《火星の地球人》だった男のインフィニット・ストラトス 作:匿田 名作
戦場のMoCHiです。
・・・・・・うわぁあああああん(T T)
めちゃくちゃいい話だったよぉおおおおおおお!!!
ALDNOAH.ZERO最終回、見てきました!!
意外な展開、意外な〆もいいところですよ、まったく!
最後、涙もろい作者はうっかり泣きそうになってしまいましたよぉ・・・
そんな感動も冷めないまま、今回の話を投稿します!
では!どうぞ!!
二人が転校してきてずいぶんと日がたった気がする。
そろそろみんなが学年別トーナメントへと意気込んでいる時期になってきた。
当然アリーナは毎回人がいっぱいいる。
たまに人が少ない時もあるが、基本的には6、7機。多い時には訓練機と専用機合わせて10機くらい飛び回っていたりする。
ちなみに今日はあまり人がいない時だった。
が、それが悪かった。
ドゴォンッ!!
第三アリーナのほうから爆発音が響く。
状況を見るに、鳳さんとオルコットさんが模擬戦をしているのはわかる。
が、
問題なのはその向こうにいる人物だ。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ・・・!?」
どう考えても切磋琢磨して仲良く強くなりましょうみたいな空気ではない。
何か大切なものをかけて戦っているような、そんな気すらした。
でも、ここで止めないわけにもいかない。
トーナメント前に負傷者が出るような事態は絶対に避けなければならない。
僕は急いでピットに向かった。
「この程度のものとはな、第三世代が聞いてあきれる」
「クッ・・・」
「このくらいで私が・・・」
ちょうどピットに着いた時には二人はすでにぼろぼろになっていた。
このまま戦闘を続けるのは危険だと判断した僕はすぐさま止めに入る。
「来い!タルシスッ!!!」
僕は全速力でオルコットさん達のもとへ向かった。
「今すぐに戦闘をやめるんだ。ボーデヴィッヒ」
「ふんっ!また貴様か、愚かしいものだな。この惨状をみて私にはむかうというのか。
はっ、わらわせる」
こいつはあくまで余裕だ。
その出鼻をくじくのが正解か?それともここで説得するか?
・・・いや、説得しようにも向こうが話を聞いてくれるわけがない。
なら・・・
「――――勝負だ、ボーデヴィッヒ。僕の大切な仲間をこんなにまでした報い、受けてもらう」
「・・・ふっ・・・望むところだ・・・スレイン・トロイヤードッ!!!」
ボーデヴィッヒがいきなり急加速してこちらに接近してくる。
彼女の装備で一番厄介なのがAICと呼ばれるものだ。
これをどう攻略するか・・・
例によって僕はまず、アリーナの壁ぎわを周回するように回り続ける。
速度を落としたり上げたりしてワイヤーブレード、レールカノンをうまくよけていく。
「くっ・・・ちょこまかと・・・ッ!!!」
第三世代の兵器の特徴として、『自分の集中力をつかう』というものがある。
よってこの作戦は、彼女を焦らすためのもっとも有効な策だといえる。
だが、こちらから撃っているマシンガンはAICのおかげで全く通らない。
「これなら、どうだッ!!」
ボーデヴィッヒがワイヤーブレードを僕を囲むように発射してくる。
・・・なるほど、僕を壁とワイヤーの板挟みにすることで確実にワイヤーで仕留めるという作戦か。悪くはない。
だが・・・
「僕の前でそれは無意味だッ!!」
ワイヤーブレードの軌跡をすべて予測する。
最終目的は僕に当ててダメージを加えること。
終着点は必ず僕だ。
だから必ず『標的』は至近距離になる。
僕は全弾ワイヤーブレードのブレード部分に命中させ、アリーナの端に全部突き刺さるようにする。
予想通り、全部壁に突き刺さった。
「貴様ッ!まさか・・・ッ!!」
「これくらい見切れずにどうする。
これが代表候補性の実力なのか?
『第三世代が聞いてあきれる』とは、どの口が言ったものか」
「うるさいッ!!ここで貴様を落として、ほえ面かかせてやるッ!!!」
―――――そろそろ頃合いか?
