BAD END   作:ホタル隊長

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作品名で結果ネタバレ。



プロローグ

目がさめると知らない天井だった.....なんてアホなこと信じられないかもしれないけど私は体験した。

 

起きた時、いや起きる前は20を過ぎ身長も平均を超えモデルのような体型をしていた私は今は乳幼児、これが転生というものなのだろうか。

 

運が悪かったのだろう、私が2度目の生を受けた家は父親はろくでなしで酒を飲み暴力を振るうという典型的な最低な人間だった、母親は私を愛していてくれたのか私を父親に暴力を振るわれる年になる前に逃がそうとしてくれたみたいで、夜父親が寝静まった後で私を連れ家から逃げたした、まぁどこにも行くあてはなかったのだろう数日、私を連れ逃げた後とある町の教会の様な所に置き去りにした、その時私に何度も何度も謝り、あの父親を放っておけないと、私がいなきゃ死んでしまう、という事を繰り返し私に語りかけ私を置いて住んでいた家の方角へと歩き出していった。

 

 

私は産まれた場所こそ最悪だったが恵まれていたのかもしれない、母親に捨てられた時間は夜中だったのにもかかわらず教会の中から女性が出てきて、寒さに震えていた私を抱え修道院の中へ連れて行ってくれた。

 

私を引き取ってくれた教会は孤児院も同時にやっておりそこの女性....教会だしシスターと呼ぼう、シスターはまだ年若く前世の私同じくらいの年齢だろう、容姿は優れているわけではないが優しそうな瞳の通り非常に優しい性格をしていた。そんなシスターは他に引き取られていた子供たちにとても人気だった、そんなシスターが抱えていた赤ん坊...私に興味を持ったのか元々そこで暮らしていた子供たちに優しく迎え入れられ、私はそこで暮らし始めた。

 

前世でいうと幼稚園に通うような年齢に私は成長した。前世の私は普通の頭のいい子供として育った、親の言うとおり幼い頃から勉強して小学校受験をして、そのままエスカレーター式に中高大と進学していった、ただ親の指示通りに生きていた。そんな私だが一応大学に入学できる程度の知能は持っていた、そんな私は第二の人生を迎えた場所、世界は前世より知能のレベルは低かった、成人した大人...この世界では15になると成人する、でも中学校レベルの知識を持っていれば天才と言われる程度。そんな世界に私は馴染めなかった。ただ親の言うとりに生きていけばよかった前世とは違い今世は自由だった、何をすればいいかも分からず私は戸惑った、命令してくれる親がいない、指示してくれる学校の教師もいない、そんな私が一番初めにした事は笑顔を作る事だった。うまく生きるために。

それから前世の親の言う事を思い出して勉強をした、この世界での一般教養は簡単に修めた、今世では鬼才と呼ばれる程の知能を身につけた。どこの場所でも才能を持つ者は好かれ天才と呼ばれる、しかし行きすぎた才能は鬼才と呼ばれ嫌われる。私もそうだ、町を歩けば恐れられ後ろ指を指される、石を投げられたこともあった。同じ孤児院の子供たちはそんな私を恐れる事なく普通に話しかけてくれた。私はそんな幼い子供地たちに感謝し頼る事を知った、私は初めて涙を流し心から笑った.....

その日からその場所は私の居場所になった。

 

 

 

それからも私は順調に成長していった、今の年は13、後2年で成人する。

今から言う事は決して話を大きく語っているわけではない、

私の才能は勉学だけにはおさまらなかった、武術の才能、剣術の才能、商売の才能など、私にできないことはなかった。武術や剣術を始めると3年もあれば道場で私に敵うものはいなくなり、私の才能は国中に噂された。

ある時その噂を聞きつけ王都でも最強と言われる達人の剣士と達人の武術家が私を尋ねてきた。当然手合わせをした、結果は最初こそ初めてみる流派の武術と剣術に苦戦したが圧勝した、私の才能に惚れ込んだ様子の2人の達人は私を引き取りたいと言ってきた当然私にその気はない、私はその提案を最後まで聞くことなく断った、私は、私の才能は教会の役に立つためにある、私は教会のシスターや神父そして子供たちにのために存在しているんだ。

 

