《火星の地球人》だった男のインフィニット・ストラトス 作:匿田 名作
最近一作品目に全く手を付けてないですが大丈夫でしょうか?
・・・大丈夫じゃないですね。
まぁ、ぼちぼち仕上げる予定です
ではどうぞ!
mvt.1 新しい日常
IS学園 入学当日
俺の名前は織斑一夏。
現在クラスメイト(全員女子)に視線の集中砲火を浴びているところだ。
なんでこんな状況になってるかというと、俺が世界で唯一ISを動かせる男になってしまったからだ。
あ、世界で唯一は『語弊』があったな。
というのも、ついさっき二人目がいると山田先生が通告していた。
(にしてもこれは想像以上にきつい・・・・)
相変わらず視線のビームは俺を射抜く。
どんなでもいいから早く二人目来てくれー・・・!
「・・・りむらくん、織斑君!!」
「は、はひぃ!?」
いきなり大声で名前を呼ばれたもんだから、声が裏返ってしまった。
予想通りに周りの女子はくすくすと笑い声をたてて笑っていた。
「あ、あの、お、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?怒ってるかな?
ゴメンね、ゴメンね!でもね、あのね、自己紹介、『あ』から始まって今『お』の織斑君なんだよね。だからね、ご、ゴメンね?自己紹介してくれるかな?だ、ダメかな?」
気が付くとものすごく山田先生がぺこぺこ頭を下げていた。
「いや、自己紹介しますから、先生とりあえず落ち着いてください」
「ほ、本当ですね?や、約束ですよ。絶対ですよ!」
いやまぁそこまで言われなくてもやりますけど・・・
でもやっぱり視線が・・・
えぇい!ここで自己紹介やらずにいつやるんだよ、しっかりしろ織斑一夏!
「えー・・・えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします」
「・・・以上です」
思わずすっこける女子数名。
よくもまぁそんないちいちリアクションを―――
パァンッ! いきなり頭を叩かれた。
「いってぇ・・・!」
おそるおそる後ろを振り向くと、
「げぇ!関羽!?」
パァンッ! また叩かれた。
っていやまてまてまて、なんでここに千冬姉が!?
「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」
「ああ、山田君。クラスへのあいさつを押し付けてすまなかったな」
「い、いえ。副担任ですから、これくらいはしないと・・・」
さっきまでのおどおどはどこへやら。山田先生はじゃっかん熱っぽいくらいの声と視線で担任の先生へと答えている。
「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聞き、よく理解しろ」
なんという暴力発言だ。間違いなくこれは俺の姉・織斑千冬。
だがしかし、
「きゃーーーーー!千冬様!本物の千冬様よ!!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様にあこがれてこの学校に来たんです!北九州から!」
聞こえたのは黄色い声援だった。
「あー・・・うっとうしい、時間も押しているから静かにしろ。
・・・・・それと、入学早々だがこのクラスにもう一人メンバーが追加される」
もうひとり?てことはもしかして・・・
「知ってるやつもいるとは思うが、もう一人はこいつと同じ男だ。まぁ仲良くしてやってくれ」
一体どんな奴なんだ・・・?
だれでもいいから早く来てくれぇ・・・!
僕、スレイン・トロイヤードは完全に正常でない場面にぶつかった。
いきなりこの学校の転入生扱いをされてる上、話を聞くとクラスメイトのほとんどが女性の方。
っとそんなことはどうでもよくて、この『IS』とやらがいまいちわからない。
僕の腕についているってやつだけども・・・
「――――このクラスにもう一人メンバーが追加される」
そろそろ呼ばれそうだ。
一体どんな人たちがいるんだろう・・・
「―――それじゃあ、入れ。スレイン」
「はい」
僕は短く返事をして教室に入る。
話通り、ほとんどが女性だ。
一人だけ前にいるこの人が世界で二人『IS』とやらを動かせる男の一人なのだろう。
「それじゃあ自己紹介だ」
「わかりました―――」
「スレイン・トロイヤードです。ISのことに関しては全くの素人です。
あと、若干記憶があいまいなところがあるので、多少の不都合はご容赦ください」
とりあえずこれが無難かな?