そんなことを思った矢先、いきなりボーデヴィッヒと僕の間に打鉄のブレードが刺さる。
飛んできた先を見ると・・・
「やれやれ、これだからガキ共の相手は疲れる」
織斑先生がいた。
「もう二度とあんな危ないことをしないでください」
場所は保健室。時間は先ほどの件から一時間ほど。
「うぅ・・・わかりましたわ・・・」
「もう、わかったわよ・・・」
あの時は本当に織斑先生に助けられた。
織斑先生のおかげでボーデヴィッヒがひとまず落ち着き、今後激化するであろうアリーナでの私闘を禁止することができた。
この間でボーデヴィッヒが何とか落ち着けばいいんだが・・・
「それにしても何でボーデヴィッヒさんと私闘を・・・?
まぁ、言いたくないならいいですけど。
・・・っとそれよりしっかり安静にしていてください。
二人とも軽傷とはいえ、大事をとるのは必須です」
「「はい・・・」」
本当にこの二人はわかってるんだろうか?
でも、本当に軽傷で済んでよかった。
僕があの時手間取っていたら、本気でまずいことになったろう。
それにしても・・・
今度のトーナメント戦は荒れそうだ・・・
今回のトーナメントは一対一のシングルマッチだ。
一度、タッグマッチの話も上がったらしいが、今回は個人の技能チェックということで一人ずつの対戦になる。
・・・ふと清香の言っていた言葉を思い出す。
『勝負で当たっても油断も遠慮もしないけど、
・・・お互い、頑張ろうね!!』
やっぱり清香は清香だと思った。
どんな時でもやさしさを忘れない。
そんな風にいつでもやさしい言葉をかけてくれる。
っとと、今は試合前だから集中しないと。
「えーっと、Aブロック一回戦一組目、か
余計なことは考えずに済みそうだ」
問題は対戦相手なんだが、織斑とか鳳さんは正直当たってほしくない。
だって戦いづらいから。
まぁ、専用機持ちはそもそも全体数が少ないから当たらないだろうけど。
あ、対戦相手が決まったか。
アリーナ控室のモニターが切り替わってトーナメント表が表示される。
もしかしたら清香とかと当たるかもしれない。
無論手加減はしないけど・・・って―――――
僕はトーナメント表を見て、一瞬噴いた。
「スレイン・トロイヤードVSラウラ・ボーデヴィッヒ」
これ仕組んだの誰だよ?
『ただいまより、学年別トーナメント一年の部を始めます。Aブロック一回戦はここ、第三アリーナで行います。選手は――――――』
ついに学年別トーナメントがスタートした。
相手はあのボーデヴィッヒだ。油断はできない。
「行くぞッ!タルシスッ!!!」
僕は大空へと飛び立った。
「一回戦目で貴様と当たるとは、こっちとしてはなかなかに不本意だな」
「こちらこそ。仲間の分はきっちりとかえさせてもらいます」
試合開始まであと五、四、三、二、一――――
「「叩きのめす」」
僕とボーデヴィッヒの言葉は不本意ながら同じだった。
開始早々、ボーデヴィッヒがレールカノンを乱射してくる。
この間のこともあるだろうからワイヤーブレードの扱いには相当気を遣うはずだ。
無論、レールカノンでも難なくかわしていく。
「そんな甘い弾幕、僕には通用しませんよッ!」
こんな荒い射撃、予測なしでもよけるのは簡単だ。
「くそッ!なんだ貴様はッ!!この間といい今回といい、ちょこまかとッ!!!」
はっきり言って僕は今回一発も攻撃を食らうつもりはない。
全弾避け、全弾当てるくらいの気持ちでこの勝負に挑んでいる。
『愚かしい慢心』?いや違う。
これは『確固たる自信』っていうんだ。
「そろそろ、こっちから行くぞッ!!」
僕は焦りに焦りを重ねたボーデヴィッヒに『ダブルイグニッション・ブースト』を使って急接近をする。
集中できていないのか、AICがうまく発動しない。
「んなッ!!?」
「そこッ!もらったッ!!!」
僕は腕に搭載されているソードパーツを展開し、ボーデヴィッヒに突き立てる。
そしてもう常套手段と化している、慣性任せの強烈な一撃。
こちらのSEも減っていくが、それ以上に相手に多大なダメージを負わせることができるこの戦い方は結構気に入っていたりする。
「くそッ!くそぉおッ!!」
「お前の敗因を教えてやる。
一つ、僕の作戦で焦りを見せてしまったこと。
一つ、焦りのあまりAICを切らせてしまったこと。
そしてもう一つ。
僕を怒らせたことだッ!!!!」
ブースターを使った上体ひねりでボーデヴィッヒを吹き飛ばす。
ボーデヴィッヒはアリーナ上空のバリアーにぶつかり、そのまま落下する。
そして力なく地面に倒れこんだ。
「ふぅ、にしても大変な戦闘だ・・・つくづく運任せだったな」
そんなことをぼやきながらピットに戻ろうとする。
が、
「うわぁあああああああああああぁ!!!」
突然ボーデヴィッヒが身を裂かんばかりの絶叫を発する。
同時にボーデヴィッヒの機体であるシュヴァルツェア・レーゲンがボーデヴィッヒを飲み込む。
「な、なんだあれは・・・!!?」
ISは原則として変形をしない。
が、時によって形状を変えることができる。
『初期操縦者適応』と『形態移行』の二つだけだ。
が、目の前で起きていることはそんな生易しいものではなかった。
黒くおぞましいものがボーデヴィッヒを包み込む。
そこに立っていたのは――――
かの織斑先生が使っていたとされる『暮桜』そのものだった。
まさか、トレースをしているのか・・・?
