スパロボのユニコーン、カッコイイですね。フル改造待ったなしです。
魔法少女リリカルなのはViVidも放送開始しましたね。なのはさんとフェイトさん、あれで23歳なんですって。
第16話です、どうぞ
団結式(?)の後、既に日が沈んでいたので今日はもう遅いから、翌日またはやての家に集まる約束をして解散をした。
そして自衛手段があるとはいえ、傍から見れば遅い時間に女の子が1人歩きをしているようにしか見えないので、俺が送り届ける事になった。家を出る時にまた戻ると伝える事も忘れない。
「送ってくれてありがとう、これから頑張ろうね!」
「ああ! ユーノ、俺や守護騎士が居ない時になのはが頼れるのはお前だけだ」
「うん、任せてよ!」
「イイ返事だ。それじゃあまた明日な」
「またね!」
「涼さんも気を付けてね!」
手を振る2人に、振り返して答える。2人が家の門を潜るのを見てから、またはやての家へ向かう事にした。
◆
涼さんがなのはちゃんを送りに行った後、私はみんなの騎士甲冑を考えていた。
「ん~、騎士甲冑って言われてもなぁ……。甲冑って言ったら鎧兜みたいなんしか思い付かんよ?」
「甲冑でなくとも、服でも構いません。大まかなイメージさえあれば、後は各自で編み出しますので」
服……服なぁ……。戦闘服……ニチアサ? いやいやアカンて、リアルで全身ピッチリスーツとかHENTAI以外の何物でもないで。仮面? これは……候補に入れとこ。
「むぐぐ………………あっ!!」
「早いですね、もう思い付かれたのですか?」
「うぅん、そこはまだやけど、私らのシンボルゆうか、エンブレムみたいなんがあったら良さそうやない?」
うんうん、これは名案や。何だかチームっぽさが増す気がするで!
「エンブレム……旗印ですか、それは良いですね」
「それなら強そうなのがいいなぁ!」
「しかし採用するとしても、どのようなデザインにするかが問題だ」
「あ! それなら涼君のあの姿にしたらどうかしら?」
涼さんの……ユニコーンか!
「流石やシャマル! それに守護騎士のみんなゆうか、ベルカにとってユニコーンって縁起のイイもんなんやろ?」
「そう……ですね。聖獣のエンブレム、我らにとってはこれ以上無い程のデザインです」
「聖獣の印を賜る事で、自らを戒める事にも繋がる。私は賛成です!」
「ザフィーラ…………まぁ、アタシもイイと思う。ってかなのはとかも合わせた全体的なリーダーも涼でいいんじゃねぇか?」
「そうねぇ、何だかんだで皆を仕切ってたもの。あ、私もエンブレムは賛成よ」
リーダーもユニコーンの涼さんか! 元からなのはちゃん達のパーティーを仕切ってたみたいやし、確かに私達のリーダーにはピッタリやね。
そんな風に噂をしてたら、涼さんがちょうど戻って来た。
「お邪魔します……戻るって言ったけど、勝手に上がって良かったのか?」
「かまへんかまへん! かなりイイタイミングや!」
「お、おう……で、何の話?」
「守護騎士のみんなの騎士甲冑……バリアジャケットて言うんか? それを考えてる途中に思い付いたんやけど、私達のエンブレムなんて作ってみたらどうかなーって……」
私の話を聞いた涼さんは少し考え込む。やっぱり遊びでやるワケや無いし、こういうのはおふざけに思えるやろうから駄目かもなぁ……。
「あ、あのな? 私はみんなみたいに戦えないし、何か出来る事が無いかなって思って考えてみたんやけど……。駄目なら駄目って言ってくれてもええんやで?」
「ああいや、黙ってたのはそういう事じゃ無いんだ。寧ろいい案かもしれない」
「えっ?」
「意思統一の役割もあるし、エンブレム自体に術式を組み込んでGPSや、念話を飛ばす手間も取れない時のSOS発信の機能を持たせるとか……どうだ?」
「うん、うん! やっぱ涼さんは凄いなぁ!」
そんな発想まで出来るなんて……言ってみて良かった!
「んで、どんなデザインにするかとかって決まってたりする?」
「その事ですが、我らの中ではユニコーンが満場一致で採用されたのです」
「そ、そうなのか……。あ、ベルカでは聖獣って言われてるんだったか。……じゃあこんなのはどうだ?」
そう言って涼さんが懐から取り出したのは、円の中にユニコーンが描かれている、赤い線で縁取られた1枚の白いカード……カード?
