《火星の地球人》だった男のインフィニット・ストラトス 作:匿田 名作
痛烈なまでのキャラ崩壊はストーリー上不可避ですので・・・
そこはよろしくです!
ではでは、久々にどうぞ!!
オルコットさんとの一戦が終わり、現在教室。
あれからオルコットさんは前回同様に謝罪した。
こっちの世界でも根はいい子だったようだ。
・・・もちろん、僕はあの後走り出したりもせず普通に授業が進んだ。
それより、だ。
例のディオスクリアについてなんだが・・・
あの一戦からタルシスは使えるようにはなったものの、どうも引っかかってならない。
『我の機体を使え』
確かにそう聞こえた。
あれは恐らく、いや確実にザーツバルム卿の声だ。
仮にザーツバルム卿の声だとしたら、何のため・・・
「ねぇ・・・スレイン君」
あれ?清香が顔を赤らめてこちらへやってきた。
なんか前にも似たようなことあったような気がするんだけど?
「な、何かな?相川さん?」
「なんであの時、私の事『清香』って呼んだの?」
あちゃ~・・・やっぱ聞こえてたかぁ・・・
「え、えっと・・・・・・」
素直に言うべかな?
やっぱり誤魔化すべき?
ならどうやって誤魔化そうか?
「もしかして、あたしのこと好きだったり?」
「!!?!?」
ファッ!!?
な、ななななっ!?何言ってるのさ!!?
別に僕はそういうんじゃあ・・・
「まっ、いいけどね!
クラス代表頑張ってね!」
「う、うん・・・」
・・・ん?
僕はもしかして清香が好きなのか・・・?
クラス代表戦まではあっという間だった。
極力タルシスは使わないようにして、ディオスクリアで慣れるようにした。
速度が遅くてあれだけど、その感覚は早めになくしていきたいと思ってる。
あと、タルシスは奥の手みたいな風にしたいしね。
「そういえば、一回目の対戦相手って誰だっけ・・・?」
手持ちの端末で対戦相手を確認する。
第一回戦は、一組対二組。
クラス代表は・・・鳳さん、か。
・・・あれ?
今回は宣戦布告もないし、もっと言えば『いたの?』といった具合だ。
隣のクラスだというのに全く会ったことがない。
織斑からもそんな話を聞いたこともないし、何より転入したという話も聞かない・・・。
・・・まぁ、そんなことはどうでもいい。
僕は僕のやれることをやるまでだ!
「あなたが、トロイヤードさんですか?」
アリーナに来て最初に聞こえた声がこれだった。
目の前には打鉄を身にまとった鳳さん。
「はい、鳳さんですね?よろしくお願いします」
「こちらこそ。いい試合をしましょう」
――――――いや、まてまてまて。
突っ込みどころが多すぎて、どこから手を付けたらいいのかわからん!!
☆スレインがまとめる鳳さんの変更点っ!
・おとなしそう。
・存在感がない。
・専用機持ちじゃない。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
どう見てもおかしいだろぉっ!?
鳳さんが鳳さんじゃないっ!!?