偶然教会を巣立った人の中に商売の才能を持っている人がいてその人の援助で教会は成り立っている、しかしその人の才能は鬼才の私に遠く及ばない、天才どころか秀才だ。

初めは偶然、この町に商売しにきた彼が教会に挨拶しにきた時数日この町に留まるということを知った私が彼に商売を習った。

私には武術や剣術以上に商売の才能、商才があったのだろう教えを受けて3日でその人を抜きさった。その人が言うに私ほどの商売の才能を持つ人間は初めてだそうだ、王都や辺境の村を回った彼が私以上の才能を持つ者はいないとはっきり断言した。

彼はシスターと一緒にこの孤児院で生まれ育ったそうだ、教会の教えを受けている者として結婚はできないがシスターとは両思いで2人が話している所を偶然目撃した時、甘い会話だった。彼はシスターのことを思い、もうすぐ40になるはずなのに未だに、嫁を迎えていないそうだ。シスターには幸せになってほしい。

私を捨てた母親は今どうなっているのかは知らない、今もあの父親と暮らしているのか、それとももう死んでいるのか私が本気で探せば見つけることは可能だろう、興味はないが。

私にとっての母親は私を愛し育ててくれたシスターだ。

夫婦になることはできないが、せめて愛し合っていた人の元へいてほしいと思う、私はシスターの後を継いでこの教会の新しいシスターになろうと思う。

 

 

それから数年私は無事、成人した。

シスターになる事を神父やシスターに話すと反対された、貴方ほどの才能があれば王都で稼ぐ事も貴族、さらには王族に嫁ぐ事も不可能ではないと。

 

言っていなかったが私は美しく成長した。歳の頃10のあたりから胸が膨らみ女性らしい体型へと成長していった。顔も誰よりも美しかった、自分で言うのは恥ずかしいので教会の子供たちが褒めてくれた事を言おうと思う。

教会にいた1人の女好きの彼の言葉だ、私は天女の様に美しい、または舞い降りた神の使い天使だ、とか美しい花を何十輪、何百輪、何千輪の花を並べても君の前では脇役にしかならない、私の笑顔はダイヤモンド‼︎、どんな言葉を並べても足りないなど面と向かって言われとても恥ずかった、きっと私の顔は真っ赤だったと思う。

またある時は孤児院のみんなで町のはずれにある湖へと遊びに行った。そこで偶然そこを訪れていた旅の男性が水辺で遊ぶ私を見て、湖の妖精と言われた。求婚もされた、まだ13歳の私に、まぁ断ったけど。

 

そんな私はシスターと神父にどうしてもこの教会に恩返しがしたいと話した。私の才能も美貌も教会のためにあると、

私は新しいシスターになった。

シスターは商売人の彼と夫婦になった。結婚式も教会で挙げた、神父に頼んで牧師は私が行った。シスターはとても幸せな顔をしていた。私も今までで今が一番幸せだ。

 

2人とも40近い夫婦だ、子供はできないかもしれないがこれでシスターは幸せになる、仕事上国を転々とする人の妻になったからにはこの町に立ち寄ることも少ないなるだろう、寂しいけどそれがシスターのためだから私は我慢しよう。ただ独り立ちするだけだ、両親との別れなんて前世では普通のことだ、我慢しないと。いや、もうシスターじゃない今の彼女はアンナ、ただの商売人の嫁のアンナだ。

アンナはそんな私の気持ちに気付いたのかこの町に残った。今のシスターは私だがアンナは教会で一緒に暮らしている。商売人の彼には悪いが私は今幸せだ。

 

私がシスターになって数年が経った。

アンナをアンナと呼べる毎日が楽しい、町は役人に私が指導したおかげで町の民は比較的裕福な暮らしをしている。アンナの夫はアンナに会いに頻繁にこの町に訪れる、そのおかげで物資も充分足りている、町が裕福になれば教会への援助金も当然増えている。私への感謝の気持ちもあるのだろう。

私に求婚する人は今も後を絶たない、小さい頃私に石を投げつけてきた人も今は立派に成人している。そんな彼も私に求婚する男の一人だ。貴族からの求婚もきたことがある。

素敵な男性もいる、女好きの彼だ。直接私に求婚してくれることが無いのが少し悲しい。そんな彼もこの町の役人の一人だ、頻繁に教会を尋ねている、そんな彼と話しているととても不思議な気持ちになる。前世も合わせて初めての感情だ.....きっとこれが、この感情が恋なのだろう。