私を含めたみんながそのカードに釘付けになってると、コレがあの『ユニコーン』だって説明してくれた。
「うぇ!? それがあのロボットに変わるんか!? …………物理法則もあったもんじゃねぇな」
「は、はやて? 急に物騒な言葉遣いなんかしてどうした?」
いや、誰でもそう思うハズや! どう考えてもそんな1cmも無いカードが、あんなロボットに変わるなんて思わんで。
「何でもあらへんよ。うん、確かにその絵はエンブレムにするのにピッタリやね。ソレを採用するって事で……あ~、そや! 今それに変身する事って出来るん?」
「もちろん、っていうかコレの相談をしたかったんだよ。流石にリビングで起動するのは駄目だし庭に出よう」
家の周辺に結界を張った後、庭の真ん中に立った涼さんはカードを掲げると機体の名前を呼んだ。
「『ユニコーン』、起動!」
光源も無いのに、キラリと光ったカードから白い粒子が出ると涼さんを包む。粒子は繭みたいに丸くなってから1秒も経たずに破られると、その場には『ユニコーン』を装備した涼さんだけが残った。
「う~ん、やっぱりその変身は意味不明や!」
「全身が装甲の甲冑……いえ、機械甲冑ですか」
「機械か……まともに見るのは初めてだけど、魔法技術が使われてるとは思えねぇぜ。しかも素の状態でも硬そうだ」
「やはり聖獣殿の姿は美しくも雄々しい。こんな間近で、直接この目でそのお姿を拝見できるとは……!」
「とっても綺麗なのは分かるわ。でもザフィーラ、貴方やっぱり様子が変よ?」
私のザフィーラに対しての、寡黙で冷静なイメージが崩れ去っていく音が聞こえるで……。
「ハ、ハハハ…………コホン。この機体のスペックは俺でも全部把握してるワケじゃないし、詳しい事は言えないからそこらへんは勘弁してくれ。それで本題はここからだ。実はコイツには『NT-D』というシステムが組み込まれているんだが、それの実働試験に協力してほしいんだ」
説明された『NT-D』ゆうシステムは、これまで2回しか起動してないらしい特殊なシステムだそう。しかも1度目は無我夢中で覚えてなくて、2度目は意識を失ってもうたらしい。
そして涼さんが頼んできたのは、これからの戦いに備えてこの危険なシステムを少しでも知っておきたいから、起動して暴走してしまった時に止めて欲しいっていうモノやった。
「アレか、漫画とかで言えば強化イベントみたいなんか。私はええと思うし、そもそも止める権利もあらへんよ」
「そうか……守護騎士達はどうだ?」
守護騎士達に聞くと、少しだけ4人で顔を見合わせた後に頷いた。
「賛成みたいやね。なら、私はみんなに騎士甲冑を考えてあげんとな。むむむ……とりあえずこんなんでどうや?」
なんとなくやけど、みんなを一目見た時からこんな感じの衣装が似合いそうやなぁって思っとった大まかなイメージを、念話でビビビッと受け渡す。
「ほぉ……これは……」
シグナムには桃色の髪に似合う赤紫のインナーや桃色掛かった白い上着、スカートアーマー、ガントレットとかの、如何にもな騎士装束を。
「おおっ!」
ヴィータには赤いゴシックロリータの服に、買い物の時に一目惚れしたらしい『のろいうさぎ』をワンポイントであしらった帽子を。
「あら、かわいい~」
シャマルには魔力の色と同じ薄緑色のロングスカートにコート、ナースキャップをモチーフにしたキャップを。
「……!」
ザフィーラには道着をモチーフにした群青色の如何にもな戦闘着に、ガントレットとグリーブを。
私のイメージを基に魔力で作り上げた騎士甲冑に、守護騎士達は満足してくれたみたいや。良かった良かった、これで満足出来ないとか言われたらデュエ……ゲフンゲフン。
「うん、みんな似合っとるよ。考えた甲斐があるってもんやな」
「主はやて……守護騎士を代表して感謝します」
「かまへんよ。それに、私の為に頑張ってくれようとしてるみんなに、これくらいしかしてあげられなくてごめんな?」
「主はやて……」
あっ、アカン、湿っぽい空気になってもうたね。
「さて、準備は良いか?」
「ああ、起きろ、レヴァンティン!」
≪Jawohl!≫
「こっちもだ。グラーフアイゼン!」
≪Jawohl.≫
「もし怪我したら私がすぐに直すから、心配ご無用よ。ね、クラールヴィント?」
≪Ja.≫
「主はやてとシャマルへの被害は私が全て防ぎます。心置きなくお力を発揮して下さい」
それぞれが剣、ハンマー、指輪のデバイスを呼び起こす。……魔法っぽいのがシャマルのクラールヴィントくらいしか無いのは気のせいなんか? とにかく、今は涼さんの頼み事に意識を向けよか。
「これなら暴走しても一瞬で落とされそうだな。よし、それじゃあ起動する! 念の為はやてとシャマルとザフィーラは下がっててくれ。一番いいのは結界の外に居る事なんだけどな」
「ご、ごめんな……。でも、間接的にも直接的にも私に関わる事なんや。出来るだけこの目で見ておきたいんや。良い事も悪い事もしっかり受け止める為に!」
ちょう恥ずかしいけど、ちゃんと言わなアカン大事な事や。口に出さないと言葉は伝わらんもんな!
