイン?」
「は、はひぃ!!?」
思わず柄にもなく焦ってしまった。
「どうしたの?顔赤いよ?」
「いや、ほら・・・その・・・な、なんでもないっ!!」
この時ほんの少しだけ清香の気持ちが、女心が分かった気がした。
「あ~っ!!すーたんがえっちぃこと考えてる~!!」
「えぇえっ!!?」
こんなタイミングで爆弾を投下してきたのは布仏さん。
いつもながらの間延びした口調で、とんでもない発言をしてくれた。
「す、スレイン?」
「な、なんでしょうか・・・?」
「――――スレインのえっち」
「!!?!?――――そ、そんなことよりほら!コクピットついたよ!?」
「もうっ!照れちゃってぇ!かわいーなぁ!スレインは!」
恥ずかしくてものも言えない。
あぁああ・・・今顔絶対ものすごく真っ赤だよ・・・。
その後僕の赤面姿見たさに何度も直立させたまま女子が訓練機を降りて行ったのはまた別の話・・・
同刻 とある空地
「――――アナリティカルエンジンは正常に作動しているな。
周囲の状況も把握できる。
・・・この世界にはISというものがあるのか。興味深い」
僕は先ほどの状況とは一変、冷静に現状を考察していた。
おそらく異世界か別次元に飛ばされたと考えるのが一般的だろう。
――――僕の左目もそう結論付けている。
いまの現在地はこの世界で言うブラジルのあたりだ。
「ん?なんだ?こんなものは僕は持っていないはずだけど・・・」
すかさず左目でスキャンを始める。
・・・なるほど。『ISのようなもの』か。
一般的なISとは違ってコアを搭載していないようだ。
だが、コアを搭載していないからとはいっても、男が使えるのはどうやら異質らしい。
名前は・・・
『軍馬』またの名を、『スレイプニール』
ひとまず展開してみよう。
結論はそれからだ。
「来い、スレイプニール」
僕の左腕のドッグタグが一瞬輝き、装甲が身を包む。
自然と体に身を預けられる感覚。
どこか懐かしい気もする。
「武装は・・・マシンガンとライフル。あとは小型ナイフか・・・
あ、後付装備でバックパックとワイヤーブレードもそろってる・・・」
とりあえず身を守るために左目で情報収集をする。
すると気にかかるものを見つけた。
「IS学園・・・?」
僕は上空へとび、左目のアシストを使いながらIS学園へと向かうことにした。
この時にはまさかあいつと出くわすとは思っていなかった。
ふぅ・・・・・・
あぁあああああああああ・・・!!!どうしましょう!!?
話の流れが作者も読めなくなってしまいました!
僕は基本的に書き溜めをしない人なうえ、かいたら即投稿のスタンスでいる人なので、
割と土壇場で設定を考えてしまいます。
故に上のフラグも、織斑先生との戦闘も全くの予想外。
こんな作者で大丈夫かと思ったそこのあなた!
・・・まったく大丈夫じゃありません(;;)
―――――気をとりなおして・・・
いつも通り、誤字、変なところ、思うところがありましたら感想までお願いします!
ではでは!