《火星の地球人》だった男のインフィニット・ストラトス 作:匿田 名作
そろそろ問題がおこるころですねぇニヤニヤ。
それではどうぞ!
合宿二日目。今日は午前中から夜まで丸一日ISの各種装備試験運用とデータ取りに追われる。特に専用機持ちは大量の装備があるから大変だ。
「全員集まったな。さて、それでは各班ごとに振り分けられたISの装備試験を行うように。専用機持ちは専用パーツのテストだ。全員迅速に行うように」
ここはIS試験用のビーチで四方を切り立った崖に囲まれている。
・・・ちなみに僕はタルシスにあったデータを基に制作した『ステイギスシステム』の試験運用を行う。
五つのステイギスを一セットとして三セット、合計十五個のステイギスをセシリアのビットのように操ることができるシステムだ。
だが、セシリアのビットとは違って一つ一つのビットに演算機能が備わっており、ある程度自動で動くようになっている。
「来い、タルシス」
僕はタルシスを起動する。
すると、僕の周囲に三セットのステイギスが浮遊して僕の周りを浮遊している。
「ステイギス隊、分散の後にターゲットを個々で撃破しろ」
『『『仰せのままに』』』
目の前にはおよそ100程度のターゲットが表示される。
分離したステイギスはそのターゲットへかなり高スピードで接近、後撃破する。
ターゲット全弾消滅まで9.8秒。
うん、悪くない。
「よくやった。ステイギス隊、全員合体の後僕のもとへ帰還しろ」
新しい兵装が加わり、かなり戦いやすくなるだろう。
「ちーちゃ~~~~~~~~ん!!」
・・・・・・うわ、なんか聞いたことある声だったんだけど・・・。
「やぁやぁ!会いたかったよ!ちーちゃん!さあ、ハグハグしよう!愛をたしかm―――――ぶへっ!!」
「うるさいぞ束」
織斑先生、お勤めご苦労様です。
なんだかよくわからないけどいきなり突撃してきた束博士を、片手でアイアンクローをして止める。
あれ?指が第一関節まで食い込んでない?
「むむむ!相変わらず容赦のかけらもないアイアンクローだねっ!」
あれから抜け出すのは至難の技だと思うけども・・・
と、今度は篠ノ之さんのほうを向く。
「やぁ!」
「ど、どうも・・・」
ん?もしかしてあんまり仲はよくないのか?
「えへへぇ、久々だね。こうして会うのは何年ぶりかな?
おっきくなったね、主におっぱいが」
うわ、実妹にセクハラ発言かよ・・・
すると当然のように篠ノ之さんが束博士を殴る。
「殴りますよ?」
「ひどーい!殴ってから言ったぁ・・・。
しかも日本刀のさやで叩いた!」
頭を押さえながら涙目になって訴える束博士。そんな二人のやり取りを、一同はぽかんとして眺めていた。
もういいや、僕は飛行演習に移ろう。
行くぞ、タルシス。
僕はぽかんとしている一同をしり目に、大空へ飛び立った。
・・・ん?
なんか上から変なものが・・・ってこっちに来る!?
僕は急いで旋回して飛来物をかわす。
と、砂浜に思いっきり刺さる。
なんだ、束博士の差し金か。
と、急にその物体Xが変形し、中から何かが出てくる。
「IS・・・?」
そこには赤いISが鎮座していた。
どうやら篠ノ之さんの専用機らしい。
今の僕には関係ないけど、とりあえず戻っておこうか。
「おぉおお!スレイン・トロイヤードォ!!ここであったが百年目だぁ!!」
戻ってきたら束博士が僕に話しかけてきた。
この人僕と話すときだけなんか変な方向にベクトルが向いてないか?
「さぁ!そのタルシスを私に見せるのだぁ!!」
「お断りします」
「え、えぇえ!?ご、後生です頼みますお願いします!!」
「」
本当にこの人はわからない。
「別にいいですけど・・・
来い!タルシス!!」
「んじゃあデータ見せてねー」
そういうなり束博士は僕のISにコードを刺す。すると空中にディスプレイがいくつも浮かびあがる。
「おぉ、おぉお!おぉおお!!これが噂の『未来予測』かぁ!!
すごい!すごすぎるよ!!
遠距離戦闘では負けなしだね!
しかもこの新しく追加された『ステイギスシステム』!
こんな高度な演算システムをこのサイズに収めるなんて束さんびっくりだよ!」
この機体はそんなにすごかったのか・・・
「にしても単発火力があまりにも低いねぇ、それだけがネックかな?
う~ん、そうだなぁ。
赤椿の性能調査もしたかったけど、私はいまはタルシスが気になるかな?」
赤椿っていうのは恐らく先ほどの機体だろう。
にしても性能調査か・・・。
別にしなくてもデータだけでいいでしょうが。
「それじゃあ、今から発射するミサイル五千発全部『未来予測』と『ステイギスシステム』でしのぎ切って見せてよ!」
おいおい、いきなり何を―――
「せーの、どーん!!」
って、もう発射してる!?しかも追尾式かよ!?