「……分かった。シャマル、ザフィーラ、特に問題は無いと思うが、はやてを頼むぞ」
「ええ、任せて」
「御意に!」
涼さんは満足そうに頷くと、離れていった。
「それじゃあいくぞ……『ユニコーン』!」
『NT-D』、起動!
◆
『NT-D』、起動!
コマンドワードを言うと過去2回と同じく、視界モニターが赤くなり『NT-D』と表示された後、全身を締め付けるような痛みが襲ってきた。
「ぐううぅぅぅぅ!!」
痛い……が、今回は機体側からの強制起動ではなくパイロット側からの任意起動であるからか、思考にかなりの余裕がある。そのおかげで、この痛みは俺と『ユニコーン』の繋がりを強くする為だと理解した。
「涼! 大丈夫ですか!?」
「も、問題……ない!」
「オイ、ホントに大丈夫なのかよ……」
声を掛けられ返事を返した事で、周囲にも注意を向けられるようになった。改めて自分の状態を確かめてみると、装甲が展開し露出した部分が赤く発光している。露出したのはサイコフレームだと分かってはいるが、何故赤く発光しているんだ? ……まあいい、とりあえず暴走する気配は無さそうだし、痛みも大分マシになってきた。
「起動は成功した。状況を整理する、少し待ってくれ」
「分かりました」
機体に簡易チェックを命じて異常は無いか調べると、『ユニコーン』の姿が全く違うモノになっている事に気付く。全身を白い装甲に覆われていた姿が、『NT-D』発動後は全身の装甲が展開され、頭部に至ってはマスクのような部分が無くなり『顔』が露出している。さらに『ユニコーン』の象徴的な一本角は、2つに割れてV字型のアンテナになっている。
自身の姿の再確認の次は視界モニターの変化に目を向ける。主な変化は視界の端にある数字だった。1秒毎に減っている事から、このモードの制限時間だと分かる。この状態を維持できるのは最大で300秒程、約5分だが、何もしていないのに激しく体力を消耗している事を考えると、3分程度が限界だろう。
装甲の展開、制限時間、この2つから考えられるのは……機体のリミッターを外しているのか。
「この姿でいられるのは精々3分程度だが、リミッターを外しているから性能は段違いみたいだな」
「リミッター解除……使いどころが重要になりそうですね」
「っていうか、NT-Dって何の略なんだ?」
「これはニュータイプ・デストロイヤーの略らしい」
「ふぅん……ならさ、アタシらのデバイスのモードみたいに、デストロイモードって呼べばいいんじゃねぇか?」
ふむ、確かに『NT-D』はシステムの名前だし、これからはそう呼ぶか。……ん? はやて?
「涼さーん!! その顔ー!! ガンダムやー!!!」
「が、ガン……ダム……!?」
機体の状況画面をよく見なくても、今の『ユニコーン』の『顔』はまんまガンダムだと気付く。って何で言われるまで気付かなかったんだ!?
「どういう……事だ……!?」
「涼、大丈夫ですか?」
「あ、ああ、大丈夫だ、問題ない」
「いや、どう見ても問題だらけだろ」
大丈夫ったら大丈夫だ。…………ふぅ、落ち着いて考えよう。多分だが、サイコフレームの露出が出来れば良くて、顔は父さんの好みなんだろう。家には色んなガンダムの漫画とかDVDが置いてあるくらいだし。……まあ俺も嫌いじゃないし、顔に関してはスルーしよう。
「とりあえずデストロイモードは維持にかなり体力使うから、元の……ユニコーンモードに戻しておくよ」
「特に異常が無くて何よりです。暴走しているとはいえ、涼を墜とすのは気が引けますから」
「ああ、俺としても余計な手間を掛けなくて良かった」
「おう、そんじゃま、いっちょアタシと戦ってみるか!」
「ヴィータ!?」
驚くシグナムを無視して、デバイスを構えるヴィータに対して俺は何も言わずに距離をとる。
「『ビーム・マグナム』! 『シールド』!」
「涼!? ……ハァ、分かりました。私としても涼の実力は見ておきたかったですから」
「なのはの事も見てやって欲しかったけど、時間が時間だからな。明日でも問題ないだろ。俺はまだ強いとは言えないし、鍛えてもらうつもりで行くからな!」
「おう、いつでも来やがれ!」
「よし……行くぞ!」
その言葉を合図としてマグナムを撃ち込み、突撃していった。
数分後、俺ははやての家の庭に頭から突っ込んでいた。
強いとは分かっていたけど、腹にブースト付きのハンマーをブチ込むのは無いじゃないか…………。
守護騎士達のバリアジャケットは原作と変わりはありません。
それと今回でユニコーンが『NT-D』を『一応』、任意起動出来るようになりました。
エンブレムに関しては、νガンダムの盾に描かれている物をイメージして頂ければいいかと。
それではまた。