「・・・ッ!!!」
いきなり向こうがこちらに攻撃を仕掛けてきて反応し切れなかった。
おかげで攻撃をもろに食らい、地面に伏せる。
さっきの戦闘であまりSEを消費していないおかげか、SE残り三分の二と割と余裕がある。
が、おそらく状況を見るにあれは昔の織斑先生のトレースだ。
しかも全盛期のころのため、かなり強いと推測できる。
『非常事態発生!トーナメントの全試合は中止!状況レベルをDと認定、鎮圧のための部隊はアリーナのロック解除後すぐにアリーナ内へ送る!来賓、生徒はすぐに避難すること!繰り返す―――――』
今の放送で僕は絶望した。
アリーナにロックがかかっているため、部隊も突入できず援軍も見込めない。
つまり――――
「僕一人で・・・戦うのか・・・?」
絶対に無理だとは言えない。が、あの織斑先生のトレースだ。
考えるだけでも逃げ出したくなる。
でも、
でも・・・・
「ここで逃げ出して、火星騎士がなんとするッ!
火星騎士、スレイン・トロイヤードッ!推して参るッ!!!」
その後の戦いは熾烈を極めた。
ひたすらに続く高速の攻防。
通常の次元では考えられないほどのスピードでの戦闘だった。
予測はもはや僕の頭での処理が追いつかず、完全に防戦一方だった。
一瞬、気をそらしたのがまずかった。
織斑先生のトレースが、その武器、『雪片』を僕に振りかざす。
もうだめだ。
おしまいだ。
また何もできないんだ・・・――――――
ダァンッ!!!
それは唐突だった。
織斑先生のトレースがすごい勢いでアリーナ端まで吹っ飛んでいく。
本体ごと突き刺さるトレース。装甲の一部はひしゃげていた。
一体何が起きたんだ・・・!?
『弾道の位置を把握、誤差修正。10・15・24――――――
――――――ファイア』」
オープンチャネルでそんな声が聞こえる。
この声は一度聞き覚えがある。
オレンジ色・・・・ッ!!!
ダァンッ!!!
壁にめり込んだトレースに追い打ちをかけるかのようにもう一発弾丸が命中する。
するとちょうどトレースの手に命中し、雪片がアリーナ上空のバリアに刺さる。
トレースは雪片が刺さった方向を反射的に向く。
「もらったぁあああああアアアアアア!!!」
その一瞬のスキを見逃すことなく捉え、トレースの胴体の表面を切り裂く。
そして思いっきりボーデヴィッヒの腕をつかみ一気に引きはがす。
『いまからそちらへ向かう。その子の保護は任せた。
コウモリ・・・いや、今はウミネコか』
「はッ!言ってろ、オレンジ色」
僕はこいつに助けられたと思うと、かなり癪に思った。
いやぁ~つかれたぁあああ!!!
A/Zの最終回への感動だけで書ききるのは正直無理があったか?
まぁいいでしょう。
伊奈帆!ついに登場しました!
特大フラグ回収成功です!
さてここからの展開は・・・
(;;)
ま、まぁいいでしょう!
いつも通り、誤字、変なところ、思うところがありましたら感想まで!
では!