私はシスターだから、みんなの母だから誰とも夫婦になる気はないけどね。

 

 

どんなに町が裕福になっても孤児は無くならない、全ての子供を引き取って私は暮らしている。アンナや歳をとった神父、それに女好きの彼、チック。他にも孤児院を巣立った人達も偶に遊びに来てくれる。そんな毎日が私はすごく幸せ。

 

 

 

 

 

 

そんな幸せな毎日を送る私の元へ悲しい報せが届いた。私の親友のマリーが死んだ、

マリーは私によく話しかけてくれていつも一緒にいた女の子だった、彼女は成人し隣町の裕福な家庭の一人息子に見初められてその家へ嫁いだ。本当に幸せな顔をしていた、きっと彼と愛し合っていたのだろう、親友の幸せは私の幸せだ。

そんな彼女が死んだ.....国で最近起こる殺人事件に巻き込まれたそうだ、彼女の嫁いだ家の金は盗まれ一家は皆殺しにされ、最悪なことにマリーは暴行されて死んでいたそうだ。

 

許せない。

 

私は神父とアンナに孤児院を任せマリーの暮らしていた町にチックと向かった、許せないしマリーを殺した人間を私が皆殺しにしたい。と思うが、私は教会の人間だ、今私がすべきことをしよう。マリーが天国で家族と暮らせるように神にお願いして葬式をあげる、それが私が今しなきゃいけないことだ。

 

葬式が終わって教会へと戻る道の途中で嫌な視線を感じた、それも複数。

私は達人だ、敵がいくらいても負ける事はあり得ない、私に視線を送る下品な男数人を捕らえ警備隊に渡した。後日私が行った取り調べでマリーを殺した一味の人間という事を自白させた。当然生かしてはおかない、そいつらが知る情報を全て吐き出させた後は....殺した。

 

 

私は前世で成人する歳、20になった。

王都の警備隊は私の情報を元に一味を捕らえている、すごく大きな組織だったらしく今も全ては捕らえられていない。

事件も殆どなくなり私は再び幸せな生活を送っている。

 

私は隣町に出かけていた。なんてことはない老人が亡くなったからだ、特に何か起こるわけでもなく私は帰路へついた。

今日は私が教会に引き取られてから21年、パーティを開いてくれるらしい、チックも来るらしいし、楽しみだなぁ〜。

 

 

日も暮れそうな時間、ようやく教会が見えきた。

何か嫌な気配を感じた私は教会へと急いだ、建物の中に入ると血の匂いがした。私は匂いのする場所へと走った、その場所には神父がお腹から血を流し死んでいた。私の後ろに気配がする、私が神父に夢中になる間、後ろから襲いかかろうとでも思っているのだろう。

私は達人だ、王国でも最強の自信もある。今は剣を持ってはいないがこの拳で充分、私は振り返り襲いかかってくる男に拳を放った。私の拳は男の体を簡単に貫き命を奪った。

 

神父の死は悲しい、だけど私が止まるわけにはいかない。まだアンナもチックも子供たちもいる、私は気配が集まっている部屋の扉を開けた、その途中も襲われたが返り討ちにした。

 

部屋の中には動かないチックに捕まっている子供たち、そして暴行されているアンナがいた。その時私の頭の中は真っ黒に染まった。近くにいた男を殺し、次の男を殺そうとした所で子供の悲鳴が上がった、アンナが殺された。子供たちに剣を向けながら抵抗はするなと脅された。

 

私は抵抗もできず複数の男に暴行された。私は気絶した。

 

眼が覚めると部屋は血の匂いで満ちていた、周りにはチックとアンナの体、そして子供たちの体....よほど怖かったのだろう恐れ、怯えた顔のまま亡くなっている。

 

私はなんでこんなに冷静なんだ....私の居場所が、私の大切な人達が殺されたのに‼︎なんで‼︎ 地面には血が溜まっている。そこに映る自分の顔を見た。

私は涙を流すでもなく怒るでもなく私は、無表情だった。

 

私は.......狂った。

 

復讐してやる一人残さずこの世から消し去る。

 

私は狂った。

 




こんな夢を見た。気持ち悪かったから少し変えて文章にしてみた。仕事サボって書いちゃった。こんな夢を見た私はヤバイと思う(確信)
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