・・・ん?なんだこいつは、急に耳なんかふさいd――――
「きゃぁああーーーーーーーーーーーー!!!」
「うわぁああーーーーーーーーーーーー!??」
突然目の前のクラスメイト達が叫び声を上げた。
こいつが耳をふさいだのはそういうことか・・・
「金髪!金髪美少年よ!!」
「織斑君とは違った感じでこれもイイ!!」
「甲斐甲斐しくお世話してくれる執事みたい!!」
「でもクールなところもかっこいい!!」
好き勝手言ってくれるものだ・・・
「お前ら静かにしろ!」
シーーーーーーン
担任の一声でクラス中が静まる。
この人は一体何者だろうか・・・
「スレインの席は・・・そうだな。
谷本の列をひとつづつ後ろにずらして、織斑と相川の隣だ」
「わかりました」
よかった、男子と隣同士か。
これならわからないこととかあったらすぐに聞けそうだな。
「あ、私相川清香!スレイン君、よろしく!」
「俺は織斑一夏、男同士よろしく!」
「うん、こちらこそ。よろしく」
「さぁ、SHRは終わりだ。休み時間が終わる五分前には席についておけ」
ふう・・・
織斑は黒い髪のポニーテールの人に呼ばれてどこかへ行ってしまった。
必然的に視線の先は僕一人になるわけで・・・
男でISというものを動かせるのは不思議なのだろうか?
・・・それとさっき言った記憶喪失というのは半ば嘘で、
本当はあの日の記憶、火星での出来事、アセイラム姫の事。
何もかも全部覚えている。
ISやこの世界の知識がないため記憶喪失を名乗っているだけだ。
どうやらこの世界にはカタフラクトやアルドノアドライブはないみたいだが・・・
(姫に会いたい・・・)
「ちょっとよろしくて?」
いきなり声をかけられてふと後ろを振り向く。
そこに立っていたのは地毛の金髪が鮮やかな女性だった。
白人特有の透き通ったブルーの瞳が、やや吊り上がった状態で僕を見ている。
・・・あ、挨拶を返さなければ・・・
「なんでしょうか?」
「まぁ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄だというのに、それ相応の態度というものがあるのでは?」
「も、申し訳ない・・・僕はあなたがどういう方か、存じ上げてません故・・・」
この手合いの人には何度も会っている。
たいていは貴族や爵位をもったえらい人だったため、このような態度をとってしまったのはある意味僕にとっては必然だったのかもしれない。
「わ、わたくしを知らない!?・・・ってたしかあなた記憶がないんでしたわね・・・失礼を・・・」
「いえ、お気になさらず」
「で、あなたのような方がなぜ僕のような者に?」
大体へりくだった対応をしていれば恐らく間違いはないだろう。
・・・もっともその他のクラスメイト達には後で何を言われるかわかったものではないが・・・
「そ、それは・・・・
と、ちょうどここで二時間目のチャイムが鳴る。
「ま、また来ますわ!」
にしてもみんなして今から移動している。
五分前に着席とは何だったのだろうか・・・
「・・・スレイン君、ああいう手合いにはかかわらなくてもいいのに」
そう横から言ったのは相川清香さんだった。
「絡まれても大変なだけだよ?」
僕のことを案じて言ってくれているのだろうか?
それならとてもうれしいな・・・
「ありがとう、こんな僕にも気にかけてくれるなんて。
相川さんはやさしいんだね」
そういってにっこり笑顔で返すと、
「えっ?いや、その・・・どういたしまして・・・?」
なっぜか顔を赤くしながらそっぽを向いてしまった。
・・・なにか悪いことをしたのかな?
パァンッ!
「とっとと席につけ、馬鹿者」
「・・・ご指導ありがとうございます、織斑先生」
・・・・・・今日だけで彼の脳細胞は二万個死んだ。
いかがだったでしょうか?
まだ若干文字数が少ないですが、まぁいつもよりかけたかな?
またいつも通りに変なところなどありましたら、感想まで!