迷ってる暇はない!
「こ、来い!タルシス!!」
僕はさっき一度しまったタルシスを急いで展開させる。
今現在確認されているミサイルの総数は三千発といったところか。
いきなりハードな課題だな・・・。
僕はまず、周囲に被害が出ないように上空に急上昇する。
この距離でも弾丸は外さない!
僕は両腕のマシンガンを連射し、ミサイルに当てる。
これなら誘導で爆発してくれると思いきや・・・
『あーちなみにミサイルは正面から撃っても爆破しないからねー!
それじゃああと残りの二千発撃っておこうかなー?』
これはつまり、『未来予測』と『ステイギスシステム』をいやでも使わせるためのものだろう。
でもどうせなら『未来予測』だけで攻略してみたい―――
なんて悠長なことを言ってられない!!
「未来予測、最大弾道予測開始ッ!!」
正直追尾型のミサイルだから動きによってかなり弾道がそれる。
時間はかけられない。
時間をかけたものなら、その現在位置によって軌道がそれておしまいになる。
なら、
僕は背中のブースターからエネルギーを二回放出する。
そしてその二回分をまとめて取り込み、一気に爆発的推進力を得る。
そう、『ダブルイグニッション・ブースト』だ。
『ちょっと!?スレイン・トロイヤード!!?ミサイルに突っ込んでどうしたのさ!?』
天才まで仰天されるとは・・・
僕は逆にこの方法くらいしか思いつかないけどな。
僕はミサイルの密集地帯に超スピードで突進していく。
右、左、その次は上。
ミサイルの雨を最小限の動きでかわしきる。
そして最後の一発、
自身の盾に仕込まれたソードを展開、そのミサイルを切り裂く。
うん、やっぱり側面からは攻撃が通るみたいだ。
ドガガガガガガガッ!!!
後ろで連鎖的に爆撃を起こす、合計五千発ほどのミサイル。
破片が周囲に飛び散っては次々と海に沈んでいく。
『おぉ・・・おぉ!おぉおお!!すごい!!まさかスレイン・トロイヤード自身もここまでの強さとは!!
回避だけならちーちゃんに勝てるね!!』
「それほどでも・・・」
結局ステイギスは使わずに行けたな・・・
『それじゃあ、箒ちゃん!今度は今落ちてくる破片をできるだけ切ってみてよ!』
『は、はぁ・・・』
今度は赤椿の性能調査をやるのか。
どれだけやってくれるのか・・・
「うん、ばっちしだね!箒ちゃん!」
結果は残りの破片全発に斬撃を命中させ、粉々にした。
でも、
僕は箒自身が赤椿に追いついてない気がした。
IS学園には問題も多いからそんなことじゃあ困るんだが・・・
「たった、大変です!織斑先生っ!!」
言わんこっちゃない。
「では、現状を説明する」
僕ら専用機持ちは大座敷・風花の間にてミーティングをしていた。
なんでも緊急事態らしい。
「二時間前、ハワイ沖でし意見稼働にあったアメリカ・イスラエル共同開発の第三世代型軍用ISが制御化を離れて暴走したとの報告を受けた。」
「その後、衛星による追跡の結果、その機体はここから二キロ先の空域を通過することが分かった。時間にして五十分後。学園上層部からの命令によって、われわれが対応することになった」
要は迎撃作戦ということか・・・
「はい、質問いいですか?」
「なんだ?界塚」
挙手をしたのは界塚だった。
何か策でもあるのか・・・?
「簡易スペックに無人機と書いてありますが、この機体、
中に人、絶対入ってますよね?」
「「「「「!!?」」」」」
「ほぅ・・・参考までに理由を聞かせてもらおうか」
ほぼ全員が困惑する中、織斑先生は発言を淡々と受け入れていた。
「まずはこのシステムのエネルギーバイパスが――――
次に個々のアシストエンジンの作動制御が――――
最後に関節制御システムの演算行動コードが、それぞれ人間が中に入ってる状態じゃないとおかしいんです」
「・・・私は難しい話は好きではないんだが・・・」
界塚はさっきから何を言っているんだ?
織斑先生もあまり理解できていない気がするし・・・
「ぶいぶい!ヨンダ?」
「呼んでない」
突然天井裏から束博士が顔を出す。
この人はほんとに何なんだよ・・・
「その子の言ってること、全部正しいよ
加えて言えば、操縦者への負荷軽減システムが巧妙に隠されているってところかな?
それにしても君はなんでそんなことがわかったのかな?」
「この左目です」
なんだかあの二人だけ少し次元が違うように感じた。
かなり高度な話をしていることだけはわかった。
「まぁ、どちらにせよ。操縦者をいることを前提にして任務に当たることが最善だと思われます」
「それと――――」
まだあるのか・・・?
「この作戦、スレイン・トロイヤードと僕の二人でやらせてもらえませんか?」
は・・・?(威圧)
はい、伊奈帆がかなりの爆弾を投下していきました。
これからの展開はどうなるのか!?
誤字、変なところ、思うところがありましたら感想まで!
では!