改変ってこんなに大まかなところまで変わってるのかよ・・・
「トロイヤードさん。専用気持ちだからって手は抜かないでくださいね・・・?」
「もちろん!それじゃあ行きましょうッ!」
・・・やりづらい・・・・・・
『それでは両者、試合を開始してください』
開始のブザーが鳴る。
それと同時に僕は上空に飛び上る。
前回とは違い、地面を這うようにぐるぐる回って遠距離攻撃はしない。
衝撃砲という脅威がないだけでもものすごく戦略の幅が広がる。
どうせなら、ディオスクリアに慣れるという意味でも少し小技を織り交ぜるのもいいかもしれない。
まずは・・・
「行け!!わが眷属達よッ!!」
ディオスクリアの例のロケットパンチを、アリーナ上空からの加速で一気に敵に向かわせる。
・・・狙いは完璧だ。
その間に僕は敵の後ろに回り込む。
そして標準兵装のマシンガンを展開する。
反撃防止のために一応次元バリアも展開しておく。
現在の鳳さんの装備は標準マシンガンをを二丁。
恐らく展開すれば刀もあるとは思うが、ひとまずは狙いを成功させよう。
「どういうつもりですか?トロイヤードさん?」
「・・・すぐにわかる」
二つの拳は鳳さんのマシンガンを二つとも吹き飛ばす。
そこであらかじめ展開しておいた僕のマシンガンで鳳さんの得物を爆散させる。
『武装破壊』
試合における一つの技能といってもいい。
もとは敵の武装の弱いところを的確に突いて壊すものだが、僕の奴のほうが絵面的にいい気もする。
――――あれ?何か違和感を感じる。
僕が浮かれてるのか?
それとも・・・
鳳さんが『落ち着き過ぎている』のか?
「なるほど・・・少し参考になりました・・・
――――まだ、これでネタが尽きたなんて言わないで下さいよ?」
一瞬だけゾワリとした。
ただの訓練機相手に何もできないビジョンが一瞬浮かんだ。
「・・・クッ!」
瞬間、僕のディオスクリアの左腕の装甲に刀が刺さった。
投擲したのはもちろん鳳さんだが・・・
いや、まて。
僕は『次元バリアを張っている』はずだ。
それに僕のISとしてのディオスクリアはバリアの隙間がないことも確認済みだ。
それなのにどうして・・・?
「トロイヤードさん、甘いですよ。
確かに通常時は次元バリアに穴はありません。
だからこそ、後付のマシンガンにそのバリアは影響します。
しかしバリアが影響するはずのマシンガンは干渉を受けていない・・・
――――この意味、トロイヤードさんにはわかりますよね?」
なんだ?こいつは・・・?
一目見ただけでこの機体の性能を隅々まで把握しているような物言いで・・・
「もちろん、その機体に取り付けられた武装だったらしっかりバリアが起動したかもですけどね」
今からでも遅くない、一気に巻き返すッ!
バリアは・・・起動できないか。
ならッ!
「エネルギージョイント接続。ブレードフィールド展開――――
抜刀ッ!!」
これで一撃で決めるッ!!
EN残量は僅か・・・
逃したら次は無い・・・か。
ハイパーセンサーによれば、ギリギリ間に合う・・・。
なら、
「逃さないッ!!」
鳳さんは後付装備に入れていたのか、アサルトライフルでビームブレードの刀身めがけて正確に発砲した。
無論、全弾圧倒的熱量に飲み込まれていく。
「無駄だッ!
この武装を使った時点で僕の勝利は確定しているッ!」
残量はギリギリ、いや・・・?
SE:0
「んなッ!?」
あっという間にSEが全損していた。
ハイパーセンサーでの計算ではギリギリ間に合うはずなのになぜ・・・?
「その武装は、熱量を維持しようといつも出力を調整されています。
たとえ米粒のような弾丸であろうがその熱量をそぐことになる、そして―――
何発も同じことが起きれば当然熱量を維持するための負荷が大きくなって、SEが勝手に切れるというわけです
―――これはあなたが無知なんじゃなくて、
私が知り過ぎてるんです」
こいつは・・・誰だ・・・?
僕の知る鳳鈴音という人間と明らかにかけ離れている、かけ離れ過ぎている・・・
鳳さんはどちらかというと本能的に戦闘するタイプで、こんなに細かく分析する人じゃなかった。
そして、なんでこんなにも強くて代表候補生じゃないんだ?
そもそも―――
ドゴォーーーーンッ!!
あ、こんなイベントあったっけかなぁ・・・
『侵入者』だ。
無理矢理感がへぁんぱないです(;;)
いつも通り誤字、脱字、変なところ、思うところがありましたら感想まで!
ではでは!